子育て情報『大人の介入は最小限、子どもたちが主体的に話し合うようになる環境の作り方』

2021年8月2日 16:26

大人の介入は最小限、子どもたちが主体的に話し合うようになる環境の作り方

ジュニアサッカーの主役は選手たち。本当の意味での選手ファーストを実現するためのリーグ戦として2021年7月にスタートした「アシタノタメニリーグ・U-10」。

前編では、リーグを主催する一般社団法人あしたのためにプロジェクト代表の久保田大介さんに、リーグを立ち上げた理由などを伺いました。

後編では久保田さんが「イチ押し」と語る、子どもの主体性を伸ばすハーフタイムのレギュレーションなどをご紹介します。
(取材・文:松尾祐希)

目次

・大人の介入を最小限にすることで子どもたちが主体的に話し合うようになる
・ハーフタイムも子どもたち主体で。指導者が話せるのは2分だけ
・失敗の繰り返し、無駄なことも通じて経験を積んでいく
・8人制から11人制への移行のギャップを無くしたい
・サッカーは社会とリンクしている。サッカーを通じて人として成長してほしい


大人の介入は最小限、子どもたちが主体的に話し合うようになる環境の作り方

開幕戦に参加したチームの選手たち(提供:アシタノタメニリーグ・U‐10)

<<前編:周りを見る余裕と試合運びが身につく!新設U-10リーグの「特別な」レギュレーションとは

■大人の介入を最小限にすることで子どもたちが主体的に話し合うようになる

――環境作りの面では、親に対するお願いもルールに含まれており、指導者のコーチングや親の指示も制限しています。その狙いを教えて下さい。

あくまでジュニアサッカーの主役は選手たちです。そこを履き違えている指導者は少なくありません。
大人が自分を表現する場、週末は主役になれる。そうした大人主体の話ではなく、本来は選手たちのサッカーであるはずなので、主役を選手たちに戻してあげたかったんです。保護者の人たちは反対サイドで見守るだけにしてもらったのはそのためです。

大人が介入するのを最小限に留めるので、ハーフタイム、試合前、試合後を含めて選手たちから自然と「今日の試合どうしようか」という話し合いが生まれます、ピッチ内でも自分たちで話し、ハーフタイムに指導者から何か言うのではなくてあくまで選手同士で和気藹々としながらサッカーのことを考えていく。それを指導者が見守るような形にしたいんです。

試合後も大人は説教をしない。ジュニア年代ではそのような形が望ましいと思っています。指導者からすれば口出しをしないことが怖いかもしれませんが、勇気を持って1試合やらせてみると発見があります。


私は元広島観音高校の監督でボトムアップをベースに長年指導してきた畑喜美夫先生にお世話になっている関係で畑先生と一緒に合宿を企画・開催したのですが、その際に参加した指導者が選手の変化に驚いていたのを目の当たりにしました。1回勇気を持って選手に任せてみると、いろんな発見があります。そうしたことも含め、このリーグ戦を通じて指導者も子どもたちと一緒に成長してもらえるといいですね。

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