子育て情報『【日本初】Lancet Countdown 2023 Japan プレゼンテーション 子どもの健康問題としての気候変動セミナーを実施』

2024年1月22日 13:00

【日本初】Lancet Countdown 2023 Japan プレゼンテーション 子どもの健康問題としての気候変動セミナーを実施

また、オリー先生が仰るように、すでに健康に影響が現れているのだ、というところにも気をつけていただきたいです。

【日本初】Lancet Countdown 2023 Japan プレゼンテーション 子どもの健康問題としての気候変動セミナーを実施

渡辺知保 教授

藤原先生:“なぜ子どもが気候変動において脆弱なのか、6つの理由”
さまざまな文献を元にお話します。
1つ目は、基本的に代謝のメカニズムが未発達であってなかなか体が対応しきれないということ。
2つ目は、子どもは感受期(sensitive period)と言いまして、非常に感受性が高い時期を過ごしています。成長できる大事な時期に、例えば気候変動によって食べ物が取れないから農薬が使われているものに曝露してしまうということで神経発達の問題が出る、大事な遊びの機会が損失されることでの社会性の発達が心配されるなどといったリスクがあると思います。

3番目は、体重あたりの消費量がとにかく多いということ。気候変動による水の汚染の問題や食品の汚染の問題ということでの負荷が大きいと、これは環境問題全般に言えることです。
4つ目は、子どもの特徴としての外遊びの多さということは気をつけていかないといけないという点があります。
外気の気温に触れる機会が多いということです。
5つ目は、子どもの時期の負荷はすごく小さいかもしれないのですが、将来までずっと長く残ります。例えば、子どもの頃の貧困や虐待など、逆境体験の影響っていうのは高齢者まで残ってくる。そこで認知症になったりすることも分かっています。そして、気候変動の影響がどうなのかというのは、すごく長い研究をしないと分からないのですが、予防原則と言いまして、いろんな状況証拠からそうしたことが想定されるのであれば、予防すべきだということで立ち上がるべきだろうというふうに思います。

最後に6つ目、虐待の研究をしていてすごく思うのは、子どもは声が出せません。子ども自身が決めて、何かを選ぶということをする機会はほとんどありません。ですから、子どもを守ろうと言った時に、やはり政策決定者やその周りにいる学校や親の決定することは子どもにとって非常に重要になってくるということを、更に認識していかないといけないですし、また逆に言うと話し合える世代のお子さんであれば子どもと一緒に話し合って一緒に行動を決めていくというようなことも今後は求められるのではないかと思っています。


【日本初】Lancet Countdown 2023 Japan プレゼンテーション 子どもの健康問題としての気候変動セミナーを実施

藤原武男 教授

今田先生:子どもに蓄積される影響を想像すると、ただの対策ではだめで、気候変動自体を脱炭素で食い止めていく必要がある
子どもの教育のチャンスが奪われていったら、この先どのくらい能力に差が出るのだろうか、というのが気になります。

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