ファッションブランド「アンスリード(UN3D.)」が2016-17年秋冬コレクションよりデビュー。デザイナーは、ムルーア(MURUA)で9年間に渡って、クリエイティブ・ディレクターを務めた荻原桃子。定番から距離を置いた個性的なウィメンズウェアと、その特徴的なディテールを連動させたメンズウェアを展開する。 アイテムは、プリーツ、タック、ドレープと3つのアイコンディテールを際立せてデザインされており、特にブランドを象徴するのは折り紙のようなプリーツ。ファーストシーズンは、イラストレーター佐々木香菜子とのコラボレーションウェアも揃え、華やかな構成だ。洋服だけでなく、ファーをあしらったソックス、カラフルなシューズなど、パワフルなアクセサリーも並べ、モダンなコーディネートを提案する。ファーストコレクションの展開を前に、デザイナー荻原桃子に新ブランド「アンスリード」に対する思いを聞くことができた。「アンスリード」は、「UN STANDARD, UN SIMPLE, UN SIMILAR」をキーワードに、いろんな道のアンチテーゼを謳っています。例えば、通常新ブランドをスタートさせるときは、年齢・職業など、着る人の細かい情報を考えてブランディングすると思うのですが、今回はそう考えることに疑問を抱いていて。例えば、子供産んだらこういうの着ないよね、30歳・40歳になったらこういうの着ないよね…という声。もちろんそういう人も多いでしょうが、そうじゃない人もいるはず。(製作側が)勝手に考えすぎて制限することで、結果としてこっちの自己満足になっているのでないかと。架空のことを考えるよりも、まずは洋服で表現したいディテールやデザインを考える。そして、本当に好きな人に買ってもらう。そういう順序にしたかったんですよね。これまでのブランドの作り方からは距離を置きたいなと思いました。元々すごく好きなディテールで。立体的、構築的なものに惹かれるんですよね。プリーツに対して、繊細さだとか、女性らしさだとか、そういったイメージを持っている人が多いと思うんですけど。だからこそ(力強いものと組合せたり、男性服に取り入れることで)、強さと優しさ、硬さと柔らかさといった相反するものをうまく表現してくれるのではないかなと思いました。ドレープも同様です。しかし、全体的に使うのではなく、(裏地であったり)部分的に使うことにもこだわっています。商品をつくる上で、色々な取引先と新しく関係を築いていくことが課題でした。最初はロットも少ないので、メーカーさんや工場さんが得をすることは少ないので、ブランドの熱意をお話しさせていただきお願いするところから始まりましたね。人間関係の重要性も考え直させられました。大きいブランドの中で長くやっていたので、制限のある中で個性を出すということ。また、セールス面の考え方を学びました。どんなに良い商品を生み出しても結局着てもらえないと意味がないので、どうやったら多くの方に着てもらえるかなと常に思考することは、得た部分だと思います。価格設定が4~5倍高くなっている分、制作過程は全く違います。「UN3D.」は、ほとんどのアイテムが日本製で、トワルと仮縫いの工程を経てパターンを作成していますし、靴も木型から制作をしています。もちろん、素材の選び方、縫製、始末、そのほかにも裏地のデザインやタグ、ショッパーなど、全てにおいてディテールまでしっかりとこだわりを入れています。たくさんブランドがあって、高い洋服も安い洋服もあるなか、1番大切なものはオリジナリティだと思っています。でも、こんなに物があふれている時代に、完全にどこにもなかったものなんてないと思うんですよ、似たようなものはきっとどこかにあるはず。でも、見せ方と組合せ次第ですごく新しくなる。新しいものを見たときって、ドキドキワクワクして、感動する。そういう気持ちに、作っている側もそうだし、着る・見る側もなって欲しい。そういう特別なブランドにしていきたいと考えているんですよね。安心して着られる洋服をあえて推したくないのは、世の中にたくさんあるから。ベーシックを追求しても今は意味がないんじゃないかなって。まずは、この世界観をもっと濃くしていきたい。そして、クオリティを高めて、セレクトショップに並んだときに、タグをみなくても「アンスリード」とわかってもらえるものにしていきたいと思っています。そのためには、一つひとつのデザイン性とクオリティを上げていくことが大切です。なかなか全身(コーディネート)で着てもらうことは難しいと思っているので。もちろんそういう方がいらっしゃったら、とっても嬉しいのですが。「アンスリード」のアイテムは、一つひとつにデザインソースをたっぷりと入れています。いつものスタイリングの中に、1つ取り入れるだけで、馴染みながら個性を出してくれるはず。手持ちの服と交えて、自由に着て欲しいですね。それは、原点であるんですけど、やっぱり自分たちがつくった洋服を着ている人を見るのが一番嬉しいです。SNSを通じてコメントをもらったり、お店で声をかけてもらったり。私たちの洋服を着てみて、ファッションに対する考え方や気持ちが変わったと意見を聞くと、とても嬉しいですよね。まずはオンラインショップからスタートして、今秋には、青山に路面店をオープンします。今は、店舗デザインを構想中です。お店では、洋服のほかにも、アートなども取扱います。オープン時には、今季ご協力いただいたアーティストの佐々木香菜子さんとコラボレーションしたアートを揃えます。彼女とは色彩感覚があって、素敵な作品が出来上がりました。それと、香港のセレクトショップ「I.T」さんでの取扱いも決まりまして。世界で同時に販売します。初めから、世界で同時に売りたいと思っていたんですよね。私が好きだと思うデザイン性の高いアイテムは、日本のマーケットだけでやっていくにはつらいのでは…と心配していたところもあって。「アンスリード」を好きだと思ってくれる方々に向けて、国境を越えて発信いきたいです。【ブランド詳細】アンスリード展開時期:2016-17年秋冬■アンスリード青山店オープン時期:2016年秋
2016年04月24日「こどもとファッション 小さい人たちへのまなざし」が2016年7月16日(土)から8月31日(水)までの期間、東京都庭園美術館にて開催される。こども服は消耗が激しく、良い状態で残されていることが少ない資料だ。しかし本展では、ヨーロッパで30年以上かけて収集されたコレクションから選りすぐった、日本初公開を含む約30点を展示。また、明治以降の日本の洋装こども服も紹介する。長野県須坂市の田中本家博物館が出品する保存状態の良いこども服からは、大正時代のこどもが誇らしげに洋服を着ている姿が目に浮かぶ。その他にも、こどもの姿が描かれた絵画、ファッションプレート、絵本、写真など150点以上の作品も展示。中でも様々なポーズや服装のこども達をユーモラスに描いたルイ =モーリス・ ブテ・ド・モンヴェルの可愛らしいイラストレーションは見どころだ。時代につれて変わっていく大人達のこどもに対する認識や、現在の常識では不思議に思える当時の事実なども紹介している本展。是非足を運んでみてはいかがだろうか。【概要】こどもとファッション 小さい人たちへのまなざし会期:2016年7月16日(土)~8月31日(水)場所:東京都庭園美術館 本館・新館住所:東京都港区白金台5-21-9開館時間:10:00〜18:00 (入館は閉館の30分前まで)休館日:第2・第4水曜日入館料:一般 1,100(880)円、大学生(専修・各種専門学校含む) 880(700)円、中・高校生・65歳以上 550(440)円※()内は前売り及び20名以上の団体料金。※小学生以下および都内在住在学の中学生は無料。※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳を持参の方とその介護者1名は無料。【問い合わせ先】東京都庭園美術館TEL:03-3443-0201
2016年04月23日イギリス・ロンドン発のファッションマガジン『i-D』の日本版が創刊される。第1号刊は2016年5月19日(木)に発売。『i-D』は、1980年ロンドンパンク時代に、ストリートカルチャーをフォーカスした新しいスタイルのファッション誌として、当時UK版『VOGUE』で最年少アートディレクターだったテリー・ジョーンズ(Terry Jones)により誕生した。『i-D Japan』も特色を受け継ぎ、雑誌・ウェブメディアとして世界10カ国から集まる最新のファッション、ユースカルチャー情報を網羅。世界中で生まれるファッション・カルチャーのコンテンツを日本のオーディエンスに伝えると同時に、日本から生まれるコンテンツをグローバルへと発信していく。誌面は本国イギリスのコンテンツ6割、そして日本で制作するコンテンツが4割の構成。5月に春夏号を、10月に秋冬号を年に2回発行予定だ。なお、ウェブサイトは先立ち2016年4月19日(火)にローンチする。【媒体概要】「i-D Japan」創刊日:2016年5月19日(木)発行携帯:年2回発行 5月(春夏号)、10月(秋冬号) ※予定発行部数:1万部ページ数:192ページ【問い合わせ先】Vice Media Japan株式会社i-D JapanTEL:03-3475-6050
2016年04月22日写真家の蜷川実花による初のファッションフォト写真展「ファッション・エクスクルーシヴ(FASHION EXCLUSIVE)」が、4月23日から5月8日まで表参道ヒルズ本館地下3階のスペース オーにて開催される。同展は、これまで様々なテーマや人物を取り上げてきた蜷川実花による、ファッションに特化した初の写真展。「ファッション・エクスクルーシヴ」というタイトルには、ファッションというジャンルを特別に選び、蜷川ならではの感性でファッションの捉え方を示すという意味が込められている。会場では、蜷川実花の写真集『ファッション・エクスクルーシヴ』に収録された写真約85点を展示。女優の柴咲コウや大島優子、前田敦子、俳優の浅野忠信や斎藤工、アーティストからは安室奈美恵、椎名林檎、百田夏菜子(ももいろクローバーZ)など突き抜けた個性を持つ俳優やアーティスト、モデルといった“STAR”とファッションを融合させることで蜷川ワールドを艶やかに彩った。また、限定のクリアファイルやポストカードブック、オリジナルステッカー、DECOチョコなどを販売。蜷川実花とゲストによるトークイベントも開催される。【イベント情報】「ファッション・エクスクルーシヴ」会場:表参道ヒルズ本館地下3階 スペース オー住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10会期:4月23日~5月8日時間:11:00~21:00(4月24日、5月1日は20:00まで、5月8日は18:00まで)入場無料
2016年04月22日1998年、伊勢丹新宿店に生まれたリ・スタイルリ・スタイルは、毎日のファッションをもっと楽しくしてくれるモードなブランドが集結する編集ショップ今回、リ・スタイルでセレクトしたスタイリングでマドモアゼル・ユリアをモデルに東京の街の過去・現在・未来を漂うような世界を撮り下ろしました未来のファッションは、楽しい!±20 ReStyleはその思いに共感したFASHION HEADLINEとISETAN PARK netのコラボレーションプロジェクトです代々木:YOYOGItops:TOGA PULLA skirt:CLENA shoes:SAKIAS necklace:TOGA PULLA
2016年04月21日1996年、伊勢丹新宿店に生まれたリ・スタイル。リ・スタイルは国内はもちろんのこと、視点を海外までぐんと広げて毎日を楽しくしてくれるファッションを届けたい!という思いでモードなスタイルを提案する編集ショップ。誕生から20年を経た今、過去を回帰するだけでなく、次の20年に向けたファッションを提案したい。そんなリ・スタイルの思いに共感したFASHION HEADLINEとのコラボレーション企画を6回に渡ってお届けします。渋谷:SHIBUYAonepiece:TOGA PULLA shoes:TOGA PULLA bag:Marcon&Cesquoy
2016年04月18日グッチ(GUCCI)が2017年からウィメンズとメンズのファッションショーを統合することを発表。これによってクリエイティブ・ディレクター アレッサンドロ・ミケーレは、2017年から毎シーズン1回、メンズウェアとウィメンズウェアを統合したファッションショーを発表することになる。そして、統合後初のファッションショーは、ミラノ メチェナーテ通りの新社屋のショースペースで開催される予定だ。アレッサンドロはウィメンズ・メンズの統合に関して次のように述べている。「メンズとウィメンズのファッションショーを統合して発表することは、私にとってごく自然に思えます。今日の世界情勢を見るとそう思えるからです。必ずしも簡単ではなく、課題もあると思いますが、私のクリエイションにとって、新たなアプローチを見出す機会になると信じています」。なお、グッチは、現行の「see now, buy later」のサイクルを維持し、ラグジュアリーファッションにおけるクリエイティブと生産プロセスそれぞれの重要性を尊重していく方針であることも明確にしている。
2016年04月09日「ザ ハプニング(THE HAPPENING)」が、銀座線構内及び電車内で開催。日常生活で突如捲き起こるファッションショーに驚く人々、撮影する人々、無関心な人々など様々な心象が現れるイベントとなった。「神秘的な隠れて見えない力」の現象を意味する”オカルト”をテーマに開催された「ザ ハプニング」。イベントに参加したブランドは、順不同にコウシロウエバタ(KOSHIRO RBATA)、メグミウラ(MEG MIURA)、タクマ(TAKUMA)、タケシサトウ & クニオコウザキ(TAKESHI SATO & KUNIO KOHZAKI)、モトヒロ タンジ(Motohiro Tanji)の5つ。記事では、2ブランドをピックアップして紹介する。「螺旋 -SPIRAL」をテーマに、近未来の世界に起こる変化を洋服に込めたのは、コウシロウエバタ。定住型の生活様式や大量消費社会の終焉などに思いを馳せ、まるで過去に戻るような感覚とそれでも前に進む感覚を「螺旋」という形状に見せたのだ。全身に施されたプリーツや、テーマを直接的に反映したヘッドギア、体を覆うレザーのモチーフなど、視覚的にメッセージを具現化した。メグミウラは、「和」という言葉に注目。"日本の古い名"と"計算の結果"の意味を持つこの言葉から、「日本文化の計算」をコンセプトに、伝統様式を自由に“計算”し、現代衣服に落とし込んだコレクションを展開した。ダークトーンで統一されたパレットに、真紅が生えるバランス。蛇腹のように寄せられた厚手のファブリックは、ポンチョやコート、パンツに姿を変えた。
2016年04月05日神戸ファッション美術館の収蔵品カタログ『DRESS COLLECTION』が、2016年4月1日(金)より神戸ファッション美術館で発売される。2016年で、開館20周年を迎える神戸ファッション美術館。収蔵作品の中でも、選りすぐりのコレクション約100点を、『DRESS COLLECTION』に収録した。「18、19世紀ドレス」や「装飾小物」など、6つの章に分かれて掲載されたファッションの数々。その中の「20世紀ドレス」では、女性の身体を束縛(コルセット)から解放し、20世紀のファッションの方向性を示したポール・ポワレをはじめ、ジャンヌ・ランバン、ガブリエル・シャネル、クリスチャン・ディオール、イヴ・サンローランなどから、ティエリー・ ミュグレー、マルタン・マルジェラ、アレキサンダー・マックイーンなど現代デザイナーの作品までが取り上げられている。「ファッション・プレート」の章では、芸術性を高く評価されているファッション誌『ガゼット・デュ・ボン・トン』をはじめ、『ジュル・デ・ダーム・エ・モード』などより、ポール・イリーブ、ジョルジュ・ルパープ、 ジョルジュ・バルビエなどによる版画(ファッション・プレート)作品をピックアップ。洋服だけでなく、それをどう社会が映し出したのかにも言及している。【詳細】書籍『DRESS COLLECTION』価格:1,500円(税込)発売日:2016年4月1日(金)販売場所:神戸ファッション美術館住所:兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1仕様:A4、112頁執筆:能澤慧子(東京家政大学教授)、菅野ももこ(東京家政大学博物館学芸員)、三友晶子(東京家政大学博物館学芸員)、中西希和(秋早学園短期大学専任講師)、中村圭美(大阪樟蔭女子大学非常勤講師)、神戸ファッション美術館
2016年04月04日展示会「こどもとファッション ―小さな人たちへのまなざし」が4月23日から6月5日まで、兵庫県・神戸にある神戸ファッション美術館にて開催される。ヨーロッパにおいて長い間、“不完全な小さい大人”として扱われてきた子ども。しかし18世紀半ばには子どもに特別な関心が向けられるようになり、それまで成人の服のミニチュアのように作られてきた子どもの服が子どもの身体的心理的発達に配慮した固有のものとしてデザインされはじめた。そして19世紀後半には独自のスタイルを生み出すようになっていく。同展では、この18世紀後期のヨーロッパの子ども服の誕生とその後の変遷に注目。併せて、明治以降の日本の子ども服を基軸に、絵画、版画、写真などの子どもをめぐる多彩な表現を辿ることにより、時代ごとに変化する子ども観のあり様を改めて感じられる展示会となっている。関連企画として、5月7日の14時から15時30分までは講演会「ランヴァンの子ども服―母から娘へ」を、5月14日、21日の14時から17時まではワークショップ「ファッション・プレートで着せかえを楽しもう!」を開催。4月29日、5月22日の14時から14時30分までは学芸員によるギャラリートークも行われる。【イベント情報】「こどもとファッション ―小さな人たちへのまなざし」会場:神戸ファッション美術館住所:兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1会期:4月23日~6月5日時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)料金:一般500円、小中高生65歳以上250円休館日:月曜日(祝日の場合は平日休館)
2016年04月03日表参道ヒルズ開業10周年を記念した特別展として4月23日(土)から5月8日(日)までの期間、本館B3F「スペースオー」にて、蜷川実花による初のファッションフォト展「FASHION EXCLUSIVE(ファッション・エクスクルーシヴ)」が開催される。美しく鮮やかな色彩で創り上げられた世界観と、トレンドを先取りする嗅覚で、いまや時代の顔となった蜷川実花。これまで様々なテーマや人物を取り上げてきた彼女だが、「ファッション」に特化した写真展を開催するのは今回が初めてのこと。「FASHION EXCLUSIVE(ファッション・エクスクルーシヴ)」というタイトルには、ファッションというジャンルを特別に選び、蜷川実花ならではの感性で「FASHION(ファッション)」の捉え方を示す、という意味が込められている。本展示では、いまを輝く俳優・モデルなどのスターたちによるファッションとの対話・約85点をダイナミックに展示し、艶やかな蜷川ワールドが披露される。尚、会場では限定オリジナルグッズの販売や、会期中には蜷川実花と豪華ゲストによるトークショーも開催。本展示で、蜷川実花の新たなるチャレンジと、生命力に満ちた世界観を堪能してみて。<蜷川実花「FASHION EXCLUSIVE(ファッション・エクスクルーシヴ)」開催情報>期間:4月23日(土)~5月8日(日)場所;表参道ヒルズ本館B3F「スペースオー」時間:11:00~21:00※4月24日(日)・5月1日(日)は~20:00、最終日5月8日(月)は~18:00入場:無料(text:cinemacafe.net)
2016年04月02日流行というのは、時代を映し出す鏡。追う者にとっては楽しいもので、気にしない者には少々やっかいではありますが、ファッション、食、音楽、思想…、そこで生まれたものたちが、後に時代考証する際に、大いに役に立つわけです。映像作品においては、特にそう。特定の時代の空気を視覚的に表現できる、とても効果的な“ツール”になり得ます。映画<a href="">『無伴奏』</a>で描かれる1969~71年は、学園紛争が盛んな時代。女子高3年生のヒロイン響子は、青春期特有の空虚感と大人への憧れで背伸びしています。自分たちの学校でも、制服廃止闘争委員会を立ち上げ、隙あらば学校でシュプレヒコールを上げているのです。少女と大人の間という、あいまいな時を過ごしている響子は、同年代の若者たちと出会うことでひとりの女性へと成長していくわけですが、この年代の少女たちといえば、恋とおしゃれが最大の関心事。学園紛争の真似事で選んだのは、制服廃止闘争。おしゃれする自由が認められるべきなのだと訴えるのです。その真意は実のところ、おしゃれ願望とか、制服のデザインが嫌とかいうよりも、決められた服を着せられるという押し付けへの反発。そこには、制服が流行を無視して存在し続けるということも関係しているはず。私が通っていた学校の制服は、幼稚園から高校までほぼ同じデザインで、しかも長年変わっておらず、15年間もそれを着続けた身としては、早く脱ぎたい(卒業したい)と思ったものですが、潜在的には、大人からの干渉されることへの嫌悪というようなものがあったのかもしれません。響子同様に。時代感も、深層心理も見事に隠してしまう制服を脱ぎ捨てたいと望む響子が出会うのが、渉やその友人・祐之助、その恋人・エマ。少し大人びた彼らのファッションは、響子の私服姿よりもよりこなれていて、メイク、ヘアスタイル、ファッションなどを観ていると、時代を感じさせ、ノスタルジックな気分になります。レザーのジャケット、ダッフルコート、タートルネックのニットにポロシャツ、そして白いシャツ。いずれも定番アイテムながら、襟の大きさ、袖のデザイン、色使いなど、ちょっとした違いで時代の流行を映し出すのです。なかでも、一番おしゃれなエマのファッションが、最も時代の空気を映し出していると言えるでしょう。彼女が纏っているのは、当時流行のアイテムばかり。白いロングブーツ、おへそがのぞくショート丈のトップスとマイクロミニスカートのツーピース、サイケ柄、大きなイヤリングなど、まさに70年代。おしゃれな人って、時代の“記録”になるのね…とつくづく感じました。少し前までは、「高くてもいいから定番アイテムは良いものを買いなさい、一生モノだから…」などと言われたものですが、実のところ、シンプルなニットだってシャツだって、身頃のフィット感や襟の空き具合、裾や丈の長さ、素材使い、色などが、その時代を生きる人々の気持ちに合うように変化しています。それが例え、ちょっとした違いだったとしても実は大きな印象の違いを生むことはご存じの通り。けっこう奮発して買った一生もののはずなのに、数年後、何だかシルエットがもたついているとか、肩が大きすぎるとか、ほんの微妙な違いで“今”着るには野暮ったすぎて手放す…という経験をお持ちの方もいるのでは?自分に降りかかればやっかいな違いですが、ただそんな微妙な違いこそ、映画では舞台となる時代の空気感を再現できる美味しい部分。映画作りとは、コツコツとディテールを積み重ねて生まれる世界を写し取るもの。『無伴奏』で、それを実感してみてください。(text:June Makiguchi)
2016年04月02日ルミネ(LUMINE)全館とルミネのネット通販 iLUMINE で夏先取りのファッションイベント「LUMINE FASHION CARNIVAL 〜SAKIDORI Summer〜」が、2016年4月7日(木)から5月18日(水)の期間、ルミネ全館とルミネのネット通販 iLUMINE にて開催される。今回のイベントでは、“SAKIDORI Summer”をテーマとして、ルミネとファッションブランドがコラボし、夏の“かわいい”を先取りできるアイテムやコーディネートを提案。【SHIPS】リーフプリントノースリーブトップス価格:12,000円(税抜)ルミネでしか手に入らない“ルミネ別注”のブランドとのコラボアイテムも引き続き登場し、ボタニカルパターンのワンピースやビジュー付きのサマー素材のサンダルなど、夏のトレンドを“サキドリ”した様々なアイテムが揃う。【BEAUTY & YOUTHUNITED ARROWS】スキッパーシャツ価格:11,000円(税抜)タックワイドパンツ価格:13,000(税抜)【DIANA】ビジュー付きサマー素材サンダル価格:16,500円(税抜)また、各館ごとに「LUMINE FASHION CARNIVAL 〜SAKIDORI Summer〜」に関連したオリジナル企画も展開。ルミネ新宿の屋上には、”天空の海の家”「SAKIDORI Sky Beach」が4月29日(金)より出現。昼はハンモックに揺られながら、ブックディレクター幅允孝がセレクトした“夏に読みたい本”を自由に楽しめる快適空間に。夜はクラフトビールやシーフードを堪能しながら“夏に見たくなるシネマ”を無料で楽しめるムードある空間となる。「SAKIDORI Sky Beach」イメージさらに、ブランド型プロデュースチーム「NEXTWEEKEND」とコラボし、夏先取りのスペシャルイベントも実施。「NEXTWEEKEND 2016Spring&Summer」の世界観を体験できるワークショップやフォトスポット、編集⻑・村上萌のトークショーなども開催される。「LUMINE FASHION CARNIVAL 〜SAKIDORI Summer〜」概要◆期間:2016年4月7日(木)〜5月18日(水)◆場所:ルミネ全館(※ルミネ川越、ルミネ ザ・キッチン品川を除く)ルミネのネット通販「iLUMINE」(ルミネ別注アイテム 参加18ブランドアーバンリサーチ | アダム エ ロペ | アナザーエディション | イエナ | エルフォーブル | ガリャルダガランテ | シップス | ジャーナルスタンダード | スナイデル | スピック アンド スパン | ダイアナ | ティアラ | デミルクスビームス | トゥモローランド | ナノユニバース | ビームスボーイ | ビューティ アンド ユース | レイビームス(五十音順)◆アイテム一例【snidel】リリープリントA ラインワンピース価格:13,200円(税抜)ルミネ新宿限定企画 「SAKIDORI Sky Beach」誰よりも早く夏気分を満喫できる“天空の海の家”。夏を想起させるドリンクやフードのほか、夏気分を味わえるフォトスポットや無料で映画を楽しめるシネマイベント、ブックディレクター幅允孝セレクトによる夏を感じさせる本が詰まった本棚、各種ワークショップなどを展開。毎年好評の「Roof Top Beer Garden 東京小空」もこの期間にプレオープン。※フードメニューやイベントなど、「SAKIDORI Sky Beach」の詳細は、4月中旬頃に発表予定◆日程:2016年4月29日(金・祝)〜5月8日(日)◆時間:12:00〜22:00(LO 21:30)※イベント内容により終了時間が前後する場合有り◆場所:ルミネ新宿 ルミネ 1 屋上ルミネ新宿 “SAKIDORI Summer”×「NEXTWEEKEND」コラボイベント「SAKIDORI Sky Beach」 のオープンと「NEXTWEEKEND 2016Spring&Summer」の雑誌の発売をお祝いするスペシャルイベントを開催。夏を先取りしながら「NEXTWEEKEND2016Spring&Summer」の世界観を体験できるワークショップやフォトスポット、フード・ドリンク、編集⻑・村上萌のトークショーやサイン会など展開する。主なイベント&ワークショップ▼4月16日(土) 16:00〜「ブックファースト ルミネ新宿店」リニューアルオープン記念『NEXTWEEKEND 2016Spring&Summer』村上萌サイン会◆場所:「ブックファースト ルミネ新宿店」(ルミネ 1 6F)◆参加方法:事前予約制4月4日(月)17:00 から、NEXTWEEKENDのホームページ(にて、[サイン会参加券][雑誌引換券]の予約受付を開始。また4月15日(金)オープンの「ブックファースト ルミネ新宿店」でも若干名の予約受付。▼サイン会問い合わせ(株)世界文化社電話番号:03-3262-5115■スペシャルイベント「週末野心を叶える 2 日間」▼4月29日(金・祝)ワークショップ:海の香りがする貝殻リースづくりイベント:「NEXTWEEKEND」代表・村上萌さんのトークショー「この夏を楽しみつくす作戦会議」▼4月30日(土)ワークショップ:砂浜で過ごすためのサマーバスケットづくり※イベントやワークショップの詳細は、4月上旬にルミネ新宿店ホームページなどで発表ルミネ池袋 LUMINE FASHION CARNIVAL オリジナルエコバッグプレゼントルミネ池袋の各ショップでルミネカードを利用し、5,000 円(税込)以上を購入したレシート(1枚)をルミネ池袋4Fのルミネカードカウンターで提示すると、アーティストがルミネ池袋のためにデザインした限定エコバッグがもらえるプレゼントキャンペーン。※どのアーティストのエコバッグがもらえるかは期間により異なる※なくなり次第、終了期間:2016年4月7日(木)〜5月18日(水)▼第1弾:4/7(木)~4/20(水)「Cato Friend」デザイン▼第2弾:4/21(木)~5/4(水)「花井 祐介」デザイン▼第3弾:5/5(木)~5/18(水)「高木 耕一郎」デザイン「LUMINE FASHION CARNIVAL ~SAKIDORI Summer~」特設 WEB サイト
2016年03月29日歌手のレディー・ガガが、ザ・デイリー主催のファッション・ロサンゼルス・アワードでエディター・オブ・ザ・イヤーを受賞することになった。V誌のゲスト編集者として1月に出版されたプレ・スプリング号の16ページを監修した功績がたたえられたかたちだ。ザ・デイリーのブランデューサ・ニーロ編集長は「レディー・ガガをこの賞でたたえることを心から喜んでいます。彼女は秀でた才能を持つ最も多様性のある驚くべきアーティストの1人です。V誌のあの号にも集約されたガガがもたらす音楽、ファッション、映画、そして文化への大きな貢献と息をのむ誌面の数々をわれわれはたたえたいと思います」とガガを称賛する。ガガが手掛けた特集は、カール・ラガーフェルドや婚約者のテイラー・キニーら、自身の有名人としての生活やファッションに影響を与えたクリエーター、コレクター、コラボレーターたちにささげられたものだそうで、ガガは同号の特集についてこう語っている。「V誌のこの号は、アートとファッションへの情熱を表現するため、そして意思表示をし、物事を変えるために本気で‘そこ’まで行くために集まった全ての人々が中心にあるの。みんなが情熱と創造の人生を生きるための欲求を持っている感じがするのよ…アートとファッションを通して私たちの永続性を見つけ、深いスピリチュアルな部分を共有している感じ…」続けて、「この人たちは、私を生き延びさせたいと思っているからこそ長年にわたって私と一緒にいて守ってきてくれたの…この号にはそんなメッセージも込められているわ。長い月日を通して一緒に歩き、お互いを思いやり、お互いの仕事をたたえなければならないの。ここに挙げた人々が私に与えてくれたもの全てに対してありがとうと感謝するわ…彼らのことを世界にも知ってもらいたいの…守護兵みたいな人たち…私は彼らをファッション・ガードって呼ぶわね」と語った。ファッション・ロサンゼルス・アワードの授賞式は、今月20日にウェスト・ハリウッドのサンセット・タワー・ホテルで開催される予定だ。(C)BANG Media International
2016年03月18日クルーズは3月17日、同社で運営するファストファッション通販「SHOPLIST.com by CROOZ(SHOPLIST)」において、カラフル・ボードが提供するファッション人工知能「SENSY(センシー)」の試験導入を開始したと発表した。SENSYはカラフル・ボードが提供する、提案したアイテムに対するユーザーの反応を解析することで、徐々にユーザーの趣味・好みを学びとり、ユーザーの好みにぴったりのアイテムを提案するようになっていく成長するファッションに特化した人工知能。従来型のレコメンドエンジンは、「この行動をしたユーザーには、オススメとしてこのアイテムを表示する」という、あらかじめ人間が考え組み込まれたロジックをもとに選んだアイテムを表示するが、人工知能型レコメンドエンジンであるSENSYは、そのロジック自体もユーザーに合わせ自身で自動設計することができるため、既存のレコメンドエンジンよりもさらに精度高くアイテムを提案可能。従来のECサイトでは、ユーザーごとに年齢・性別や好みが異なるにもかかわらず、店舗と違って一律の応対しかできない状態だったが、SHOPLISTはSENSYの試験導入によって、ユーザーごとに接客を変える「パーソナルECサイト」を目指す。今回のSENSY導入をはじめとして、SHOPLISTでは今後もパーソナルECサイトを目指し、AIや新技術などのテクノロジーの導入を積極的に進め、ユーザー満足度の高いサービスを提供していくという。
2016年03月18日ファーストリテイリンググループのジーユーは3月17日、20~40代女性を対象とした「春ファッションに関する意識調査」の結果を発表した。○トレンドファッションで「プチプラ志向」が継続春のファッションアイテムを選ぶときに重視する点を尋ねると、「着回しできる」が55.3%で最も多く、次いで「楽に着こなせそう」が49.5%、「価格が手頃」が47.2%と続いた。また、1週間のコーディネートに必要なボトムスの本数は「平均3.7本」となり、着回すことで賢くファッションを楽しんでいる状況がうかがえる。今春のトレンドファッションを購入する際の意識を聞くと、計86.3%が「手頃な価格であってほしい」と回答。2015年に実施した秋ファッションに関する調査でも「プチプラ(安い価格)」派が約8割を占めており、トレンドファッションにおいて低価格志向が続いていることがわかった。今春のファッション予算については、「5,000円~1万円未満」が29.0%、「1,000円~5,000円未満」が20.3%、「1,000円未満」が5.8%で、過半数に当たる計55.1%が「1万円未満」と回答。また、ボトムス1点の平均費用も「3,000円未満」が計43.1%を占め、「1万円以上」は4.2%にとどまった。今春のファッションに取り入れてみたいアイテムは、「スカンツ(ロングスカートのようなシルエットに見えるパンツ)」が23.1%で1位。2位は「ガウチョパンツ」(21.3%)、3位は「スカーチョ(スカートのようなシルエットに見えるパンツ)」(19.8%)だった。調査期間は2016年2月19~22日、有効回答は20~49歳女性600人。
2016年03月17日昨年第1回が開催されたファッションアウトレットイベント「TOKYO OUTLET WEEK」の第2回目となる「TOKYO OUTLET WEEK 2016 Spring/Summer」が、2016年5月13日(金)から5月15日(日)にTOC五反田メッセにて開催が決定。国内最大規模のファッションアウトレットイベントとして、国内外の人気ブランドが50以上参加し、50~90%OFFの価格で販売を予定。第1回の開催は2015年5月にお台場にて開催され、15,000人のファッション好き女子たちが来場した。レディースファッションブランド、キッズファッションブランドをはじめとした50を超えるブランド、3万点以上の商品が並ぶ会場でアウトレット商品のショッピングはもちろん、会場に併設しているレストランやスイーツショップなど、その他のコンテンツも充実したイベントとなっている。TOKYO OUTLET WEEK 2016 Spring/Summer 開催概要TOKYO OUTLET WEEK 2016 Spring/Summer■開催日時:2016年5月13日(金)~5月15日(日)5月13日(金)11:00~20:00(最終入場 19:30)5月14日(土)10:00~20:00(最終入場 19:30)5月15日(日)10:00~16:00(最終入場 15:30)※開催時間は、変更になる可能性あり■会場:TOC五反田メッセ(東京都品川区西五反田6-6-19)■入場料:無料■入場方法:メルマガ登録、公式アプリのダウンロードのいずれかを提示※混雑状況によっては入場制限がかかる場合あり▼オフィシャルサイト問い合わせTOKYO OUTLET WEEK実行委員会TEL:050-6865-4436入場チケット公式サイトより無料チケットを取得URL:
2016年03月16日様々な角度からファッションのこれからについて考えるトークイベント「HARAJUKU SUMMIT -越境するファッション-」が、3月26日、27日にラフォーレ原宿6階で開催される。同イベントは、ファッション、ビューティー、デザイン、アート、メディアなどの分野で著名なクリエイターやアーティストを招き様々なテーマのトークイベントを行うというもの。ファッションに限らず、複数ジャンルからの視点を交えることにより、ファッションの在り方や意義を考えていく場となる。ディレクターは雑誌『Numero TOKYO』のエディトリアルディレクターとして活躍している軍地彩弓が務めた。3月26日には、メディアアーティストの落合陽一による「ファッション×テクノロジー」や、ヘアメイクアップアーティストの河北裕介とモデルで女優の新木優子による「ビューティー講座」といったトークイベントを開催。その他、ファッションデザイナーの中里周子とデザイナーのハヤカワ五味による「ファッション女子起業論」、雑誌『GINZA』の編集長である中島敏子と『WWD』編集長の向千鶴、『Fashionsnap.com』報道部部長の小湊千恵美による「ファッションメディアはこれからどうなる?」も行われる。3月27日にもトークイベントを開催。テーマや出演者は近日公開される予定だ。【イベント情報】「HARAJUKU SUMMIT -越境するファッション-」会場:ラフォーレ原宿住所:東京都渋谷区神宮前1-11-6会期:3月26日~3月27日入場無料(参加応募制)
2016年03月09日セントラルセントマーチンズ美術学校を卒業後、ジョン・ガリアーノのデザインアシスタントを経て帰国した山縣良和さん。昨年からはパリでも定期的に展示会を行っており、最近ではパリのコレットなど、海外のショップのウィンドーで作品を披露する機会も増えてきている。一方、Tex. Boxの澤利一さんはルイ・ヴィトン(Luis Vuitton)、ランバン(Lanvin)、ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)など、国内外のブランドのランウェイを飾るファッションのニードルパンチを手掛けている。ファッションにおいて、まさに国境を越えて活躍する2人に、それぞれの視点から見る日本のファッションと世界のファッションについて訊いた。13年春夏のコレクション「七福神」では、前年の東日本大震災以後、山縣さんの心に沸き上がった「日本の古くから使われている素材で造形的なものを作りたい」という思いを日本の素材や文化を咀嚼し大胆にファッションで表現した山縣さん。時が経ち、彼は15年秋冬では、マイケル・ジャクソンの「Heal The World」をバッグに、マイケルやベネトンの広告を手掛けたオリビエロ・トスカーニにオマージュを捧げるようなユニバーサルなコレクションを発表している。どんな心境の変化があったのだろうかと訪ねると…。「ちょうどパリで展示会をはじめたタイミングで泊まったホテルが、その1週間前におきたシャルリー・エブド襲撃事件の目の前だったんです。世界的な事件が、自分にとって身近な存在だと感じたら、ファッションにおいても世界的な視点で表現出来たらという心境の変化に繋がりました」と返ってきた。そして、ファッションの都、パリについてこう語る。「パリ衰退といわれていますが、やはりパリは文化的総合力が高くて強い街だなと思います。ヨーロッパの文化的中心地であり、食、建築、アート、ファッション、音楽、哲学…となんでもある街です。そういった文化に慣れ親しんだ人が住む街は”粋”があると思う」と続ける。「自分たちが日本のいい生地を使って、それを世界に発信出来たらいいなという思いがあります」と山縣さんそして、ここ数年、自身のクリエーションを通じて国内の産地に足を運ぶことが増えたという山縣さんには、一つの目標があるという。伝統的な技法の布地に触れ「この生地を使いたい」と思うことがあっても「値段にたまげてしまうこともある」と山縣さん。訊けば、そういった技術的に優れた生地は着物業界や、シャネルやディオールなどのラグジュアリーメゾンの元に渡るのだという。「せっかく日本にいい生地があるのに、それを自分たちが使えない状況は歯がゆい。自分たちが日本のいい生地を使って、それを世界に発信出来たらいいなという思いがあります。そういう流れを作りたい」とその思いを語る。ニードルパンチを終えた生地明治の文明開化以降、海外からの文化が染み込んでいった現代の日本。この急激な変化というのは、ここ100年余のことだろう。「かつての日本には、文化的な素養があったのだと思います。ただ、この100年でそれを失ってしまった。海外の人たちは憧れだけで作ったフェイクは求めていないし、自分たちにない文化を求めています。だからこそ、洋装やヨーロッパの文化を学ぶのは、その歴史と文化を理解するため。決して、真似をするための勉強ではないはずです。そのために私たちは、自国の先祖代々の真相を知らなくてはいけないし、それがないとクリエーションは世界に通用するものにならないのでは」と山縣さんは続ける。ここまで、頷きながら山縣さんの話を訊いていた澤さんがこう続けた。「日本でも、世界でも各産地で素晴らしいテキスタイルが作られていて、それが本流でありテキスタイルの一番いい形だなと思います。ただ、そこにもっと面白みを加えてもいいんじゃないかという思いがあります。それを可能にしてくれるのが、私にとってはニードルパンチです」と澤さん。「面白い仕事をずっとし続けたいんです」と澤さん「私は、面白い仕事をずっとし続けたいんです。だから、はじめましてのブランドさんからの、なんじゃこりゃっていうリクエストが嬉しい」と澤さん。「僕に出来るとしたら、きっと完成度じゃない。各地で作られる完成度の高い生地を、私が崩してはいけないと思っています。ただ、各地で織ったけれども、そのままでは製品にならないようなものからニードルパンチを使ってアレンジしていくことが出来る」と語る。Tex. Boxに飾られた様々な表情を見せるニードルパンチの作品が物語るように、彼は素材を手にすると、次々のクリエーションのイメージが広がっていくようだ。この日、山縣さんと澤さんの対話を通じて感じたのは、可能性を信じる力の大切さ。そして、ベストを尽くした後のアクシデントを楽しむ心のような気がした。のこぎり屋根から陽射しが差し込むこの場所で、確かにファッションが生まれていた。あなたが手にする洋服が、一体どんな旅路を経てやってきたのか。ほんの一時でも思いを馳せてから纏うことが出来れば、その1着の持つ意味が変わるのかもしれない。リトゥン山縣良和×桐生でニードルパンチを手がける澤利一「ニードルパンチはフリーペインティングと同じ」前編【ファッションが生まれる場所】に戻る
2016年03月05日あなたがその洋服を手にするまで、一体幾人の手を渡ってきたのか考えてみたことがあるだろうか。今回は、幾つもの場所、幾人もの手を渡って生まれてくるファッションが生まれる、ある一つの場所を紹介したい。日本有数の織物の産地、群馬県桐生市。その桐生で「ニードルパンチ」という技法で、ファッションに携わるTex. Boxの澤利一さんをリトゥンアフターワーズのデザイナー山縣良和さんが訪ねた。2人が最初に物づくりに取組んだのは2012年のこと。七福神をテーマに人々の想像を越える壮大なパワーでファッションを表現したリトゥンアフターワーズ13年春夏コレクションに登場するルックで「畳にニードルパンチで洋服を打ち付けて欲しい」と山縣さんが澤さんに依頼したのが最初だという。当時を振り返って澤さんは「畳に服を打ち付けるなんて馬鹿じゃないの(笑)と思ったけど、やってみると楽しかったね。そういう無限にある素材の組み合わせを発見させてくれるデザイナーとのコミュニケーションが楽しくて、長年ニードルパンチをやっていても飽きないよ」と顔をほころばせる。ニードルパンチは、剣山状の針を高速で幾度も突き刺すことで繊維を絡ませ柄を描き出していく技法生地の上に柄となる素材を配置し、剣山状の無数の針を高速で幾度も突き刺すことで繊維を絡ませ柄を描き出していくニードルパンチ。その魅力を澤さんに尋ねると「“織り”か“編み”に大別される生地の中で、ニードルパンチはそのどちらでもない技法。そこに可能性を感じました。織りと編みの融合だって出来るし、柄を作ることにおいてなんの制約もない。これは織りや編みでは、まずおきないことなんです」とまっすぐな眼差しで語る。一方、山縣さんはデザイナーの視点から「ニードルパンチには、フリーペインティングに近い感覚があって、その感覚が自分にも合いそうだなと思っています。その場で布にあてた図柄が、そのままニードルパンチされて出来上がってくるのも魅力的」と答える。「ニードルパンチにはフリーペインティングのような感覚がある」と山縣さん実は、山縣さんが澤さんの工房を訪ねた日には、ちょっとしたアクシデントがあった。数メートルあるシルクの布に1センチ角のものから手のひらくらいのサイズまで、色とりどりの無数の布切れをレイアウトしたものが山縣さんのアトリエから、澤さんの工房に到着していた。その布を巻き取って、いざニードルパンチの機械で加工をしようとしたその時、その布がほどけ、シルクの布にレイアウトしてあった無数の端切れが全て床に落ちてしまったのだ。ニードルパンチをしようとした時、レイアウトしてあった無数の端切れが床に落ちてしまうアクシデントがまるで花吹雪のように散り散りになる端切れを、山縣さんがスマホに納めてあったレイアウト時の画像を元に、その場で並べ直さなくてはいけなくなってしまったのだ。それでも、澤さん夫妻と山縣さんでもう一度端切れを約1時間かけて並べなおし、再びニードルパンチの加工を経てテキスタイルが完成するという出来事があった。山縣さんは「今日の作業のように、布地に端切れを並べていく作業は、絵を書くときの感覚やコラージュなどのアートワークをしている時の感覚に近いですね。手を動かしながら、イメージが広がっていく感覚です」とその作業を振り返る。仕上がった生地を見つめる2人。そこにはスワッチ(生地の見本帳)をイメージしてレイアウトされた端切れがニードルパンチの加工を通じて地の布と一体化した姿があった。ただ、1万本もの針で無数に打ち付けられたこともあり、並べた時との状態そのものではなく、色味がやわらかくなったり、また柄のシルエットが少し流れて変わったりと、様々な表情を見せている。目の前で新しい表情が生まれていく“ライブ感”こそ、ニードルパンチらしさであり、長年向き合っても飽きないと澤さんが魅了される理由の一つなのかもしれない。仕上がった生地を見つめる澤さんと山縣さん「たまにね、作り手にしかわからないような“遊び”を入れるんだよ」と澤さんはいたずらに笑う。「紐をまっすぐにという仕様書でも、ちょっとだけくるっと丸めてみたりね。それに、こうやってサンプルを作っている時期が楽しくてね。デザイナーとのキャッチボールが出来るから。いつまで経っても初心者の気持ちでこの仕事に向き合いたい。だから、若葉マークを貼ってるんだよ」。という澤さんの言葉に、ニードルパンチの機械に目を向けると、確かに車の“若葉マーク”が。澤さんがワクワクしながら、ニードルパンチを手掛けていることが伝わってくるエピソードだった。後半は「それぞれの視点で見る日本のファッション、そして世界のファッション」について
2016年03月05日ジャパン・ファッション・ウィーク(JFW)期間中の3月17日から19日まで、オーストリア大使館商務部及び、ウィーンのセレクトショップ「SIGHT」主催のファッション×アートイベント「ウィーン・オン・ザ・ ムーブ(VIENNA ON THE MOVE)」が東京・青山のライトボックススタジオ青山で開催される。同イベントでは、オーストリアの首都・ウィーンにフォーカス。ウィーンは、今日のオーストリア人のみではなく、もっと広く異なった文化を持った人々によって長い年月をかけて育まれてきた街。会場では、それ故に大規模な移民・異文化問題がうずまくウィーンをホームベースとして活躍する9つのファッションブランドの16-17AWコレクションと、6人のコンテンポラリーアーティストによる“マイグレーション(移民)”をテーマとした作品が展示公開される。ファッションは、13年にパリ ファッション ウィーク期間中に自身初のコレクションを発表後すぐにオープニングセレモニー(OPENING CEREMONY)での取り扱いがスタートしたラニ・バゲリア(RANI BAGERIA)や、多数のファッションアワードを獲得し、15年パリの「AFA Showroom」でもコレクションを発表したディーエムエムジェイケイ(DMMJK)、クロアチア人と日本人のデザインデュオブランド・ブラダリック・オーマエ(BRADARIC OHMAE)などが参加。コンテンポラリーアーティストは、3月から森美術館で行なわれる「六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなた の声」にも出展するジュン・ヤン(JUN YANG)や、フォトグラファーやフィルムなどの分野でアート・芸術史・民族学におけるステレオタイプや人種差別の解釈に取り組むリーズル・ポンガー(LISL PONGER)などが参加する。また、3月18日の16時からは、ウィーンで活動するブラダリック・オーマエ(Bradaric Ohmae)デザイナーの大前太郎とジュン・ヤンを迎え、キュレーターである国立ウィーン美術大学のアンドレアス・シュピーゲルとアート×ファッションの観点から“移民”についてトークセッションを行う。
2016年03月04日ITとファッションの未来を描くイベント「ファッションテック サミット#001(FashionTech Summit #001)」が、3月4日から6日まで東京・御茶ノ水のデジタルハリウッド大学駿河台キャンパスで開催される。同イベントは、テクノロジーアートを都市へ実装する実験的なカルチャーイベント「メディア アンビション トーキョー2016(MEDIA AMBITION TOKYO 2016)」の一環として開催されるもの。会場では、テクノロジーを利用することによりファッション界の広がりをサポートする「ファッションテック」の活用に取り組んでいる企業や、新たなテクノロジーでサービスを提供するスマートアップ企業によるピッチやハッカソンが行われる。3月4日の19時30分から21時30分までは、バーチャル試着ソリューション「バーチャサイズ(Virtusize)」の日本代表であるAndreas Olausson、三越伊勢丹特命担当部長の北川竜也、ABEJA事業本部マネージャーの書上拓郎、ベイクルーズ取締役ICT統括の村田昭彦によるパネルディスカッション「FashionTechと従来のファッション・ビジネスをつなぐもの」を開催。3月5日の10時30分から3月6日の16時までは、モード・ファクトリー・ドット・コム代表の平田元吉をモデレーターに迎えたファッションテックハッカソン「未来のファッション」が開催され、審査員には市川渚(『DiFa』編集長)、小川徹(NHK デジタルコンテンツセンター 副部長)、北川竜也(三越伊勢丹特命担当部長)、桐島ローランド(写真家、マルチクリエイター)、軍地彩弓(『 Numero TOKYO』エディトリアル・ディレクター)、関根修二(BEAMS社長室 宣伝広報統括本部デジタルコミュニケーションマネージャー)、中里周子(NORIKONAKAZATOデザイナー)、西垣雄太(『SnSnap』CO-FOUNDER/CEO 最高経営責任者)らが名を連ねる。3月5日の11時から12時30分まではスタイラー代表取締役の小関翼をモデレーターに迎えた基調講演「FashionTechとスタートアップハブのこれから」、13時から15時までは、The World Elementsの野垣映二、FITTYの本間佑史子、LaFabricの森雄一郎らが参加するピッチイベント「sprout annex ~FashionTech~」が行われる。さらに、17時から19時までは、モデレーターに小関を迎えたパネルディスカッション「FashionTech Startupにとっての東京」も開催される。3月6日の10時から11時は、エー ディグリー ファーレンハイト(A DEGREE FAHRENHEIT)とハナエモリ マニュスクリ(Hanae Mori manuscrit)のデザイナーである天津憂とデジタルファッション代表取締役の森田修史による講演「東京ファッションとテクノロジーの可能性」、13時30分から15時までは、モード・ファクトリー・ドット・コム代表の平田元吉、小関によるトークセッション「FashionTech Summit #001を終えて。#002へ」を実施。18時30から21時までは、登壇者、ハッカソン参加者を交えた懇親会も行われる予定だ。【イベント情報】「FashionTech Summit #001」会場:デジタルハリウッド大学 駿河台キャンパス住所:東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ アカデミア 3階会期:3月4日~3月6日時間:4日/19:00、19:30開始、5日/11:00~19:00(ハッカソンは10:00受付、10:30開始)、6日/10:00~16:00料金:初日無料、学生1,000円、社会人1Day3,000円、全日5,000円
2016年03月03日NYカルチャーシーンに多大なる影響力を持つ、最高齢のファッションアイコンにして現役“キャリアウーマン”に迫るドキュメンタリー『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』。このほど、3月5日(土)に迫った本作の日本上陸を前に、アイリス・アプフェルが現代女子のファッションにもの申す(?)冒頭映像を、シネマカフェが独占入手した。94歳にして、多くの有名デザイナーたちからリスペクトされるアイリス・アプフェル。1950年代からインテリア・デザイナーとして活躍、夫と設立したテキスタイル会社も大成功をおさめ、ジャクリーン・ケネディや歴代大統領からホワイトハウスの内装を任されたというキャリアを誇る。そして2005年、アイリスのファッション・コレクションの展覧会がメトロポリタン美術館で開催されると、驚異的な動員数を記録、84歳でその人生に大輪の花を咲かせた。彼女はその類稀なるセンスを、いつ、どうやって身につけたのか?競争の激しいNYで生涯現役の実業家でいられるキャリア術とは?カメラは、アイリスの“成功の秘訣”に迫るべく、展覧会や老舗デパート「バーグドルフグッドマン」でのディスプレイ企画、売り切れ続出のTVショッピングなどの舞台裏に潜入。また、先ごろ亡くなった最愛の夫カールとの美しき夫婦愛にも迫る――。全米で公開されるや、辛口で知られる映画批評サイト「ロッテントマト」で驚異の満足度97%という数字をたたき出した本作は、見る者すべてを虜にしてしまう、アイリスの刺激的な言葉が満載。日本でも、いち早く鑑賞した栗原類やデープ・スペクター、萬田久子をはじめとする各界のおしゃれな著名人たちが、こぞって大絶賛を贈っている。そんな本作から届いたのは、およそ2分の本編冒頭部分と予告編が収められた特別映像。大きなメガネと大ぶりのアクセサリーがトレードマークのアイリスは、冒頭から長年をかけて集めてきたコレクションの数々を披露。自身がデザインしたスニーカーやスウェードシューズ、大ぶりのアクセサリーの数々は、それぞれが唯一無二の存在感を放っている。また、買い付けた中国の少数民族のチュニックはフードだった部分を襟に仕立て直すなど、自分に合うスタイルと個性を大事にしていることも伝わってくる。さらにアイリスは、「最近の人は皆似た格好ばかり!個性を出さなくちゃ!」と現代女子のファッション志向についてズバリ指摘。毎回、組み合わせを自分流に考えて、ほかの誰とも違う個性を出す…。私たちがなかなかできないことをいとも簡単にやってのける彼女から、いますぐマネしたいおしゃれの極意を学んでみては?『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』は3月5日(土)より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月29日乃木坂46きってのファッションラバー伊藤万理華さん。彼女がリスペクトするデザイナーにミキオサカベ(MIKIO SAKABE)デザイナーの坂部三樹郎さんと、ジェニー ファックス(Jenny Fax)デザイナーのシュエ・ジェンファンさんのアトリエに伊藤さんが潜入。伊藤さんが子供の頃から習っていたというバレエをテーマにした今回のコラボレーションについてトリプルトーク。■小さい頃は写真が嫌いで「何で笑わなくちゃいけないの」って思ってた(伊藤)ーー今回は伊藤さんが実際に習っていたバレエをテーマに服作りをされていると伺いました。どのようにコラボレーションされたのですか?ジェンファン:何回か万理華さんと打ち合わせをしましたね。最初に万理華さんと打ち合わせをした時に、記憶に残っているバレエの衣装について聞いたので、後日その衣装で撮った写真を万理華さんから借りました。伊藤:ジェンファンさんの作品は、テーマが「少女の記憶」だから、今回も実際に私がバレエの発表会の時の写真や、バレエの演目を日記みたいにメモした紙をお渡ししました。それに、そのメモに日付を入れた方がいいというジェンファンさんからもリクエストにもすごく納得出来ました。ジェンファン:このバレエの衣装を着ている小さい頃の伊藤さんの写真や、演目のメモはトートッグに使いたいなと思っています。ーーところで、小さい頃の伊藤さんはどんな子供だったんですか?伊藤:うーん、わがままで、天邪鬼でこだわりが強くて…。あとは、写真を撮られるのがすごく嫌いでしたね。カメラに映ることが嫌いだったから、昔の写真で笑っているのがない。何で笑わなくちゃいけないんだって思ってました(笑)。ジェンファンさんは、どんな子供時代でしたか?ジェンファン:私は、兄と私、双子の妹の4人兄弟で、そんなにお金もなかったから、欲しい服も買えなかった。それに、反抗期も結構あって30歳まで反抗期だったかな(笑)基本、嫌いなものが多いんですよ。坂部:反抗期30歳までだったんでしょ。今、 36歳だから大丈夫じゃん(笑)ジェンファン:でも、子供の頃お金がなかったからこそ、今のクリエーションに繋がっている部分はあります。坂部:ジェンファンのクリエーションは、基本過去の記憶から作るタイプ。だから、今のトレンドとかはまったく考えないんです。だから、幼少期の出来事や記憶がすごく大事。ジェンファン:大人になってファッションの仕事をしている大人のジェンファンの中にも、子供の頃のジェンファンがいて、意地悪だったりいじめだったり悪いことをしている感覚があります。例えば、ショーの時にモデルの子に意地悪をして、衣装にパンツしか渡さないとか。そういう感じのいじめをいつもやっちゃいます。伊藤:私も性格が悪いなって思う時ありますよ、いじめっこっていうか。でも、ネガティブな思いを作品という形で、ポジティブに可愛く表現出来るってすごいなと思います。■乃木坂46に入って、いつも自分にしかない武器を探してる(伊藤)ーー「自分にしかない武器を探したい」という伊藤さんの言葉が印象的でした伊藤:やっぱり「自分にしかない武器になる何かを探したい」っていう気持ちはいつもあります。乃木坂46に入った頃もあったし、今もあります。アイドルの仕事は楽しいし、満足しているけど、乃木坂46は今37人いるんですね。今でこそ、グループ自体の認知度は上がってきているけれど、結成当時はそれこそ「自分の得意なことはこれです!」っていうキーワードがないと、誰にもくいついてきてもらえなかったんです。ーーだからこそ、ファッションが好きだっていうことを発信し続けてきたんですね。伊藤:最近になってやっと、私がファッションやクリエイティブなものが好きだっていうことを伝えることが出来てきた気がします。でも、ここまで4年かかりました。自分の好きなことを発信出来るブログの存在は大きかったですね。乃木坂46のブログが開設された頃から、ずっと自分の私服をアップしたり、自分の武器はこれだ!と思えることを発信する場なので。ーー今回のコラボレーションをどんな視点で見てもらいたいですか?坂部:アイドルである乃木坂46のイメージよりも、伊藤さん本人のイメージから連想するもので服作りしていけたらと思っています。逆に言えば、ファンの人達が持っている典型的な伊藤さんのイメージを僕達が超えることは出来ないんです。だから、僕達は本人とお会いした時の印象や雰囲気を大切にしたもの作りをしたいですね。僕がファッションの中で一番大事だと考えているのは、フレッシュさ。フレッシュであることが、ファッションがアートや建築などと最も異なる点だからです。そして、フレッシュさというのは、生き物にしか存在しないものですよね。だから、僕達は“いけているファッション”で、“いけている人を作らなくちゃいけない”んですね。いつも着る本人がもっと新鮮になって、生命力に溢れるためにはどうしたらいいのか考えています。今回もそこを見せたいですね。ーークリエイティブなものに惹かれるという伊藤さんですが、憧れているアーティストの方はいますか?伊藤:本当に多趣味な上に、飽きっぽいので何かこれ一つっていう好きなものはないんです。「これ」って一つ選ぶことは出来ないけど、いつもアンテナをはっています。坂部:多趣味なのって、ファッションデザイナーに本当に向いているんだよ。ファッションはアートと違って新しいものを生み出すタームが早いから、どんどん更新することが出来る人の方が上手くんです。だから、アイドルもあって、ファッションもある。どっちもあること、両方あることがいいんじゃいかな。前編「乃木坂46きってのファッションラバー伊藤万理華×坂部三樹郎・ジェンファン「アイドルってファッションと似てる」--1/2【INTERVIEW】」に戻る。【イベント情報】乃木坂46とイセタンガールが、女の子のお稽古をテーマにコラボレーション。白石麻衣(料理)、西野七瀬(アート)、生田絵梨花(ピアノ)、桜井玲香(ピアノ)、若月佑美(バレエ)、伊藤万理華(バレエ)とそれそれのリアルなお稽古体験をファッションアイテムで表現。彼女達のリアルな声が採用されたファッションアイテムに注目したい。タイトル:乃木坂46×イセタン ガール「おけいこガール」期間:16年3月2日~8日場所:伊勢丹新宿店本館2階=イセタン ガール
2016年02月25日乃木坂46きってのファッションラバー伊藤万理華さん。彼女がリスペクトするデザイナー、ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)デザイナーの坂部三樹郎さんと、ジェニー ファックス(Jenny Fax)デザイナーのシュエ・ジェンファンさんのアトリエに伊藤さんが潜入。「ファッションの魅力とは何なのか?」「アイドルとファッションの共通項」などファッション談義を繰り広げる。伊藤さんが二人のアトリエを訪問するのには理由がある。3月2日から8日まで、乃木坂46とイセタンガールがコラボレーションし女の子のお稽古をテーマにしたイベント「おけいこガール」が開催される。その中で、伊藤さんも幼い頃から乃木坂46に入るまで習っていたバレエをテーマに、MIKIO SAKABEとJenny Faxとコラボレーションすることになったのだ。■コラボ相手に運命を感じました!(伊藤)伊藤:私自身、坂部さんとジェンファンさんとコラボレーション出来ること自体に驚いてます。私は乃木坂46というアイドルが職業だけど、アイドルがあまりやらないような新しいコラボが出来るのがすごく嬉しいです。そのコラボ相手が、坂部さんやジェンファンさんなのは運命的だなって思いました!坂部:パルコミュージアムで13年秋に開催した「絶命展」や、その後の「絶・絶命展」にも来てくれていたって聞いて、一気に親近感が湧きました。伊藤:ちょうどその頃位からかな?乃木坂46もファッション的に攻めていたんだと思います。坂部:でも乃木坂46は、bodysong.やNORIKONAKAZATOの中里周子やリトゥンアフターワーズの山縣良和が関わっている作品があったり、気になる存在ではありました。AKB48に対して乃木坂46は、おそらく正統派という位置付けなんだろうなと思ってて。でも、意外と衣装やミュージックビデオでもツイストしている部分があって、メンバーそれぞれに、いろんな方向性や可能性があるんだという印象が残っていました。そのひっかりがストンと落ちないからこそ、気になる存在だったのが乃木坂46です。伊藤:今回の伊勢丹とのコラボレーションで嬉しかったのは、衣装でデザイナーの方とご一緒するのではなく、販売するお洋服でデザイナーの方とコラボレーション出来たこと。乃木坂46にとっても、こういった形でのコラボレーションですごく良かったなと思っています。■乃木坂46に受かったのは奇跡だと思ってる(伊藤)坂部:そもそも、どうして乃木坂46に入ることになったの?伊藤:正直にいうとアイドルを目指していた訳じゃなかったんです。ただ今は、アイドルのお仕事もすごく楽しいんですけど。実は、乃木坂46はアイドル志望の子は少なかったと思います。坂部:えっ、それどういうこと?まったく意味がわからないんだけど。伊藤:なんでみんなが乃木坂46に出会ったかというとAKB48の公式ライバルを作るってことに惹かれたからなんだと思います。今でも、オーディションに受かったのは奇跡的だと思ってますけど(笑)私も一期生のオーディションで入る時、「新しいチームだし、なんだか楽しそうだな」っていう気持ちで乃木坂46に入りました。私自身、ずっと外れたものが好きだったし。坂部:王道に対する違う何かが乃木坂46っていうことだね。伊藤:乃木坂46のコンセプトは最初から決まっていた訳ではなかったと思います。だから、乃木坂46はいろんなことにチャレンジ出来るんだと思っています。「こういうメンバーが揃ったから清楚なイメージだね」とか。その積み重ねが、だんだん乃木坂46のスタイルになっていったんだと思ってます。■アイドルって、ちょっとファッションに似てる(坂部)坂部:アイドルって、ちょっとファッションに似ているんです。ファッションは洋服が見られるけど、人間そのものが見られるのがアイドル。人間としての魅力がその子にあるのはもちろんだけど、アイドル像もその時代ごとに変わっていきますよね。だから、「アイドルはこう」っていい切れるものはなくて、時代と共に崩れつつ進化していく。だからこそ、今の日本のアイドルカルチャーがあるのかなと。みんながイメージするアイドルが出てくるんじゃなくて、新しい人間が世に出来ていくような感覚がファッションとすごく似ているなと思います。ーー確かに正統派のアイドルっていうアイドルよりも、まだ見たことのなかったタイプのアイドルが次々に出てきていますね。坂部:ファッションショーでも、洋服がいいだけだと盛り上がりに欠けてしまうんです。そこに見たことのない人がモデルとして存在することで盛り上がる。やっぱり、人は人を見た時に一番熱狂するんですよね。だから、ファッションにおいても「次世代に生きる人の姿」をクリエーションで見せていかなくてはと思っています。だから、「人としての像を考える」という意味では、ファッションもアイドルも連動しているんです。伊藤:乃木坂46も関わるスタッフさんがクリエイティブなものが好きな人が集まっているから、曲もいわゆるアイドルっぽくない楽曲だったり、ミュージックビデオの撮り方にもすごく拘っているんですよね。結果として、それが乃木坂46の武器になっていると思っています。そういうクリエーターさんたちと乃木坂46の取組みの一つに「ファッション」というカテゴリーもあるというイメージでいます。■ファッションに出会ったのは、自分の武器を探していたから(伊藤)伊藤:坂部さんが山縣さんとディレクションされた「絶命展」、実は何度も見に行ってるんです。最初に見たのは高校3年生の時でした。その頃は乃木坂46に受かっていたし、自分の武器を探したくて、ファッションや趣味にすごく意欲的だった時期なんです。だから、展覧会も自分で調べて積極的に見ていました。そんな中で、そのタイトルとビジュアルが気になって「絶命展」を渋谷のパルコに友達と見に行きました。坂部:よく「絶命展」を見つけたね。伊藤:その頃の自分って、グループの中で自分がどうしたらいいか本当に悩んでいて。そんな中で出会った「絶命展」だったから、見つけられてラッキーだったと今でも思っています。「絶命展」では生身の人間を展示していたりとか、正直本当に意味がわからなくて。「これを説明して」っていわれても説明出来ないものしかなくて…。でも、そういうもの求めていた自分の思いと展示が合致して、勝手に舞い上がっていました。すごく理想的なものを見つけた!と思ったんです。ーーアイドルに求められるもの、期待されるものに対して、自分の何を見せていくかすごく悩む気持ちわかります。普通の女の子よりも、周囲からの期待が大きいというか、たくさんの目がある中で前に立たなくてはいけないから。伊藤:だから、その模索していた時期に「絶命展」を見られて良かったんです。その頃から、ファッションをはじめ、自分の好きなものを発信する場としてなくてはならない存在であるブログの内容が濃くなってきたんですよね。だから、「絶命展」に出会えてお礼をいいたいです。後編、乃木坂46きってのファッションラバー伊藤万理華×坂部三樹郎・ジェンファン「少女の記憶とファッション」に続く。
2016年02月25日乃木坂46のメンバーが伊勢丹とコラボレーションし、彼女達自身のリアルなお稽古をテーマに8つのブランドとデザインしたファッションアイテムを「おけいこガール」と題し、3月2日から8日まで伊勢丹新宿店本館2階=イセタン ガールで披露する。今回2度目となる乃木坂46と伊勢丹のコラボレーションでは、良家の子女に向けたカルチャー×ファッション提案を企図し「お稽古」に注目。実際に乃木坂46のメンバーが習っていたお稽古をテーマにブランドのデザイナーたちとメンバーがミーティングを重ね商品を開発した。メンバー唯一の音大生である生田絵梨花はピアノをテーマにブルーレーベル・クレストブリッジ(BLUE LABEL CRESTBRIDGE)とコラボ。実際にピアノを弾く生田からのリクエストを活かしたワンピースやカーディガンなどを用意する。また、同じくピアノをテーマに桜井玲香はマーリエ パー エフデ(Maglie par ef-de)とワンピースやスカート、トップスをデザインする。バレエをテーマにするのは伊藤万理華と若月佑美。若月はバレエの演目から『白鳥の湖』をイメージしブラック×ホワイトを基調としたアイテムをドーリーガール バイ アナスイ(DOLLY GIRL BY ANNA SUI)と製作。乃木坂46きってのファッションラバーでもある伊藤万理華はミキオサカベ(MIKIO SAKABE)、ジェニーファックス(Jenny Fax)とコラボ。伊藤が印象に残っているというバレエの衣装からインスパイアされたアイテムや彼女の幼少期の写真をデザインしたトートバッグなどを用意する。その料理の腕に注目が集まる白石麻衣は料理がテーマ。楽しい気分で料理が出来るようにと、彼女が色や型をセレクトしたシュク ココロ(Syuku Cocoro)のエプロンやマドモアゼルタラ(Mademoiselle TARA)のファッションアイテムを提案する。また、ファンの間ではおなじみの不思議なキャラクター「どいやさん」の生みの親、西野七瀬はアートをテーマにハニーバンチ ミューチュアル(HoneyBunch MUTUAL)、ミキオサカベとコラボ。彼女直筆のどいやさんがテキスタイルやTシャツなどに登場するとあって、ファンのみならずとも見逃せないアイテムになりそうだ。なお、FASHION HEADLINEでは乃木坂46メンバーとファッションブランドのコラボレーションの様子を独占取材。その様子は後日サイトで公開予定。
2016年02月14日テクノロジーとの出合いが、ファッション界に新たな旋風を巻き起こす――多くの人が肌で感じているのではないだろうか。新たなクリエーションとして、時代の一歩先を行く先進的なファブリックが多く生み出されている。最新テクノロジーを駆使した「ギア服」にフォーカスしたポップアップが、2月17日伊勢丹メンズ館1階で開催される。そこで国内初披露となるブランドの一つが、DYNE(ダイン)だ。DYNEでデザイナーを務めるクリストファーはNYのFIT(ファッション工科大学)でテキスタイルを学び、アディダス(adidas)やショーン・ジョン(Sean John)と名だたるブランドで経験を積んだ後、ナイキ(NIKE)のディレクターを務め、現在も多くのプロジェクトに関わっている。13年にはMIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボの研究員12人のメンバーの1人にも選ばれ、世界最先端の環境で技術革新に携わっている人物。豊富な知識と経験を持つ彼が作るDYNEの洋服は、随所まで綿密に計算され尽くした孤高の品。だが、一見してその難解さに気付くわけでない。むしろ、極めてシンプルなデザインの中に、ミニマリズムの美意識が感じ取れる。DYNEの洋服に最も魅せられる理由は、肌触りと着心地の良さだ。今まで触れたことのない生地の感触は、新たな“体験”かのように私たちを驚かし、その優れた機能性は現代人のライフスタイルに寄り添って作られていることがよく分かる。科学技術なくしてDYNEあらずだが、意外にも彼は「テクノロジーだけではDYNEは成り立たない」と言う。インタビューを通して、先鋭デザイナークリストファーの壮大なブランドの世界観が垣間見えた。ーー自身のブランドを立ち上げたきっかけは何だったのですか?もともとビジョンはありました。明確なコンセプトが曖昧でフワワフしていたものが、あらゆる経験を経て遂に自分の中で形になったんです。DYNEで用いるテクノロジーの基盤はNIKEでの経験によるものです。MITラボではテクノロジーだけでなく、デザインに必要な科学的知識や数学を深く学びながら開発に関わっています。そこから人脈やコミュニティーの輪も広がり、工場などの環境も整えることができました。数年前から“ファッション×テクノロジー”が一つのカテゴリーとして注目されるようになり、ここにきて徐々に台頭に乗り始めているんじゃないかな。そんな時代の流れも感じて、このタイミングだ!と思ったんです。ーー DYNEのブランドコンセプトは?テクノロジーを実用目的に構成し、日常着として身に纏うアイテムとして作り出すこと。基盤となるのはテクノロジーとファッション、そして自然とのハーモニー。過去の経験で得た、スポーツアパレルで使われる生地の特性や機能性に対する知識をファッションに適応させながら、生活の質を上げるアイテムを提供したいという思いが根底にあります。ーーどのようなテクノロジーを用いているのか、教えてもらえますか?企業秘密だから簡単にだけ(笑)。2シーズン目となる16FWの最新コレクションには、NIKEのシューズ「フライニット」の技術を用いています。ロンドンオリンピックのマラソン競技に出場した選手も履いていたこのシューズに使われている生地は、糸で精密に編み上げられたワンピースの構造によって、抜群の通気性と軽量性、高い耐久性を兼ね備えています。縫い目がなく、見た目にも斬新さが表れているんじゃないかな。時に温かく、時に涼しく、ストレッチがきいて心地良く体にフィットし、より軽く水にも強い。それでいてハイスペック過ぎないというのも重要な要素です。「アウトドアには最適だが、街着には適応しない」ではなく、毎日着られるアイテムとしてデザインやカラーリングに工夫を加えています。ーー“自然”の要素はどこに取り入れられているのですか?生地の開発におけるアイデアソースは、自然から学んでいます。例えば、スイスのテキスタイルプロデューサー・C_CHANGと共に新たに開発した生地は、気候に応じて開閉する“まつぼっくり”の仕組みを取り入れています。気温や体温が高くなると空気を外に空気を送り出すように繊維が開き、防寒が必要な時には閉じるといった具合に。製造工程においても、素材のロスを最小限に抑え、環境への害を軽減できるようフッ化炭素を含有しない繊維を使用しています。ーー自然界の優れた知恵と人間の最新科学技術が見事に融合しているのですね。自然の英知を借りているといった感じでしょうか。環境問題にも以前から取り組んでいます。ファッション業界が与える環境破壊への影響は深刻。しかし、知恵を絞って科学を応用すれば、それを最小限に抑えることも可能だと信じています。デザインには何ができて、何をしなければならないのか、そこに挑戦し続けるブランドでありたいです。ーー自然と科学、に加えて人間らしさを感じるのもDYNEの魅力の一つだと感じます。機能性の高さやデザイン、一度着たら他の洋服は着られなくなりそうなほど(笑)。ありがとうございます。自然、科学、人間は地球というコミュニティーの一部。ただ革新的な新しい科学技術を用いた洋服を作るのではなく、コミュニティーであったり人間味を忘れないブランドにしたかったので、今のところ思い通りにできているのではないかと思います。それらが組み合わされば大きなプラスの力になり、生活をより豊かにできる。そういう意味もあり、ギリシャ語で「力」という意味の“DYNE”をブランド名にしました。ーー2月17日から新宿伊勢丹で開催されるポップアップは、日本初展開となるため、お客様の反応が楽しみです。こんな人に着て欲しいといったDYNEのターゲット像はありますか?どんな人にでも着て欲しいですね(笑)。日本は大好きで既に20回程度訪れているけれど、東京などの都会暮らしの人には特に合うんじゃないかな。街の雰囲気にもとてもマッチすると思う。アウトドアを楽しむ人はもちろん。そうでない人も毎日仕事場にも着て行けるよう、カジュアル過ぎずスポーティ過ぎないデザインになっています。日常着として重宝してもらえたら、デザイナー冥利に尽きるね。
2016年02月10日ファッションフリマアプリ「ZOZOフリマ」を運営するブラケットはこのほど、20~40代の女性を対象とした「自撮り」に関する調査結果を発表した。調査期間は2016年1月22~23日、有効回答は20~40代の女性723人。○「よりきれいに見せたい」意識が消費を促進自撮りをしたことが「ある」女性は半数以上の53.7%。このうち、自撮り写真をSNSに投稿したことが「ある」と答えた人は38%に上った。また、自撮り投稿で50.6%が「服装を褒められる」とうれしいと感じていた。「自撮り経験のある女性」と「ない女性」に分けて、1カ月にファッションに使う金額を比べたところ、「ない女性」は平均7,254円、「ある女性」は平均9,827円と、自撮り経験が「ある女性」の消費金額は「ない女性」の約1.3倍に上った。「自撮りをされる方は自分を公の場に見せる機会が多く、より服を替えたい、よりきれいに見せたいという意識の強い女性が多いことから、消費金額の増加にもつながるのではないか」と調査では分析している。また、「不要になった服・ファッション小物」をインターネット上で購入・販売したことがある女性は、それぞれ26%となった(2015年8月調査)。ブラケットは、「自撮り消費」の背景には、服装のバリエーションを求める女性たちが限られた予算の中で、「安価かつ状態の良い商品を賢く手に入れているという行動が透けてみえる」としている。
2016年02月07日国内外のファッショニスタから支持されている日本発ファッションブランド「ドレスキャンプ(DRESSCAMP)」が、ブランド初のシグネチャーフレグランス「DRESSCAMP PERFUME」(全3種)を1月27日(水)に発売する。「DRESSCAMP PERFUME」は、株式会社セントネーションズのフレグランスプロデューサー・石坂将氏がプロデュースを手掛け、官能的なベールでやさしく包み込む、コンテンポラリーなフレグランス「BLACK」、パッショネイトなフルーティーフローラルの香りの「CRYSTAL PINK」、アンバーのしっかりした存在感のある香りがミステリアスな「GOLD」を展開。デザインはドレスキャンプの世界観を表現。独特の色彩表現と装飾性、クチュールテクニックを盛り込んだ繊細かつ力強いドレスなどのコレクションを発表してきたドレスキャンプならではのラグジュアリーなムードに仕上がっている。「DRESSCAMP PERFUME」は、各50ml、3,240円。(text:Miwa Ogata)
2016年01月26日国の重要有形民俗文化財である東北の野良着など約100点がそろう展示会「BOROの美学」が1月23日から、神戸ファッション美術館にてスタートした。襤褸(ぼろ)とは限られた端切れをつなぎ、重ねて作った衣服や衣類のこと。近年では“BORO”として世界でも通ずる言葉となり、パリなどのファッション界でも注目を集めている。同展では青森の民俗学者である田中忠三郎が生涯をかけて調査研究を重ね収集した古民具等2万点のなかから、国の重要有形民俗文化財であるタツケ、マエダレ、長着等東北の野良着に見られる襤褸やこぎん刺し、菱刺しの魅力を約100点にわたり紹介する。さらにケイスケカンダ(keisuke kanda)、まとふ(matohu)、リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)といった3組のデザイナー作品と、環境保全を行うプロダクトブランド、モデコ(MODECO)の作品も展示される。また期間中は講演会「田中忠三郎とBORO(ぼろ)、そのデザイン」(参加費無料※要申込)や、ワークショップ「こぎん刺しのアクセサリー」、「ひょうたん模様から始める南部菱刺し」(ともに参加費は500円※要申込)なども開催される。【イベント情報】「BOROの美学 野良着と現代ファッション」会場:神戸ファッション美術館住所:神戸市東灘区向洋街中2-9-1会期:1月23日~4月10日時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)休館日:水曜日(祝日の場合は翌日休館、4月6日は開館)、1月14日~22日、4月4日料金:一般500円、小中高および65歳以上250円
2016年01月23日体調悪い詐欺夫
義父母がシンドイんです!
うちのダメ夫