子育て情報『手詰まりになるとサイドに出しがち。サイド=スペースがあって安全、ではなく「安全な場所」は状況によって違うと教える方法は?』

2022年6月24日 20:00

手詰まりになるとサイドに出しがち。サイド=スペースがあって安全、ではなく「安全な場所」は状況によって違うと教える方法は?

そのあたりを詳しく話し、何のためにサイドを使うのかをまずは理解させましょう。

そのような理解を促すために私が行うのが3対2の練習です。外側(サイド)のひとりにボールが出ると、ディフェンスはボール保持者をマークしに行きますね。カバーするためにもう一人の守備者が寄って来ます。そうすると逆のサイドが空きます。素早く逆サイドに展開すると、守備の二人の間の距離が空きます。つまり、真ん中の選手が空くわけです。

その真ん中に折り返してシュート。
もしくはドリブルして引き付けて、逆サイドのノーマークの選手を使うなど、さまざまな選択肢が生まれます。

■サイドが相手DFから逃げる安全地帯ではなく、ゴールを狙うためのチャンスになるという認識に変える

そのようなサイドを使う練習メニューは、私の著書や監修した本に出ています。例えば『「蹴る・運ぶ・繋がる」を体系的に学ぶ ジュニアサッカートレーニング』(カンゼン)

にも載っています。本の第2章「蹴る・運ぶ・繋がる」を総合的に伸ばす、の項目で、3つのステップに分けて2対1から4対4までの練習を解説しています。良かったらチェックしてみてください。

例えば、ラインゴール方式で、ドリブルでラインを通過すれば1点というルールで練習する方法などを書いています。勝ち負けを決める練習のほうが選手は集中するし、楽しくできます。

ゴールを狙うので、縦にいく意識が強くなります。
そのなかで、サイドが、相手ディフェンスから逃げる安全地帯ではなく、チャンスになるのだという認識に変えていきます。

そのような練習をすることで、ゴールを決めるためにはシュートを打たなくてはならない、そのために何をするのかが重要であることを学んでもらうのです。何も考えずサイドに安易にボールを出すのではなく、ゴールにつなげるために最良の選択をする。まずはそういった感覚を身に付けることが大事です。

■サイドを使うことで真ん中ががら空きになる、といった事に気づかせる

安全に、相手に取られないようにパスを回すだけでは、シュートまでもっていけません。そこで、次のステップでは「どんなふうにしたらゴールまでいけるかな?」と選手たちに考えてもらいます。例えば、外側(サイド)はマークされていないので、そこに出すとします。いいことです。
そこでサイドの子がドリブルで仕掛けると、ディフェンスはそこに集中します。

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