子育て情報『主要メンバー病欠により苦肉の策で「勝つための作戦」を授けたが、そのやり方は間違いか。指導者としての選択を教えて』

2023年1月27日 20:00

主要メンバー病欠により苦肉の策で「勝つための作戦」を授けたが、そのやり方は間違いか。指導者としての選択を教えて

あるいは、前半が終わったら、ハーフタイムでもう一度「後半はどうしますか?」と聞きます。

そんなふうに子どもたちに任せることが大事です。子どもたちが納得したオーダーで、戦術も納得したうえで戦うことです。プレーするのは子どもなのですから。

先日、W杯後に日本サッカー協会が開催したカンファレンスに参加してきましたが、そこでも「プレーヤーズセンタード」(選手を中心軸にする)という話が出ました。

「勝たせてあげたい」というのは、よくある大人の思いになります。勝たせたいから「これでいくよ」と大人の考えを言ってしまい指示命令してしまいます。そうなると、子どもはコーチの言う通りに動くしかありません。


それをやってご相談者様のチームは4位になりました。しかし、子どもたちに任せて4位で終わっていれば、まったく違うものを子どもたちは得られたはずです。

■「自分がどうしたいか」から「どうすればチームが上手くいくか」の視点に持っていく

大人は、子どもたちがいかに心地よくプレーできるかを考えなくてはなりません。勝つためにいつもと違うポジションで、違うサッカーをすることが楽しいことなのかどうか。子どもだからこそ、楽しいこと、自分たちでやれることを考える必要があります。

ただ、ポジションを変えることは悪いことではありません。みんながいろんな経験をするんだよと、日々コーチは伝えるべきです。シュートが上手い子はフォワードをやりたいと言うでしょう。


そんなときは「世界のサッカーを観てごらん。フォワードだって守備をするよ。小学生の時にいろいろなポジションをやることは君のためになるよ」と伝えましょう。

ポジションや先発メンバーを子どもたちで決めさせるとなると「僕はここをやりたい」などと自己中心的な子どもが出てきます。が、そこで大人がコントロールしないこと。

「じゃあ、ここはコーチが決めるね」と急がないことです。自己主張が強かったり、いつまでも言い続けたとしたら、外から指導者が「自分たちでどうやったらうまくいくか考えてごらん」と言ってください。

「自分がどうしたいか」にとらわれていた子どもたちが「どうすればチームはうまくいくか」という視点に変わるはずです。

■自分が決めたことを実行する経験を繰り返すことが大切指導者もトライ&エラーで成長

そうやって折り合いをつけることを学んでいきます。何でも最初からうまくスムーズにいくように大人が決めていては、子どもの学びを阻害していることになります。

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