フォトグラファー、ヴィヴィアン・サッセン(Viviane Sassen)国内初の個展が都内2ヶ所で開催されている。来日した彼女に、ファッションとアートについて聞いた。サッセンは元々ファッションを専攻し、その後写真とファインアートを学び、結果アートとファッション2足の草鞋(わらじ)を履いて、クリエーションを行ってきた。「昔からファッションには愛憎を感じる」と本人が語るように、今回展示されているようなパーソナルなプロジェクトを発展させつつも、ファッションの仕事を今後も続けていくという。「ファッションやコマーシャルの仕事を多くこなしているので、私をアーティストとして受け入れない人もいる。けれど近年では、ファッションとアートの領域が曖昧になってきており、すべてがクリエーションという大きな枠でくくられることが多い。この現象自体が刺激的で面白いと思う」とサッセンは話す。ファッションの仕事を行う上で、彼女の想像性を刺激するのはブランドを作り上げる様々な人達だ。「ブランドの裏にはそれぞれ独特な『色』を持った様々な立場の人やデザイナーがいて、彼らとコラボレーションすること自体が興味深い。例えば『カルヴェン(CARVEN)』では、プロジェクトを行った際に着任していたデザイナーのギヨーム・アンリ(Guillaume Henry)が写真に理解があることから、自由にプロジェクトを進めることができた。同時に、高いクリエーティビティーを求められ、彼の意見が刺激になる。またブランドの要望を、パズルを解くように叶えるプロセスにも関心がある。その意味で『ランバン(LANVIN)』のようなエレガントなブランドから、革新的なブランドに至るまで、様々なブランドと共にプロジェクトを行うこと自体に価値がある」「ファッションは、私にとっては遊び場、実験の場のようなもの」(サッセン)と言うように、彼女は外向的なクリエーションプロセスを楽しみながら、ファッションの仕事をこなす。反対にアートは「自分の感情を深く追求し、自らの影を浮き彫りにする作業」であると述べ、ファインアートの制作プロセスを非常に内向的な作業として捉えている。「まるで、私の中に2人の違う人格が共存しているように、ファッションとアートは全く違ったアプローチで作り上げるの」そんな中で、彼女のすべての仕事に共通するのは、「完全にコントロールすることができない写真というメディアの面白さ」だそうだ。サッセンは、ぱっと思いついた構図をドローイングし、現場で改良を加えながら写真へ起こす方法で制作する。想像上のイメージと出来上がった実際のイメージの乖離が写真の魅力だという。今後はロンドンのICA(Insttitute of Contemporary Art)での展示や、スイスのウィンタートゥール美術館などでの個展を控えているが、フォトグラファーとしての新たな企画は現在未定とのことだ。ここ最近は自身の作品のカタログの出版が相次ぎ、3月から行われたロッテルダムのオランダ写真美術館での展示では、写真からビデオやサウンドインスタレーションなどへと、作品のメディアが広がっている。今後のフォトグラファーとしての方向性が楽しみだ。
2014年11月02日先頃、「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」が通販サイトを解禁した。その裏には、デザイナー・尾花大輔のいかなる思いがあったのか。デジタルの進化がファッションに、そしてマネジメントにも影響を与えている現代。同ブランドを取り扱っているという立場にあるだけでなく、尾花にとって朋友とも呼べるほどの間柄にある、「ステュディオス(STUDIOUS)」代表取締役CEO・谷正人と共に、ウェブとファッションの関係性について語ってもらった。谷(以下T):ちょうど今年の東コレが幕を閉じたばかりですが、最近の東コレってそれぞれの店の顧客が観覧してて賛否両論ありますけど、個人的にはすごくいいと思ってるんです。何でかっていうと、そのブランドの洋服が好きで買ってて、一番感動してくれる人達だと思うから。尾花(以下O):うん。そもそもファッションショーの目的自体が変わってきてるよね。コレクション経験者からしてみたら、ロケーションも選ばずにずっと同じライティングでやるってどうなの?とかあるけどそれは置いといて、日本はそこまでインフルエンサーは成長してはいないけど、多かれ少なかれ人気ブロガーがいて、そういう人達が支持したことによって市場につながるっていう、全く違うシステムに変わってきてるってのはあるからね。T:ですね。そういえば、こないだの東コレでびっくりしたんですけど、フロントローに座ってるブロガー達の中に中学1年生の女の子がいたんですよ。時代は本当に変わってきたなって感じましたね。O:海外だとそのブロガー達にスポンサーがついてて、ブロガー1人ひとりにお金が落ちてくる仕組みができあがってて、誌面にも登場させてお金に換えていくんだけど、日本ってそういうことがビジネスにまで昇華されてないよね。できればその中学生にも高校に入った時点で起業してほしいくらい。オフラインがオフラインのままで終わっちゃってるもんね。T:オフライン・オンラインでいうなら、最近ファッション業界もフェイスブック、ツイッター、タンブラーなどオンラインに力入れてるイメージはありますよね。O:やっぱり情報の見やすさとか速さとかに気を配ることは大切なことで、それは僕らコレクションブランドにもできることかなって思ってる。日本人もスマホ持つようになってきたからそんなに気にしなくていいとはいえ、地方に行ったら未だにガラケー率がすごく高くて、その人たちとの差を埋めるにはどうすればいいかってことを考えるよね。一昔前だと、NIGO(R)さんがやってた頃のベイプ(ア ベイシング エイプ)のホームページなんてすごかったんだよ。クリックするとメニューの表示なんかも全部ベイプのキャラクターに変わって、あっという間に画面全体がキャラクターに埋め尽くされちゃうみたいな。ウェブの専門家が見ても驚くような仕掛けがあった。反面、Macが「Performer」のころくらいのフォントで書かれたメニューをクリックして、ただ内容を見るだけっていう、マルタンマルジェラの(当時の)ホームページみたいなのもあって、それはそれでそういうスタイルだったんだけど。でも今って、「いかに速くて便利か」ってことが最も重要で、情報も生っぽいものが速く伝わるほどいいじゃない?多分あともう1年くらいしたら、ウェブ制作会社とか存続が危うくなると思うんだよね。俺とか谷君でも、「これとこれコピペしてここ書き換えたらたらこうなる」って感じで簡単にホームページ作れちゃうと思うし、コーディングの知識なんて必要ない時代がくるんじゃないかって。既に海外のアグレッシブなブランドなんかだと自分達でタンブラーレベルで情報出してるけど、それで十分かっこいいんだし。エヌハリ尾花大輔×STUDIOUS谷正人が語るファッションデジタルマネジメント--2/2【対談】に続く。
2014年10月31日西日本鉄道は11月15日、天神大牟田線筑紫~西鉄福岡(天神)間を走行する臨時列車にて、九州初となる電車内でのファッションショー「RAILWAY COLLECTION(レールウェイ・コレクション)」を開催する。地元九州のモデル12名が出演するほか、ファッション雑誌「JJ」専属モデルとして活躍するファッションモデル・タレントのラブリさんがゲスト出演。リズミカルな音楽に合わせてレッドカーペット上を歩き、福岡・天神で最新のトレンドを発信するファッションビル「ソラリアプラザ」「天神コア」の今年一押しのクリスマスファッションを披露するという。臨時列車には6050形4両編成を使用する。臨時列車への乗車とファッションショーの観覧は女性限定40組80名のみ。西鉄くらしネットの応募フォームから11月7日までに応募し、当選者には11月10日までにメールで通知される。当日は筑紫駅から乗車し、西鉄福岡(天神)駅到着までの約70分間、ファッションショー観覧を楽しめる。地元福岡を代表するスイーツショップ「チョコレートショップ」提供によるお菓子とドリンクのサービスもあるとのこと。
2014年10月31日日本橋三越本店で10月27日、同店本館4階「乗馬サロン ピアッフェ(PIAFFER)」の10周年を記念し、同店初となる“乗馬ウエア”のファッションショーが開催された。「乗馬サロンピアッフェ」は、日本で唯一の乗馬サロンとして、2004年10月に同店本館4階にオープン。ファッション性の高い乗馬ブランドのファッションアイテムはもちろん、機能性の高い乗馬用品、馬や馬具をモチーフにしたジュエリー、絵画、工芸品、ギフトグッズまで取りそろえ、乗馬愛好者はもちろん、馬が好きな顧客にも支持され、馬具ショップを超えたサロンだ。今回のショーでは、イタリアの乗馬ウエアブランド「カバレリア トスカーナ(Cavalleroa Toscana)」を中心に、「アンタレス(Antares)」「ギベール・パリ(GUIBERT Paris)」「デニーロ(DeNiro)」など、乗馬のエッセンスを取り入れたタウンウェアとしても利用できるエレガントな乗馬スタイルが紹介された。カバレリア トスカーナは、3人の騎士“Cavalier(騎士)”によって創業、ブランドロゴは馬蹄やハミといった馬具をイメージさせている。ファッショナブルかつ独創的なデザインは、業界のリーダー的存在となっている。2000年に誕生した「アンタレス(Antares)」は、ライダー1人ひとりの特注で作られるオーダーヘルメットで世界中のライダーから支持されているという。デニーロは、イタリアの靴のヒール部分にあたるレッチェ(Lecce)という街から誕生、その場所柄通り、愛好者が多いブーツのトップブランドに君臨している。日本橋三越では、この乗馬ファッションイベントに関連し、JRA60周年記念記念展示として「馬と歌舞伎イベント」を同館7階はじまりのカフェ、同館3・4階イベントスペースで11月4日まで開催している。馬事文化財団の貴重な所蔵品を始め、“心に残る名馬たち”のドラマを映像と併せて、市川海老蔵が紹介。歌舞伎展示会場では、作品に登場する“歌舞伎の馬”と“歌舞伎十八番”の衣装を展示している。
2014年10月28日星のメッセージを味方につけると、毎日のオシャレがもっと楽しく!数々の女性誌で連載を持ち、怖いほど当たると評判の西洋占星術師 ムーン・リー先生が生み出した、12星座占いとファッションを融合させたハイブリッドな週間占い。長年の鑑定や研究から導き出される開運のメッセージを12星座別に届けます。■牡羊座(3.21 - 4.20)トレンドに敏感になるとき。特にヴィンテージテイストのものがツキを呼びます。例えば、バロック調のダマスク柄のドレスやブラウス、アンティーク調のジュエリーもいいでしょう。透ける素材もラッキー。■牡牛座(4.21 - 5.21)センスを要求されるようなボックスシルエットのスウェットやオーバーサイズのセーターを着ると11月にかけて勝負運が上昇します。バストが魅力的なあなただけれど、この時期は胸を強調しない服を選んで。■双子座(5.22 - 6.21)ストライプなどトラッドなアクセントを心がけつつ、ローゲージのニットにスキニーパンツといったカジュアルなスタイルが平穏な時間をもたらします。メイクはベースにうんと時間をかけた、すっぴん風が吉。■蟹座(6.22 - 7.22)デコラティブなアクセサリーで注目を集めると、リズミカルに物事が回り出します。ストーンがきらびやかなコスチュームジュエリーもオススメ。ミモレ丈のプリーツスカートで立ち振る舞いを華やかに魅せて。■獅子座(7.23 - 8.22)人との会話の中で傷つくことが多くる予感。可愛げをアピールできるピンクやベイビーブルーなどのキュートな色や、ガーリーとマニッシュとのミックス・マッチが対人トラブルを和らげてくれるでしょう。■乙女座(8.23 - 9.23)きらっと輝く細いチェーンのブレスレットネックレスをつけるなど、手首・鎖骨の華奢さを演出して。上品なシルバー、レモンイエロー、エメラルドといった美しい色合いを足すとひらめきが冴えるでしょう。■天秤座(9.24 - 10.23)今週はダークグリーンやカーキがラッキーカラー。ミリタリージャケットで辛口なスタイルに仕上げつつ、メイクは唇のふくよかさを強調するような柔らかいピンクリップやグロスで色っぽさを意識しましょう。■蠍座(10.24 - 11.22)かっちりとシャープな襟やカフスのブラウス、細身で縦長のシルエットを心がけると、勘が冴え、判断力が上がります。アウターはロング丈のチェスターコートがうってつけ。いつもより少し派手めがラッキーです。■射手座(11.23 - 12.21)週末にかけて、女性としても魅力が上がっていくでしょう。運気の流れを後押しするのは、ハリのある素材がつくる丸いシルエット。立体的なフォルムやフワフワとした質感のものを選んで。■山羊座(12.22 - 1.20)ケンゾーの14-15AWに見られる風変わりな柄や一見ヒョウ柄に見えるペイズリーなど、個性的な柄が開運の鍵。リングの重ねづけ、黒いアイテムがアクシデントや不注意からあなたを守ってくれます。■水瓶座(1.21 - 2.19)11月になるにかけて、次第に運気の周波数が乱れていく恐れが。今週は個性は奥にしまって、万人受けするスタイルを心がけましょう。バランスを保つために、レッドとカーキの組み合わせを身につけて。■魚座(2.20 - 3.20)エナメルやラメ、スパンコールなど光るものが運を上向きに。チェーンバッグやネオンカラーのリップなどパンチの効いたものをアクセントにするとON・OFFのメリハリも上手につけられそう。
2014年10月27日10月20日から3日間、日本最大のファッション総合展「ファッションワールド 東京 2014秋」(リード エグジビション ジャパン主催)が東京ビックサイトで開催された。出展社数は昨年比250社増の610社、来場者は約3万人を見込む盛況振りとなった。展示会の目玉となる特別セミナーでは、22日に三越伊勢丹執行役員紳士・スポーツ統括部長の近藤洋が登壇。消費における価値観が多様化する中で、顧客感心の重要性について触れながら、伊勢丹メンズ館の立ち上げ背景から今後の戦略について語った。「今は、自分の好きなものにはこだわり、それ以外は無駄を省くという消費の二極化が進んできている。2000年以降、他の百貨店では紳士の売り上げが低迷する中、伊勢丹は売り上げを伸ばすことが出来た。それは、顧客創造をして様々な仕掛けをしてきたから。当時、紳士売り場では女性の代理購入が多かったが、ファッションに関心が高く、自ら商品を選んでコーディネートすることが出来る男性の潜在ニーズを想定。男性が選ぶ店づくりを目指し、2003年に“男である幸福”をコンセプトにしたメンズ館をオープンした。ブランドの壁を取り払い、世界最高峰のファッション、こだわりの品を取りそろえ、今までにないメンズコスメやメンズアクセサリーの売り場といった、お客様の“思ってもみなかった”“あったらいいな”(という潜在ニーズ)を幅と奥行をもって提案してきた」更に近藤氏は、オープン1年後に、売り上げは伸びていたが新規顧客が40%増えたのに30%流出してしまっていたことについても言及。2007年には、“ウェルネス”や“趣味”をテーマにメンズライフスタイルフロア(8階)を設け、スパやカフェ、男の趣味・書斎をイメージしたライブラリーのコーナーを新設するなど、リニューアルを進めた。「何度でも売り場に足を運んでもらえるような仕掛けとして、“心の豊かさ”に着目した。日本の技術が詰まった良い品を集め、“日本”の良さを再発見できるような新しい価値を提案するということ。また、お客様間の価値共有のきかけとなるよう、元プレイボーイ編集長の島地勝彦氏によるバー『サロン ド シマジ』をオープンした。これによりファッション、シングルモルト、シガーといった男の憧れのライフスタイル、彼の生き方に共感する人が集まるようになった。これからもメンズ館って面白いって思っていただければ」と述べた。これからのメンズファッションビジネスの方向性、伊勢丹メンズ館の今後の課題について、「これから次の10年、価値観の変化(スペンドシフト)に対応するには、ニーズ対応ではなく、“これが欲しかった”と思わせるようなウォンツ対応の品ぞろえを実現し、心が豊かになる共感価値を創出し、伊勢丹メンズ館のファンづくりのマーケティングへの転換が必要。インナーブランディングによる、“これが伊勢丹メンズ館だよね”という価値共有を行ってもらえるように、人・生きざま・生き方までを表現できるような“存在”、チャリティイベントなどの心の表れ方としての“活動”、モノ・コトだけではなく、作り手の思いまで伝える“作品”を軸に取り組んでいく。日本の優れた製品に込められた和の精神気質は、グローバ ル戦略の際に強みにもなる。常に一歩先を読み、新しい情報を発信して挑戦し続けていく」と話した。同展示会では他にも、パルコ代表執行役社長・牧山浩三、バーニーズジャパン代表取締役・上田谷真一、ビームス取締役副社長・遠藤恵司、アーバンリサーチ専務取締役・竹村圭祐による基調講演が行われ、メンズバイヤー達が熱心に耳を傾けていた。なお、今回会場では世界中のハイファッション商材が一堂に集まる特設エリア「PLUS+ ハイファッション ゾーン」が新たに設けられた。メンズでは「サルヴァトーレ ボサ(SALVATORE BOSA)」のシャツや「ミハラヤスヒロ(MIHARAYASUHIRO)」の靴、ウィメンズでは、「ジュリアン・ヘイクス(Julian Hakes)」の“底のない”デザインで話題となったユニークなシューズや、日本初上陸の韓国ブランド「BRHAS PATI」などが注目を集めていた。その他、アパレル、アクセサリーやシューズ、バッグなどの出展ゾーンでも、熱心に商談する姿が見られにぎわいを見せた。
2014年10月24日カシオ計算機は23日、「Tough, Cool」がコンセプトの女性用耐衝撃ウオッチ「BABY-G」の新製品として、女性の秋冬ファッションに映えるカラーを採用した「BGA-1400」シリーズを発表した。発売日は11月28日、カラーバリエーションは4モデルだ。税別価格は、オレンジで樹脂バンドのBGA-1400-4Bが31,000円、ホワイトで樹脂バンドのBGA-1400-7Bが31,000円、ブルーでメタル×樹脂バンドのBGA-1400C-2Bが35,000円、ブラック(IP処理)でメタル×樹脂バンドのBGA-1400CI-1Bが38,000円。BGA-1400シリーズのテーマは「旅行」。わくわくするようなカラフルなデザインだけでなく、海外旅行に役立つワールドタイム機能を搭載した。世界6局の標準電波に対応し、海外でも自動的に正確な時刻を表示(標準電波を受信できる地域)。加えて、時分針と3つのインダイアルによって、2つの時刻(日本と海外など)を同時に表示する。海外と日本の時差を計算せずに、日本の時刻を考慮して連絡するといった便利な使い方ができる。本体の薄型ケースには、オレンジやホワイトといった人気の色と、マルチカラーのインデックスを採用。女性のファッションをよりかわいらしくコーディネートする。防水は10気圧だ。本体サイズは46.2×41.1×11.8mm、重量はBGA-1400が約45g、BGA-1400C/BGA-1400CIが約68g。
2014年10月24日ファッション界の重鎮オスカー・デ・ラ・レンタ氏(享年82歳)が死去したのは今月20日のことだ。ブランドを牽引してきた同氏は一流セレブたちのファッション・デザインなどを手掛けており、その死を多くの著名人たちが悼んでいる。女優サラ・ジェシカ・パーカーもその一人である。「この15年、いろいろな機会にデ・ラ・レンタさんのデザインを着られたことは大変な名誉でした」と、サラは「US Weekly」に語った。「特に今年Met Gala(※)にて彼とコラボレーション出来たのは大変有意義でした。彼の見事なドレスの裾に彼の名前を刺繍し、彼への尊敬を表させてくれたことにずっと感謝し続けるでしょう。彼はインスピレーションであり、彼のような人は他にいません」。(※Met Gala…米ニューヨークのコスモポリタン美術館で行われるファッション・イベント)「Vanity Fair」のインタビューにて、サラはデ・ラ・レンタ氏が過去に自身の名前を縫うことを絶対にしなかったのだと語っている。「デ・ラ・レンタさんに“スカーレット刺繍糸であなたの名前を(ドレスの)後ろに入れさせて”と頼んだの。私のアイデアだったわ。彼は(過去には)絶対そのようなことはしなかった。彼はあまりに謙虚だったのね」。飽くまでファッションが優先であり、自身の名前を主張することに拘らなかったという、デ・ラ・レンタ氏の高潔さが伺えるエピソードである。同名ブランド「オスカー・デ・ラ・レンタ」は、服以外にもアクセサリーや香水など豊富なラインナップを誇る一流ブランドである。アカデミー賞でのドレスを多く手掛けるなど、ファッション界に無くてはならない存在であった同氏の死は業界における大変な痛手になるだろう。サラのほかにも歌手のテイラー・スウィフトや、著名な実業家ドナルド・トランプ氏など、業界を問わず様々な著名人が追悼の意をコメントしている。(text:cinemacafe.net)
2014年10月23日「ノゾミイシグロ」は10月27日、銀座の都内最大級クラブ「クラブディアナ(CLUB DIANA)」でファッションフェス「カワイイヘイトナイト」を開催する。メインイベントは、「ノゾミイシグロ オートクチュール(NOZOMI ISHIGURO Haute Couture)」及びメンズブランド「タンバリン(tambourine)」の15SSコレクションショー。また、オートクチュールは「フライングダッチマン エフェクト(Frying Dutchman effect)」と、タンバリンはガールズバンド「スキャンダル(SCANDAL)」とそれぞれコラボレーションし、イベントやショーを盛り上げる他、スペシャルライブが行われる。DJやVJ、ミュージシャンなどのライブパフォーマンスも開催予定だ。会場には雑誌『フルーツ(FRUiTS)』の創刊などを通じて、原宿ストリートを紹介し続ける青木正一がプロデュースしたスナップ撮影ステージを用意。来場したファッショニスタにフォーカスし、ファッション誌『ストリート(STREET)』協力によるスナップ大会が行われる。【イベント情報】カワイイヘイトナイト会場:CLUB DIANA住所:東京都千代田区有楽町1-5-2 東宝ツインタワービル地下2・3階日時:10月27日19:00から23:00料金:4,000円(1ドリンク付き。スペシャルTシャツ付きは5,500円)
2014年10月21日星のメッセージを味方につけると、毎日のオシャレがもっと楽しく!数々の女性誌で連載を持ち、怖いほど当たると評判の西洋占星術師 ムーン・リー先生が生み出した、12星座占いとファッションを融合させたハイブリッドな週間占い。長年の鑑定や研究から導き出される開運のメッセージを12星座別に届けます。■牡羊座(3.21 - 4.20)ボディラインを強調するシルエットや胸元が大きく開いたトップスなど、挑発的なアイテムが勝負運を上げてくれます。ワークアウトが吉なので、見せたくなるようなセクシーボディを手に入れらるでしょう。■牡牛座(4.21 - 5.21)頑張った自分へのご褒美にはクリームやアイボリーのポーチやクラッチバッグがオススメ。流行色のカーキが復活愛を呼び寄せます。ただし、4つ以上年上の男性とのセックスは少し警戒した方がよさそう。■双子座(5.22 - 6.21)肌寒い日でもローゲージのニットに身を包んで、ひらめきを実行に移すアクティブさを大切に。ネイビーやグレーなどベーシックカラーに、人目を引くインパクトカラーのバックを合わせると開運に。■蟹座(6.22 - 7.22)アウトドアがラッキーを呼ぶので、サロペットなど動きやすいスタイルは吉。刺しゅうや凝ったジャカードなど個性を主張するデザインがあれば、突然のトラブルも堂々と切り抜けられるでしょう。■獅子座(7.23 - 8.22)リボンやフリルを取り入れたガーリーな装いが嬉しいサプライズをもたらします。70’sな台形ミニスカートにバイカージャケットを合わせる、サンローラン14-15AWのスタイルはこの時期のあなたにぴったり。■乙女座(8.23 - 9.23)セットでコーディネートできるネックレスやブレスレット(ネックレスとイアリングでもOK)を身につけて。周りに愛されて居心地のいい時間が過ごせとき。シルバーや淡いグレーといったカラーが吉。■天秤座(9.24 - 10.23)投資するなら、トレンドに流されないオーセンティックで上質なアイテムが正解。コーディネートはシンプルに抑えて、ぽってりと艶めくカラーのリップメイクをポイントにしたスタイルにトライして。■蠍座(10.24 - 11.22)ドリス ヴァン ノッテンの14-15AWみたいな、力強いグラフィックやカラーを自信たっぷりにまとって。ハイネックなど首回りにボリュームを持たせると、嫌なことも平然とやってのけられるでしょう。■射手座(11.23 - 12.21)ふわふわのアンゴラなど毛足が長く柔らかなニットが対人バランスを整えてくれるでしょう。ファー付きのアクセサリーでも大丈夫。エネルギッシュに動ける時期なので、デニムパンツで活動的に過ごして。■山羊座(12.22 - 1.20)人に頼られると断れない性分ですが、仕事を抱え過ぎないように気をつけて。スカートよりパンツが仕事のツキを運んでくれます。ショートパンツにハイサイブーツといったスタイルもオススメです。■水瓶座(1.21 - 2.19)この時期は男性ウケを意識した清楚なスタイルを心がけましょう。フーデットのコートやジャケット、エンポリオ アルマーニ14-15AWのボーラーハットなど丸いものを頭にかぶると恋愛運が更に上昇。■魚座(2.20 - 3.20)プレッシャーのかかる時期なので、ロック&パンクスタイルの反骨パワーを借りて、えいっと乗り切って。荷物が多くても負担にならないバックパックやボストンバッグがあると、運気が安定するでしょう。
2014年10月20日O:あれだって一定の補助金があるから採算の取れる状態になって事業として本格化したんだと思うんですよ。衣料品だって同じようなことが出来ると思うので全体の流れが変わってきたらきっと一定の利益を出し得る様な仕組みが作れると思う。利益と言うとみんなちょっと誤解するんですが、継続的にやっていけるとしたらそのことだけで満足感が得られるような仕組みを作らないと絶対無理ですよ。だって給料なしでやりますか?そんなことは有り得ないでしょ。給料を出すためには一定の行為の結果として利益が出ないと出せない。利益というのはその業務全体が健全に成長していく必要条件ですよ。そういう仕組みを作っていくためには先ほども言いましたように影響力のある企業が動き、最終的には政府が動いてくれないと何も動かないと思います。T:それは大いに賛成です。開発費が必要ですからね。O:僕らは日本はそろそろそういった動きが支持される環境に成りつつあると思っています。冒頭に言ったようにこのままでいいのだろうかと思う気持ち、このままだけでは何かが足りないと思う気持ち、きっと人間の満足感は、何かに役に立てていると思える環境が必要だと思います。単純にご飯を食べて息をして衣服を買って暮らすだけではなくて、なにか貢献できているということが必要なんです。「もったいない」という言葉がもてはやされた時が有りましたが、ややすたれた感があるのは残念です。「もったいない」という意識そのものがリサイクル的でリユース的です。先ほども手塚さんが仰いましたが、ファストファッションがあります。大量生産、大量消費の構図ですが、彼らこそこのリサイクル、リユースにもっと真剣に取り組むべきです。実際にはそういった動きは有るのですが、企業規模からして余りに小さな動きでしかありません。こういった機会に出来るだけ多くの方に意見を聞いていただいて賛同いただける輪を増やしてムーブメントにしていきたいものです。T:日本の有力企業が動いて、経済産業省がそれに着いてきたら、日本が動き始めたという世界からの目があって初めて色々なことが成功していく。そこまで大々的に行う必要があるし、かかわる人間もプロフェッショナルでないといけない。でないといいものができない。無理を可能にしていかないといけない。今当たり前に使われている薄型テレビだって昔の人からするとあり得ないことでしょ。そのあり得ないことを実現してきたのが日本人なんだから、最初から無理だとあきらめないこと。例えば、色んな生地が集まるから、全部黒に染めてしまって、黒の喪服や礼服だけは全部再生糸で作り、その素材を使った喪服、礼服を消費者が着ることが当たり前となればいい、最初はそういう小さいムーブメントからでも全然いいと思うんです。これまで話したのは、原材料に戻そうっていう話でしたが、それ以外の手前の話もあって、我々がものをつくるにおいて、原材料をぴったりには出来ないところがあって、必ず余ってしまうんです。黒、白、ブルーを作ったとしたら、ブルーの原反が残る、ブルーの糸が残るとか。それが知らず知らずのうちに倉庫へ山積みにたまっていく。糸も、生地も、Tシャツにまで作られた製品も然り、あとは欠けたボタンであるB品も倉庫。それを引きずりだして何かものにしていけないか、スペインのインディテックスの考えですよね。そこはいい部分として取り入れていかなければならないんじゃないかなって思う。日本は白、赤、黄とすべてがきっちりそろっていないと店頭へ出せない文化でしょ?だけど、青だけでメンズ、ウィメンズ、子供服まであったって構わないじゃないですか。それをやったのがZARA。これの日本版を作る。原反を抱えているのはどこの企業も同じ。それを60歳以上の営業面では海千山千の方々に一つのチームになってそういう余った素材を買いにいってもらう。それを製品にする。そういうのも面白くないですか。O:半分くらい本気で昔から話していたことがあって、60歳以下の人は入れない会社をつくろうと(笑)。条件として、50万か100万かを出資金として出してもらう。給与は一律15万か20万。アパレル業界のプロ達がリタイアしてからそんな会社を作れば面白いと思うのですが。だって、60歳、70歳以上の人のファッションって誰が本気になって考えられますか?自分達自身でしょう。今まで話してきたリサイクル、リユースの事業はまだまだ解決しなければならないことが山ほどあるのですが、いずれにしてもあまり経費を掛けている場合じゃあないということも含め、発想として“あり”だと思っています。別の観点からもう一つ言わせてもらうと、日本のアパレル市場全体の上代での売り上げは8から9兆円と言われており、例えばその売り値に1%オンさせてもらい、それを衣料品のリサイクルの原資、例えばリサイクルする機械の開発費に充当したり、もしくは先ほど手塚さんの話にも有った太陽光発電の補助金のような仕組みと同じように衣料品のリサイクルにプールする。そういうことを通じて事業として成立して、そうして新たに参入してくるところが出てきて、と全体として活性化もされると思います。T:売り値の仕組みも海外ブランドをたくさん扱っている百貨店が始めたら世界から注目されるでしょう。進んだ百貨店として。百貨店の新しい道筋になるかもしれない。かっこいいという価値観は他の人に任せて、これからの世の中をどうするかということを皆さんの力を借りながら真剣に考えていきたいですよね。O:手触りのいい服より、ちょっとごわごわした再生の服の方がかっこいいんだっていうフィロソフィーは作れないわけじゃないと思うんだ。T:そしたら日本の技術は、風合いを柔らかくする方にいきますよね、きっと。そういう技術開発力を日本人は持ってるから。日本の技術力は凄いんだから。1/3に戻る。
2014年10月19日T:今はファストファッションが多くあるじゃないですか。我々は、あの商品を製造して売って利益を追求していることに大しては企業として悪いことだとは思わない。ただやり方、ルールに関しては色々考えることがある。国内から巣立っていった企業の生産基準が全て海外へ行っている。付属品、原材料、フィニッシュまですべて海外というのは、そろそろナンセンスだと思う。やはり、国内で育った企業は、国内に還元していくという仕組みを作らなければならないだろう。例えば、素材を開発していくだとか、リユース、リサイクルに積極的に参加していくとかで。法的な規制を設けなければいけない段階なのかもしれない。大手からは反対意見が出てくるかもしれないが、日本を守っていくためにはやらないと。家電製品の年間の粗大ゴミってどのくらいあるか知ってます?日本だけで65万トンもあるんですよ。これは公表もされていて、かなり正確な数字です(家電は必ず買い取らなければならないから)。じゃあ、衣料品ってどのくらいの数字だと思います?衣料品は、公表されているだけて100万トンです。多分、自宅の分別ゴミ(穴開いた靴下とか含めて)で捨てられているものでも100万トンあるので、約200万トンくらい捨てられているだろうと言われています。家電ゴミの中からのアルミの再生率が約78%。一方洋服の200万トンはどれくらいがリユース、リサイクルされているかというと12・13%しかないんです。しかも、軍手とかロープとか車のシートとかそういうものにしか再生されず、ファッション衣料に戻るというのはほぼ皆無。これ、200万トン分廃棄されているのってほぼ天然素材だから。先日、ジーンズ協会の会長さんがおっしゃっていたんだけど、2025年にはデニムを作る綿が世界中からなくなると言われているらしい。それはなぜかというと、人口が増え100億人に達したときに食料不足が起きて、綿畑を作ることより食料畑を作ることが優先される。よって綿畑は世界中から消えていってしまうのです。あり得る話だよね。石油と同じですよ。少なくなってくれば搾取が始まり、戦争が始まり…。まあ、コットンの場合だと代わる素材を探すということになるかもしれないけどね。紙とか。となると、食料のことももちろん問題だが、我々は食品業界の人間ではないのでアパレルの原材料不足問題は本当に深刻。それをどうするのって考えたときに、やはり企業レベルではなく携わっている人間達がそこに対する問題定義に参加していかねばならないと思う。でも日本はダサい感じでやっていると広がらない。例えば、リサイクルした糸から製造した生地を、ラグジュアリーブランドとかに使ってもらった段階でやっとムーブメントになるんです。ちょっと高くても世界的に当たり前、スタンダードとなるでしょう。あと、パリやニューヨークなど、どこの国の人と話をしていても、リサイクルの原料を作る機械を発明するのは日本人にしかできないと言われますよ。ドイツは機械大国ではあるが、ファッション大国ではないから。機械大国であり、ファッション大国であるのは世界中を探しても日本にしかない。例えば、ホールガーメントの編み機を作った島精機とか。実際に島精機の人とも話したけど、絶対作れるはず。そういう企業に立ち上がってほしいと思います。難しい問題は出てくるとは思うけど、それを改善していけるのが日本人のいい所だと思っているから。こと技術に関しては。だから、今からでも行政とそういう企業が手を挙げてやってくれれば枯渇するなんてことにはならないだろうし、このままでは本当に悲惨な目に合うことが目に見えている。80年代から90年代前半に会社を成してきた人達に対して、今の世の中に対して責任を取りなさいと言いたい。再生とかというキーワードに対して、今の60・70代の人達に率先して立ち上がって頂かないと。だって立ち上がって頂けるレベルに皆さんいるじゃないですか。社長や役員をされているんですから手筈を整えて頂かないと。我々は現場で動く人間だから、やっぱり利益、売り上げだけを考えて生きていける世の中ではなくなってきているからね。そこは是非貢献したい。こんな話をすると長ケ部社長は耳が痛いかもしれないけど(笑)。O:いやいや私もこの業界で生きてきた責任はやはり感じますのでそのためにもやりたいと思います。僕らがまず思い起こさないといけないなあと思うのは、30年前はきっと瓶だとか缶だとかの分別もしていなかったですよね。これもリサイクルの意識が社会的に盛り上がってきて今や当たり前の様に分別しています。ところが衣料品は取り残されていて、本当に、このままでいいのかと思っています。このままでいい訳ないからどうにかしないといけない。そう思っている人はいっぱいいるのにリーダーシップを取ってやっていこうとはなかなか出来ない。我々は微力ではあるのですが何かの役に立てないものかと思っています。あまりにテーマが大きく、例えばこういった話を同業の方にしても「言うことは解るけれどそりゃあ無理ですよ」と言われてしまう。無理でない様にしていくためにはやはり業界あげて意思をもつことが先決なのでしょうが、更に言えばマスコミに協力してもらってリサイクル、リユースのムーブメントとして盛り上げていくことが出来て、最終的には政府が動いて“衣料品リサイクル法”までいければこの問題のスタート位置に立てるかと思います。T:他業種では電力の買り取り自由化とかありますよね。うちもソーラーパネルで発電していて、電力買ってもらったんですよ(笑)。1/3に戻る。3/3に続く。
2014年10月18日ファッションはめまぐるしく移り変わる。モノトーンが流行ったかと思えば半年後はマルチカラーが街を彩る。大きく分けて春夏・秋冬と新作が発表され、この構造が常に新しさを生むファッションの新陳代謝となっている。しかし拍車が掛かり過ぎることで、大量生産・消費の衣服社会となった。多くの衣服が流通し、そして消える。生産コスト削減を追求するが故、人件費が安い発展途上国へと技術は流出し、国内の技術力が疲弊してきている。途上国では生産現場の劣悪な労働環境がたびたび報道されている。これからのファッションとはどうあるべきなのだろうか。イエリデザインプロダクツ社長・手塚浩二と兼松繊維社長・長ケ部良一が考えるのは“衣料品のリサイクル”だ。手塚浩二社長(以下T):安いものを大量に作っても、世界に対して良いことは何もないということにそろそろ気づかなきゃいけない時期だと思う。ファッションは無くならないじゃない。着ないってことは無いし。パリの友達によく言われるんですよ。「日本はいいよ。お風呂入る習慣があるから。毎日着替えなきゃいけないし」って。日本て前の日と同じ格好で行くと、「あれ?」って言われる風潮があるでしょ。日本はどっちにしたって新しいものを買っていかなきゃいけない。マンスリー用の洋服を買わないといけない。あと四季がある。春夏秋冬に合わせた服を買わなきゃいけない。一番洋服を変えやすい状況にあるのが日本なんだよね。汗をかかない、汗が染みない、防臭とか、機能的なものを開発出来る状況にあるのも日本。つまり日本独自の季節と風習からくる、日本オリジナルのファッションスタイルみたいなのがある。そこが非常にアパレル産業を支えてきた。だけど行き過ぎた。これからの我々がやらなきゃいけないことっていうのは、枯渇していくであろう天然素材を守ることだと思う。生産する95%くらいのアイテムがコットン、ウール、シルクなどの天然素材から作られるから。天然素材が枯渇した時に、我々は何を素材として使っていくのか。それが問題。長ケ部社長はどう思いますか。長ケ部良一社長(以下O):海外の方から「日本の町はきれいですね」と言われることがあります。それってそうでありたい自分達がいて、だから当たり前のごとくそうであろうとする。人間、一定以上の状態にいれば、つまり衣食足りれば礼節を知る訳で、そういう意味でCSR、社会貢献が話題に上るのだと思います。手塚社長と知り合って「現在の衣料品業界の問題、特にCSR上の問題」についてよく話題にします。このままでいいのだろうかと。我々自身が、何十年もこの業界に携わってきたもの自身が立ち上がって現在抱えている問題を取り上げていく必要があるだろうと話し合っています。具体的にはリサイクルとリユースをムーブメントとして作り出していくことに尽きるのですが、調べてみると過去にも何回か政府の補助を受けながら業界として対応しようとしたことは有ったのですが、現状で言えばすべて活動中止状態になっています。それは、リサイクル、リユース共になかなか利益に繋がらないことが大きな原因のようです。利益に繋がらないだけではなくて実に手間が掛かるということです。企業という形で社員に給料を払い、株主に利益の配当をし、あらゆるステークホルダーに満足してもらうことを目指している企業経営者からすると利益を出し難い分野への一定以上の投資は非常に難しい訳です。問題があることは分かっていてもそこに手を付けるのは非常に難しいわけです。私の知っている会社でリユース、リサイクルに取り組んでいる会社があります。自社ブランドの商品ではありますが、リユースして一定以下の値段で販売しています。その会社に聞いてもこの事業だけで採算を取るのは難しくやはり赤字だということです。2/3「【ファッション再生】“機械・ファッション大国である日本”イエリ社長×兼松繊維社長」に続く。
2014年10月17日スタートトゥデイは10月10日、ファッションコーディネートアプリ「WEAR(ウェア)」で人気の高い一般"メンズ"ユーザーの中から13名を、WEAR公式のファッショニスタ「WEARISTA(ウェアリスタ)」に認定したことを発表した。WEARISTAに認定された人には、ファッションショッピングサイト「ZOZOTOWN」で「買い物をお得に楽しめる特典」などが付与されるという。今後も継続的に認定を予定しているとのこと。WEARISTAは、アーティストのVERBALさん(m-flo)、お笑いトリオ・ロバートの馬場裕之さん、俳優の武田航平さんなどをはじめモデルやデザイナーなど、ファッション感度の高い著名人を中心としたWEAR公式のファッションリーダー。
2014年10月10日ショッピングモールを舞台にした地元高校生によるファッションショー「Paradigm Shift」が、このほど福岡県のイオンモール香椎浜店にて開催された。同ファッションショーを行ったのは、福岡県立香椎高校服飾デザイン科の生徒たち。同科では、1980年から校内向けの卒業制作として文化祭でファッションショーを実施してきたが、地域貢献に取り組むイオン九州が協力し、このたび福岡市東区にあるイオンモール香椎浜店を無償で会場として提供し、同イベントが実現した。当日は、通常の週末よりも多くの人が来店。予定していた席数もすぐに埋まり、ランウェイを囲むように立ち見の人垣ができ、2階のフロアまで見物客が溢れた。そして、様々な衣装を身にまとった生徒らが登場すると、歓声や拍手が起こり、会場が一体となって盛り上がった。出演した生徒からは「このように、校内だけでなくいろんなお客さんに見てもらえる機会をいただくことができ、本当にうれしい。1人でも多くの方に香椎高校のことを知ってもらい、“わたしでもデザイナーになれるかも”と思ってもらえたら」といった感想も。また、ファッションショーの舞台となったイオンモール香椎浜店の森山店長は「予想をはるかに超える数のお客様にお越しいただき、地元の方々に喜んでもらえてうれしい。このように、地域の方々が活躍する場、披露する場として、もっともっと力を入れて取り組みたい」と語った。なお、同高校のファッションショーは、今後も博多駅構内のイベントをはじめ、県内の様々なイベント会場にて披露する予定だ。
2014年10月10日JR大阪駅構内中央口の「CENTRAL COURT(セントラルコート)」に10月20日、レディス衣料品やファッション雑貨などのショップからなる商業ゾーンが開業する。30代の女性をターゲットにしたセレクトショップ「アングレームシェルレーヴ」、20~30代の働く女性に向けてファッションと雑貨を提案する「インデックス プレ」など、4店舗で構成。「マイニチヨリミチ」をコンセプトに、おしゃれで楽しいグッズやファッションをバラエティ豊かにそろえる。店舗面積は約386平方メートル。年間売上げ8億8,000万円をめざすとしている。
2014年10月09日六本木の「イマ コンセプト ストア(IMA CONCEPT STORE)」にて、「ファッションデザイナーのイメージ論」を探る講座が3日間に渡って開催される。同イベントは、「キャンペーン写真はどのような意味を持つのか」「ブランドイメージをどのようにコントロールしているのか」といった“ファッションデザイナーのイメージ論”を、デザイナー自身と親交のある写真家や演出家、編集者などとのトークショーで探るもの。10月30日20時からは、「アンリアレイジ(ANREALAGE)」のデザイナー・森永邦彦と、写真家の奥山由之が登場する。アンリアレイジは、今年9月のパリのファッションウィークに公式スケジュールで初参加。ショーの様子や舞台裏から、ブランドから生まれるファッションイメージの作り方について対談する。11月2日20時からは、「タロウ ホリウチ(TARO HORIUCHI)」のデザイナー堀内太郎と女性ファッション誌『GINZA』編集長の中島敏子が対談。中島は堀内が10代後半から20代前半に影響を受けていたカルチャー誌『relax』を手掛けており、2人はファッションを軸にカルチャー的な視点から東京らしさとは何かを語る。11月11日20:00からは、「マメ(mame)」のデザイナー黒河内麻衣子と演劇団体「マームとジプシー」を手掛ける演出家の藤田貴大が登場。黒河内は「毎日ファッション賞」、藤田は「岸田戯曲賞」の受賞経歴を持ち、20代で注目を集めている。同い年の2人が、ファションと女性の価値観を探っていく。いずれの回も司会を務めるのは、“猫×クリエーター”をテーマにしたウェブマガジン「ilove.cot」主宰で編集者の服部円。各トークショーの申し込みは開催日の前日まで、全受講の場合は10月30日まで、「イマ コンセプト ストア」の公式ページにて受け付ける。なお、一般料金は2,500円となっており、写真雑誌『IMA』の定期購読会員は2,250円で受講出来る。
2014年10月08日伝統あるファッションとパフォーマンスの祭典「新宿芸術天国」。この祭典の一環として、同イベントの最終日となる10月5日、伊勢丹新宿店本館1階・3階においてファッションショーが開催された。新宿芸術天国とは、東京新宿の商業施設、ストリート、駅などでファッションショーや大道芸を開催することで、新宿を象徴する多様なスタイルとファッションをストリートから発信することがイベントの趣旨。一般社団法人新宿観光振興協会が主催するこのイベントは、10月1日から5日まで開催された。ショーのスタイリングはスタイリスト・渡辺康裕が担当。同店本館3階のモードブランドを中心に着用したモデル達は、“店内のランウエイ”を颯爽と歩いた。モデル達のルックは、現在同店本館3階ウェストパーク/プロモーションで10月7日までオープンしているセレクトショップ「Shinjuku Style Collection Edit by YASUHIRO WATANABE)」でも販売されている。ファッションショーは同店他ルミネ新宿や小田急百貨店新宿店、新宿タカシマヤを始め、新宿駅西口においても開催された。
2014年10月06日六本木ヒルズで10月3日、「FASHION CONNECT 2014 ーWhite Night Party at Roppongi Hills-」と題したファッションイベントが開催された。六本木ヒルズの今秋のテーマカラーである「ホワイト」をテーマにしたファッションショー&ダンスパフォーマンスも行われ、大きな盛り上がりを見せた。イベントのメインとなった「Fashion×Dance Show」ステージでは、全長40mの真っ白なランウエイが登場。ワールドワイドに活躍するダンサー兼コレオグラファーのKOHARU SUGAWARAとパフォーマーのAKANEN、FUMI、MIU、HIKARIがファッションショーとダンスを融合させるという新しいクリエーションに挑戦した。オールホワイトのルックで1人ずつ登場しランウエイを歩くという、ファッションショーからスタート。全員が歩き終わった後、曲調がダンスチューンに一転し、パフォーマンスが始まった。時に妖艶、時に激しく、女性らしい曲線を描くダンスはおよそ10分間行われ、集まった客の目を釘付けに。ランウエイの幅は2mもないほどで、普段はなかなかお目にかかれない目と鼻の先で行われるパフォーマンスに、観客は大興奮。終盤では、一般の客を呼び込んで一緒に踊る一幕もあり、大盛況のうちに幕を閉じた。この日はスペシャルコンテンツも多数用意された。美容室「kakimoto arms」は特別ブースを設置し、専門スタイリストによる白い生花を使ったヘアアレンジを客に施した。この企画には大勢の女性客が集まり、開始早々60分待ちというこの日一番の人気ブースとなっていた。また、“モデルと一緒にランウエイを歩いてみよう”という趣旨のもと「White Snap」という写真撮影ブースも登場。白い扇子や白いアイマスク、白い花など、ドレスコードの白に合わせた可憐なアイテムと写真を撮って楽しでいた。六本木ヒルズ内およそ50のショップでも、それぞれ特別イベントを開催。「ティファニー(Tiffany&Co.)」」では、1万円以上の購入者を対象に、ブランドロゴマークをバックに記念写真を撮り、オリジナルフォトカードに入れてプレゼントというサービスが行われた。「バーバリー(BURBERRY)」では、ブランドのアイコンでもあるトレンチコート型のビスケットをふるまった。その他、「ダイアン フォン ファステンバーグ(Diane von Furstenberg)」ではロゴ入りのカップケーキやクッキのケータリングサービス、「アンテプリマ(ANTEPRIMA)」では人気バッグがプリントされたオリジナルマシュマロの配布、「ウノ・ピュ・ウノ・ウグァーレ・トレ(1 piu 1 uguale 3)」ではロゴTシャツやスニーカーを数量限定販売するなど、ショップごとに異なる太っ腹な特典に、多くの人が目を輝かせていた。
2014年10月06日秋は結婚式シーズン。友人や親戚の結婚式・披露宴に出席するときには守るべきファッションマナーがあります。「知らなかった」で済まされるのは学生のうちまで。フォーマルな席で恥ずかしい思いをしないためにも、しっかり知識をつけておきましょう。■01. 白く見える服白いドレスは主役である花嫁さんのもの。「結婚式には白い服はNG」というのは知っている人も多いと思います。でも、見落としがちなのが、ベージュやシルバー、淡いピンクなどの色。これらの色の服は、実際には白に見えなくても、カメラのフラッシュなどの影響で写真には白く写ってしまうことがあります。あとで写真を見た人に「非常識な人」と思われないためにも、白に近い淡い色目は避けるようにしましょう。■02. 肩出しやミニ丈のドレス「結婚式はパーティだから露出OK」と考えるのは間違いです。結婚式や披露宴は、新郎新婦の親族をはじめ、幅広い年齢層の人が出席しています。露出の高すぎる服装では、悪い意味で目立ちすぎることになりかねません。夜の時間帯の披露宴以外は、肩出しドレスはNG。ボレロやストールを羽織るなどして肩を隠すようにしましょう。挙式の場合は、時間帯にかかわらず露出を避けるようにします。また、披露宴の席ではほとんどの時間を椅子に座って過ごします。スカート丈が短すぎるドレスでは座ったときに太ももが見えてしまい、ほかの列席者が目のやり場に困る…なんてことにも。スカート丈は、ひざが隠れるくらいのものがおすすめです。■03. ファー素材秋冬の定番ファッションアイテムの一つがファー素材。最近では、披露宴などでドレスにファー素材のボレロを合わせた着こなしも見られるようになってきました。でも実は、結婚式にファー素材というのはNGとされているんだとか。理由としては、ファーが「殺生」を連想させるから、という説や、ファーについたホコリや毛が食事の席で不衛生だから、という説があるようです。カジュアルなパーティであれば許容範囲かもしれませんが、ファードレスやボレロなどはできるだけ避けた方が無難といえます。■04. サンダルやブーツ結婚式のようなフォーマルな場では、つま先の隠れるパンプスを履くのがマナー。サンダルやミュールなどはカジュアルに見えるため避けます。最近ではバックストラップのものなど、つま先が隠れるタイプのサンダルならOKとされる場合も多いようですが、パーティの格式や列席者によってもとらえ方は異なるため、不安であればパンプスを選ぶようにしましょう。また、いくらエレガントなデザインであっても、結婚式にブーツはNGです。どんなシューズを選んでも生脚は絶対にやめて。必ずストッキングなどを履くようにしましょう。■05. 時計今や時計は時刻を見るためのものではなく、立派なファッションアイテム。アクセサリーの一つとして時計を選ぶ人もいるでしょう。でも実は、時計は「時間を気にする」という印象を与えるため、本来は結婚式にはNGなアイテムなんだとか。実際に時計をつけているからといって、「マナー違反」と思われることはあまりないかもしれませんが、念のため、会場に入る前には外しておいた方がよさそうです。意外と見落としがちな結婚式のファッションマナー。「知らなかった」と後悔することがないように、しっかり身につけておきたいですね。
2014年10月06日シチズン時計は2日、高機能ファッションウオッチ「シチズン xC(クロスシー)」の新製品として、レディスとメンズの冬限定ペアモデルを発表した。それぞれ個別でも購入でき、税別価格は70,000円の予定。11月中旬より発売し、各モデルとも2,000個の数量限定となる。今回の冬限定ペアモデルは、2011年9月に登場したハッピーフライトシリーズのペアモデル第2弾。「星空」をテーマに、美しい夜空に広がる付きや星からインスパイアされたというデザインと、ネイビーカラーが印象的。文字板には大きめのローマンインデックスを配置し、秒針の尾には黄色い月をデザインした。レディスモデルは文字板の中央にラメを配し、8時位置にあしらったダイヤモンドを取り囲むように小さな星を配置して、きらめく夜空を表現している。一方のメンズモデルは、文字板外周のベゼルにブルーIP(イオンプレーティング)を施し、輝きある上質なネイビーを表現。文字板の白いサークルをアクセントに、全体を引き締めてすっきりとした印象に仕上げた。両モデルとも、ガラスは無反射コーティングのサファイアガラス。ケース径と厚みは、レディスモデルが30.0mm/7.8mm、メンズモデルが40.0mm/9.0mm。光発電のエコ・ドライブや、世界の4エリア(日中米欧)で標準電波を受信して時刻を合わせる機能を搭載する。また、りゅうずを一段引いて回して、秒針を都市名に合わせるだけで針が回転し、世界各都市の時刻・日付になるワールドタイム機能もある。メンズモデルは世界26都市、レディスモデルは世界24都市に対応。
2014年10月03日ファッションブランド「ナチュラル ビューティー ベーシック(NATURAL BEAUTY BASIC)」(以下NBB)がニットのキャンペーン「knit,knit,knit.」を全国の店舗で実施している。元々ニットを得意としていた同ブランド。同キャンペーンでは「ニットを、もっと自由に。ニットと、もっと遊ぶ。」をコンセプトに、更に品ぞろえを強化。店内では、定番のベーシックなデザインから、ボーダー柄やレオパード柄などトレンドを採り入れたものまで、素材や丈感、釦などディテールにもこだわったニットをカラーバリエーション豊かに取りそろえ、ニットが主役のファッションを提案している。商品は、6色展開の「イタリーウール ベーシックニット カーディガン」(4,400円)、「ハトメ釦ニット」(5,600円)や、4色展開の「イタリーラムナイロンニット」(6,000円)、「クロップトフィッシャーマンニット」(5,600円)など全12型をラインアップ。更に、雑誌『VERY』とコラボした「NATURAL BEAUTY BASIC×チームVERY バイカラーボートネックニット」(5,600円)が2色展開で7日から、『BAILA』で活躍するスタイリストの辻直子とコラボレーションした「NATURAL BEAUTY BASIC×BAILAスタイリスト辻直子さん 片畦編みVネックニット」(5,800円)が4色展開で11日から販売される。また期間中は特設ウェブサイトにて、13のコーディネートを紹介するムービーやカタログが閲覧出来る他、雑誌とのコラボレーションニットコンテンツも展開。NBB公式インスタグラム、フェイスブックでは、ニットスナップを毎日配信しているので、秋のおしゃれのヒントを探しに、ぜひ訪れたい。詳細は、「knit,knit,knit.」キャンペーンサイト()からも確認可能。
2014年10月02日佐々木希やトリンドル玲奈など人気モデルが多数出演したファッション&音楽イベント『GirlsAward 2014 AUTUMN/WINTER』が10月1日、東京・代々木第一体育館(渋谷区)で開催された。「渋谷からアジアへ・そして世界へ。」というスローガンのもと、ファーとスニーカーを組み合わせたスポーティーな着こなしや、ビッグシルエットのアウター、チェック柄アイテムとのコーディネートなど、今季のトレンドファッションを世界へと発信した。【画像一覧】河北麻友子やマギー、ら人気モデルが競演多くのブランドが打ち出していたのがレディライクなアイテムとスニーカーを合わせたコーディネートや、ロング丈のアウター、チェック柄のアイテムなど。春夏に引き続きミモレ丈のスカートが人気だったほか、バーガンディカラーのスカートなど普段の着こなしを大人っぽくチェンジできるものも多く並び、秋冬のファッションを彩ってくれそうなアイテムがずらりとランウェイを飾った。今回で10回目を迎えた同イベントは、モデルらのステージのほかにも歌手デビューしたばかりの西内まりやや、映画『アナと雪の女王』の主題歌が大ヒットしたMay J.らアーティストも出演して熱唱。集まった3万4000人の観客を熱狂させた。
2014年10月02日羽田空港国際線ターミナルで、9月27日、「空の日フェスティバル 2014」と題し、JAL歴代の客室乗務員の制服のファッションショーが開催された。これはJALとその連結子会社であるJAL エクスプレス(以下、JEX)による、10月1日の合併前の最初で最後の制服ファッションショーとして開催されたもの。JAL エクスプレスとしては初めて制服のショーを行った。羽田国際線ターミナルの江戸舞台に、旧日本エアシステムや旧日本航空、そしてJAL エクスプレスの客室乗務員の歴代制服を、総勢15名の客室乗務員が着用して次々と登場した。JAL初代から、2、4、5、6、7、9 代目、現役という具合に順を追ってウォーキング。制服にはそれぞれの時代のトレンドが如実に反映されており、このショーには1971年から今年までの歴史を一気に振り返ることができる面白さがある。パワフルなオレンジのツーピースは71年より着用された2代目で、いかにもスィンギンロンドンを思わせるミニスカート。カラーは当時の期待塗装のオレンジにマッチさせたものだそう。旧日本航空の8代目は87年に完全民営化を記念して作られたもので、パワーショルダーのミリタリー調のツーピースだ。97年、ボーイング777-200の登場に合わせて作られた5代目の制服は、ボーダーの長袖Tシャツをレイヤードしたアクティブな印象。歴代のデザイナー陣も、森英恵や稲葉賀恵、丸山敬太といった著名な顔ぶれがそろう。これらの制服は当時のスカイキャスト(客室乗務員)のニーズや、流行のファッションを取り入れており、歴代制服を通し、近現代からの時代の変遷をかいま見ることができた。
2014年09月30日9月23日、「アンリアレイジ(ANREALAGE)」がパリファッションウィークで初のショーを開催。15SSウィメンズコレクションを発表した。テーマは光(SHADOW)。会場は、パリのショー会場としてもおなじみのエコール・デ・ボザール(国立美術学校)が選ばれた。白い床が設けられた会場に、2名のモデルが連れ立って登場。パッチワークのジャケットやスカートの裾は斜めにカットされ、フロントは白、バックは黒。これは、服に一方方向から光が当たり影が伸びる様子を表現しており、白の部分はエプロンのように取り外しができるようになっている。「実体がなくなっても、影(黒の服)が存在し続ける」服と、森永は言う。服に施されたパールやスタッズからも黒い影が伸び、靴にも影がついてくる。ショーの中盤、真っ白で、シメントリーなデザインのワンピースを着たモデルが登場。会場の真ん中まで進んだ彼女達を、青白いライトが包み込んだ。しばらくして、光の中から出てきた彼女達の服はグレーに色づき、腕の影がそのまま服に焼き付けられていた。会場からは拍手が沸き起こった。これは、13-14AWコレクションで使用した、フォトクロミックという技術を進化させたもの。白の服にはカプセル状の染料が施されており、光の中のUV波に反応して変色する。「当時はパステルカラーしか表現できなかったが、白の対局の色である黒にしてパリで発表したいと思い、2年かけて開発を進め、先月中旬になってやっと出来上がった」と森永はその熱い思いを語る。光で色が変わる服。白い服に、上から重ねた服や腕の影を焼き付けられて、違う服に生まれ変わる。最後に出てきたモデル達が纏う白い服には、UV波を放つレーザーポーインターが当てられ、プログラミングされた動きにより、パッチワーク柄が描かれていった。森永が初期の頃から好んで用いてきたパッチワークやレーザーカッティングの技法に、最新の技術が加わり、「これまでの集大成を新しいことにつなげることができた」と話す森永氏は、初のパリでのショーを終えて、涙を見せた。「80年代に日本人のデザイナーが進出したのは今や伝説になっているが、日本のファッションが持つ技術や視点により、欧米とは違う服が作れる。きれい、きれいじゃないという価値観じゃない、異なる価値観を見せていくことで、何か変わるのではないか。世界のファッションに一石を投じたい。黒の衝撃というものに対して、黒の象徴である影、そして光をテーマにパリで発表したいとずっと考えていた」と語り、「このショーがちゃんとビジネスという形に着地するよう考えていきたい」と意欲を見せた。ショー演出は金子繁孝、ヘアメイクは加茂克也、スタイリングは山口壮太、音楽は杉原一平と、これまでアンリアレイジを支えてきたメンバーがパリに集った。レーザーの光を操ったのは、ライゾマティクスの真鍋大度。森永とは、昨年11月に開催されたファッションとアートの短編映像祭「アスヴォフ・トウキョウ(ASVOFF TOKYO )」で、フォトクロミックについて語り合った仲だ。
2014年09月24日Bonjours! 今回は、 以前ご紹介した素敵な親子 のファッションと持ち物を公開いたします。何回見ても素敵ですよね。皆さん見て分かる様に、そんなにブランドブランドしていないでしょ? ファッションは、ブランドにこだわり過ぎないで自分達で楽しむ物です。髪型もナチュラルにカッコ良く自然にしているのも個性が出てくると思います。まずは、バッグから見せて頂きました。昨年からの流行色のブルーで親子一緒に統一していて素敵ですね。マダムのバッグは、有名ブランドではないけれど軽くて柔らかい羊革で持ちやすいとのこと。バッグ自体が重たいのは“ナンセンス”と話していました。バッグは物を沢山入れて重くなるのに、鞄が重たいと肩にかけたときや持った時に体の重心や体型が歪んでしまい、肩コリの原因になるとも話していました。(同感!)女性は多様な面に気を配り、毎日のファッションや持ち物を決めなくてはいけませんね。マダムも、色々なところにオシャレポイントを踏まえて選んでいるそうです。だから自然にカッコ良く素敵でいられるのだと思います。昔は、固くしっかりして重いバッグが流行しましたが、いまの時代ではデザインや革の種類なども多様化していて、マダムは、持ちやすく軽いものを好んでいるそうです。娘ちゃんは、フランスで有名トートバックのブランド Vanessa Bruno 。多くの若いパリジェンヌが愛用してよく持ち歩いています。シンプルなデザインでは有るけど、トートでは手持ちの所がワンポイントのスパンコール付きラメ入のラインが皆さんお気に入り。多くの若いパリジェンヌが愛用していますね! 今では生地も沢山の種類を出していて、普通のコットンだったり柄入りだったり、イタリアの革を使って作っていたり、麻製だったりとバラエティー豊富になりました。その時々の自己流ファッションに合わせてデザインを決めて持ち歩くのにもよいトートバックですね。トートバックでも、今では色々な形が世に出ていますよね! 皆さんはどんな形の物が好きですか? もちろん色や形、重さなど人によりそれぞれ色々な価値観で選ぶと思います。一番、日本で売れてしまうバッグの特徴って皆さんご存じですか? 残念ながら、有名人が持つと人気が出てしまうのです! ふたりとも色がブルーでもジーパンに合わせて着こなしていて良いと思います。おふたりのお話では、“ファッション(洋服)同様”・アクセサリー・バッグ(鞄)・靴・髪型・持ち物は、ファッションの一部と言っておりました。オシャレも自分に似合うのもでも、ちゃんと見極めてショッピングもその日のファッション選びでも全てに関して考えてするそうです。その日行く場所、会う人や行動によって決まって行くとも話していました。もちろん、オシャレな場所に行くのにスポーティな格好では合わないですよね? 「TPO=Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場合)」が、「時と場所、場合に応じた方法・態度・服装等の使い分け」を意味するように、合わせて楽しむと言っておられました。ココも、皆さんも是非、試してみて下さい。その場で、仕草までも変わると思いますよ!
2014年09月22日こんにちは! 今日は人それぞれのファッションの価値に関してお話します。皆さんは、ファッションに関して一番こだわるところは何処ですか? 一緒に考えて行きましょう! □ 自分の良い所を出したい。□ カッコ良く見せたい。□ 男性の目線が欲しい。□ 自分の欠点を隠したい。□ 足を長く見せたい。(YukaCocoがよく使う手! 笑)□ 谷間を強調したい。□ 女性らしさを生かしたい。□ 可愛い女性に見られたい。□ クールに見られたい。□ 品格がある女性に見せたい。「自分は自分と言う人/他人は他人と思っている人」そして、「他人にどう見られているか気になると言う人」「自分がこうありたいと思う人に近付きたい人」その人それぞれ思うことや価値観や違うと思います。パリでは、他人は他人、自分は自分というように個性を大事にする方が多いです。日本は、他人を気にする傾向が強いとよく耳にします。これでは、自分流のファッションの着こなしではなく、他人の影響や人にどう見られるかと言うようなファッション価値観になってしまいます。これを変えるには、自分次第ということに気付いて欲しいなと思います。「自分流の着こなしってどうすれば良いですか? 教えてください」と言うメールを沢山頂きました。YukaCocoが、お伝え出来ることは…、“自分に自信を持って、自分を信じること”だと思います。すべては気持ちから始まる、と言うように、不安な感情があることで自分の判断ではなく他人を気にしすぎて他人からどう思われるだろうと気にしたりすると思います。不安な感情は捨てて、ファッションだけでなく他の事に対しても自分自身を信じて行動して動けば意外と上手く行くし、本来の自分らしさが出てくると思います。ファッションでも仕事でも生活でも何でも、人が生きて行くなかでの人生でとても大事なことだと思っております。皆さんはどう思われますか? ぜひ、皆さんも自分に自信を持って個性を大事にして欲しいと思います。今ニューヨークでは、「普通」のファッションが流行っていると言われていますが、これは良い方向性になってきていると思います。自分流に普通にオシャレする方向に転じているのではと、モード業界で話されております。それに比べて日本はクローン人間が流行? 量産型女子が多いと聞きますが、これは良くない傾向だと思います。“自己流でなくて真似る=他人流!”となるからです。先ほどもお話した様に、多くのパリジェンヌみたいに自分に自信を持つ=自己流(個性)になります! 周りに流されないで、好きなことをして楽しく自分らしさを生かして輝いて欲しいと思います。ぜひとも、自分に自信を持ち、皆さんもカッコ良く自己流ファッション(個性派)で素敵な人生を生きていって欲しいなというのが、YukaCocoからのお願いです。次回は、前回の続き、カッコいいパリ親子の持ち物チェックです!! お楽しみに。
2014年09月01日アラサー & アラフォー世代が、20代のファッションにしがみつく必死な姿をさらけ出すのは、「私は残念なおばさんよ」と告白しているようなもの。そうではなく、うまく「隠す」ことで大人の女性を演出しつつ、セクシーアピールができるものです。今回は、30代の男性3人から「思わず視線が釘付けになった、セクシーなファッション」についてお聞きしました!落ち着いたムードで曲線美をアピール「落ち着いた服装でも、後ろから見たときに体のラインがきれいだと見とれてしまうなぁ」(30歳・営業)黒や紺、グレーなどの落ち着いた色の洋服でシンプルにまとめても、体にフィットする素材を選ぶと、全身の曲線がはっきりと浮き出るもの。バストに自信のない人は、カップ入りのブラジャーを着用するのもOK!いつもより少しだけ体のラインを意識して、着こなしてみましょう。黒×白のコーデでおしゃれにキメる「パンツスーツで、白いトップを着ている女性に好感を持ちます」(35歳・専門職)パンツスーツを美しく着こなすなら、白いトップが断然おすすめ。白は清潔感もあり、なおかつ純粋なイメージを与えることができます。ブラジャーが透けそうで、透けないあたりもセクシーポイントですね。さりげなくジャケットを脱ぐたびに、男性の目線を集められるはず!ベージュ色で大人の女を演出して「ベージュ色の洋服を着ている女性の、上品でセクシーな感じがたまらない」(36歳・販売)ベージュ色は肌色とも呼ばれるように、肌に近い色。ヌーディーな感じが、セクシー度をUP!大人の女性がうまく着こなすことで、上品さがありつつも、どこか肌をさらけ出しているかのようなエロティックさを演出できます。今回の男性陣の意見をまとめると、30~40代女史が男性の目線を釘付けするには、おもむろにシャツのボタンを開けたり、ミニスカートをはいて肌をさらけ出すのではなく、あえて隠すこと。「見てはいけないものを見た」感を出すことで、男性の想像力を刺激して、結果的に美しくセクシーな女性であると格付けされるのかもしれません。ぜひお試しあれ!Photo by Pinterest
2014年08月20日8月の暑い季節、せっかくなのでセクシースタイルで攻めのファッションを楽しんでみませんか?とはいえ大人の女性の皆さまが、“あからさま”な露出をしてしまっては、ただでさえ匂い立つ大人の魅力が半減してしまいます。下手をすれば、「歳を考えないおバカなおばさん」のレッテルを貼られてしまうことも!知的で愛されるスタイルは「シンプル」が一番!ということで、今回はプロのスタイリストの私が、大人シンプルなセクシーコーデをご紹介します。1: Tシャツをセクシーに仕上げる魔法・・・「透け」+「Vネック」夏の大定番、Tシャツを使ってセクシースタイルを作り上げるのは、実は簡単です!女性のなかでも「男性のTシャツ姿」が好物の方が多いように、男性も「女性のTシャツ姿」が大好き!そのままでも十分良いのですが、さらに色気を出そうと思うならロゴや柄なしの若干肌が透けるもの、そしてVネックのものを選ぶとよいでしょう。写真のとおり、デニムでも、この色気です!注意点は、適度にサイズにゆとりのあるものを選ぶこと、そしてVネックに合わせてネックレスも投入することです。胸元に光るものがあると、さらに男性の視線を集中させることができます。2: 隠したほうが色気が出る不思議・・・上下とも肌見せはNG!大人女性には、「露出の足し算・引き算」がセクシースタイルの重要なポイントとなります。上を露出させたら下は出さない、またその逆もしかり。あえて隠したうえでのチラ見せは、逆に男性の妄想意欲をそそることも!上の写真のような、男性が大好きショートパンツの場合、足をふんだんに露出した分、トップスは首のつまったTシャツで抑えて。ヒール靴、赤リップで女性らしさを演出しているところもポイントです。反対に、トップスを露出させたバージョンです。レースのついた女性的なキャミには、対極アイテムであるボーイズデニムを。これ、男性がグッとくるコーデですよ!デニムには根強い人気があります。3: 夏だってニット最強説・・・「萌ソデ」は季節関係なく使っちゃおう!萌えソデ、なんて表現もあるほど、男性人気が抜群のニット。荒めに編んである肌の抜けるサマーニットで、夏もがんがんニットを取り入れていきましょう。冷え対策にもなりますよ。上の写真では、カラダが泳ぐくらいの絶妙なサイジングと、肌が見え隠れするくらいの荒めの網目で、抜け感のある色気を演出しています。トレンドのオールホワイトで、ニットでも涼しげでおしゃれ!こちらは、海が似合うサマーニットコーデです。ゆったりめのシルエットにより、カラダが華奢に見える効果もあります。さりげないアクセサリー使いも、参考にしたいですね。いかがでしたか?「もうちょっとその先が見たい!」と、思わず男性に叫ばせるようなファッションを「セクシー」と呼びます。「ゆる」、「ちょい見せ」、「シンプル」。これが大人セクシースタイルで重要な3つのキーワードです。今回選んだコーデは、皆さんがお手元にもうすでにお持ちのアイテムである可能性が高いものばかり。上記3つのキーワードを参考に、シンプルセクシースタイルに仕上げて、最高の夏を過ごしてみてはいかがでしょうか?Photo by Pinterest
2014年08月16日新丸ビル7階飲食店ゾーン「丸の内ハウス」は、様々なセレクトショップとコラボレーションしたファッションイベント「ピースフルジャーニー(Peaceful Journey)vol.4」を8月8日19時半より開催する。24時まで。丸ノ内からファッショントレンドを発信する同イベントは、2013年に開始され今回で4回目を迎える。「ビームス(BEAMS)」「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」「ワイルドライフテーラー(WILD LIFE TAILOR)」に加え、「ベイクルーズ(BAYCREW’S)」が参加。メイン会場となる同フロア内のグレートホールにはDJブースを設置。世界で活躍するエレクティックDJ「アレックスフロムウトーキョー(ALEX FROM TOKYO)」や、各セレクトショップから選出するDJによるミュージックリレーなど、スペシャル企画を予定している。また、ファッションカメラマンによる来場者のスナップ撮影が行われ、各ブランドのイメージに合った人には賞が与えられ、景品のプレゼントも。丸の内ハウスは、2007年に新丸の内ビルディング7階にオープンした飲食店ゾーン。深夜営業も行うダイニングやバーを集積しており、丸の内エリアの“コミュニティーレストラン”として、ファッション、音楽、アート、食という四つをテーマに様々な情報を発信している。過去の同イベントには、「キングオブディギン(King of Diggin’)」ことDJムロ(MURO)や、「タイシノブクニ(TAISHI NOBUKUNI)」デザイナーの信國太志、大沢伸一、沖野修也などが参加したり、スタイリスト、バイヤー達のよるトークショーや無料ヘアカット体験なども行われた。
2014年08月05日うちのダメ夫
あの日、私はいじめの加害者にされた
東京マウントガールズ