子育て情報『指導者が息子を劣等生扱いするのがツラいのでチームを辞めさせたい問題』

2022年8月10日 20:00

指導者が息子を劣等生扱いするのがツラいのでチームを辞めさせたい問題

息子さんのチームが軸にしているのは「勝利」です。つまり勝利至上主義です。

これは、子ども全員が楽しくサッカーをする、サッカーをすることで成長するといった指導哲学とは対岸にあります。だから、チームが女子と息子さんにだけユニフォームを与えなかったり、息子さんら一部の子の写真が少なくても平気で送ってしまうわけです。

クラブが「勝てばいい」という価値観を軸に走っているので、そこに関わらない子どもは置き去りにされがちです。

ということは、お母さんと息子さんはチーム選びを間違えた、とも考えられます。子どもたちをできるだけみんな同じだけ試合を経験させたり、一人一人の成長を見守るクラブは増えています。そのあたりをもう少し見定めて選べば良かったかもしれません。


とはいえ、お母さんは「勝負の世界なので上手な子が試合にたくさん出るのは仕方のないことなのは分かっています」と、勝利至上主義をある意味認められています。

もちろん、それを責めているわけではありません。人それぞれ考え方が異なるのは当然です。

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■わが子がレギュラーだったら、同じことを思ったか

そこで少し耳の痛いことを申し上げると、もし、息子さんがレギュラーで出ていればどうだったでしょう?もしかしたら、写真やユニフォームのない子どもたちのことに思いが及ばなかったかもしれません。(私自身も、もう十数年前に遡りますが、途中まで息子が試合に出るだけで満足する親だったと猛省しています)

それを踏まえたうえで、クラブのことについて息子さんとどんなふうに話をしているか振り返ってみましょう。コーチはひどいねと息子さんに同情していますよね。その一方で「勝負の世界だから上手な子が試合にたくさん出るのは仕方がない」とお母さんは考えている。これは矛盾しています。


この矛盾に、まだ9歳の息子さんは気づかないと思いますか?確実に言えることがひとつあります。

彼は「お母さんは矛盾している」と言えないけれど、みんなより自分がサッカーが上手くない、試合に出られないことで、お母さんが傷ついていることを感じ取っています。しかしながら、一番傷ついているのは息子さんです。

大事なお母さんにツラい思いをさせている「ダメな僕」。そう感じ自己肯定感を下げているかもしれません。

■「私がツラい」は理解するが、本人が望んでないのに辞める提案はNG

そこで、お母さんの考え方を「息子を主体」

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