子育て情報『サッカー中に雷! どのタイミングで避難すればいい? 何分経ったら再開可能? 知っておきたい落雷対策』

2022年8月8日 19:52

サッカー中に雷! どのタイミングで避難すればいい? 何分経ったら再開可能? 知っておきたい落雷対策

「ただ、試合中はプレーに集中していて、音が聞こえないことがあるので、雷の多い夏はとくに天気予報を見て、事前に知っておくと良いでしょう。天気予報アプリを使うと雷の予報もわかるので、ITを使うことをおすすめします」

ほかにも「ストライクアラート」という携帯型の雷探知機があるので、チームに一台は用意しておきたいところです。安松先生は「私が指導しているチームは最近買いました。幸い、まだ出番はありませんが、あると安心です」と言います。

「雷が鳴ったときに『あと5分で試合が終わるから』『いま、練習の良いところだから』など、中断したくない気持ちもよくわかりますが、雷は早めに適切な対応をすれば、被害を受けることはないので、最悪のケースを想定して、素早く行動に移すことを心がけましょう」

■プレー再開は、雷が止んで30分以上経ってから

雷に遭遇し、避難した後の行動もイメージしておきたいところです。安松先生は「サッカー活動を再開するときは、雷鳴・雷光が止まって、30分以上経ってからが望ましいとされています」とアドバイスを送ります。

「過去に、雷が止まったからOKだろうと判断して、すぐに再開したところ、また落雷があって事故になったケースがありました。安全を期すためには、雷が止んでから30分は見ておいたほうがいいと考えられています」

ほかにも、万が一のときに備えて、会場の近くにAEDはあるのか。
避難場所はどこにするのかなど、あらかじめリサーチしておきたいところです。

「熱中症もそうですが、落雷も事前に情報を知っておくと、リスクを限りなくゼロに近づけることができます。ITや機器などのテクノロジーを使って、情報を仕入れること。もしリスクが高くなったときに、どのような行動をすればいいかを事前に準備しておくこと。この2つを意識して、チームや保護者の間で共有していただけると、子どもたちも安心・安全にサッカー活動ができるのかなと思います」
温度と雷に関しては「危険が迫っている」などの予測が可能です。ITを始めとするツールを駆使して、子どもたちが安全にプレーできるよう、大人たちが心を配ることが、夏にサッカー活動をする上で重要なことと言えそうです。

今年の夏も暑さと雷に注意して、楽しいサッカー活動の時間を満喫しましょう!

安松幹展(やすまつ・みきのぶ)
立教大学コミュニティ福祉学部 スポーツウエルネス学科教授
環境生理学および運動生理学的アプローチから、サッカーを中心に競技力向上に関する研究を行っている。

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