乃木坂46きってのファッションラバー伊藤万理華さん。彼女がリスペクトするデザイナー、ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)デザイナーの坂部三樹郎さんと、ジェニー ファックス(Jenny Fax)デザイナーのシュエ・ジェンファンさんのアトリエに伊藤さんが潜入。「ファッションの魅力とは何なのか?」「アイドルとファッションの共通項」などファッション談義を繰り広げる。伊藤さんが二人のアトリエを訪問するのには理由がある。3月2日から8日まで、乃木坂46とイセタンガールがコラボレーションし女の子のお稽古をテーマにしたイベント「おけいこガール」が開催される。その中で、伊藤さんも幼い頃から乃木坂46に入るまで習っていたバレエをテーマに、MIKIO SAKABEとJenny Faxとコラボレーションすることになったのだ。■コラボ相手に運命を感じました!(伊藤)伊藤:私自身、坂部さんとジェンファンさんとコラボレーション出来ること自体に驚いてます。私は乃木坂46というアイドルが職業だけど、アイドルがあまりやらないような新しいコラボが出来るのがすごく嬉しいです。そのコラボ相手が、坂部さんやジェンファンさんなのは運命的だなって思いました!坂部:パルコミュージアムで13年秋に開催した「絶命展」や、その後の「絶・絶命展」にも来てくれていたって聞いて、一気に親近感が湧きました。伊藤:ちょうどその頃位からかな?乃木坂46もファッション的に攻めていたんだと思います。坂部:でも乃木坂46は、bodysong.やNORIKONAKAZATOの中里周子やリトゥンアフターワーズの山縣良和が関わっている作品があったり、気になる存在ではありました。AKB48に対して乃木坂46は、おそらく正統派という位置付けなんだろうなと思ってて。でも、意外と衣装やミュージックビデオでもツイストしている部分があって、メンバーそれぞれに、いろんな方向性や可能性があるんだという印象が残っていました。そのひっかりがストンと落ちないからこそ、気になる存在だったのが乃木坂46です。伊藤:今回の伊勢丹とのコラボレーションで嬉しかったのは、衣装でデザイナーの方とご一緒するのではなく、販売するお洋服でデザイナーの方とコラボレーション出来たこと。乃木坂46にとっても、こういった形でのコラボレーションですごく良かったなと思っています。■乃木坂46に受かったのは奇跡だと思ってる(伊藤)坂部:そもそも、どうして乃木坂46に入ることになったの?伊藤:正直にいうとアイドルを目指していた訳じゃなかったんです。ただ今は、アイドルのお仕事もすごく楽しいんですけど。実は、乃木坂46はアイドル志望の子は少なかったと思います。坂部:えっ、それどういうこと?まったく意味がわからないんだけど。伊藤:なんでみんなが乃木坂46に出会ったかというとAKB48の公式ライバルを作るってことに惹かれたからなんだと思います。今でも、オーディションに受かったのは奇跡的だと思ってますけど(笑)私も一期生のオーディションで入る時、「新しいチームだし、なんだか楽しそうだな」っていう気持ちで乃木坂46に入りました。私自身、ずっと外れたものが好きだったし。坂部:王道に対する違う何かが乃木坂46っていうことだね。伊藤:乃木坂46のコンセプトは最初から決まっていた訳ではなかったと思います。だから、乃木坂46はいろんなことにチャレンジ出来るんだと思っています。「こういうメンバーが揃ったから清楚なイメージだね」とか。その積み重ねが、だんだん乃木坂46のスタイルになっていったんだと思ってます。■アイドルって、ちょっとファッションに似てる(坂部)坂部:アイドルって、ちょっとファッションに似ているんです。ファッションは洋服が見られるけど、人間そのものが見られるのがアイドル。人間としての魅力がその子にあるのはもちろんだけど、アイドル像もその時代ごとに変わっていきますよね。だから、「アイドルはこう」っていい切れるものはなくて、時代と共に崩れつつ進化していく。だからこそ、今の日本のアイドルカルチャーがあるのかなと。みんながイメージするアイドルが出てくるんじゃなくて、新しい人間が世に出来ていくような感覚がファッションとすごく似ているなと思います。ーー確かに正統派のアイドルっていうアイドルよりも、まだ見たことのなかったタイプのアイドルが次々に出てきていますね。坂部:ファッションショーでも、洋服がいいだけだと盛り上がりに欠けてしまうんです。そこに見たことのない人がモデルとして存在することで盛り上がる。やっぱり、人は人を見た時に一番熱狂するんですよね。だから、ファッションにおいても「次世代に生きる人の姿」をクリエーションで見せていかなくてはと思っています。だから、「人としての像を考える」という意味では、ファッションもアイドルも連動しているんです。伊藤:乃木坂46も関わるスタッフさんがクリエイティブなものが好きな人が集まっているから、曲もいわゆるアイドルっぽくない楽曲だったり、ミュージックビデオの撮り方にもすごく拘っているんですよね。結果として、それが乃木坂46の武器になっていると思っています。そういうクリエーターさんたちと乃木坂46の取組みの一つに「ファッション」というカテゴリーもあるというイメージでいます。■ファッションに出会ったのは、自分の武器を探していたから(伊藤)伊藤:坂部さんが山縣さんとディレクションされた「絶命展」、実は何度も見に行ってるんです。最初に見たのは高校3年生の時でした。その頃は乃木坂46に受かっていたし、自分の武器を探したくて、ファッションや趣味にすごく意欲的だった時期なんです。だから、展覧会も自分で調べて積極的に見ていました。そんな中で、そのタイトルとビジュアルが気になって「絶命展」を渋谷のパルコに友達と見に行きました。坂部:よく「絶命展」を見つけたね。伊藤:その頃の自分って、グループの中で自分がどうしたらいいか本当に悩んでいて。そんな中で出会った「絶命展」だったから、見つけられてラッキーだったと今でも思っています。「絶命展」では生身の人間を展示していたりとか、正直本当に意味がわからなくて。「これを説明して」っていわれても説明出来ないものしかなくて…。でも、そういうもの求めていた自分の思いと展示が合致して、勝手に舞い上がっていました。すごく理想的なものを見つけた!と思ったんです。ーーアイドルに求められるもの、期待されるものに対して、自分の何を見せていくかすごく悩む気持ちわかります。普通の女の子よりも、周囲からの期待が大きいというか、たくさんの目がある中で前に立たなくてはいけないから。伊藤:だから、その模索していた時期に「絶命展」を見られて良かったんです。その頃から、ファッションをはじめ、自分の好きなものを発信する場としてなくてはならない存在であるブログの内容が濃くなってきたんですよね。だから、「絶命展」に出会えてお礼をいいたいです。後編、乃木坂46きってのファッションラバー伊藤万理華×坂部三樹郎・ジェンファン「少女の記憶とファッション」に続く。
2016年02月25日乃木坂46のメンバーが伊勢丹とコラボレーションし、彼女達自身のリアルなお稽古をテーマに8つのブランドとデザインしたファッションアイテムを「おけいこガール」と題し、3月2日から8日まで伊勢丹新宿店本館2階=イセタン ガールで披露する。今回2度目となる乃木坂46と伊勢丹のコラボレーションでは、良家の子女に向けたカルチャー×ファッション提案を企図し「お稽古」に注目。実際に乃木坂46のメンバーが習っていたお稽古をテーマにブランドのデザイナーたちとメンバーがミーティングを重ね商品を開発した。メンバー唯一の音大生である生田絵梨花はピアノをテーマにブルーレーベル・クレストブリッジ(BLUE LABEL CRESTBRIDGE)とコラボ。実際にピアノを弾く生田からのリクエストを活かしたワンピースやカーディガンなどを用意する。また、同じくピアノをテーマに桜井玲香はマーリエ パー エフデ(Maglie par ef-de)とワンピースやスカート、トップスをデザインする。バレエをテーマにするのは伊藤万理華と若月佑美。若月はバレエの演目から『白鳥の湖』をイメージしブラック×ホワイトを基調としたアイテムをドーリーガール バイ アナスイ(DOLLY GIRL BY ANNA SUI)と製作。乃木坂46きってのファッションラバーでもある伊藤万理華はミキオサカベ(MIKIO SAKABE)、ジェニーファックス(Jenny Fax)とコラボ。伊藤が印象に残っているというバレエの衣装からインスパイアされたアイテムや彼女の幼少期の写真をデザインしたトートバッグなどを用意する。その料理の腕に注目が集まる白石麻衣は料理がテーマ。楽しい気分で料理が出来るようにと、彼女が色や型をセレクトしたシュク ココロ(Syuku Cocoro)のエプロンやマドモアゼルタラ(Mademoiselle TARA)のファッションアイテムを提案する。また、ファンの間ではおなじみの不思議なキャラクター「どいやさん」の生みの親、西野七瀬はアートをテーマにハニーバンチ ミューチュアル(HoneyBunch MUTUAL)、ミキオサカベとコラボ。彼女直筆のどいやさんがテキスタイルやTシャツなどに登場するとあって、ファンのみならずとも見逃せないアイテムになりそうだ。なお、FASHION HEADLINEでは乃木坂46メンバーとファッションブランドのコラボレーションの様子を独占取材。その様子は後日サイトで公開予定。
2016年02月14日テクノロジーとの出合いが、ファッション界に新たな旋風を巻き起こす――多くの人が肌で感じているのではないだろうか。新たなクリエーションとして、時代の一歩先を行く先進的なファブリックが多く生み出されている。最新テクノロジーを駆使した「ギア服」にフォーカスしたポップアップが、2月17日伊勢丹メンズ館1階で開催される。そこで国内初披露となるブランドの一つが、DYNE(ダイン)だ。DYNEでデザイナーを務めるクリストファーはNYのFIT(ファッション工科大学)でテキスタイルを学び、アディダス(adidas)やショーン・ジョン(Sean John)と名だたるブランドで経験を積んだ後、ナイキ(NIKE)のディレクターを務め、現在も多くのプロジェクトに関わっている。13年にはMIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボの研究員12人のメンバーの1人にも選ばれ、世界最先端の環境で技術革新に携わっている人物。豊富な知識と経験を持つ彼が作るDYNEの洋服は、随所まで綿密に計算され尽くした孤高の品。だが、一見してその難解さに気付くわけでない。むしろ、極めてシンプルなデザインの中に、ミニマリズムの美意識が感じ取れる。DYNEの洋服に最も魅せられる理由は、肌触りと着心地の良さだ。今まで触れたことのない生地の感触は、新たな“体験”かのように私たちを驚かし、その優れた機能性は現代人のライフスタイルに寄り添って作られていることがよく分かる。科学技術なくしてDYNEあらずだが、意外にも彼は「テクノロジーだけではDYNEは成り立たない」と言う。インタビューを通して、先鋭デザイナークリストファーの壮大なブランドの世界観が垣間見えた。ーー自身のブランドを立ち上げたきっかけは何だったのですか?もともとビジョンはありました。明確なコンセプトが曖昧でフワワフしていたものが、あらゆる経験を経て遂に自分の中で形になったんです。DYNEで用いるテクノロジーの基盤はNIKEでの経験によるものです。MITラボではテクノロジーだけでなく、デザインに必要な科学的知識や数学を深く学びながら開発に関わっています。そこから人脈やコミュニティーの輪も広がり、工場などの環境も整えることができました。数年前から“ファッション×テクノロジー”が一つのカテゴリーとして注目されるようになり、ここにきて徐々に台頭に乗り始めているんじゃないかな。そんな時代の流れも感じて、このタイミングだ!と思ったんです。ーー DYNEのブランドコンセプトは?テクノロジーを実用目的に構成し、日常着として身に纏うアイテムとして作り出すこと。基盤となるのはテクノロジーとファッション、そして自然とのハーモニー。過去の経験で得た、スポーツアパレルで使われる生地の特性や機能性に対する知識をファッションに適応させながら、生活の質を上げるアイテムを提供したいという思いが根底にあります。ーーどのようなテクノロジーを用いているのか、教えてもらえますか?企業秘密だから簡単にだけ(笑)。2シーズン目となる16FWの最新コレクションには、NIKEのシューズ「フライニット」の技術を用いています。ロンドンオリンピックのマラソン競技に出場した選手も履いていたこのシューズに使われている生地は、糸で精密に編み上げられたワンピースの構造によって、抜群の通気性と軽量性、高い耐久性を兼ね備えています。縫い目がなく、見た目にも斬新さが表れているんじゃないかな。時に温かく、時に涼しく、ストレッチがきいて心地良く体にフィットし、より軽く水にも強い。それでいてハイスペック過ぎないというのも重要な要素です。「アウトドアには最適だが、街着には適応しない」ではなく、毎日着られるアイテムとしてデザインやカラーリングに工夫を加えています。ーー“自然”の要素はどこに取り入れられているのですか?生地の開発におけるアイデアソースは、自然から学んでいます。例えば、スイスのテキスタイルプロデューサー・C_CHANGと共に新たに開発した生地は、気候に応じて開閉する“まつぼっくり”の仕組みを取り入れています。気温や体温が高くなると空気を外に空気を送り出すように繊維が開き、防寒が必要な時には閉じるといった具合に。製造工程においても、素材のロスを最小限に抑え、環境への害を軽減できるようフッ化炭素を含有しない繊維を使用しています。ーー自然界の優れた知恵と人間の最新科学技術が見事に融合しているのですね。自然の英知を借りているといった感じでしょうか。環境問題にも以前から取り組んでいます。ファッション業界が与える環境破壊への影響は深刻。しかし、知恵を絞って科学を応用すれば、それを最小限に抑えることも可能だと信じています。デザインには何ができて、何をしなければならないのか、そこに挑戦し続けるブランドでありたいです。ーー自然と科学、に加えて人間らしさを感じるのもDYNEの魅力の一つだと感じます。機能性の高さやデザイン、一度着たら他の洋服は着られなくなりそうなほど(笑)。ありがとうございます。自然、科学、人間は地球というコミュニティーの一部。ただ革新的な新しい科学技術を用いた洋服を作るのではなく、コミュニティーであったり人間味を忘れないブランドにしたかったので、今のところ思い通りにできているのではないかと思います。それらが組み合わされば大きなプラスの力になり、生活をより豊かにできる。そういう意味もあり、ギリシャ語で「力」という意味の“DYNE”をブランド名にしました。ーー2月17日から新宿伊勢丹で開催されるポップアップは、日本初展開となるため、お客様の反応が楽しみです。こんな人に着て欲しいといったDYNEのターゲット像はありますか?どんな人にでも着て欲しいですね(笑)。日本は大好きで既に20回程度訪れているけれど、東京などの都会暮らしの人には特に合うんじゃないかな。街の雰囲気にもとてもマッチすると思う。アウトドアを楽しむ人はもちろん。そうでない人も毎日仕事場にも着て行けるよう、カジュアル過ぎずスポーティ過ぎないデザインになっています。日常着として重宝してもらえたら、デザイナー冥利に尽きるね。
2016年02月10日ファッションフリマアプリ「ZOZOフリマ」を運営するブラケットはこのほど、20~40代の女性を対象とした「自撮り」に関する調査結果を発表した。調査期間は2016年1月22~23日、有効回答は20~40代の女性723人。○「よりきれいに見せたい」意識が消費を促進自撮りをしたことが「ある」女性は半数以上の53.7%。このうち、自撮り写真をSNSに投稿したことが「ある」と答えた人は38%に上った。また、自撮り投稿で50.6%が「服装を褒められる」とうれしいと感じていた。「自撮り経験のある女性」と「ない女性」に分けて、1カ月にファッションに使う金額を比べたところ、「ない女性」は平均7,254円、「ある女性」は平均9,827円と、自撮り経験が「ある女性」の消費金額は「ない女性」の約1.3倍に上った。「自撮りをされる方は自分を公の場に見せる機会が多く、より服を替えたい、よりきれいに見せたいという意識の強い女性が多いことから、消費金額の増加にもつながるのではないか」と調査では分析している。また、「不要になった服・ファッション小物」をインターネット上で購入・販売したことがある女性は、それぞれ26%となった(2015年8月調査)。ブラケットは、「自撮り消費」の背景には、服装のバリエーションを求める女性たちが限られた予算の中で、「安価かつ状態の良い商品を賢く手に入れているという行動が透けてみえる」としている。
2016年02月07日国内外のファッショニスタから支持されている日本発ファッションブランド「ドレスキャンプ(DRESSCAMP)」が、ブランド初のシグネチャーフレグランス「DRESSCAMP PERFUME」(全3種)を1月27日(水)に発売する。「DRESSCAMP PERFUME」は、株式会社セントネーションズのフレグランスプロデューサー・石坂将氏がプロデュースを手掛け、官能的なベールでやさしく包み込む、コンテンポラリーなフレグランス「BLACK」、パッショネイトなフルーティーフローラルの香りの「CRYSTAL PINK」、アンバーのしっかりした存在感のある香りがミステリアスな「GOLD」を展開。デザインはドレスキャンプの世界観を表現。独特の色彩表現と装飾性、クチュールテクニックを盛り込んだ繊細かつ力強いドレスなどのコレクションを発表してきたドレスキャンプならではのラグジュアリーなムードに仕上がっている。「DRESSCAMP PERFUME」は、各50ml、3,240円。(text:Miwa Ogata)
2016年01月26日国の重要有形民俗文化財である東北の野良着など約100点がそろう展示会「BOROの美学」が1月23日から、神戸ファッション美術館にてスタートした。襤褸(ぼろ)とは限られた端切れをつなぎ、重ねて作った衣服や衣類のこと。近年では“BORO”として世界でも通ずる言葉となり、パリなどのファッション界でも注目を集めている。同展では青森の民俗学者である田中忠三郎が生涯をかけて調査研究を重ね収集した古民具等2万点のなかから、国の重要有形民俗文化財であるタツケ、マエダレ、長着等東北の野良着に見られる襤褸やこぎん刺し、菱刺しの魅力を約100点にわたり紹介する。さらにケイスケカンダ(keisuke kanda)、まとふ(matohu)、リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)といった3組のデザイナー作品と、環境保全を行うプロダクトブランド、モデコ(MODECO)の作品も展示される。また期間中は講演会「田中忠三郎とBORO(ぼろ)、そのデザイン」(参加費無料※要申込)や、ワークショップ「こぎん刺しのアクセサリー」、「ひょうたん模様から始める南部菱刺し」(ともに参加費は500円※要申込)なども開催される。【イベント情報】「BOROの美学 野良着と現代ファッション」会場:神戸ファッション美術館住所:神戸市東灘区向洋街中2-9-1会期:1月23日~4月10日時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)休館日:水曜日(祝日の場合は翌日休館、4月6日は開館)、1月14日~22日、4月4日料金:一般500円、小中高および65歳以上250円
2016年01月23日アミューズは、アミューズミュージアムの監修による展覧会「BORO(ぼろ)の美学 - 野良着と現代ファッション」を開催する。会期は1月23日~4月10日(4月6日を除く毎週水曜および4月4日は休館。水曜が祝日の場合は翌日休館)。開館時間は10:00~18:00(入館は17:30まで)。会場は兵庫県・神戸市 アイランドセンターの「神戸ファッション美術館」。入場料は一般:500円/小中高、65歳以上:250円。同展では、"布文化と浮世絵の美術館"「アミューズミュージアム」(東京都・浅草)が管理運用する約2万点の中から、国の重要有形民俗文化財である東北の野良着-タツケ、マエダレ、長着などに見られる襤褸やこぎん刺し、菱刺しなど約100点が紹介されるとともに、ボロの美を現代のファッションに取り入れたkeisuke kanda(神田恵介)、matohu(堀畑裕之、 関口真希子)、writtenafterwards(山縣良和)、MODECO(水野浩之)のデザイナー4組による作品が展示される。同展が開催される背景として、2013年ルイ・ヴィトン、2014年アルチュザラ、2015年コム デ ギャルソンが相次いで「日本のボロ」をテーマにしたコレクションを発表するなど、近年では「BORO」として世界のファッション界・アート界で通用する言葉になっているのに加え、日本の若手デザイナーもボロを独自の解釈で取り入れた作品を多く発表していることから、神戸ファッション美術館がアミューズミュージアムに展示品の貸出および展覧会の監修を依頼したという。また、公開初日の1月23日 14:00~15:00には、神戸ファッション美術館 展示室内において、アミューズミュージアム館長・辰巳清氏とMODECO代表・水野浩行氏によるギャラリートークが開催される。このほか、関連イベントとして、2月21日 14:00~15:30(13:30開場)には、「REALKYOTO」、「REALTOKYO」発行人兼編集長の小崎哲哉氏、アミューズミュージアム館長・辰巳清氏、writtenafterwardsデザイナー・山縣良和氏による講演会「田中忠三郎とBORO(ぼろ)、そのデザイン」が開催される。会場は神戸ファッション美術館5F オルビスホール。参加希望者は、神戸ファッション美術館のWebサイトに記載されている方法で申し込む。なお、「神戸ファッション美術館」は1997年に開館した日本初の公立ファッション美術館。世界各地から服飾学、民俗学の研究者やファッション関係者が来館している。一方の「アミューズミュージアム」は、2009年の開館以来、継ぎはぎのボロ布(江戸時代後期~昭和初期の日本の農民衣)のアート性に着目した展示を行っている。
2016年01月21日伊勢丹新宿店では1月26日まで、着物を“新しいスタイリング”として提案するイベント「ファッションとキモノとイキモノ展」を同店本館2階センターパーク/TOKYO解放区で開催している。同展では、アグリ サギモリ(AGURI SAGIMORI)のデザイナー鷺森アグリが、キモノディレクターのCHOKO、イラストレーターのハセガワ・アヤ、ハイカロリイオトメ(highcaloryotome)のデザイナー山田智子の着物を愛する3人を通じて、和と洋の境界を超えた新しい価値としての「キモノ」や「キモノ雑貨」を紹介する。鷺森は、2010年度の「第28回毎日ファッション大賞」において新人賞・資生堂奨励賞の受賞経験を持つ気鋭デザイナー。女性の美しさと妖しさ、儚さと強さをコンセプトに、日本独自の繊細な美意識と内に秘めた芯の強さを表現し、また様々なクリエーターたちとともに新しい挑戦を続けている。今回のイベントでは、同柄の生地で制作した着物とドレスや、鹿が描かれた和バッグ、“刺繍バックヘッドドレス”などのアクセサリーを販売する。(バックヘッドドレスのオーダー会の詳細は下記参照)「SPUNKY KIMONO STYLE」をブランドコンセプトに持つキモノディレクターCHOKOは、帯まわりに遊び心をプラスする“リングリング帯締め”や、“ネコマタイヤーカフ”、レオパード帯揚げ、草履などを紹介。着物好きが高じ08年に「イラストレーターが手がける着物の世界」をコンセプトとした自らの浴衣ブランド、ポワソンドール(poisson do’r)を立ち上げたイラストレーターのハセガワ・アヤは、同氏の猫を中心とした“イキモノ”のイラストが描かれた小物や帯などを販売する。「ふまじめなものをまじめに作る」をポリシーに、着物や和雑貨のデザインを手掛けるハイカロリイオトメの山田智子からも、同じく猫などの“イキモノ”柄の帯、クッション、ブローチなどがラインアップ。会期中会場には、鷺森アグリ、CHOKO、山田智子が毎日来場する他、着物で撮影を楽しむことができるフォトブースの特設や、税込3万2,400円以上の購入した先着10名を対象にCHOKOオリジナル限定ポーチのプレゼントも行われている。同店担当バイヤーは、「このイベントを通じて、“ファッションの自由さ”を発信したい。着物を従来の伝統ある着こなしとして楽しむだけでなく、新しい価値“キモノ”として捉えることで、その着こなし、つまりファッションの幅を広げていきたい。会場ではキモノへのキッカケになりえる現代風の羽織や帯など、お気に入りのキモノアイテムを発見していただければ」とコメントしている。【イベント情報】「バックヘッドドレス オーダー会」(※各日10名限定)■日時1月22日 午後6時から午後7時(定員:5名)、午後7時から午後8時(定員:5名)1月24日 正午~午後1時(定員:5名)、午後1時から午後2時(定員:5名)1月26日 午後6時から午後7時(定員:5名)、午後7時から午後8時(定員:5名)■予約方法1月18日正午から先着順で、本館2階センターパーク/TOKYO解放区へ電話または来店で受付。■問い合わせ先:大代表 03-3352-1111(伊勢丹新宿店本館2階センターパーク/TOKYO解放区)
2016年01月20日2月11日(木・祝)に開業10周年を迎える表参道ヒルズにて、1月13日(水)から2月中旬まで、「シトウレイ・ファッションフォト エキシビション ―表参道と私。今までの10年とこれからの10年―」が開催される。シトウレイは、日本を代表するストリートスタイルフォトグラファー。ファッションウェブマガジン「STYLE from TOKYO(reishito.com)」を軸に雑誌、新聞など、幅広いメディアで活躍し、世界各地でスナップ写真を撮り続けている。ファッションに対する幅広い知見から企業のアドバイザー、ファッションセミナーなど幅広いジャンルで活躍している。そんな彼女の国内初の大規模展示会「シトウレイ・ファッションフォト エキシビション ―表参道と私。今までの10年とこれからの10年―」は、各界で活躍中の著名人約20名を表参道ヒルズ館内および近隣エリアで撮り下ろしたスナップ写真を、改装中店舗の仮囲い壁面に展示するというもの。表参道ヒルズの館内をめぐりながら、シトウレイの作品を鑑賞することができる。写真展での撮り下ろしをした著名人には、藤原ヒロシ(音楽プロデューサー)、藤本やすし(デザインオフィス「CAP」代表/アートディレクター)、舘鼻則孝(アーティスト)、越智康貴(株式会社ヨーロッパ代表取締役/フラワーアーティスト)、マスイユウ(ファッションジャーナリスト)など、表参道に縁のある人物たちが集結した。著名人の撮り下ろしスナップに加え、世界的なファッショニスタのニック・ウースター、ファッションジャーナリストのミーシャ・ジャネットやシンガー/DJ/デザイナーのマドモアゼル・ユリアなど、これまでにシトウレイが撮影したアーカイブ作品もあわせて、合計で約100点の作品が展示される。なかには、過去にシトウレイが街で出会うたびに撮り溜めてきた人物も含まれているという。作品展示は、館内各所にて2月中旬まで(一部、3月中旬まで)。(text:cinemacafe.net)
2016年01月20日2011年の5月号で大幅リニューアル以後、カルチャーを融合したファッション誌としての地位を確立し、感度の高い女性たちからの支持が熱いマガジンハウス刊行の女性誌『GINZA(ギンザ)』。ライフスタイル誌『BRUTUS(ブルータス)』の編集者、『relax(リラックス)』の副編集長を経て、リニューアルを機に『GINZA』の現編集長を務める中島敏子氏に訊いた、いまの『GINZA』ができるまで。ーーリニューアルでマスコミだけではなく読者に衝撃を与えてから4年半。ファッション業界からもすぐ受け入れられたという印象はありましたか?既存のものから激しくカルチャー色の強いものに変えたことで、ファッション業界からは驚かれました。一概に「いいですね!」と言われたというよりは、最初はどう評価していいのかわからなかったのではないでしょうか。今まではこういう雑誌がなかったし、ファッション誌という枠組みからは逸脱していたので。ーー作為的に逸脱しようとされたんですよね?逸脱しようとしましたし、私にはこれしかできないなと。そもそも女性誌を作ったことがなかったので、ファッション誌のルールも作り方の共通認識も知らなかったんです。カルチャー誌におけるファッションは、テーマの中にファッションを当て込む、というある意味ワンマンなやり方なんですけど、ファッション誌はまず商品があって、それをどう料理するのかを考える。それさえも知らなかったので、あんなものができたんだと思います(笑)。ーー『GINZA』が生まれ変わってから衝突した壁はありましたか?ありました。それは、私自身が「ラグジュアリーブランドがいかにしてラグジュアリーであるか」ということを、本当の意味で理解できてなかったからなんです。それは、私があまりに一般の読者と同じ価値観だったからだと思うんですけど。「作りはいいんだろうけど高い。だったら、似たようなデザインのでいいんじゃないか」というごく普通の考えで、私はずっと普通に育ってきたんですよね。でも、ラグジュアリーブランドの根幹には、「それじゃなきゃいけない理由」が詰まっていて、だから、これだけの値段が付いているし、世界中が熱狂するんだということが『GINZA』を通じてわかってきました。ーーラグジュアリーブランドの素晴らしさを実感できたんですね。元々あまのじゃくな性格だったから、トレンドに飲まれることは長いものに巻かれることだと思っていたし、個性を出すことが自分のファッションであると頑なに信じてた。でも、「ブランドって一体何?」というところから始まって、デザイナーやディレクターたちのとてつもない才能や情熱に打ちひしがれたり感動しているうちに、理解できるようになったんですよね。ラグジュアリーブランドという大きなピラミッドのトップにいる人たちは、アートや映画、音楽をリスペクトしていて、それらにインスパイアされたものをファッションとして表現していると。そのときに、全部が腑に落ちました。ーー確かに『GINZA』には、根元にあるカルチャーとともにファッションをひもとく面白さがありますよね。自分が知らなかったからこそ、若い読者にも「いかにその商品が面白くて素敵なのか」ということを伝えたくて。まずは、興味を持ってほしいんです。ファッション業界は、ありとあらゆる才能と努力と情熱が凝縮されていて、もちろんお金もですけど、1枚1枚ミルフィーユのように緻密に積み上げられてきた文化なんです。だから、敬意を持たずに生半可な気持ちではファッション誌を作ることはできないなと。---『GINZA』中島編集長インタビュー2/3は彼女の編集理念と『Olive』や『relax』の復刊について。
2016年01月16日朝晩の冷えこみがきびしいこの季節。春の訪れはしばらく先ではあるものの、ファッション業界では少しずつ春物がお目見えしています。重くなりがちな冬のスタイルに春のアイテムをプラスすれば、季節の変わり目を楽しく過ごせそうですよね。そこで、すぐに取りいれられる、冬から春に向けてのスイッチコーデを紹介します。■ゆったりあたたかなシンプルグレーのタートルニット寒さが厳しくなるこの時期は、今年人気のタートルニットが大活躍! パイル編みのニットを選べば、もこもことした風合いが見た目にも温かい印象を与えます。オススメはサイドスリット入り。トレンドのゆったりシルエットのほかに、裾をボトムにインしてふわっとブラウジングする旬スタイルも楽しめます。たとえば、シンプルなシルバーグレーなら、冬素材でも春素材でも合わせやすいので、この時期に持っていると便利ですよ。1.×スエード調スカートで冬素材グラデーションコーデスエード調フレアスカートは、大人の女性らしいスタイルにぴったり。画像のような、少しピンクがかったグレーのものを選べば、暗くなりがちな冬の着こなしをやさしい雰囲気にしてくれます。ゆったりシルエットのニットからのぞくスカートが、かわいらしさを醸してくれます。寒いときにはロングブーツを合わせれば、下半身をすっきり見せられますよ。グレーのグラデーションで大人の落ちつきを演出しながらも、やわらかい印象を与えるコーディネートです。2.×キャメルベージュのパンツで春を先取りコーデこの春も人気継続なクロップドパンツは、こちらのようなミルキーなキャメルでスタートしましょう! 秋冬でも人気だったキャメルは、この春少し明るめが人気の予感。裾に向かって細くなるシルエットのパンツなら、細見えもかなうし、ニットの裾を軽くインした“あか抜けコーデ”も可能に。あたたかさを保ちつつも、春を先取りした着こなしを楽しんで。■冬から春まで大活躍なツイードスカート女性らしさに上品さやかわいらしさもプラスされ、1枚持っているとさまざまな着こなしに対応できるツイードスカート。たとえば、ふんわりフレアシルエットのモノトーンなら、トップスを選ばずきちんとスタイルはもちろん、カジュアルダウンなコーディネートも楽しめます。トップスに春色を取りいれるのがポイントです。1.×オレンジのニットレースで軽やかスタイル見た目も着心地もあたたかい、モヘア混の糸で編まれた元気なオレンジ色のニット。明るいカラーと合わせることで、上品な印象のツイードスカートも華やかであか抜けた着こなしに。画像のようなコンパクトなシルエットのトップスとのメリハリコーデで、より女性らしい印象に。ショートブーツを合わせたアクティブスタイルや、パンプスを合わせたフェミニンカジュアルもステキです。2.×モカベージュブラウスで春のオフィススタイル2016年春も引きつづき人気のアースカラーは、スキッパーデザインのプルオーバーブラウスで、クールなオフィススタイルに。首元の切りこみや9分丈のそでが、女性らしい華奢(きゃしゃ)な部分を強調してくれるので、かわいらしくなりすぎない大人フェミニンな着こなしが楽しめます。寒いときにはストールを巻き、春にはネックレスをするなど、首元のおしゃれもあわせて楽しんでくださいね。2ページ目掲載商品: パイル編みタートルニット / GOUT COMMUN スエードスカート / Portcros ジョーゼットシガレットパンツ / GOUT COMMUN 3ページ目掲載商品: リボンツイードフレアスカート / DONEEYU オレンジレース編みニット / ANNARITA N ジョーゼットプルオーバー(1月下旬入荷予定) / GOUT COMMUN ※価格はすべて税込
2016年01月14日約3年前、ここのがっこうの卒業制作発表で出会ったファッションデザイナー・中里周子と伊勢丹新宿店TOKYO解放区担当バイヤー・寺澤真理。ファッションを愛する2人が語る「ファッションの未来」、そして「真面目と不真面目」とは?■宇宙には夢がある。だから、みんなの「見たい!」をカタチにしたー今回は宇宙に伊勢丹の支店を出すというコンセプトですが、宇宙ってそれだけで未知ですよね。中里周子(以下、中里):宇宙には単純に夢がありますよね。広がりもでますし。今回は本当に多くの人に企画に協力して頂いて、なんとエジプト考古学の吉村作治先生もアイシングクッキーに恵比寿様のような出で立ちで登場しています。周りにスフィンクスたちを引き連れているという(笑)JAXAさんから宇宙服もお借りしてきました。私の昔のバイト先「青山TWINS」とも、くすっと笑ってしまうような、人の心をくすぐるような物を作らせて頂きましたど。みんなが「見たい!」と思うものを一緒に作り上げていった感覚です。寺澤真理(以下、寺澤):みんながみんな、業務だからみたいなことだけじゃなくで「何か面白いものが待っているかもしれない!」っていう熱量で動いているなという感じでしたね。そういったプロセスにも可能性があると思います。中里さんには「何かその先にある」と思わせる才能があると思っています。■ファッションからは、人間に対する愛を感じるー中里さんは「ファッションデザイナー」という肩書きを使われていますね。何か拘りがるのでしょうか?中里:アーティストという括りで紹介されることも多いのですが、「ファッションデザイナー」であることには拘っています。私が言う「ファッションデザイナー」とは“人間に関わる全ての接触のカタチを提案する人”という意味。ファッションをやっているからこそ、人に対して提案する何かがあると思っています。16SSのロエベで、J.W.アンダーソンが脚にラップみたいなものを巻いてきたように、ファッションだからこその人に対する無理強いのようなものがあるように感じますね。この重くも軽くも人間に対して反応できることこそ、ファッションだからこそ持ち得る人間に対する視点だなと思います。人間に対する愛を感じる。ファッションだからこそ持ち得る、人への愛。これが大事。■「真面目」を知っているからこそ、「不真面目」になれるーこのファッションにおける攻め感を受けて立つ時の感覚を言葉で表現するならば?中里:絶対的な美であるモードに対して、「ヘタレ」で挑戦していくことですね。パッと手のひらを返すような美意識を打ち出すことで、モードを翻すこと、それが「ヘタレ」です。もう一つ「不真面目」には美があるんじゃないかとも考えています。「ヌケ感」の底面には「不真面目」があるんじゃないかという考え方です。「モード」と「アンチモード」という二項対立ではなくて、「不真面目」って、全然違うレイヤーにいてひょっとやって来るようなイメージなんです。だから「モード」に対する「アヴァンギャルド」、分かりやすく言えば、コムデギャルソンのような反骨精神を持つことは、「不真面目」とはまた違ったもののような気がします。「不真面目」をイメージするなら、90年代だったらブレスの「自分たちは友達が大事だし、ここで飲みながら展示会やるよ」っていう空気感。だから、「不真面目」とは「おしゃれ」とも近い感覚ですね。「不真面目」なだけだったら心は動かない。「おしゃれ」と「不真面目」と「エレガンス」、この要素がファッションには必要だと考えています。寺澤:それに近い感覚だと「ユーモア」と「知性」と「インテリジェンス」がありますね。ユーモアは誰かをけがしたり、傷つけたりする訳ではないし、そもそも知性がないとユーモアが生まれない。だから「不真面目」も「真面目」を知っていないと生まれないんですよね。その「真面目」から「不真面目」への外し方にその人の個性が出る。それが美意識だと思います。ーいずれにせよ、ファッションにおける立ち位置が、個人の美意識による訳ですから、非常に人間らしい振る舞いと言えそうですね。寺澤:それに、人に対する愛情が表現に繋がっている人のファッションには、こちらも熱量や愛をちゃんと感じますね。そこに愛情がない場合は工業製品かのように感じてしまう。TOKYO解放区の役割はお客さまに「ファッション」を提案することなんだと思っています。モノを買う時の、心が突き動かされる感じ。商品というモノにはなっているのだけど、気持ちがこもってるものが持つ力を私は信じていて、それを共有できる人と一緒に仕事をしたいと思っています。ストーリーがあるファッションの方が、きっとみんなを幸せにするし、寒さが凌げるとか機能をうたったファッションより、これからの未来はより役に立つんじゃないかなと感じています。これからは「思いを持った人」「感覚を大切にする人」が、人間同士いい仕事が出来るんだなと思います。■ISETAN宇宙支店も、だれかの「なんか楽しい」になりたい中里:今回の企画「ようこそ、ISETAN 宇宙支店へーわたしたちの未来の百貨店ー」も多くの人にとっては「はてはて」と思うんじゃないかと思います。寺澤:一つ思うのは、今回の企画にはこれからの未来にとって何かしらのヒントがあると思っています。私が約3年前、中里さんの卒業制作を見て「はてはて、まったく理解出来ないぞ。でも、なんか楽しい」と感じたみたいに、考え方だったり、発想だったり、気付きが噛み締めていくと見つかると信じています。そして、中里さんは、そういったヒントを与えてくれる人なんだと思います。■たとえ買ってくれなくても、作品が誰かの「ネタ元」になったら嬉しいー中里さんの考える未来の自分はどんなイメージですか?中里:大事にしているのは、「ネタ元」でありたいということです。私の作品を見て、買ってくれなかったとしても、その概念や心意気から何かを感じ取ってもらいたいと思っています。私はよくこういった(馬の時計)ものを買うんですけど、時計なのに時計はちっちゃいし、馬のしっぽと身体は質感が違うし「何でそこまでするの!」という意識が発動して、自分だったらこの馬の時計をどう別のものとして表現出来るかを考えてしまいます。そこから、次の提案のアイデアが生まれてくる。自分の作品はそういうネタ元であって欲しいと思っています。身近なところでは、水槽のカタログも作ってみたいし、ドバイにも今は興味があります(笑)。あと2年以内にドバイ進出したいです。アラブ圏ではジュエリー感覚で、鷹を手に乗せているみたいだし。自分達が理解出来ない美意識に、あえて挑戦したい気がします。あとは、ビジネス面を強化していきたい。本当は5000%の熱量で作品作りに向き合うことはいくらでも出来るけど、自分が夢中になってしまうと、周りの人のことが見えなくなってしまう。だから80%の力で全体を俯瞰する力も必要だなと思っています。そう考えると「NORIKONAKAZATO」も「自己表現の場」というだけでなく、ブランドとしての振る舞いを俯瞰することで、いろんな可能性が見えてくるのかなと最近考えています。【イベント情報】タイトル:ようこそ、ISETAN 宇宙支店へーわたしたちの未来の百貨店ー会場:伊勢丹新宿店本館2階=センターパーク/TOKYO解放区会期:15年12月26日から16年1月12日前半「中里周子×寺澤真理『ファッション×デジタルを考えたら、宇宙に行き着いた』」へ戻る。前半「中里周子×寺澤真理『ファッション×デジタルを考えたら、宇宙に行き着いた』」へ戻る。
2016年01月03日新春、ファッションデザイナー中里周子が考える3016年の百貨店の姿を提案したポップアップショップ「ようこそ、ISETAN 宇宙支店へーわたしたちの未来の百貨店ー」が、伊勢丹新宿店本館2階=TOKYO解放区にオープンしている。中里は、14年欧州最大のファッションコンペティション「ITS(International Talent Support)」のジュエリー部門で日本人初のグランプリを受賞。現在は、東京藝術大学美術学部芸術学科博士課程に在籍中というキャリアの持ち主。ファッションにおいても、強烈なメッセージと個性を放つ彼女から、目を離せない。今回は、中里がITSで受賞する約1年前に彼女と出会った、同ポップアップショップの舞台となるTOKYO解放区の担当バイヤー・寺澤真理が「ファッション」をテーマに熱いダブルトークを繰り広げる。二人の出会いの場となったのは、山縣良和が主催する「ここのがっこう」の卒業制作発表会。どうやら、当時から中里は「デパート」に関心があった模様…。■正直、はじめて中里さんの作品を見たときは「なんだこれは?」と思ったー中里さんと寺澤さん、お二人が出会ったのは「ここのがっこう」の卒業制作発表の時だったと聞きました。どんな印象を持ちましたか?寺澤真理(以下、寺澤):13年3月にリトゥン(アフターワーズ)の山縣(良和)さんにお声がけ頂いて、「ここのがっこう」の卒業制作の講評を担当しました。その時の卒業生に中里さんもいて、正直そこで中里さんの作品を目にした時は「なんだこれは?」と思いましたね(笑)中里周子(以下、中里):その時、私が作っていたのが「デパートプロジェクト」。架空のデパートを作るために、ダイナマイトでデパートを作るための土地を爆破する映像や、架空の商品を掲載したショッピングカタログ、人の顔がつながったアクセサリーや洋服などを並べて発表しました。商品説明VTRもありましたね。ー出会いの時から、「デパート」をテーマにした作品を発表していたなんて、運命的ですね。中里:子供の頃から、完成形の物を見せる場であり、何でも買えるものがあるというデパートに惹かれるものがありました。高校が新宿にあったので、学校帰りに伊勢丹に寄ったり。なんだか「伊勢丹は提案するエネルギーが凄いな」と当時の私は思っていました。寺澤: 約3年前の卒業制作発表の時は、中里さんはぶっ飛んでいて面白いけど、販売する場を持っている私から見ると「物を売ること」、つまりは生業に出来る「モノに落とし込む」という表現活動とは一番遠い存在の方かなと、その時は思っていました。講評でも、アーティストとして、その発想のユニークさを活かしたらいいのではとお伝えしていました。■中里さんとだったら、きっと考え方のシフトが出来ると思ったーそんなお二人が今年1月12日まで伊勢丹新宿店で「ようこそ、ISETAN宇宙支店へーわたしたちの未来の百貨店ー」と題したポップアップショップを展開中です。「百貨店という場所で、物を販売する」ことに至るまでに、どんな変化があったのでしょうか?中里:14年の秋冬からブランド「NORIKONAKAZATO」をスタートしたこともあり、どう見せたら自分の作品を手に取ってもらえるのかを考える機会が多々ありました。自分の作品が持つ世界感を大切にしているので、展示会をして、バイヤーさんに来て頂いて、オーダーをつけてもらうというやり方にはあわないなと思うこともあります。例えば、グループ展示会で他のブランドと同じ照明やラックで自分のブランドの服を展示したことがありました。様子を見ていたら、ほとんどの人が私のラックの洋服に手を伸ばさないんです。その時「あぁ、私はこのやり方を続けていたら進歩しない」とふと思いました。つまり、見せるものと、見せる場所が一致していなかったんです。その時考えたのは、みんなの作品が展示会場で手に取れるとしたら、「NORIKONAKAZATO」の商品は、その会場の窓から望遠鏡で向かいのビルを見ないと見られません」とか、そのくらい作品を見せる時の在り方を考えなくてはいけないと思いました。寺澤:私もここ数年、百貨店が従来のように「モノ」を販売することで、お客さまから対価を頂くというかたちの限界を個人的に感じていました。もっと何か別の、次のやりかたにシフトする時期がやってきているのではないか?という、もやもやした思いの突破口の一つに、“物に価値を落とし込むこと”ではない提案をしていくことに可能性があるのではと考えていて、その考え方のシフトが中里さんとだったら出来るんじゃないかと思いました。そんな時、中里さんが昨年写真家・小林健太さん開催した二人展「ISLAND IS ISLAND」でPsychic VR LabさんとVRシステムを使った表現をされることを知ったんですよね。■ファッション×デジタルについて考えたら、宇宙に行き着いた中里:去年の8月末くらいに、寺澤さんから「ファッションとデジタル」をキーワードに、年末年始に伊勢丹で何か出来ないか?という相談を頂きましたよね。ここ数年は、自分の表現を手にとりやすい形に落とすためのバランスを模索していた時期とも言えるかもしれません。だから、自分の表現を手にとりやすい形に落としてみようと思っていたタイミングだったこともあり、やってみたいなと思いました。寺澤:そこからは、伊勢丹チームと中里さんで、7~8回はブレストをしました。ブレストの中から「伊勢丹を宇宙に持っていけたらいいんじゃない?」というアイデアが出て、そこからは加速度を増して企画がふくらんでいった気がしています。中里:私自身は「ファッション×デジタル」を表現するにあたって、光るテキスタイルを使うなど、いわゆる新しいテクノロジーが可能にしたファッション提案をする役割のデザイナーではないと思っています。テクノロジーと真っ向勝負するより、別の角度から「裏技的な」提案をすることが大事だと考えていて、それは単純に「すごい!」とか「おもしろい!」とか、まずそういう直感的な感覚を表現したいなと考えました。だから、才能の無駄遣いというか「ぬけ感」のあるアプローチに繋がっているんだと思います。それは、しっかりとした場であえてふざけてみることで、物事の本質が見えてくるとも考えているからです。■ファッションは必ずプラスの感情で終わらなくてはいけないー中里さんのお話を伺っていると、「表現すること」「伝えること」に対する強い思いを感じます。なぜそこに思いを寄せるのでしょうか?中里:私は人間に関わる全ての“接触の瞬間”に興味があるんです。接触みたいなものをいつも探していて、それを可能にするのがファッションだと思っています。ファッションがアートとこれだけは違うなと思っているのは、ファッションは必ずプラスの感情で終わらなくてはならないという点。「汚い…」とか「触りたくない…」とかでは、ファッションは成立しません。「かわいい!」とか「かっこい!」とか、ファッションと人の接触部分でプラスの感情が生まれます。アートはいわゆる「美」がそこになくても、その価値観は文脈の中で理解していくものなのです。だから、必ずしもプラスの感情につながる表現が全てではないですよね。その意味で、ファッションと人の接触の場所を考える=伝え方を考えることになるんだと思います。そう考えると、百貨店はリアルな売買の場であり、ファッションと人の接触の場でもあります。寺澤:「モノが売れること」が単純でもあり、難しいことでもありますよね。例えば、あるモノを手にした時に人は心が突き動かされたり、そこに共感が生まれたりすることが、購買に繋がるのではないかと思います。私の担当するTOKYO解放区は、13年の3月に伊勢丹新宿店がFASHION MUSEUMをコンセプトにリモデルした際に生まれました。トラディショナルでコンテンポラリーな一面も担う伊勢丹新宿店の中で背負っている役割は、ファッションにおける中里さんの役割と重なる部分もあるのではないかと思います。モノを売るということだけではなく、その先につながる価値観を提案することが役割なのではないかと。中里さんの価値観を提示するというファッションの在り方に未来性があり、将来性があると思っています。今はまだ、色々ともやもやしているし、難しい課題に直面しているなという感覚ですね。もしかしたら、今が何かの通過点の時期なのかもしれない。既成概念やルーティーンを打ち破る時が来ているのかなという気もしています。後編「中里周子×寺澤真理『ファッションだから持ち得る、人への愛。これが大事』」に続く。
2016年01月03日イベントが増える年末年始。パートナーと外出する頻度も増えますよね。一緒にお出かけするときに気になるのが、相手のファッション。みなさんは、パートナーのファッションにどんな印象を持っているでしょう?今回、デジタル時代の女ゴコロを探る情報サイト『BWRITE(ブライト)』が「男性ファッションについての意識調査」を行ったところ、女性の多くがパートナーについて「いつも同じような服装をしている」と回答したことがわかりました。同調査では、男性自身も無難なコーディネートになる傾向があることを認めていることからも、男性はファッションの冒険をあまりしないことが伺えます。でもなかには、ファッションに強いこだわりがある男性もいますよね。こだわり派と無頓着派の特徴を比べてみましょう。こだわり派・一緒に買い物を楽しめる・流行に敏感・オープンしたてのお店やスポットに詳しい・ブランドに詳しい・女性のファッションへの好みが厳しい・浪費癖・飽きっぽい・近づきにくい雰囲気おしゃれな女性のなかには、ファッションのこだわりが強い男性を敬遠する傾向があるようです。一見、おしゃれ同士なら気が合うと思いがちですが、「自分の好みの男性に変えていく楽しみがない」のだとか。無頓着派・落ち着いて安定感がある・ファッションに浪費しない・見た目より中身を重視する印象・ゆっくり買い物するのが苦手・女性のファッションや髪型を褒めない(気づかない)・行く店が決まっている一方、無頓着派は浪費癖がなかったり、落ち着いたイメージなどは良い傾向と言えますが、ファッションだけでなく新しいことに挑戦するのがが苦手な印象も。新しいスポットが好きな女性にはちょっと物足りないかもしれませんね。これはあくまでも一部の特徴なので、すべての人に当てはまるわけではありませんが、ファッションもバランス感覚が大切ということは言えそうです。みなさんは、どちらのタイプが好みですか?
2016年01月02日おしゃれなプリンセスとしてそのファッションセンスに注目している大人女子も多い、キャサリン妃の着こなし。高級ブランドのみならず、プチプラアイテムやファストファッションも上手く取り入れているというから、真似せずにはいられません!今回は大人女子がキャサリン妃のコーディネートを真似るコツを紹介します。1. ウエストを見せるキャサリン妃のコーデを見ると、ワンピースをはじめ、コートやジャケットを羽織ったスタイリングでも、ウエストラインを強調しています。ベルトマークをしたり、Aラインシルエットを選んだりとメリハリをつけることで女性らしさを演出しています。2. 色を統一する色使いにもキャサリン妃のセンスの良さが感じられます。ほとんどの場合が2色程度の色しか使っていないのです。シンプルに仕上げるからこそ、大人の魅力が感じられますね。3. ハズしアイテムも取り入れる柄アイテムや大ぶりアクセサリーなど、プチプラやファストファッションのアイテムも分けへだてなく取り入れていることも多くの支持を得ている理由のひとつです。かちっとした着こなしも良いですが、ときには遊び心を感じさせるスタイリングも取り入れることで魅力がぐんとアップしそうです。一見難しそうなキャサリン妃の着こなしも、ポイントをおさえれば案外真似しやすいはず!デートや結婚式にはもちろん、オフィスシーンにも取り入れられそうな彼女のコーディネイトを参考にして、おしゃれの幅を広げてみてはいかがでしょうか?
2016年01月01日新たな年のはじまりというのは、冬の寒さも相まってキュッと身も心も引き締まる時でもあります。寒空に背を伸ばす木々を眺めながら、ファッションとは「人を取り巻くありとあらゆる事柄と繋がっており、それが事象として人の肌に触れ、手に取れるカタチ、目に触れる様相になったものをいうのかもしれない…」などと考えていました。ここで「かもしれない…」としたのには、昨年はファッションの持つ底力に感服させられた1年だったというのも理由の一つです。ファッションの可能性を広げてくれるだろう“掛け算”が、これからますます増えていく予感がした2015年。まだ見たことのない“ファッション”が生まれてくるからこそ、人はファッションに高揚し、もっと知りたいという思いにかられるのかもしれません。■時代と土地を行き来すること素晴らしいアーティストというのは、過去と未来をひと時に束ねたかのうような、時間軸を超越した作品を生み出すものです。ファッションはアートのそれとは違うカタチで、「地の利を活かし受け継がれてきた伝統の技と、人の創造力を結ぶことで新たな表現が出来るのではないか」ということです。昨年、取材で日本各地に足を運ぶ機会を得ました。八丈島、境港、能登半島、新潟、金沢、京都、神戸、石垣島、瀬戸内…。それぞれの土地に、古から受け継がれてきた知恵の結晶ともいえる技がありました。その技とクリエーションが、これからの暮らしにあったカタチで融合したら素敵だなという妄想を幾度もした昨年でした。2016年は、その妄想をカタチにする年に出来ればと願っています。長くなりましたが、メディアというのは「何かと何かの媒体物」ですから、各地にある素敵なヒト・コト・モノを繋げる役割が担えるのではないだろうかという思いで、日々FASHION HEADLINEの編集を行っています。デジタルメディアである我々にとっても、テクノロジーとファッションがどんな化学反応をみせるのかも気になるテーマの一つです。16年は「ファッション×テック」の領域にも、注目して発信していきます。日々、ファッションは更新されていくので、こんなに毎日、ファッションと関わっているのに、まだまだファッションには分からないことが沢山あります。だから、ファッションはおもしろい!FASHION HEADLINE一同、ファッションときちんと向き合う1年にしたいと思います。本年もFASHION HEADLINEをどうぞよろしくお願い致します!編集部からのメッセージを新年のご挨拶にかえて。
2016年01月01日今年も残すところあとわずか。2015年を振り返れば、ファッションカルチャー主要各地フラッグシップショップが相次いでオープン、リニューアル移転を遂げ、新たなファッションスポットとして誕生した。なかでも業界を賑わせた大きなニュースをピックアップして紹介したい。■海外の高級ブティックが都内に続々オープン2014年に引き続き、今年も青山・表参道エリアではオープンラッシュが相次いだ。3月、ミュウミュウ青山店がみゆき通りに移転オープンを遂げ、その1ヶ月後には隣接してステラ・マッカートニーが08年にオープンした青山店を移転オープン。12月のサンローラン国内初旗艦店をはじめ、11月のマーク ジェイコブス青山旗艦店リニューアル、9月にGYRE1階へオープンしたアミ アレクサンドル マテュッシの海外初旗艦路面店オープンも記憶に新しい。そんなラグジュアリー激戦区のなか、15-16AWに始動したばかりのコンバースジャパンによる新ブランド・コンバース トウキョウが青山みゆき通りに1号店をオープンさせたことも業界には大きなニュースとなった。青山が盛り上がりを見せる一方、原宿エリアでも4月、アディダス オリジナルスがキャットストリートに国内初の旗艦店・アディダス オリジナルス フラッグシップ ストア トウキョウのオープンに続き、7月、その斜向かいにリーボック クラシック初直営店・リーボック クラシック ストア 原宿が新スポットとして誕生した。丸の内・銀座エリアも、東京の玄関口に誕生した新路面店イッセイ ミヤケ 丸の内を皮切りに、銀座中央通りのマイケルコース国内最大旗艦店、同じくモンクレール国内最大旗艦店・モンクレール銀座や、クリスチャン ルブタンのアジア初となるバッグ&レザーグッズオンリーブティックを銀座と梅田に出店した。さらに、ドーバー ストリート マーケット ギンザのリニューアルでは、6階の一部を店舗として増床し、新たに、グッチ、ヴァレンティノ、プラダなどのラグジュアリーブランドの取り扱いを強化した。その他エリアとして、新宿三丁目交差点に堂々オープンしたバーバリー国内最大級の路面店バーバリー新宿も押さえどころ。■ヴェルサーチの直営店3店舗が一挙オープンそんなオープンラッシュの中でも最も勢いを見せたのは、ヴェルサーチではないだろうか。4月に南青山のヴェルサス ヴェルサーチ国内初となる直営店、7月には銀座5丁目にアジア初ヴェルサーチ ホームの路面店がオープン。そして、12月、09年に紀尾井町の本店が閉鎖されて以来、待ち望まれたヴェルサーチのフルラインがそろう旗艦店が銀座に復活した。■新宿伊勢丹&伊勢丹メンズのエッセンスを凝縮した新業態のセレクトストア4月に東京ミッドタウンにリニューアルを含む七つのショップがオープン。中でも注目されたは、伊勢丹新宿店のエッセンスを凝縮した新業態のセレクトストア・イセタンサローネだ。広々とした2フロアの空間には、サカイやハイク、マメ、タロウ ホリウチ、マノロ ブラニク、セルジオ ロッシ、フェンディなどトレンドに敏感な女性たちに向けた国内外のブランドをラインアップ。続いて12月には、イセタンサローネ メンズが丸の内の新東京ビル1階にオープンした。ここでは、メゾン マルジェラ、トム ブラウン ニューヨーク、マーク ジェイコブス、メゾン キツネ、ビズビムなど新宿店メンズ館のダイジェスト版といったブランド構成。999.9の眼鏡、帽子ともに丸の内エリアで最大レベルとなる品ぞろえや、ジャン=ポール・エヴァンの新形態となるチョコレートバーなどにも注目したい。年末年始のお休みを機に、今年誕生した新たなファッションスポットを訪ねてみてははいかがだろう。
2015年12月27日デマンドウェア、ルビー・グループ、ダイアモンドヘッドの3社は12月22日、日本におけるファッションEC強化に向けた戦略的提携に合意した。今回の提携により、国内外のファッション・ブランドを対象とするコマース・システムの提供や導入に加え、販売促進や運用支援、撮影や物流サービスを含めた、ファッションECのトータルな支援が可能になるという。さらに、モバイル・コマースや越境EC、オムニチャネルといったファッションECの一層の強化や成長に繋がる施策を、3社連携のもとで積極的に提案していくという。3社のうちデマンドウェアは、PUMAやMARC JACOBS、COLE HAANなど多くのファッション・ブランドが採用しているというクラウド・コマース・ソリューションを提供する米Demandwareの日本法人。ルビー・グループは、ラグジュアリー・ブランドのECビジネスを支援しているという。ダイアモンドヘッドは、ファッションECビジネスを提供している。今回発表した提携のうち、ルビー・グループとダイアモンドヘッドによる業務提携では、ルビー・グループは、デマンドウェアEコマース・ソリューション開発においてダイアモンドヘッドの受注管理や在庫の一元管理を行うECシステムと連携し、クオリティの高いECフルフィルメント・システムを提供できるようになるという。また、Eコマース関連ビジネスにおける両社のリソースを有効に生かせる分野においても協業していくとのこと。デマンドウェアとルビー・グループによるパートナーシップ締結では、ルビー・グループは日本におけるデマンドウェアのソリューション・パートナーとして、従来のWebデザイン制作およびEC運用支援に加えてデマンドウェアの提案および導入を担当する。ルビー・グループがこれまでに多くのラグジュアリー・ブランドのEC運用で培ったとするノウハウとワールドクラスのクラウド・コマース・プラットフォームとの組み合わせにより、ファッションECのさらなる強化や拡大が可能になるとしている。デマンドウェアとダイアモンドヘッドによるECソリューション連携では、モバイル・コマースや越境EC、オムニチャネルに対応するデマンドウェアと、受注や在庫の一元管理を行うダイアモンドヘッドのECシステムとの連携により、フロントエンドからバックエンドまで拡張性がありクオリティの高いECソリューションを一貫して提供できるようになるとのこと。
2015年12月23日日本人男性のファッションは、外国人からどう見られているのだろうか。日本に住む外国人20人に、どう思うか聞いてみた。Q.日本人男性のファッション、どう思いますか?○イケてる!・「イケてると思う」(フランス人/35歳/男性)・「流行に乗っていて、知性があると思う」(香港人/34歳/女性)・「センスがいいと思います」(モンゴル人/39歳/女性)・「センスがいいと思いますが、クラシックなスタイルが好きです」(ブルガリア人/33歳/女性)・「かっこいい」(マレーシア人/31歳/女性)○おしゃれ・「基本TPOちゃんとしてます。さわやかでおしゃれだと思います」(台湾人/30歳/女性)・「スリムカットでおしゃれだと思います」(イギリス人/31歳/女性)・「どちらかというとおしゃれ」(エジプト人/33歳/男性)・「東京の人なら、ファッショナブルだと思います」(フィリピン人/35歳/女性)○女性っぽい・「女性っぽいです」(ベトナム人/36歳/男性)・「少し女の子っぽいファッションです。批判しませんけど」(ウクライナ人/25歳男性)・「正直に言うとひどいです。全く男らしさがないです。たまに男性か女性かわからない人もいます」(イラン人/28歳/女性)・「最近、女性っぽいスタイルが多いです」(インドネシア人/36歳/男性)・「時代遅れ(眉毛が細すぎるとか)。女性っぽい」(中国人/28歳/男性)・「女性らしいと思います」(ポーランド人/30歳/女性)○その他・「かっこいいものもあるけど、派手すぎるものもあります。和服は格好良いです」(ギリシャ人/33歳/男性)・「全体的に細めのイメージが強い」(韓国人/34歳/男性)・「あまり特徴がない。皆同じ色、スタイルを好む」(チェコ人/58歳/男性)・「幅広いですね。オシャレな人もいれば、わけわからん人もいます……」(シリア人/35歳/男性)・「日本の男性ファッションはあまり知らないので、なにも考えていません」(ロシア人/31歳/女性)アンケートの回答を見ていくと、「イケてる」「センスがいい」「かっこいい」「おしゃれ」とうれしいものが並んだ。そのほかに目立ったのは、意外にも(!?)「女性っぽい」というもの。以前のアンケート「外国人から見た、日本人男性の独特なファッション」でも同様の回答が見られた。「クラシックなスタイルが好きです」(ブルガリア人)、「和服は格好良いです」(ギリシャ人)という声もあった。※写真と本文はと関係ありません
2015年12月17日Fablicはこのほど、「2015年ファッショントレンド」に関する調査結果を運営する「FRIL lab」で発表した。調査は3月1日~12月10日、同社が運営するフリマアプリ「フリル」内で検索されたワード、および、同ユーザー1,021名を対象に行われたアンケート結果を元に集計された。○今年流行のファッションキーワード1位は「セットアップ」調査ではまず、同社が運営するフリマアプリ「フリル」内で検索されたワードの中から、ファッショントレンドに関連した単語を抽出し、カテゴリごとに分類したうえでランキングを作成した。その結果、「2015年流行したファッションキーワードランキング」1位に輝いたのは「セットアップ」だった。「今年、フリルやお店でセットアップアイテムを買った人は、そのアイテムの感想を教えてください」というアンケートを行ったところ、「グレーのニットのセットアップを購入しました。単体でも使えるアイテムなのでとても優秀で、コーデの幅が広がります」、「セットアップされているとセンスがいいので、服選びに時間がかからなくて良い」など、着回し力の高さを評価する声のほか、形状がワンピースに近く、フォーマルにも見えるため、さまざまなTPOに対応できるという意見も多く見受けられた。2位となったのは「ドレス」。ハロウィンやフェス、パーティーなど、イベントごとが盛んだった2015年は、「ドレス」や「ミニドレス」「パーティードレス」などの単語が検索ランキング上位に。「夏のフェスで花冠を付けて3つ子ちゃんになりました♡♡」「遊園地へ全身キャラクターコーデで行きました。友達も一緒だったのでとても目立ちました」といったコメントが寄せられ、友達とおそろいでパーティーファッションを着ることに楽しみを感じている様子がうかがえた。続く3位には、子供向けのおもちゃだけでなく、ウエアやランジェリーなどのアパレル領域においても人気を集めた「セーラームーン」がランクイン。4位の「ヴィンテージ」では、誰ともかぶらない一点ものを求める若者の消費行動が見受けられる結果に。また、人物名で唯一ランクインとなった女優の「石原さとみ(7位)」に関しては、「今年、ドラマで女優が着用しているアイテムが欲しくなることはありましたか? あった場合はそのドラマと女優の名前、アイテムを教えてください」と質問したところ、「石原さとみさん、『マイストラーダ』のチェスターコート。『月9』で着たものはよく見えます」「『月9』の石原さとみさんの『snidel』のワンピを定価以上で購入しました! それくらいフリルの中でも戦いになりました!」といった回答が寄せられ、憧れの女優がドラマで着用したアイテムに対する人気の高さがうかがえた。○ボトムスは「ガウチョ」、トップスは「ニット」「2015年流行したファッションアイテム編 ボトムス部門」では、裾が広がった七分丈のパンツ「ガウチョ」が1位に選ばれた。ユーザーのコメントからは、素材やデザインが豊富であり、季節に応じて買うものを選べるうえ、普段着にも仕事着にも着られることなどが人気の理由であることが読み取れた。また、部門全体の特徴としては、今年の人気のボトムスは「ハイウエスト(2位)」や「タイトスカート(4位)」のように、シルエットで検索されやすいことが挙げられた。一方、「トップス部門」では、1位「ニット」、2位「パーカー」と、ベーシックなカジュアルアイテムが上位にランクイン。また、「オフショル」(= オフショルダーの略。肩口が広く開いている)や「ビスチェ」(= 肩ひもが付いているチューブトップ状のアイテム)など、春から夏にかけて流行したアイテムの人気も高く、全体として、高級感やフォーマル感のあるアイテムよりも、ゆるさや「抜け感」があるアイテムが人気と言える結果となった。○色は白、素材は花柄、小物やアウターのトレンドは?調査ではほかにも、さまざまなカテゴリでランキングを作成。「小物部門」では、「厚底」やシューズブランド「ニューバランス」など、靴に関する単語が上位に並んだ。また、飾り房を意味する「フリンジ」が3位、「PRADA」のトートバッグ「カナパ」が4位、輪っか状になったマフラーのことを指す「スヌード」が5位にランクインとなった。「素材部門」では、「レース」や「オーガンジー」、「チュール」など、柔らかく透けて見える生地が上位を占めた。1位の「花柄」も、透け素材との相性がいいことが選ばれた要因の一つと考えられる結果に。また、「カラー部門」では「白/ホワイト」が1位に。3位以降は「グレー」「カーキ」「キャメル」など、暗めの淡い色がランクイン。また、「あなたのなかでヒットしたファッション」に対する回答のなかにも、「ワントーンコーデ」「オールホワイトコーデ」などの意見が見られ、同系色のアイテムを組み合わせるコーディネートが流行したことがわかる結果となった。最後に「アウター部門」を集計した結果、「Aライン」など従来の定番アイテムではなく、「チェスターコート」や「ロングカーディガン/コーディガン」など、新しい定番といえるアイテムが上位に並んだ。
2015年12月14日世界の300店舗を超えるセレクトショップが一堂に会するオンラインプラットフォーム・ファーフェッチ(Farfetch)が12月7日に、ファッションとアートに集点を当てた書籍『Farfetch Curates Art』を発売する。同書籍はファーフェッチが今年度の間、高級書籍出版社・Assoulineより出版する「Farfetch Curates」シリーズの最終巻。第1弾「フード」、第2弾「デザイン」に続き、最終巻ではファッションにフォーカスした視点から、アートの売買やデジタル時代における芸術作品をとりあげ、ファッション×アートの関係を探求する。グラフィックアート集団・アシューム ヴィヴィッド アストロ フォーカス(assume vivid astro focus)のエリ・スドブラック(Eli Sudbrack)やロクサンダ・イリンチック(Roksanda Ilincic)、アメリカ・ロサンゼルスの美術館・The Museum of Contemporary Art(MOCA)のエマ・リーヴス(Emma Reeves)、アートオークションサイト・Paddle8の創業者Hikari Yokoyamaなどスペシャリストが貢献している。取り扱いはファーフェッチのサイトと各セレクトショップの店舗にて。【書籍情報】『Farfetch Curates Art』出版社:Assoulineハードカバー/155×255mm発行日:12月7日価格:2,800円(※参考価格)
2015年12月07日ABEJAはこのたび、店舗内データ解析プラットフォーム「ABEJA Dashboard」が、ファッション製品の企画・製造・販売などを行うジュンに導入されたことを発表した。ジュンは、レディス・メンズにおけるファッション製品の企画・製造・販売のほか、建築及び室内内装の施工設計やラジオ番組の企画制作・サウンドプロデュース、屋外広告媒体事業、ゴルフ場、レストラン、ワイナリーを経営する。今回の導入は、実店舗においても、ECサイトと同様に入店から購買に至るまでの店舗内における顧客行動を可視化することを目的としたもの。これまで可視化されていなかった実店舗内データが浮き彫りになることで、客観的データに基づく明確なマーケティング施策立案・実行が可能になり、店舗の収益アップに貢献することができるという。なお、ABEJA Dashboardは、実店舗内におけるデータの取得から解析、可視化まで可能とするプラットフォーム。顧客の動態・滞留データの解析サービス「ABEJA Behavior」や来店者の性別年齢推定サービス「ABEJA Demographic」などを用いて店舗内をデータで可視化し、データ管理・分析サービス「ABEJA DMP」によってリアルタイムに解析することが可能だ。
2015年11月26日国内外のブランドや百貨店、人材派遣業界の有志が、ファッション販売職の社会的地位向上を促す一般社団法人として「ファッション販売員協会」を設立する。消費者のニーズがますます高度化し、多様化している昨今のファッション業界。その中で、ブランドの身近な広告塔となり商品の価値を伝え、商品の動向や消費者の声を現場で聴取しているファッション販売員。その重要性が強く認識され始めている。しかしながら現在のファッション販売員のイメージや専門スキルの汎用性において課題も多い。そこで、ファッション販売職の社会的地位を向上と、女性のさらなる社会進出を目指し、16年4月を目途に一般社団法人としてファッション販売員協会を設立することを目指し、発起人委員会が結成された。ファッション販売員協会では、ファッション販売職の魅力を業界内外に向けてPRする他、ファッション販売職の専門スキルを向上するための社内教育プログラムを補完するセミナーや研修などを実施。また、ファッション販売職のキャリアパスとしてエキスパートを認定する資格制度も創設する。今後は国内外のファッションブランドや商業施設を運営する多数の企業に加盟を呼び掛け、ファッション業界が一体となって活動を進めて行く。なお、ファッション販売員協会の発起人委員会には、エルメス ジャポン株式会社代表取締役社長の有賀昌男や、株式会社三越伊勢丹ホールディングス代表取締役社長の大西洋、株式会社高島屋代表取締役の木本茂、株式会社大丸松阪屋百貨店代表取締役の好本達也、三陽商会代表取締役の杉浦昌彦、シャネル株式会社代表取締役のリシャール コラス、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン ジャパン株式会社取締役のエマニュエル プラットなどそうそうたるメンバーがそろった。
2015年11月25日「人は見た目によらない」とは言うけれど、見た目は人と人とが交わす、最初のコミュニケーション。今週はビジュアル重視で過ごしてみて。ファッションも美容も手をかけることが開運になるでしょう。具体的には、いつものスタイルに“プラスワン”を心がけて。ダイエットを始めるにも好機です。■牡羊座(3.21 - 4.20)アクティブな星回り。今まで鬱々としていた人ほどひらめきが冴え、行動力を発揮できます。ボタニカルのモチーフや柄で女子力を高まり人気運が上昇。服はシンプルでもピンクリップはマスト。■牡牛座(4.21 - 5.21)浪費がち。お金の流れは安定しているので堅実性を大切に。ライバルの出現にひるまないで。ジャージーやデニム、ワイドパンツにセーターなどリラックススタイルが基本。開運カラーはネイビー。■双子座(5.22 - 6.21)忙しくて目が回りそう。トラッド×ロックのMIXでポジティブに乗り越えて。トレンチコートも頼れる味方。恋は自分からの告白にツキあり。色はオレンジとベージュ、レザーグッズはお守りになります。■蟹座(6.22 - 7.22)思いがけないプレゼントをもらえるなど嬉しいサプライズに恵まれる時期。レッドが運を引き寄せます。更にカシミアのニットだとなおよし。メイクアップは目やリップにラメ感をプラスして。■獅子座(7.23 - 8.22)ストレスを溜めやすいのでスパやジュースなどでデトックス。ガーリーなフリルブラウスにタイトなスカートを合わせるルックがオススメ。色はシルバー。フリーの人は出会いが増えるでしょう。■乙女座(8.23 - 9.23)モチベーション高く頑張れると運気も上がっていくでしょう。秋らしいボルドーとブラウンを味方につけて。恋は華やかなイベントに出会いあり。チュールスカートと派手なコートで勝機をつかんで。■天秤座(9.24 - 10.23)恋は受身が好調。勝負の日には無地のパープルを身につけて。ファーのチャームが運気安定の開運アイテム。自分へのご褒美買いにツキあり。買い物上手を発揮できそう。健康は冷えに注意。■蠍座(10.24 - 11.22)周りを助けられる余裕が評価を高めるでしょう。ショート丈のニット×ボリュームスカートのコーデ、色はグリーンが吉。フリンジ付きの小物を合わせて。ダイエットは一度太ると戻りにくいので注意。■射手座(11.23 - 12.21)美容の運が上昇。イメチェンやダイエットは成功間違いなし。ファッションは前面とバックが異素材のドレスで個性的に。優しいグレーやマニッシュなストライプが女性らしさを引き立てます。■山羊座(12.22 - 1.20)70’sなどノスタルジックなムードをまとって。仕事を通じて恋の縁が芽生えます。金運はプチ投資に挑戦。モヘアやムートンなど見た目にも暖かいルックが吉。色はブラック、イエローを大胆に装って。■水瓶座(1.21 - 2.19)資格取得が後々仕事運を上げます。金運は無駄な出費を避けて。パイソン柄の小物が邪気をはねのけます。ライダース×ミニスカートのルックでガーリーに。精神を安定させるオレンジを身につけましょう。■魚座(2.20 - 3.20)優先順位をつけることが大事。出費は多いけれどなぜかお財布へのダメージが少ないような星回りです。大きなフラワーモチーフは開運。背中を露出したセクシーなドレスやペイズリー柄、ブルーが吉。【プロフィール/ムーン・リー】西洋占星術師。『numero』『mina』など数々の人気女性誌での連載やエッセイや書籍の執筆など実績多数。「怖いほど当たる!」鑑定士として話題を呼んでいる。当連載では12星座占いとファッションを融合させたハイブリッドな週間占いを提案。長年の鑑定や研究から導き出される開運のメッセージを届ける。
2015年11月23日雑誌『ハーパーズ バザー(Harper’s BAZAAR)』と映画『007 スペクター』とのコラボレーションによるファッションショーイベント「TOKYO BONDGIRL COLLECTION」が、11月16日に六本木ヒルズアリーナで開催された。ファッションショーでは、『007』の代名詞とも言える“ボンドガール”のファッションスタイルを『ハーパーズ バザー』がプロデュース。『007』のテーマ曲、サム・スミスの歌う「Writing’s On The Wall」とともに、ボス(BOSS)やロベルト・カバリ(ROBERTO CA VALLI)などのコレクションブランドを纏ったモデルがキャットウォークを披露。スタイリストに田中雅美を起用した、本格的なファッションショーとなった。ラストルックでは、同作をこよなく愛するモデルの道端ジェシカが“ボンドガール”を演じるレア・セデゥからインスピレーションを受けたブルーのカクテルドレスを纏って登場した。同イベントの司会を務めたのは、『007 スペクター』公式アンバサダーのくりぃむしちゅーの有田鉄平。その他、会場では、推定価格約5億6,000万円のジェームズ・ボンドの愛車、アストンマーティンDB10も日本初公開された。11月20日発売の『ハーパーズ バザー』1・2月合併号では、『007 スペクター』の公開を記念して、『ハーパーズ バザー』流の“ボンドガール”のファッションスタイルを8ページに渡って特集している。
2015年11月20日全米ボックスオフィスで2週連続トップに輝いたシリーズ第24作『007 スペクター』とコラボしたファッションイベント「TOKYO BOND GIRL COLLECTION」が11月16日(月)、東京・六本木ヒルズアリーナで行われた。この日は“ボンドガール”をコンセプトに、モデル12人が「アクリス(AKRIS)」「アルベルタ フェレッティ(Alberta Ferretti)」「ボス(BOSS)」「フランチェスコ スコニャミリオ(FRANCESCO SCOGNAMIGLIO)」「フィロソフィ ディ ロレンツォ セラフィニ(PHILOSOPHY di Lorenzo Serafini)」「ロベルト カヴァリ(Roberto Cavalli)」「キャロリーナ ヘレラ(Carolina Herrera)」といった人気ブランドの計30ルックを披露。最後はモデルの道端ジェシカが、美脚輝くカクテルドレスで登場し、ランウェイをエレガントに闊歩した。公式ツイッターのアカウントを「jessybondgirl」にするほど『007』シリーズが大好きだと言う道端さんは、「ふだんのファッションショーとは一味違った雰囲気で、気持ちが高まりますね」と上機嫌。日本公開を控える本作について「2時間28分、ハラハラドキドキが止まらない。各地のロケーションもすてきで、旅行した気分になれる」とアピールした。あるビデオメッセージに残された暗殺指令を目にしたボンドは、上司の制止を振り切り、単身メキシコへ。そのミッションが、自らを長年苦しめ続ける犯罪組織“スペクター”に通じる旅とも知らず、ローマ、オーストリア、モロッコと世界をまたにかけた死闘を繰り広げる。前作『007 スカイフォール』に続きサム・メンデス監督がメガホンをとる。会場には本作のために世界で10台のみ作られ、現在は2台しか現存していない究極のボンドカー「アストンマーティンDB10」が展示された。わずか3.2秒で時速100kmに達し、推定価格はなんと約5億6,000万円!また、公式アンバサダーに就任したお笑いコンビ「くりぃむしちゅー」の有田哲平がボンド風の白タキシードでイベントの司会を務めた。『007 スペクター』は11月27(金)~29(日)の3日間先行上映。12月4日(金)より、TOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開される。(text:cinemacafe.net)■関連作品:007 スペクター 2015年12月4日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開(C) 2015 Danjaq, MGM, CPII. SPECTRE, 007 Gun Logo and related James Bond Trademarks, TM Danjaq. All Rights Reserved.
2015年11月16日世界トップクラスのスーパーモデルが豪華なランジェリーを身にまとい、ランウェイを華麗に彩ることで有名な「ヴィクトリアズ・シークレット・ファッションショー」。この度、11月10日(現地時間)、ニューヨークで開催するファッションショーを海外ドラマ専門チャンネルAXNで独占放送することが明らかになった。アメリカの人気ランジェリーブランド「ヴィクトリアズ・シークレット(Victoria’s Secret)」。ファッションショーは、専属契約の“エンジェルズ”と呼ばれるモデルたちがランウェイで煌びやかなランジェリーを披露していることで毎年全世界から大きな注目を集めている。過去には日本のCMにも登場し、話題となったミランダ・カーや、『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』など女優としても活躍するロージー・ハンティントン=ホワイトリー、世界で最も稼ぐモデルと言われているジゼル・ブンチェンなどが登場していた。「ヴィクトリアズ・シークレット」創立20周年となる今年は、史上最大のモデル数となり、世界で最もパワフルなベテランと新人のモデルたちが集結するという。また、ゲストとして登場する豪華アーティストたちも見どころの一つ。これまでジャスティン・ビーバーやテイラー・スウィフト、アリアナ・グランデ、エド・シーランなどパフォーマンスを披露してきたが、今回は、セレーナ・ゴメス、ザ・ウィークエンド、エリー・ゴールディングがエンジェルズと共にショーを盛り上げる。そして同ブランドのランウェイショーの目玉と言ったら毎回高価で超豪華な“ファンタジーブラ”。今年のジュエリーメーカーの「スイス・ムアワッド」による約6,500個の宝石がちりばめられたブラは約2億超え。3歳の娘をもつリリー・オルドリッジがエレガントに着こなす“ファンタジーブラ”を見逃さないで。「ヴィクトリアズ・シークレット・ファッションショー」は2016年1月10日(日)20:00~AXNにて日本独占放送。(text:cinemacafe.net)
2015年11月10日第33回毎日ファッション大賞の表彰式が11月5日、日本橋三井ホールで行われた。年間(2014年6月から2015年5月)を通じて、もっともファッション界で活躍した人、企業、団体を表彰する同賞は1983年にスタートし、今回が33回目。大賞はsacaiの阿部千登勢が2007年以来、2度目の受賞となった。これまで大賞を2度以上受賞しているのは川久保玲、三宅一生、山本耀司、高橋盾の4人。「8年前に受賞したときと気持ちは何ら変わっていない。ブランドをスタートして17年間、好きなことだけを追求してやってきたが、周りに支えられたという思いは変わらない。まだまだやらなければならないことばかりで、8年があっという間に過ぎたという思いが強い。これからも自分の見たことのない景色を見たい。世の中にもっと自分の知らない、違うものがあると思って活動を続けていきたい」と阿部千登勢は受賞の喜びを話した。そのsacaiのダウンウェアを始め、海外のラグジュアリーブランドに多用されている合繊の高密度織物メーカー、第一織物が特別賞を受賞。鯨岡阿美子賞には、NYにスタジオを構え、パターンメーカーとして海外のデザイナーから信頼の厚い大丸隆平(oomaru seisakusho 2 inc.代表)が受賞。両者がともに「メイド・イン・ジャパンとしての誇り」を受賞のスピーチで述べたのが印象的。話題賞には銀座で2ヶ月間に渡り「エスプリ ディオール ー ディオールの世界」展を開催。12月に国技館でランウェイショーを行い、ディオール表参道店をリニューアルオープンするなど、日本との関わりを強めているディオールが受賞。新人賞・資生堂奨励賞はクリスチャンダダ(CHIRISTIAN DADA)の森川マサノリが受賞。「世界で戦えるブランドにしたい」と15SSよりパリメンズコレクションに進出したことなどが評価された。表彰式後の会場では、同ブランドが10月にメルセデスベンツファッションウィーク東京(MBFWT)で発表した16SSウィメンズコレクションのランウェイが行われた。text:野田達哉
2015年11月06日「ナーズ(NARS)」の創始者でありクリエイティブ・ディレクターであるフランソワ・ナーズと、ファッション界のアイコンと名高いフォトグラファー、スティーヴン・クラインとのコラボレーションによって実現した2015年「ホリデーコレクション」が数量限定で発売されることが決定した。クラシックでありながらファッションを先取りした最先端のカラーと、革新的な商品アイテムをラインナップしている「NARS」。今回のホリデーコレクションでは、フランソワ・ナーズとスティーヴン・クラインの2人が作り出した、幻想的な世界観をプロダクトに反映。全5アイテム・13品の「カラーコレクション」と、コンセプトの異なる5種類の「ギフティングコレクション」をそれぞれ発売する。「カラーコレクション」の中でも、単色使いはもちろん、色を重ねてもゴージャスな煌めきを放つ「NARSシングルアイシャドー」(2,700円)と、新処方を採用し、はっとするほどの煌めきとまばゆいツヤ感を実現した「NARSキラーシャインリップグロス」(3,672円)は、ホリデーコレクションのアイコン的存在。また、「ギフティングコレクション」には、スティーヴン・クライン撮影のイメージ写真をインスピレーションに、挑発的なピンクや紅潮感のあるベアトーンのブラッシュ4色がセットされた「NARSチークパレットディスペアー」(8,424円)を始めとするラインナップとなり、クリスマスシーズンを鮮やかに彩る。スティーヴン・クラインといえば、ニューヨークを拠点として活動する、現代を代表するトップフォトグラファーのひとり。ファッション界のアイコンとも称され、「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)」、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」、「バレンシアガ(Balenciaga)」などハイブランドのキャンペーンビジュアルほか、マドンナのアルバムジャケットやレディー・ガガのミュージックビデオなども手がけ、その才能は多岐にわたる。そんな彼とは長年の友人であるフランソワ・ナーズは、「彼の作品は、フォトグラフィーの世界のルールに反していて、人目を引くし、挑発的なんだ。フォトグラフィーの限界を押し広げ、観る人のリアクションを引き出す。そこが気に入っている。彼は完璧に『NARS』のスピリットを体現しているよ」と語り、絶大な信頼を寄せている。NARS 2015年のホリデーコレクション「カラーコレクション」は11月4日(水)より阪急うめだ本店にて先行発売、11月6日(金)より発売開始。「ギフティングコレクション」は11月13日(金)より伊勢丹新宿店にて、11月18日(水)より銀座三越にて先行発売、11月20日(金)より発売開始(すべて数量限定)。(text:cinemacafe.net)
2015年11月05日ファッションを通じて、自己のアイデンティティに目覚めたことがあるだろうか?かつてナポレオンは「人はその制服通りの人間になる」という言葉を遺した。ファッションとは、身体に触れる場所で“私”や“貴方”が何者であるかを語るものなのかもしれない。シェアパフォーマンスという手法で、ファッションがもっと自由に、そして、もっと楽しくあることを探求するのが「HAPPENING」。スタイリスト・伏見京子が代表を務め、ファッション批評家の平川武治やジャーナリストの生駒芳子らもメンバーに名を列ね、最終的にはアジアコレクションの開催を目標に掲げている。14年3月の東京コレクションで行ったゲリラファッションショーを皮切りに、その半年後にはラフォーレ原宿を舞台にパフォーマンスを披露。15年3月には一面ガラス張りの選挙カーにモデルやデザイナーが乗り込んで渋谷パルコをスタートし、青山COMMUNE246まで、ゲリラパフォーマンスを繰り広げながら街を巡回した。11年3月に東日本を襲った未曾有の震災をきっかけに、東京、そして日本のファッションの在り方に疑問を抱いたスタイリスト・伏見京子の呼びかけで始まった「HAPPENING」。なぜ、「HAPPENING」はそこまでファッションを刺激するのか。その理由を尋ねるべく発起人のスタイリスト・伏見京子さん、初回から参加するKOSHIRO EBATAのデザイナー・江幡晃四郎さん、クリエイティブ・ユニット「THE ME」の鈴木シゲルさん、鈴木メグさんに渋谷・Fab Cafe Tokyoで話を聞いた。■「HAPPENING」を始めた理由「HAPPENING」を始めた理由について、伏見さんはこう答える。「東京のファッション業界のクリエーション発表の機会について考えてみても、その働きがレールの中に納められています。例えば、インターナショナルな雑誌には、ドメスティックなファッションブランドを掲載できないような業界が作ったルールもあるから。それに、レールの上に乗らないことを選択したインディペンデントなデザイナーが生きていけるかというと、それも難しい。日本のファッション業界には、才能ある人たちを育てる環境がない。日本人が日本人を助けられないことに、怒りを感じたのが初動のきっかけです」。口調こそ穏やかだが、ファッションへの並ならぬ愛を込めて語る。■「HAPPENING」からの問いかけ4回目となる16SSの「HAPPENING」のテーマは“STATEMENT”。オールスタッフでテーマを決める中、声明文と名付けられた今回のテーマに行き着いたという。ファッションを通じて「私は、何だろう?」「貴方は、何なのか?」を考えるきっかけを作りたいというのが、今回の「HAPPENING」からのメッセージだ。「私は一体誰なのか?というステイトメントを告白していくことは、ファッションの分野においても大切なことだと思う」と伏見さんの後に、シゲルさんも「自分たちへの問いかけでもあるのですが、見てもらった人に何か感じてもらいたい。それが『最高!』でも『最低』でも構わないけど、何らかの刺激を与えることが出来たら」と続ける。今回、もうひとつのテーマとして“ファッション×テクノロジー”というキーワードも掲げている。360°カメラのKodak PIXPRODigital camerasがスポンサーとなり、日本で初めてファッションパフォーマンスの360°撮影を遂行するという。「私たち、別にテクノロジーに詳しいという訳じゃないけれど」と笑いながらも伏見さんは、「昔、ファッションと音楽が近かったように、今はファッションとテクノロジーが近くにあると思う。だから、その進化には乗り遅れたくないし、テクノロジーが身近にあるというのが面白いと思う」と言う。表参道と原宿の間を練り歩くスタイルでの発表とあって、それを動画撮影したものを拡散していくことも予定する。「自分たちでもどこがゴールか分からないでやっているけど、単純に分からないことをやるってことが面白いなと感じています」とメグさん。そう、「HAPPENING」は分からないということを、心底楽しめる集団なのだ。■「HAPPENING」のクリエーションを支えるもの世間にはステイトメントを掲げたものの、関わる人が多かったり、それぞれの求めるものが違ったりと、様々な理由でステイトメントが揺らぐことも少なくない。変化の多い大海原のような世の中に生きながらも、自分の信じる場所に向かって泳ぎきる力を「HAPPENING」のメンバーはどうやって身につけているのだろうか?そんな問いは愚問だったと後で知るのだが、そんな問いを抱いてしまった。江幡さんは「『HAPPENING』として4回目のコレクションになる今回は、一番泳げてますね。手を動かす前に、イメージやビジュアルをかなり考えてからスタートしたから。今回は作りたいものがクリア」と語る。メグさんも「泳ぎたい時は泳いで、泳がない気分の時は泳がない。泳げているかなんて、考えたことない(笑)」。普段クライアントワークも担当する彼らが、シンプルに自分がいいと思うものを表現する場に「HAPPENING」がなっている訳だ。そして、「人間ってきっと、最高!って思うベストなことしかやれないはず。『最高じゃないことで生きていくわ』ではなくて、ベストとベストでぶつかるから、いいか悪いか言い合えると信じてます」と伏見さん。HAPPENINGが揺らがないのは、そこがお互いのベストを出しきる偽りのない場だからなのかもしれない。『STATEMENT』をテーマに掲げたHAPPENINGの16SSコレクションは10月17日、原宿の街を舞台に披露される。13時からは、表参道ヒルズ横断歩道付近で、14時半からは、原宿駅付近でパフォーマンスを行う予定。インビテーションがなくても見ることができるので、ファッションが街中で描き出すストーリーを間に体験することも可能だ。また、伊勢丹新宿店本館2階=TOKYO解放区では10月14日から20日の期間、「HAPPENING@TOKYO解放区」をオープン。挑戦的なファッションスピリットに共鳴した「HAPPENING」のデザイナーたちのTシャツ(8,000円)、スカーフ(5,500円)、iPhoneケース(3,500円)など、オリジナル商品が販売される。尚、18日からは、HAPPENINGの16SSコレクションも間近に見ることが可能だ。この機会に、ファッションが与えてくれる高揚感を体験してみては。
2015年10月15日私のママ友付き合い事情
義父母がシンドイんです!
託児所扱い