上司に同僚や部下、恋人に女友達……人間関係はもちろん、目に入ってくる光景やつい聞こえてしまう音にまで敏感に反応してしまう「繊細さん」。そんな気苦労の多い街の繊細さんの声に、いま注目の『「繊細さん」の本』の著者で、HSP専門カウンセラーの武田友紀先生が答えます。お悩み:ママ友同士のマウンティング合戦。見ているだけで気持ちが悪くなりますが、脱退しづらいです。「ほんと、共働きしてるの、すごいね、私には絶対、ムリ~」からはじまるダンナの職場のママ友たちとの会話。これって、マウントのとり合いなんですよ。表面は仲良さそうだけど、その裏にある、専業主婦と共働き、それぞれの「私はそれはやりたくない」という気持ちが見えちゃって、うんざりします。ザワザワするばかりで楽しくないから集まりに行きたくないけど、ダンナの人間関係にも影響するし、行かないと「あの人、来なくなったわね」と陰口を言われてしまいそう。どう折り合いをつければいいのかと悩んでいます。(R・Yさん29歳育休中)武田先生のコメント相手の言葉や表情、仕草、声の調子などから多くの情報をキャッチするため、合わない人間関係の中にいると、繊細さんは消耗してしまいます。そもそも、マウントをとるというのは防御の行為です。そういうことをする人の自信のなさの表れと思ってください。また、ダンナさんの人間関係はダンナさんのもの。夫婦とはいえ、他人の人間関係は背負えないものです。「行きたくない」という本音がはっきりしていますから、陰口を言われたって、行かないことをおすすめします。どんなに立派な人でも、陰口を言われることがあります。自分の人間性と陰口はまったく関係がありませんから、放っておきましょう。HSP専門カウンセラー・武田友紀先生HSPの心の仕組みを大切にしたカウンセリングとHSP向け適職診断が評判。著書『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』(飛鳥新社)が好評。最新刊『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』(ダイヤモンド社)。※『anan』2020年5月13日号より。構成、取材、文・牛島暁美©Digital Vision.(by anan編集部)
2020年05月01日新型コロナウイルス感染症の影響で自宅で子どもと過ごすようになり、外食に行かなくなり、ふと思ったのは「自分が子どもの頃って、毎日こんなだったな」ということ。それをずっとやっていた昭和のお母さん…なんて偉大なんでしょう! View this post on Instagram A post shared by ゆるっと勇気づけでお気楽子育て⌘山崎かなこ⌘ (@yamazakikanako_yuukizuke) on Mar 31, 2020 at 4:46am PDT矢印をクリックすると、次の画像をご覧いただけます。スマホやパソコン、SNSがなく、情報収集は井戸端会議や図書館の本。ママ友付き合い大事!食洗機やルンバがなく、家事の負担ははかりしれない。もちろん家事男子なんぞ存在しない。100円ショップもなく、ものを大切に使い、無駄使いはしない。電動自転車はなく、坂でも自力、もしくは徒歩。車を使えるのは週末のみ。カーナビ・車内テレビなしの家族のお出かけ、地図はマップル必須。それでも迷う。紙おむつではなく布おむつ、増える洗濯物。父親は家事育児なんてしなくて当たり前。「母さん、お茶!」に笑顔で対応。気が狂いそうになるけれど、どれも昭和のお母さんがやっていたことです。たった数か月、便利な中に不便さが割り込んできたおかげで、ひしひしと昭和のお母さんの尊さを感じているのです。もちろん、投稿者さんも「現代のママが楽という意味ではない」と追記していますが、その時代にはその時代なりの大変さがあるということなのでしょう。つまりは、「今も昔もお母さんって偉いんです」ということ。昭和的子育てをしていた私は、今子育てしている「お母さん」を尊敬します。いつの時代も、お母さんは頑張っているのです。育ててくれた昭和の母に無性に会いたくなる瞬間ですが、今はグッとこらえてコロナウイルスを収束させましょう![文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2020年04月27日子ども同士の友だち関係もあるからこそ、ママ友に気を遣う人も多いでしょう。それでは、ママ友の関係を円滑に続けられている人は、どんなことを心がけているのでしょうか。今回は、ママ友から好感をもたれる「お付き合いテク」を紹介します。文・東城ゆず子どものトラブルは公平に「自分の子どもが誰よりも可愛く感じるのは、当たり前ですよね。だからこそ、公平な目で子ども同士のトラブルの仲裁に入ってくれるママは、いい人だと思います。私が好きなママ友は、自分の子の目を見て、彼が理解するまで丁寧に説明しながらやっています。そんな叱り方をみると、“普段から素敵な子育てをしているんだろうな”と思い、子ども同士のトラブルも安心して見ていられます」(Uさん・37歳女性)子ども同士のトラブルでは、自分の子どもの保身に走るのはNG。公平にジャッジした方が、子どものためになるだけでなく、ママ友との関係を深める助けにもなるようです。会話に熱中しすぎない「公園や幼稚園の前で長時間おしゃべりしているママは、印象が良くありません。仲良く話しているのはいいですが、子どもが車にひかれそうになっているのを見ると、“話に夢中になるのはいいけど、子どもを見守りなさいよ”と言いたくなります。話の内容も、大抵は誰かの噂話なので、いっそうタチが悪いです。一方で、他人の子どもでも“危ないから私と遊ぼう!”と、危険から遠ざけようとしているママには、好感を持ちますね」(Mさん・41歳女性)ママ友とのおしゃべりは楽しいもの。でも、会話に熱中しすぎると、目を離したすきに、子どもに危険が及ぶことも。自分も楽しみつつ、周囲への気配りも忘れないママになりましょう。適度な距離感を保つ「数回立ち話をしただけで、毎日LINEが来るようになったママ友に困り果てています。その場しのぎの世間話をしただけなのに、頻繁に”今度、おうちに遊びに行っていい?”と聞いてくるんです。逆に、好感をもてるママは、さっぱりした関係を維持しつつ、ちょっとした助言や情報をくれる人ですね」(Aさん・33歳女性)人それぞれに適切な距離感というものがあります。それをきちんと理解し、あまり他人の事情を詮索しない人は、好意をもたれやすいでしょう。最低限のマナーを守る「自分が仲良くしているグループのママにしか挨拶しない人は、ちょっと引きますね。大人として、保育園の他のママに挨拶するのは最低限のマナーだと思うんですが、できていない人が多すぎます。逆に、みんなに感じのいい挨拶をする人は、その子どもも、挨拶ができるいい子が多いような気がします」(Hさん・31歳女性)子どもにマナーの指摘をしておきながら、自分のマナーがなっていないママもいますよね。逆に、最低限のマナーをしっかり身につけておけば、好感度もすぐにアップするでしょう。自分の価値観を主張しすぎない「自分の話ばかりしたり、自分の価値観を押し付けたりするママには引きますね。正直、ママ友にそこまで深い関係を求めていないので……。特に、子育ての方針についてあれこれ意見するママとは話したくありません。相手の事情を推測して、あまり突っ込んだ話をせず“そういうこともあるよね”と同調するくらいでいいと思います」(Wさん・29歳女性)自分の意見を主張してばかりでは、周囲からの反感を買うのは当然のことです。真剣な議論は避けたいママ友も多いので、ある程度話を合わせることも大事でしょうね。以上、ママ友に好感を持たれる人の「お付き合いテク」をご紹介しました。なかなか難しいママ友の関係ですが、ちょっとした工夫で関係がスムーズになることも。ぜひ実践してみてください!©d3sign/gettyimages©/gettyimages
2020年04月24日定期的におこなわれる保育園、幼稚園の参観日や親睦会、小学校のPTAなどに、皆さんはどんな服装で出かけますか? 私は気合を入れ過ぎて大失敗をしたことがあります……。その苦い経験により、40代から似合うファッションについて考えてみました。キレイなママ友たちからの助言を受け、たどり着いた答えがあったので報告します! 幼稚園の親睦会、気合を入れ過ぎて浮いてしまう 私は下の子を38歳で産んだので、息子はまだ幼稚園児です。息子が通っている幼稚園では、参観日を利用してクラスの親睦会という名のランチ会がおこなわれます。息子のクラスは20代や30代前半のママが多く、平均年齢がとっても若い! おそらく私が一番年上……。できるだけ疲れたおばさんに見られないように当日は髪をキレイに巻いて、大ぶりのピアスを着け、服装も気合を入れて親睦会に向かいました。 しかし親睦会の会場に入ると、バリバリに決めているのはなんと私だけ。ほかのママたちはカジュアルなスタイルで、髪も後ろに束ねるくらいなのに、あふれんばかりの若さでキラキラして見えました。1人張り切った格好の自分が恥ずかしく、終始小さくなって過ごしたのです。さらに若い人たちの話題にも付いて行けず、家に帰ってから相当落ち込みました。 アパレルメーカーで働くママに泣きつく! 自分だけではまた暴走して若作りの服を買ってしまいそうなので、まずはアパレルメーカーで働いているママ友に相談。「客観的に見て、イタくない服を提案してほしい!」と泣きつくと、快くいろいろと提案してくれました。 今までの私は、若見えするようにカラフルな色を取り入れるようにしていました。しかし、提案してくれたのは白いシャツにシンプルなストンとしたスカート。「こんなの、さらに老け込むのでは?」と疑いましたが、試着すると意外や意外。しっくりとキマるのです。ママ友によると、歳を取ると値段は張るけれどいい素材のシンプルなものがキマるのだとか。自分の好きな服と似合う服は違うんだと実感しました。 同年代のおしゃれママからの厳しいアドバイス さらに、元補正下着メーカー勤務のおしゃれなママとランチに行ったときに、ファッションについて相談することに。親睦会でのエピソードを話すと、「20代と張り合おうなんて、おこがましい!」と一蹴されました。そして「40代には40代の魅力があるから、それを生かせば良いんだよ」とも。 彼女によると、若い子は肌の質感や筋肉の付き方など、それだけで魅力があるからどんな格好でもキマるのだとか。でも、40代は肌質が変わって贅肉が付き、またシルエットも変わってしまうから、似合う服も変わってくる。そんな40代の体型や落ち着いた雰囲気を生かすファッションを取り入れることが大事だと、力説されました。「なるほどー」と感心していると、「まあ、結局どんな高級な服を着ても、スタイルが悪いとなんにもならないけどね」とのこと。さすが、元補正下着メーカー社員……、この言葉が一番胸に突き刺さりました。 まとめ2人のおしゃれなママ友の助言を受けた私は、日々ヨガをしてスタイルキープに努め、シンプルながら素材のいい服を身に着けるようにしています。 フレッシュさでは20代には勝てませんが、40代は40代の魅力を引き出していけばいいのですね。そして「いい素材のシンプルなデザイン」と「スタイルのキープ」、この2つを意識しています。これからも体型に気を付けつつ、40代の自分の魅力を最大限に活かせるファッションを研究していこうと思っています。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!著者: シロボシ高齢出産のため、下の子はまだ幼稚園。体にムチ打って遊びにつき合うが、年々きつく感じるアラフォー。子どもが成人したときにホッとして抜け殻にならないよう、生きがいと趣味を模索中。
2020年04月24日子どものためにも大事にしたいママ友付き合い。しかし、友達と違って本当に気が合った相手とばかり付き合うわけでもないので、不満や価値観のズレを強く感じてしまうことも。今回は、アンアン総研に所属する、お子さんがいる20~30代の女性のみなさんに、ママ友の厄介な行動を聞いてみました!文・オリ子【アンアン総研リサーチ】ママ友のドン引き行動って?正直、ママ友に引いてしまったことありますか?はい:48%いいえ:52%なんと、全体の約半数がママ友の行動にドン引きしたことがあるという結果に。具体的に聞いてみました!どんなママ友の行動がドン引きされちゃうの!?まるで子ども!? 仲間はずれにする!「グループでかたまってあるママを無視して仲間外れにするママ友集団。大人になってもこんなことをするのかとドン引きしました」(34歳・主婦)大人になっても、いじめは無くならないのでしょうか。親になっても、自分の気に食わない誰かを仲間ハズレにしたり、意地悪な行動をしているママ達も残念ながらいるようですが、周りからはしっかり見られており、またしっかりドン引きされちゃっているようです。なんでもフリマアプリに出品しちゃう!「うちが捨てようとしたものも持って帰ってフリマアプリに出品したらしい」(33歳・自由業)子ども用品や服は、短期間しか使用しないケースが多いので、フリマアプリはやりくり上手なママの味方。でも、度を行き過ぎた出品をしていると、周りのママさんから引かれてしまうこともあるようです。あなたは大丈夫ですか!?見栄え重視! SNSのために頑張りすぎる!「インスタに子どもを載せるために全力で写真を撮り続けていたママに引いた」(31歳・会社員)「友達が、離乳食をスーパーで買っているのに、お皿に盛って『愛を込めた手作りです』とブログに載せていて引いた」(35歳・その他)Instagramやブログのために子どもを利用しているママは、周りから反感を買いがち。見栄えのためだけに写真撮影を頑張る時間を、子どもと一緒に笑い合い、成長を楽しむ時間に変えられると良いのかも!?TPOをわきまえられない!「露出バリバリ、香水プンプンさせて幼稚園に来た時。せめて上着を羽織ってほしい……」(32歳・自由業)親として、大人として、TPOをわきまえられないママは周りからの視線も厳しくなりがち。ドン引きされるママになりたくなければ、シチュエーションに合わせた行動と服装を意識しましょう。以上、ママ友のドン引き行動をご紹介しました。人のふり見てわがふり直せ、こうした行動は慎みましょう!©monkeybusinessimages/Gettyimages©pixelfit/Gettyimages
2020年04月23日ママ同士の会話では、友達なら気にならないような発言が気に障ったりします。子どもを前提とした付き合いであるママ友は、本音で語り合うことが難しいから会話に違和感が残ります。そこで、ママ友に思わずツッコミを入れたくなったエピソードを紹介しましょう。文・東城ゆず保育園に通っているから…「子どもが保育園に通っていたころなのですが、“みんな働いてるもんね”と話しているママがいました。私はそのとき働いていなかったので、正直とても気になりました。私が働いていないことを知らないんだろうけど、“働いていない人は暇でいいよね”とみんなが兼業主婦の悪口を話す様子に、当時は傷つきました」(Hさん・41歳女性)ママ友は相手の家庭事情が分かっているようで、心底までは分からない関係です。個人の価値観や思い込みで話すことがないようにしたいですね。根掘り葉掘り予定を…「あまり好きじゃないママに誘われ続けて、“その日は予定がある”とか“まだ予定が分からなくて”とはぐらかしていたのに、“じゃ、いつなら来れる?”と怯まない様子にすごいガッツだなと感心してしまいました」(Aさん・31歳女性)社交辞令で「また今度ね」と言ったことを本気にされてしまうこと、よくありますよね。それとなく距離をおきたいのに、相手が気がつかずに何度も顔を合わせると困ってしまいます。「××ちゃんのママが怖いから」と叱る「ママ友の子どもが電車の椅子をトランポリンみたいにして跳ねて遊んでいたんです。一緒にいるので注意しないわけにもいかず、“~~ちゃん、電車では我慢しようね”と注意したんです。ママ友は見ていたスマホをさっとしまい“××ちゃんママが怖いし、やめようね”と注意しました。……はあ? いくらなんでもその叱り方はないんじゃないですかね」(Wさん・38歳女性)同じ子育て中という立場であればなおさら、叱り方に違和感を覚えることもありますよね。しかも、他人を引き合いに出して子どもをしつけるとは……。信じられませんね。受け止め方がネガティブ「何かと受け止め方がネガティブなママがいます。自分の子の食べ物の好き嫌いを話した上で、“どうやって食べるようにした?”と質問をしてきたので、自分の家のやり方を話したんです。すると、“食べるようにならないのは、私の育て方が悪いのね”と話をまとめられました」(Kさん・32歳女性)ただでさえ気を遣うママ友関係なのに、そんなにネガティブな受け止め方をされると、余計に疲れてしまいますよね。悪口を散々言ったあとにフォロー「自分の言いたいことを散々話した上で、“いろいろ愚痴っちゃったけど、××ママもいいところがあるしね! みんなで仲良くしないと”とフォローしているママ友。自分の保身を図っている感じがして嫌ですね。」(Aさん・32歳女性)悪口を話したあと、自分の立場だけを守る発言をするママ友もいます。あなたも裏で何か言われているかもしれません。くれぐれもお気を付けて。余計なひと言「いつもひと言多いママがいて不愉快です。他のママに子どもを褒められたときのこと。自分の子どもなので、遠慮して“まあ、勉強は好きだからね。でもスポーツは……”と言ったときです。“そうそう。運動音痴だよね”と言われて、腹が立ちましたよ」(Nさん・29歳女性)相手の気持ちを考えない発言をする人は、ママ友同士でも当たり前に距離を置かれますよね。もう我慢できない… ママ友の「信じられないマウンティング」6選以上、ママ友にツッコミを入れようと思った発言6選でした。誤解を生まないように、日頃からトラブルを生まない距離感を意識できるといいですね。ストレスがたまる関係なら、一度見直してみることも必要です。©Henglein and Steets/gettyimages©SDI Productions/gettyimages
2020年03月29日誰でも自作のLINEスタンプを販売できる「LINEクリエイターズマーケット」。実は今、スタンプ市場がさらに盛り上がっているそう!「LINEクリエイターズマーケットでのスタンプ販売が始まって、昨年5周年を迎えました。売り上げ上位クリエイター10人の平均累計販売額は約7億7,000万円にのぼります」(LINEスタンプ事業本部・大島遥平さん)若者中心かと思いきや、課金するのは40代以上が多いのだとか。そこで、主婦から絶大な人気を誇る、LINEスタンプクリエイターの生の声を聞いちゃいました!【スタンプクリエイター・紅おれんじさん】発売後1カ月で会社員時代の給料超え!――まず、LINEスタンプを作り始めたきっかけを教えてください!「はじめは、育児の息抜きのつもりで始めました。子どものころから絵を描くのが好きだったので、趣味の一環というか。でも、ふたを開けてみたら思った以上に売り上げがあり驚いたのを覚えています。もう5年になりますね」――ちなみに、そのときの売り上げってどれくらいだったんですか?「具体的な数字は言えないんですけど、会社員時代のお給料と遜色ないくらいというか、翌月にはもう超えていました(笑)」――すごいですね!「売れるスタンプ」を作るコツってなにかありますか?「主婦、ママ目線で自分が使いやすいものっていうのがいちばん大事ですね。実際、ママ友とかPTAのグループトークって、やりとりに困るときがあるんですよ。だから角が立たないというか、ちょっとでもコミュニケーションの手助けになるものを意識していて。実用的な言葉はもちろんですけど、『お疲れさま』とか『ゆっくり休んでね』っていう相手を気遣う言葉や、『あとで連絡します』みたいに、会話の締めになるような言葉を入れるようにしています」――イラストには何かこだわりはありますか?「大人女子シリーズでは、幅広い女性に使っていただけるように服装はユニクロのほどよいカジュアルコーデを参考にしてます。奇抜だったりおしゃれすぎても、親近感がわかないと思うので」――最後に、LINEスタンプが売れたことで、生活に変わったことがあれば教えてください。「売り上げは、ほとんど老後のための貯蓄にまわしているので、そんなに大きな変化はないんです。使うのは、年に1回の家族旅行のときくらい。ただ、家で仕事ができるようになったので、2人の子どもと一緒にいる時間が増えたのが何よりうれしいです。コロナウイルスの影響で一斉休校になったときも、焦らず対応できましたし。私にとっていちばん大事なのは子育てなので、子どもたちといろんな瞬間を共有できるのがとても幸せです!」「女性自身」2020年4月7日号 掲載
2020年03月26日前回からのあらすじ息子の幼稚園のおゆうぎ会。これまで威圧的な態度を取ってきたカオルが、衣装係に立候補する。しかしその衣装づくりは困難を極め…。そこで友里と上田が取った行動とは…。 ママ友トラブル決着の行方…それはまさかの幼稚園イベントで起こった ●登場人物●立花友里:都会で就職し結婚したが、夫・亮の転勤で地元の街に戻ってくる亮:友里の夫。友里から告白してつきあうように。息子の悠斗を妊娠して以来、夜の生活がないイナガキ:友里の幼なじみ。小学校~高校まで一緒だった。現在は人気デザイナー。上田:悠斗と同じ幼稚園に通うママで、うさぎ組のクラス委員長マキ:悠斗と同じ幼稚園に通うママ友で気が合うカオル:悠斗と同じ幼稚園に通うママ友で、友里を配下に置こうと考えてる※このお話はフィクションです■思ってもみなかった事態が動き出す!幼稚園のおゆうぎ会の衣装を作ったことで、クラスのママさんから依頼された子どもの洋服。そのオーダーは“ちょっとしたお呼ばれに着ていけて動きやすく、洗濯もしやすいもの”だった。なら……と、偶然見つけた小花柄の生地で頭からかぶるタイプのシャツワンピースを作ってママさんに渡した。ママさん以上に喜んだのはお子さんのほうで、「マイブームになってしまい毎日着たがって手を焼いちゃってます」とうれしそうに話してくれた。「製作費も…」と言っていただいたが、プロではないので材料費だけいただいたのだが…。このママさんが洋服をインスタにアップしたことで、意外にも「私も作ってほしい」という声があがり、そのママさんのお友だちからもお話が来るようになっていった。そして偶然にもそのなかに有名なインスタグラマーさんがいたことで、一気に反響が拡大。自分ではそんな状況についていかれないでいるときに、マキちゃんの家に呼ばれた。上田さんと3人で野菜スイーツを食べながらお茶を飲んでいたとき、マキちゃんから思ってもみなかった提案をされた。「ねえ、いい機会だからネットショップを開いてみたら?」「それ賛成だわ。今みたいに頼まれて材料費だけで作っているのは、あなたにとっても良くないと思うわ。お金をもらうことで、『もっと良いものを』って気持ちも出てくるし、何よりあなたの洋服を大切にしてくれる人にきちんと届けられる」と、上田さんが後押しをする。私抜きで盛りあがっていく2人に、ちょっと戸惑っていた。けれど……。「デザイナーになりたかったんでしょう? あなたが目指す服作りとは違うかもしれないけれど、この状況はチャンスだと思うの。もちろん、あなたも甘えた仕事ができないっていう厳しさも味わうかもしれない。でもね、個性を思う存分発揮することができるわ」と言う上田さんの言葉に、私もワクワクし始めていた。でも私がまた働くことを亮くんはなんて言うんだろう。とはいえ、私にはウェブサイトに関する知識はまったくない。とりあえず悠斗を寝かしつけたあと、スマホでぽちぽちとハンドメイド作家の検索をしてみると、私でもネットショップを開けそうなサイトがあることがわかった。(これなら……私にもできる。でも、亮くんに反対されたらどうしよう)最近、亮くんとまともに話をしていない。説得する以前にコミュニケーションが成り立ってない。今さら、話なんてできるのかな。そんなことを考えていたら、亮くんからLINEが入った。「今日、紹介したいヤツがいるから。連れて帰る。急でごめん」……いよいよ、その日が来たのかなぁ。不安で心臓がバクバクしながらも、私は亮くんの帰りを待っていた。■夫が私を抱きしめた! もう一度、夫婦の糸を染め直す時「初めまして! 私、安芸と申します。いろいろとご主人に相談に乗っていただいてありがとうございました!!そして、家族の時間を奪ってしまって申し訳ございません。お詫びに奥様とお子さまの好きそうなケーキを買ってきましたので、どうぞ召し上がってください」――亮くんが連れてきた後輩は、子犬みたいでかわいらしく女子力高めの男の人だったのだ。長いことしていた勘違いに、身体の力がどっと抜けていたのは亮くんには一生内緒にしておこう。安芸さんが帰ったあと、私と亮くんはケーキを食べながら、今までのことについてあらためて話をした。「じつは、5月の連休明けに同僚が大けがをしたんだ。それで同僚の仕事を代わりにやってたんだけど、安芸も大変な思いをしてすっかり参ってしまってね。それで、ことあるごとに安芸を連れだしてはご飯を一緒にしたりお酒を飲んだりしてたんだ。安芸には、『妻は元同僚だから理解してくれるよ』なんてちょっと強がっちゃったんだよな。でも、それが結果として家族と過ごす時間よりも会社で安芸たちと過ごす時間のほうがはるかに長くなっちゃったからな……ごめん! ひとりにさせてしまって」そう言って亮くんは立ち上がると、座ったままの私をそっと抱き寄せた。私の目から、みるみる涙があふれだしていつしか声を上げて泣いていた――。きっと、私たち夫婦は、今度こそ一緒に糸を染めていかれるはず…。ひとしきり泣いたあと、ふたたび亮くんが椅子に座った。(こんなタイミングで言うのもなんだけど……今、言ってみようかな)私は、おゆうぎ会の衣装製作をきっかけに人づてに服の注文を受けていること、インスタで反響があること、思い切ってネットショップを開業しようと思うことを打ち明けた。すると、「いいんじゃないかな? やってみなよ。友里が暇さえあればデザイン画を描いてたのも知ってるしね」「あれ、見てたんだ」「うん。友里はちっとも気が付いてないみたいだけど、けっこう見てたんだよ、陰から。だから俺、頑張ってほしいと思ってる。まあ、製品づくりはともかく、税金のことは大変と思うけどね」と、ニヤッと笑う。「税金……そっちのことはまったく考えてなかった……」「それは勉強していけばいいよ」と、亮くんは恋人時代のように私のおでこを指でつつく。その日は久しぶりに、亮くんといろいろ通じ合えた夜を過ごした。翌朝、洗面所には以前亮くんに腕を引っ張られたときに割ってしまったイナガキくんからもらったのと同じ香水の瓶が置かれていた。「もしかして亮くん、イナガキくんと会っていたの知っていたの…?」■私は失ったものに囚われていたけれど…そして、いよいよネットショップがオープン。これまで依頼してくれていた人からも同じように注文が入ったことで、私は飛び上がりたいぐらいうれしい気持ちになった。その後もオシャレ家族としてインスタでも大人気の人までもインスタで写真をアップしてくれるという幸運が舞い込む。私は、デザイナーとしての第一歩を踏み出したのだ。そんなある日――。実家から小包が届いた。封をあけると付箋が貼ってあり、「イナガキさんから転送を頼まれたのでそのまま送ります。母より」とある。包み紙をそっと開いてなかを見ると、セルリアンブルーにレモンイエローのドッドという鮮やかで元気になれそうな柄の生地と、イナガキくんからの手紙が入っていた。「ネットショップ、開店おめでとう。何で知ったかって? キミのLINEのタイムラインにネットショップのことがあがっていたからだよ。夢の第一歩を踏み出して、本当に嬉しい。あの日、キミのスケッチ画を持って帰ったでしょ。あのときから、いつかキミが夢を叶えたときに、僕にできることがしたいと思ってた。今回はその第一弾として、僕のお気に入りのテキスタイルを送ります。これで、ハツラツとした子ども服を作ってよ。これは、僕からのオーダーでもあります。じゃ、お母さんによろしく」……イナガキくんらしいな。そう思いながら私はさっそくこの生地に合いそうなデザインを描き始めた。このテキスタイルを活かした、かわいい服を着た子どもと街中ですれ違うことを思い浮かべながら。そして、できあがった服の写真をアップしたところ、驚くほど反響があった。(みんなが求めているものが、私の手のなかにあったなんて……)私はずっと独りぼっちで、みんなから置いていかれたと思っていた。でもそうじゃなかった。もしかしたら亮くんは、私が「助けて」と言えば手を差し伸べてくれたのかもしれない。亮くんも、本当はきっと私に悩んだり、苦しい気持ちを抱えていたのかもしれない。それでも私を信じてくれていた――。私からプロポーズするぐらい憧れて、大好きな亮くん、そして大切で愛おしい悠斗がいる。マキちゃん、上田さん、そしてイナガキくん…私には一度手放したものがあっても、もう一度新たにつかめる糸があったんだ。そう私がたぐり寄せたものは、私が新たに紡いできたものだ…。あの少女のときに思い描いていた夢のカタチとはたしかに変わっている。それでも私の糸の先にはきっと、あのとき見たセルリアンブルーの空よりもっと澄み渡る未来が広がっていると信じていきたい。―完―イラスト・ ぺぷり 【わたしの糸をたぐりよせて】 連載 「第1話」から読む ≫ 夫とは口喧嘩ばかり…幸せな家庭が壊れかけていく 前回「第11話」のお話 ≫ ママ友トラブル決着の行方…それはまさかの幼稚園イベントで起こった \「うちのダメ夫」連載が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年03月24日春は「初めまして」が増える季節。新しく出会うママ友、パート先の同僚や上司、習い事の仲間……など、初対面の人と「どんな話をしたらいいのかわからない」と、悩む人も多い。「ふだんから気心の知れた間柄なら、気を使うこともあまりないのでしょうが、沈黙を恐れるあまり無理にしゃべりすぎたり、反対に延々と話を聞かされて疲れたり、会話に困る場面が出てきます。そんなときのためにコツを押さえた“雑談力”を身につけておくと、まだ微妙な関係の人ともスムーズに会話を続けることができ、適度な距離間を保ちつつ良好な関係を築くことにつながります」そう話すのは作家・心理カウンセラーの五百田達成さん。雑談を適当にこなそうとして、多くの人が失敗していると五百田さんは話す。雑談力を磨くためには、まず“やってはいけないこと”を把握しておくことが大切だという。「やってしまいがちなのは、頑張っておもしろい話をしようとすること。雑談にオチや結論は必要ありません。とにかく会話のラリーを続ける。まずは会話が長続きしさえすればいいのです」(五百田さん・以下同)たとえば、薄着の季節を前にすると、ダイエットが話題に上がる。「この冬に食べすぎて太ってしまったのよ〜」と相手が切り出したところで、「わかる」「わたしも」などとあいづちを打つ。ここからが注意。くれぐれも「糖質制限のダイエットがおすすめ」など、自分の意見をかぶせないように気をつけよう。この時点では情報交換をしようとするのはまだ早い!次は五百田さんが考案した“神フレーズ”。初対面から人間関係が深まる過程で、頻繁に使用するフレーズも変わってくる。覚えておくと便利だ。■会話のラリーの先制打「どうでもいい話なんですけど……」=無理におもしろい話をしようと気負わない■単語そのままリピート「タピオカ」(※雑談相手の話のキーワードを復唱)=相手の話から、身近なフレーズを抜き出す。■食べトーーク!「○○のパン屋さんがおいしい」=食べものなど、あえて子どもっぽい話題を選ぶ。■とことん肯定&共感「たしかに!」=否定しない、同時にアドバイスもしない。■“あいうえお”リアクション「あー!」「いいね!」「うーん」「ええ」「おぉ!」=シンプルに反応する。■“ね(よね)”語尾「ね〜」「○○よね〜」=相手の話し言葉の語尾を変えることで話にのる。■“H・O・O”上司対応「すてき〜!」=目上の人にはほめる(H)、教わる(O)、お礼を言う(O)で対処。■“HOW”質問「○○はどう?」=「WHY」ではなく、調子などを「HOW」で問いかける。「相手が意見を求めてきたら、そこで初めて『○○を使ってうまくいった』『○○がいいと聞いた』などと答えてもいいのですが、それまでは相手の話から単語を抜き出し繰り返すだけの『単語そのままリピート』でとにかく会話を続けましょう。質問しながら話を引き出そうとしないで『あ〜』『いいね』と、シンプルに大きなリアクションをするだけの『あいうえお』リアクションも効果的です」とはいえ、何度か顔を合わせても、あいづちを打ってばかりいると、「そっけない人」「おもしろくない人」と思われてしまう。だからといって、安易に時事ネタを持ち出すのはNG。考え方が違う、知識を自慢していると思われるなど、ズレを生じさせることになりかねないためだ。話題の選び方では、共通の趣味を探すのもいいが、自分のアピールをしすぎて相手の話を奪ってしまい、「マウンティングされた」と勘違いされる恐れも。そんなときは、食べものに関するトークで話を盛り上げる「食べトーーク!」も便利。たとえば、「駅前のパン屋さんがおいしい」という話題になったら、「わたしも好き」「生食パンがおいしい」と会話のキャッチボールを続ける。共感を得やすい話題を選ぶのがコツだという。「そこでも、とことん肯定して、共感することが大切です。パンの話題で盛りあがっているときに、『糖質制限をしているから炭水化物を控えていて』『あのパン屋さんよりも、××のお店のほうが』などと話題を変えたり、否定したりすることのないように。安売りやお得な情報のアドバイスもおせっかいのもと。近くのパン屋さんの話に終始することがカギです」会話する機会が増えてきたら、自分自身の「困ったこと」を話題にあげてくる人もいる。たとえば、「うちの夫は靴下を脱ぎっぱなしで……」「義母の介護が大変で……」と、切り出されたら、『「ね」「よね」語尾』が有効だ。「『靴下ねー』『大変よねぇ』といったように、返事をするのにとどめておきましょう。なかには『そんなことないでしょう』と否定してもらいたくて困った話をあえて振ってくる人もいますが、余計なことを口走ってかえって相手の機嫌を損ねる恐れもあるので、困った話を持ちかけられても、否定するのは避けたほうがベターです」義理の両親や親戚と会うときも、会話に困るシーンの1つ。「そのスカーフすてき!」とさりげなく、ほめる(H)。「どこで買ったか教えてください」と、教わる(O)、「今日はありがとうございます」と、お礼を言う(O)、「『H・O・O』上司対応」で切り抜けよう。それでも会話に詰まってしまいそうなら「体の調子はどうですか?」「今年の花粉症どうですか?」と、気遣いを見せながら「『HOW』質問」でさりげなく聞こう。「WHY」型の質問より、相手が切り出すきっかけを導きやすい。「雑談をしながら少しずつ相手のことを知っていくと、相手に興味が湧いてきます。信頼関係や交友関係はそうしたことの積み重ね。ですから焦らないで時間をかけるつもりで話しましょう。日々のちょっとした会話が楽しいと、人生もいっそう楽しくなりますよ」人付き合いをラクにし、良好な関係の構築に一役買ってくれる神フレーズ。ぜひ身につけておこう。「女性自身」2020年3月24・31日合併号 掲載
2020年03月19日前回からのあらすじイナガキから「海外に行く」ことを伝えられる友里。突然現れて、急に去っていくイナガキに友里は寂しさを感じながらも、それぞれの道を歩んでいくことを決意するのだった。 ママ友に振り回される日々に決別! そして彼とも別れの日が近づく… ●登場人物●立花友里:都会で就職し結婚したが、夫・亮の転勤で地元の街に戻ってくる亮:友里の夫。友里から告白してつきあうように。息子の悠斗を妊娠して以来、夜の生活がないイナガキ:友里の幼なじみ。小学校~高校まで一緒だった。現在は人気デザイナー。上田:悠斗と同じ幼稚園に通うママで、うさぎ組のクラス委員長マキ:悠斗と同じ幼稚園に通うママ友で気が合うカオル:悠斗と同じ幼稚園に通うママ友で、友里を配下に置こうと考えてる※このお話はフィクションです■幼稚園のイベント、トラブルの予感が…紅葉の季節になり、おゆうぎ会に向けての保護者会がめぐみ幼稚園で行われることになった。「おゆうぎ会の親の仕事ってどんなのかな」隣に座るマキちゃんの問いかけに、私はうーんと首をひねった。ホールには、去年までのおゆうぎ会の衣装が並べられていたけれど、チュールやサテンなど、少し扱いが難しい生地が使われていた。(これ、業者さんが作ったのかしら? もし、手作りだったら大変だっただろうなあ)そんなことを思っていると、担任の先生が入ってきた。「みなさん、こんにちは。今日はお忙しいところお集まりいただきありがとうございます。早速ですが、おゆうぎ会のうさぎ組の出し物は、ピーターパンに決まりました」先生が話している最中、上田さんが出し物についてのプリントを配っている。配役を見ると、ひまりちゃんはティンカーベル役、上田さんの息子のいつきくんはピーターパン、カオルさんの息子まさあきくんはフック船長、そして悠斗はジョン・ダーリング役になっていた。「あ、ひまりちゃんティンカーベルだ。かわいいじゃない」私はマキちゃんに小声で言うと、「うんそうだね。悠斗君は、ウェンディの弟君なんだ」「うわぁ! まーくんはフック船長かあ、バリバリの悪役だけど目立つからいっかな?」とカオルさんが声を上げていた。いろいろざわつき始めたところで、先生がおもむろにまた話し始める。「それで、衣装なんですが、配役のところを見ていただいて、おうちにあるもので構わないのでいくつかご用意していただくのと、星印のついている役の衣装は新しく作る必要があるのでどなたか手伝っていただきたいのですが……」すると、カオルさんが勢いよく手を上げる。「先生、私手伝います! ほら、あんたたち二人も手伝うんだよ!!」と、いつも一緒にいるママ友たちに無理やり立候補させてしまった。みんなで顔を見合わせていると、上田さんが「お任せしてしまって、大丈夫ですか?」と心配そうな表情を浮かべる。「心配なんていらないですよ。こう見えても裁縫得意なんです!」「後には引けない」という表情をチラッと浮かべながらも、カオルさんは堂々と宣言した。「では、江田さんにリーダーとなっていただきますね。もしサポート必要になりましたら遠慮なく相談してください」先生がそういうとみんなが一斉に拍手をした。そして、その他の親の係が伝えられ、その日は子どもを引き取って解散となった。帰り道。私とマキちゃん、そして上田さんと一緒になり、話は自然におゆうぎ会のことに及ぶ。「カオルさん、裁縫得意なんだね。なんとなく“似つかわしくない”って言ったら失礼かな」とニッコリしながら、ちょっと毒を吐くマキちゃん。「大丈夫だと思いますよ。江田さんは言ったことはやる人ですから」と上田さん。考え事をしていたら、上田さんに「浮かない顔してどうしたの?」と水を向けられてしまった。私は、言葉を選びながら思っていることを口にする。「そっかぁ~。洋服作りをしない人には扱いにくい生地が使われてるってことなんだ」とマキちゃん。「そういうことを知っているってことは、立花さんはその難しい生地を縫えるということ?」大学で服飾を専攻していたことを話すと、マキちゃんから「作品見せて! 見せて!」と懇願され、恥ずかしながらスマホに保存してあった卒業制作の写真を2人に見せた。「すごーい。これ全部自分で作ったんでしょ? だったら衣装係に立候補しちゃえばよかったのに」「立花さんも、江田さんほどとは言わないけれど、もう少し押しが強いといいのにね。でも、江田さんがつまずくことがあれば、フォローできるようにしておく方がいいかもしれないわね」と、上田さんには少しだけ痛いところを突かれながら、その日は別れた。■嫌な予感が的中! しかし思いもかけない事態に…――数日後。悠斗を園に送っていくと、衣装を作るためにクラスで借りた会議室からカオルさんの声が聞こえてきた。「わ~。こんなキレイなチュール生地、あそこのショッピングセンターに売ってたんだ。よーし、これでティンカーベルの衣装を作るぞー!」(チュール生地? うまくいきますように!)私は静かに壁側に立ち耳をそばだてる。そこに上田さんも通りかかったので、会議室の様子を説明した。「例の断ちにくいし縫いにくい生地ね。今日は私も時間があるから、ちょっと見守りましょうか」しかし会議室から聞こえてきたのは、怒りと困惑の声だった…「あー、もう! なによこの切りにくい生地!! 誰よ、こんなの買ってきたのは!!」「あの……それはカオルさんがきれいでかわいいのをって……」「うるさい! もうこれ捨てる!! ねえ、あと他に何かないの?」「そこにツヤツヤしたサテン生地ならありますけど……」「サテンね、よし!」思わず上田さんと顔を見合わせる。決意した表情の上田さんがドアに手をかける。焦る私に、上田さんは、「布地のお金は園からも出てるけど、保護者会費からも出てるの。縫えないという理由で、費用がかさんでしまうと困るのは私たちということ。だからちょっと強引だけどおしかけサポーターに立候補しちゃいましょう」勢いよく会議室の扉を上田さんが開けると、カオルさんたちが一斉にこちらを見つめた。「江田さん、そこ立花さんが代わりますね」「何よ? 私が衣装係のリーダーなのに口出ししないでよ!」「いえ、クラス役員の立場から、予算は大切に使っていただきたいんです」「でも……この子にできるの?」そんな押し問答を横目に、私はゴミのようにぐしゃぐしゃにされたチュールを見て何かが弾けたような気がした。生地を拾いあげてていねいに伸ばすと、型紙に沿って切り、待ち針を刺す。「……あ、ありがたいけど、あんたこれ縫えるの?」「はい。あの、薄紙あります?」みんなきょとんとしているところに、上田さんがこれならあるとわら半紙を差し出した。「これなら大丈夫です、縫います」と、縫い合わせるチュールの合間にわら半紙を差し込んで私は一気に縫い始めた。「ちょっと! わら半紙と一緒に縫ってどうするのよ!!」「ものにもよるんですが、このチュールは薄紙と一緒に縫わないと縫い目がガタガタになってしまうんです」「あ……え……そうなの?」私は、縫い上がった生地をカオルさんに差し出し、「わら半紙を引き抜いてみてください」と言った。「……すご。ちゃんときれいに縫えてる」カオルさんは、気の抜けた声で呟いた。*そんなことがあって以降、うさぎ組は一丸となって衣装づくりに取り組み、おゆうぎ会本番は無事に終了。悠斗も、他の子どもたちも本当にのびのびと演じていて親として子どもの成長を感じていた。亮くんも、なんとか時間をやりくりして来てくれたけど、悠斗の出番が終わったらすっとどこかに行ってしまった。(まあ、いいか……)おゆうぎ会が終わって数日後、クラスのママからLINEのメッセージが届いた。「あの、衣装作ってるところ見て、ぜひお願いしたいことがあるんですが、子どもの服、作ってもらえませんか? もちろん、お礼はお支払いします」思いがけない依頼だったが、私はそれを受けることにした。そして……この出来事こそが私の人生の大きな転機となったのだ。次回はいよいよ最終回! 更新は3月24日(火)を予定しています。イラスト・ ぺぷり 【わたしの糸をたぐりよせて】 連載 「第1話」から読む ≫ 夫とは口喧嘩ばかり…幸せな家庭が壊れかけていく 前回「第10」のお話 ≫ ママ友に振り回される日々に決別! そして彼とも別れの日が近づく… \「うちのダメ夫」連載が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年03月17日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第13回は、両親や夫、ママ友につい依存するママ友エピソード3つをご紹介します。1. 実家が近くて頼りすぎる【ママライフばんざい!】vol. 13夫婦ふたりで生活するぶんには、大人のペースでいられるものですが、子どもが生まれると途端にそのペースは変わってくるものです。ひとりっ子のAさんは、実家のそばに、両親からの援助で家を建てました。家族仲がいいことは素晴らしいことではあるのですが、Aさんの場合、歩いてすぐのところに実家があり、とにかくなんでも両親に頼りすぎてしまう傾向があるよう。もともと独身時代も実家から出たことがないAさんは、結婚後も実家のそばで暮らすことをOKしてくれる心優しい男性を夫にしていました。Aさんは出産のときから、歩いて数分の実家に、里帰り。夫は毎日Aさんの実家に通うスタイルを続けていたようです。そのままの関係性が続いているため、何か困ったことがあったら、夫に相談する前に、まず実家の両親に相談するのだとか。Aさんの両親も、そもそも「娘の家もお金を出したから口も出させてもらう」という考えがあって、けっこう家庭の問題には入ってくることがあるようです。ここまでくると、さすがに夫の立場も弱く、一度家出騒動に発展するほどの大げんかをしたことがあったとのこと。ただ、その後慣れたのか、夫もしぶしぶそのライフスタイルに慣れ、いまではケンカすることもなくなったのだとか。どんな結婚生活が待っているのか、わからないものですね。2. 夫の色に染まりすぎる大手企業で働く夫を持つBさんは、とにかく夫のことが大好きで、ママ友同士で集まっても「うちの夫が〜」とよく口にしていました。ママ友の手前、家庭のことを話すときは、本当はそうでもなくてもだいたいが“ちょっと悪く言う”ぐらいのママが多いものですが、Bさんは違います。口を開くと、「夫が〇〇ってホメてくれて」「夫がいないと生きていけないから」と話し、子どものことよりも夫の話題を好んで話すBさん。確かに、バリバリと働いて経済力があるBさんの夫は頼り甲斐のある存在だとは思いますが、Bさんの場合はすべての基準が自分ではなく、夫にあるという感じ。恋人時代はBさんも自分の考えを主張したこともあったようですが、それで破局しかけたことから、以降は夫に頼ることにしたのだとか。どこかへ出かけるときのファッションも、夫が見立ててあげたり、買ってきてくれたりするものを喜んで着るBさん。そこに抵抗感はなく、夫の色に染まることが何よりもBさん自身がうれしいことなのだそうです。いつまでも夫婦仲が良いならいいのですが、たまには自分自身の感覚も大事にしてみてはと、大きなお世話を思うのでした。3. 親友やママ友に依存しすぎるおしゃれに敏感でかわいらしい感じのCさんは、年を重ねてママになっても、どこか頼りなげな雰囲気をかもしだしています。だいたいCさんと一緒に行動することが多いのは、彼女のことをついかまってしまうというお姉さん的なポジションの女性。ほぼそんな女友達に囲まれているからか、Cさんはいつも団体行動を好んでいて、「学生時代からひとりで行動したことはあんまりない」と言います。育児で困ったことがあったら、すぐにお姉さん的ポジションのママ友に「おねがぁい、助けてほしいの〜」と、連絡するのだとか。そんな依存しがちなCさんを敬遠する人もなかにはいるものの、そういうタイプをうまく嗅ぎ分けて、いつもつるんでくれるママ友を見つけるのが得意なCさん。その様子を見ている夫は「ひとりでなんとかできるようになれよ」と、Cさんに怒ったこともあったそうですが、最終的には甘え上手なCさんを許してしまうのだとか。子どもという、守るべきものがいるママになったら、少しは独立心もあったほうがよいのでは……と感じてしまうところもありますが、世の中には、いろいろな夫婦のかたち、家族のかたちがあるのでなんとも言えない点もありますよね。どのコミュニティにいても、自分に合うタイプのママ友と、楽しいママライフが送れることが一番。いつかママになる人も、いままさに育児中の人も、すてきなママライフを送ってくださいね。©Sam Edwards/Gettyimages©Foremniakowski/Gettyimages©Westend61/Gettyimages
2020年03月16日「4月から子どもは中学生。私が働きに出ても大丈夫かな」ーーそう思ってはみたものの、久しく家事や育児に追われて過ごしてきた今、また就職って……そんな不安に応えます!子育て期間はブランクではなく貴重な経験値なのですーー。「主婦が家事や育児に専念している期間は“ブランク”といわれます。でも、毎日、家のことを切り盛りするなかで、磨かれたスキルもあるはず。私はそれを“家オペ力”と名付けました」そう語るのは、「しゅふJOB総研」の川上敬太郎所長。’11年から、仕事と家庭の両立を希望する、働く主婦層の声を調査してきた。「たとえば、炊事、洗濯、育児や介護などを効率よくこなせるのは、『段取り力』があるということ。ご近所やPTAで、世代を超えたつきあいができるのは『コミュニケーション力』。必要な食材が、いちばん安く売っているスーパーを探すのは『コスト改善』です。専業主婦の皆さんが当たり前と思っているシーンでも、仕事のスキルにつながる“家オペ力”が磨かれているのです」(川上さん・以下同)“家オペ力”の自己分析は、履歴書に生かすことができる。「ただし注意しなければいけないのは、“家オペ力”は決して『職歴』にはならないということ。『自己PR』欄などに書くようにしましょう」その場合、以下の3つのポイントを忘れずに、と川上さん。(1)何をしたか?というエピソードをできるだけ具体的に挙げる。(2)「○○しました」で終わらずに、その取り組みによって、もたらされた成果まで書く。(3)成果が具体的にわかるような数字を入れる。「この3つは仕事で“ほうれんそう(報告・連絡・相談)”をするときにも必要なこと。働くうえで大切な感覚を持ち合わせているという証明にもなります」【練習問題】例を読んで、自己PR欄の()内を埋めてみよう!■PRしたいことが……「ママ友・パパ友との交流での企画提案力」例)ニュータウンに越してきたママさんたちとの交流を目的に、5年前にランチ会を企画しました。子どもも含め、20人を超えるイベントに。その後も毎年、ママさんたちと定例ランチ会を開いている。自己PR:ママ友さんたちとの交流を目的に、(〈1〉)を企画。(〈2〉)人以上が集まる楽しいイベントになりました。その後も(〈3〉)年間、その会が継続して、交流が続いています。〈1〉ランチ会、〈2〉20、〈3〉5■PRしたいことが……「PTA活動でのコスト改善」例)経理の仕事のスキルを生かして、PTAでは会計係を担当。経費を見直して、会費を前年より1人500円安くすることができた。自己PR:以前、仕事をしていた(〈1〉)を生かして、(〈2〉)では(〈3〉)を担当しました。(〈4〉)をすることで、会費を前年より1人(〈5〉)できました。みなさんの笑顔を見ることに喜びを感じました。〈1〉経理のスキル、〈2〉PTA、〈3〉会計係、〈4〉経費の見直し、〈5〉500円安く■PRしたいことが……「子どもの習い事での段取り力」例)子どもの2つの習い事の役員を兼務。保護者間の連絡網を電話連絡からLINEグループに変更。家庭内でも食事の作り置きをすることで買い物回数を減らし、週に5時間の活動時間を捻出できた。自己PR: 子どもの習い事の役員を兼務。保護者間の(〈1〉)を(〈2〉)に変更。家庭内でも(〈3〉)をすることで(〈4〉)を減らし、週に(〈5〉)の活動時間を捻出して、役員の兼務を乗り切りました。〈1〉連絡網、〈2〉LINE、〈3〉食事の作り置き、〈4〉買い物回数、〈5〉5時間練習問題を例に、PRしたいことを書き出し練習しておけば、履歴書の自己PR欄もすんなりかけるようになるはず。「女性自身」2020年3月17日号 掲載
2020年03月16日ママ友同士の会話には、ちょっとした違和感がつきもの。その違和感、実は「マウンティング」が原因かもしれません。自分が見くびられているからこそ、不快感があるのかもしれませんよ。今回は、ママ友同士のマウンティングだと思われた会話を6つ紹介します。文・東城ゆず我慢できない…ママ友のマウンティング6選自称親バカで我が子を自慢「近所のママ友は、“私、親バカなんだよね”と言いつつ自分の子どもの自慢ばかりしてきて、むかつきます。ある時は、“親バカすぎて、いじめがある学校とか絶対通わせたくない。私立のお受験を考えてるの〜”と言ってました。本当かもしれないけど、公立に通わせる私みたいな世帯も多いと思うから、発言には気を遣ってほしいと思いました」(Kさん・29歳女性)親バカだからと断りを入れつつ、堂々と我が子を自慢する女性は意外と多いです。親バカと言っておけば全て認めてくれると思っていたのでしょうか……。おすすめのお店から探る「休日の過ごし方や行きつけのお店などから探ってくる人も多いですよね。“休日いつもどこのお店に行くの〜?”と聞きつつ、自分の自慢をしてくるママ友って結構うざいですね。“焼肉なら、××っていうお店が美味しいよ。値段も高いけど〜”って言ってくるんです。感じ悪いですよね」(Nさん・39歳女性)このような女性のずるいところは、相手の事情を探ってから自分の話をするところです。「自分のしたい話が決まっているなら、先に話してくれればいいのに」と思う人も多いのではないでしょうか。ペットの数を競う「ペットの数を競う近所の人、むかつきます。“うちは大型犬2匹に、子どもも3人だから大変!”といつも相談してくるんです。私の家が小型犬で子どもが1人しかいないことを知って言っているのでしょうが、そんなどうでもいいことで、マウントを取ろうとしている魂胆が我慢なりません」(Aさん・27歳女性)こんなどうでもいいことで張り合う人もいるのですね……。彼女の挑発に乗らないよう、クールにかわしてあげましょう。働いていないことを指摘「私は専業主婦をしていますが、兼業主婦のママ友が、“専業主婦って暇じゃない? 私もお金はあるけど、家でじっとしているのが嫌だから仕事に行くんだ~”とマウントを取ってきます。必死に私の生活を否定してくるので、その様子に、内心“本当は余裕ないのかな”と思いました」(Yさん・39歳女性)専業主婦であることを、経済的に豊かだと思っている人は多くいます。でも、実は子どもが小さいうちだけ専業主婦をしていたり、日々の努力で支出を減らしたりと、様々な事情があるはずです。自分の憶測で、専業主婦を下にみる発言をする人もいるのですね……。習い事の送迎の大変さをアピール「習い事を週3日させているママが“もう習い事の送迎って本当に大変”と話していたんです。私の家はいつも質素な生活だし、夫が医師だとは誰にも話していないので、貧乏だと思っていたようでした。さらに“××さんの子どもは習い事させてるの?”と見下すように聞いてきたので、堪忍袋の緒が切れてしまいました。“ピアノと英語とバイオリンを”と答えたところ、拍子抜けした顔をしていました。ちょっと笑えました」(Nさん・34歳女性)彼女は、子どもの習い事の数と、教育費をかけられる経済力の自慢をしたかったのでしょう。「すごいね〜」と流しておくのが一番です。パートを馬鹿にする「同じ兼業主婦でも、“パートの人なんかと一緒にしないで欲しい”と言っているママがいます。“正社員になれない人がパートするんだよね”と平気な顔で言っているので、すごく残念な気持ちになりました」(Aさん・30歳女性)兼業主婦の中でも、カーストを作りたがる女性もいます。家庭の状況はそれぞれです。しかし、自分の定義で相手をけなすママとは、付き合いを考え直したほうがいいかもしれません。以上、ママ友のマウンティング6つをご紹介しました。あなたも知らず知らずのうちに、ママ友にマウンティングをしているかもしれません。自分に限ってそんなことはあり得ない……とは思わず、ぜひ一度我が身を振り返ってみてくださいね。© Monkey Business Images/shutterstock© Kaponia Aliaksei/shutterstock
2020年03月14日前回からのあらすじママ友とのつきあいに悩む友里を、夫の亮が突然ソファに押し倒し…。自分をぞんざいに扱うくせに、同僚を助けようとする夫。疲れ果てた友里だったが、クロッキーを描き出した途端…。 疲れ果てたママ友との関係、夫が私を雑に扱う理由は? ●登場人物●立花友里:都会で就職し結婚したが、夫・亮の転勤で地元の街に戻ってくる亮:友里の夫。友里から告白してつきあうように。息子の悠斗を妊娠して以来、夜の生活がないイナガキ:友里の幼なじみ。小学校~高校まで一緒だった。現在は人気デザイナー。上田:悠斗と同じ幼稚園に通うママで、うさぎ組のクラス委員長カオル:悠斗と同じ幼稚園に通うママ友で、友里を配下に置こうと考えてる※このお話はフィクションです■夫と向き合えない日々の中、彼からLINEが…それからというもの、時間をやりくりしてはクロッキー画やデザインラフを描く日々が続いた。もちろん、悠斗にきちんと向き合うのは当たり前。一緒に登園し、買い物しながら家に帰り、ごはんを食べて、お風呂に入って寝かしつける。悠斗と心を通わせながら、そのなかで湧き出てくるものをクロッキー帳にまとめていく。クロッキー帳は常に持ち歩いて、ふとした瞬間すらも逃さず描けるようにした。亮くんはそんな私に対して何も言わないし、私も亮くんがなにをしているか聞かないようにした。ただ、ごはんを食べてくれれば、そして、何事もなければそれでいい、と。そんな日々が続いたある日。再びイナガキくんからLINEが届いた。“友里ちゃん、今週金曜にホテルをチェックアウトすることにした。だから、その前に会ってくれないかな?”この間、泣きながら電話してみたものの、私が迷惑かけてはいけないとすぐに切ってそれっきりになってしまっていた。(イナガキくんには、きちんと話しておきたい)私は少し悩んだけれど、会いたいと返事をした。*そして、待ち合わせ当日。悠斗にはちょっと申し訳ないけど、また預かり保育をお願いした。「ママ、今日も遅くなっちゃうけど、いい子で待っててね」悠斗は、「はぁい」と返事をしてひまりちゃんたちと遊び始める。その様子に後ろめたさを感じないわけではないけど、自分の心の整理のためと言い聞かせて私は教室を後にした。正門を出た途端、背後からカオルさんに呼び止められた。「あんた、最近ちょっと様子がおかしいんじゃない? 今だってやけに急ぎ足だし……」「あ、ごめんなさい。本当に急いでいるのですみません~」私は話を遮るようにそそくさと歩き、自転車に飛び乗り力を込めてペダルをこぎ始める。「ねえ、仕事でも始めたら教えなさいよー」遠くからそんな声が聞こえたけれど、私の時間はだれかの許可が必要なものではないとうことを十分わかってる。だから、もう人の意見に左右されっぱなしの毎日はやめるんだ。■思い出の彼との別れ。そして新しい一歩待ち合わせ場所は、私とイナガキくんが出た高校の最寄り駅。電車から見る景色は、10数年前とだいぶ変わったようにも感じるが、実際は大きく変わっていなかった。葉桜がしげる橋を渡ったとき、少し胸が締めつけられた。もう、あのころには戻れない。なぜかそんな思いが頭をよぎる。ホームに降りると、すでにイナガキくんがベンチに座って待っていた。「待ってたよ、いこっか」私はうなずき、イナガキくんの半歩後ろを歩き始める。駅舎を出ると、そのまま学校のほうに向かっていた。「学校に行くわけじゃないけど、久しぶりに通学路を歩きたくなってね。こんな時間からつき合わせちゃってごめんね」イナガキくんはそういいながら微笑んだ。どこか、寂しさを含ませながら。「ううん、大丈夫。それより、話って何?」そう言うと、イナガキくんは深く息を吐いて私の顔をすっと見つめた。「僕、日本を離れることになったんだ」……え? イナガキくん、いなくなっちゃうの?こうなる予感はしていたのに、いざ言われるとなんて返せばいいのかわからない。「一年間、フランスを拠点に活動することになったんだ。詳しいことはまだ話せなんだけどね。仕事の合間にオリジナルのテキスタイルを作れたなぁと思ってね……あれれ、友里ちゃん。そんな顔しないで」そういわれても、気持ちは追いついていかない。「せっかく、再会したのにもうお別れなんだなって思ったら、急に……」私はイナガキくんから視線を逸らしぎゅっとくちびるを噛み締める。これ以上言葉を紡いだら、何かが壊れそうな気がしたから。「これを逃しちゃいけないんだ……」優しい口調だけど、強い決意を秘めているように聞こえた。「そうだよね。私も少しずつ……」進まなきゃ……と言いたかったけど声にならない。でも、お互いがいま、それぞれの道を進み始めるときだということは、言葉にしなくてもわかった。■離れていく彼。私が選んだ夫「そっかー。そんなことがあったんだ」私は、歩きながらイナガキくんにこれまでのことを丁寧に話した。就職のこと、結婚や出産のこと、亮の転勤でこちらに戻ってきたときのこと、孤独な育児、幼稚園入園、そして――。「友里ちゃんはそういう生活のなかで妙に人に気を遣う子になっちゃったんだな。この間は、よく聞きもしないでホントごめん」「ううん、私もいろいろ気づかされることがあったから別にいいの。それに、私はその場にうまくなじもうとするあまり、自分を出さないようにしていたみたい」「その通り。友里ちゃんは“みんなと同じ”を安心するタイプじゃないのに、無理やりそういうキャラになろうとしてるからね。出る杭は打たれるっていうけど、出過ぎた杭は打ちようがないのが僕の持論」「出過ぎた杭って、もしかして自分のこと言ってる?」私は真顔で尋ねると、イナガキくんは笑いながら私の髪をわしゃわしゃとなでまわす。「なにするのー?」私が体をよじりながら避けようとすると、「これだよこれ、友里ちゃんのいいところ! 的確なツッコミ! 鋭い切れ味超サイコー!!」ケタケタ笑うイナガキくんに、私もつられて笑っていた――。*楽しい時間は過ぎ、帰りの電車を待つホームで、ふいに疑問に思ったことを確かめたくなった。「ところで、聞きにくいことなんだけど、ご両親、最近どうしてるの?」「一昨年、父親が倒れちゃってさ。あ、たいしたことないんだ、単なるギックリ腰だから。それでちょっと寂しくなっちゃったみたいで……」「誰かいい人と再婚したの?」「それがね、なぜか母親に連絡取ったみたいで、いろいろ食事の差し入れとかしてもらってるうちに復縁しようという話になって、今、温泉地にあるマンションでふたりで暮らしてるよ。だからね。今、夫婦仲が怪しくても、長い目で見れば大丈夫なんじゃないかなって思ってる。それにね」イナガキくんは言葉を切ると、そっと私の耳に唇を寄せてくる。「友里ちゃんが選んだ人なんだ、自信持っていいと思うよ」そう囁くように言われ、私は妙にどきりとしてしまった。私はひたいの汗を拭うためにハンカチを取り出そうとして、バッグの中身を盛大にぶちまけてしまった。慌てて拾い集めると、いつの間にかイナガキくんがクロッキー帳を手にしていた。「あ、それは……」恥ずかしくて返してほしくて手を伸ばしてもそのたびにイナガキくんは身体を反らして渡してくれない。「友里ちゃん、何枚か貰うね。ちょっといろいろ参考にさせてほしい」リングから切り取るとイナガキくんは自分のバッグに入れていた。その目は、さっきまでと打って変わって真剣なものだった。電車はあっという間に駅に着き、改札でイナガキくんが振り向きながら「じゃ、僕はここで」そういってスタスタと歩き出そうとしたので、私は引き止めるように「あ、ホテルまで送るよ?」とついて行こうとした。だけど、「ダメ……ぶっちゃけ今の僕はキミに何しでかすかわかんないから」イナガキくんは私に背中を向けて手を振り、タクシーに乗り込んだ。(イナガキくん……)唐突に現れたた、少女だった私が大切にしていた青い糸の彼。そして彼はきっとまたいつか多くの人に希望や夢を届ける商品を紡ぎだしてくれるのだろう。*季節は廻り、秋。年に一度の、おゆうぎ会の季節がやって来た。しばらく続いた穏やかな日常に、ひっそりと暗い影が忍び寄る。次回更新は3月17日(火)を予定しています。イラスト・ ぺぷり 【わたしの糸をたぐりよせて】 連載 「第1話」から読む ≫ 夫とは口喧嘩ばかり…幸せな家庭が壊れかけていく 前回「第9話」のお話 ≫ 疲れ果てたママ友との関係、夫が私を雑に扱う理由は? \「うちのダメ夫」連載が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年03月10日子どもと外出する時って、手をつないでいたり荷物も多かったりと、お財布を探して支払いをするのもひと苦労…。特に小さな子どもは、会計中にじっとしてくれるわけでもなく「早く会計をしないと~!」と焦ることも。子連れママにとって、これって実は “プチストレス” だったりしますよね。お財布を探すストレスから解放!買い物も「時短」しようそんなお悩み話をしたところ、仲の良いママ友が教えてくれたのが、アプリでできる支払いサービス。「〇〇payってよくわからない」、「使い方が難しそう」、「登録するのが面倒」などとずっと二の足を踏んできた私、二児のママでもある編集部K子が、誰でも(※)すぐに使えると話題の「au PAY」アプリを導入してみました!※スマートフォン、タブレット限定 ※3Gスマホ等一部対象外今まで苦手意識があって、なんとな~く避けてきたけれど、いざ使い始めてみたら買い物がめちゃくちゃ便利に(笑)これぞ、子育てママの時短ライフには欠かせないツール。子どもを待たせずに、スマホで手軽にサクッと会計を終えることができて気分がいい!\「au PAY」って、こんなに簡単、便利 /・携帯キャリアに関係なく、誰でも使える・アプリをダウンロードしてすぐ使える・難しい登録はなし・店頭で「au PAYで」と伝えるだけ・チャージもラクラク簡単私もアプリをダウンロードしてから、難しい登録作業もなく、すぐに使うことができました。詳しい登録方法は、 auユーザー登録方法ページ 、 他社登録方法ページ を参照してみてください。店頭での支払い方法は、お店によって以下の二通り。どちらも簡単に支払いが完了します!▼【コード支払い】自分の決済コードを提示→お店が読み込む会計時に「au PAYで!」と伝えて、アプリ起動後に自分の決済用コード画面をお店に読み込んでもらうだけ。(金額入力は不要)▼【スキャン支払い】お店のコードを読み込む→金額を入力 会計時に「au PAYで!」と伝えてアプリを起動。「スキャン支払い」を選んでお店のコードを読み取り、金額を入力するだけ。「au PAY」なら、子連れ買い物が快適に!毎週10億円もらえるキャンペーンを実施中「au PAY」アプリを使うようになってから、「お財布を探してレジ前で手間取る」というプチストレスからも解放され、子どもを連れて外出する際も心なしか気分が軽くなったよう。時短家電や家事コツなどを取り入れることに加えて、買い物もスマートに時短できる、誰もが使える支払いアプリ「au PAY」は、ママたちにぜひお勧めしたい便利なツール。イライラせずに、笑顔で子どもと一緒におでかけや買い物を楽しみたいですね。\今なら、誰でも毎週10億円!/キャンペーン実施中忙しいママの味方、スマホで簡単に決済ができる「au PAY」アプリは、携帯キャリアに関係なく誰もがご利用いただけます。今なら、毎週10億円がもらえるキャンペーンも実施中。(還元ポイントは、1日あたり最大6,000ポイント/auID・決済額200円(税込)ごとに40ポイント還元)誰もが参加できる、このお得なキャンペーンをお見逃しなく! \誰でも毎週10億円! /もらえるキャンペーン実施中 【au PAYについてはこちらから】 イラスト:じゃがいもころりん[PR] KDDI
2020年03月09日前回からのあらすじ同級生だったイナガキとのランチで言われた「人の顔色を見ている」という言葉に戸惑う友里。幼稚園のお迎えではクラス委員長の上田から話しかけられるが、その内容とは… 「ママだから」に縛られていた。彼の一言に女としての自分を思い出す… ●登場人物●立花友里:都会で就職し結婚したが、夫・亮の転勤で地元の街に戻ってくる亮:友里の夫。友里から告白してつきあうように。息子の悠斗を妊娠して以来、夜の生活がないイナガキ:友里の幼なじみ。小学校~高校まで一緒だった。現在は人気デザイナー。上田:悠斗と同じ幼稚園に通うママで、うさぎ組のクラス委員長カオル:悠斗と同じ幼稚園に通うママ友で、友里を配下に置こうと考えてる※このお話はフィクションです■ママ友はスルーできるもの…?悠斗の幼稚園でクラス委員長を務める上田さん。いつだって平等にみんなと接していて、でも特別仲の良いママ友を作っているようにも見えない。一匹狼のようで、カッコ良いけど、なぜだか近づきづらかった。そんな彼女が、私のために時間を割き、何かを伝えようとしてくれているというのはわかった。「だって、立花さん、“困ってる”って顔してる。気がついてた? 朝だってそんな顔してたのよ」「はい……」「もし、自分の居心地の良いグループや人間関係であるならいいけれど、そうではないならうまくかわしたほうが振り回されないんじゃない? 他人の言葉って、スルーってこともできるものなのよ」あまりにストレートな問いかけに、私は答えに窮してしまう。上田さんは、園の扉を開けながらさらに言った。「立花さんって、仕事上の命令系統にある上司の言うことより、頼りになると信じてる人や発言力の強い人の言うことを聞いてしまうタイプなのかもしれないわね」私はハッとしてその場に立ち止まり、息子を引き取る上田さんの背中を見つめた…。*じつは、亮くんの転勤が決まったとき、上司から私も一緒に配属にならないか掛け合ってあげると打診された。その話は本当にありがたくて、仲良くしていた女の先輩につい話してしまったのだけど、先輩から返ってきた答えは意外なものだった。「そんなの、言ってみただけだってわからない? 周りみてごらんよ。うまくいったって人どれだけいると思ってるの?」先輩の言うとおりだった。夫婦で一緒に転勤するのはあまり例がなく、たいてい女性のほうが退職してしまうパターンが多かった。仕事では、上司のやり方よりも先輩のやり方のほうが効率がよかったのもあって、仕事の相談は先輩にするほうが多かったし、亮くんとの恋愛相談にも乗ってもらうこともあった。結局、退職することを決めて先輩に報告したとき、先輩の顔がわずかに歪んだ気がした。年齢があがってくるにつれて、自分の思いどおりに事を運ばせようと考える人は多くなる気がする。もしかしたら最初は本当に親切だったはずのことも、少しずつ気持ちは変化してしまうものだ。そんな当たり前のことに、私はずっと気がついてなかった…。■突然、夫が私をソファに押し倒した…とはいえ、人はそうすぐに変われない。翌朝もその翌朝も、そのまた翌週もカオルさんの言うことを聞いては落ち込み、グループLINEに一喜一憂する日々が続いた。だけど、少しずつそこに違和感を覚え、このままではいけないという思いも芽生え始めていた。そんななか――。ある日の夜、あまりに気分が沈んでいた私はお風呂上がりにイナガキくんからもらった香水をつけてみようと思いたち、私は箱から香水の瓶を取り出した。(これで、少しは気分が上がるといいな)そう思ってつけた瞬間……。ガラッと洗面所の扉が開いて、そこには、かなりお酒の入った亮くんが立っていた。「あ、おかえり……どうしたの?」亮くんの目は据わり気味で、私が手にしている瓶をじっと見ている。「これなんだよ! どういうこと?」「これは、友だちにもらったやつで……」そう言うなり、私は亮くんに瓶を持ってる手首を掴まれる。「なにいまさら色気づいてんだよ!!」あ! と思ったときには香水の瓶は床に落ち、濃い香水の香りが立ちのぼった…。亮くんは私をリビングまで連れていくと、そのままソファに押し倒した。「ちょ、ちょっと……亮くんってば……やめて、やめてよ……」と、次の瞬間。「ぐぉぉぉぉぉおおおおぉ、ごぉおおおおおおおぉおおぉぉお」(え? まさかの……い、び、き?)亮くんは、私の上に乗るなり急激な睡魔に襲われたのかそのまま寝てしまったようだ。何とか抜け出した私は、亮くんに毛布を掛けてあげながらもあっかんべーしてベッドに潜り込む。だけど、なかなか寝付けず、仕方なくスマホを取り出すと、イナガキくんからLINEが来ていたのに気がついた。「元気? あれからしばらく連絡取れなくてごめん。じつは、あと1ヶ月ほどでここを離れることになったんだ。仕事の目処もついたし、よかったら近いうちに会わない?」私は、急に苦い思いがこみ上げ、衝動的に通話ボタンを押していた――。■夫が私を雑に扱うワケは…翌朝。「いててててて……なんで俺ソファで寝てるんだろ」あきらかに二日酔いの亮くんは、頭を抱えながら私に水を持って来て欲しいようなジェスチャーをした。いつもなら、水を汲んであげるところだけど、私も泣きはらした目でそんなことする心の余裕がなかった。「友里、どうしたその目? ものもらいか?」亮くんは昨日やらかしたことを覚えていなかった。それだけでも腹が立つ。それもなんとか我慢して、亮くんがシャワーを浴びている間に私はソファ周りを整えた。すると……。置きっぱなしの亮くんのスマホを覗いた途端、例のアキって子からの「助けてください(´;ω;`)」というメッセージが目に飛び込んできた。(亮くんは、私を助けないで会社の子を助けるんだ……私にはあんなぞんざいな態度を取って……)シャワーから出てきた亮くんに、私は目すら合わせたくなくなっていた。とにかく、いまは早く亮くんに出勤してほしかったし、口も利きたくない。「なんだよ、その無愛想なの……まあいいや。行ってくる」ドアがバタンと閉じる音に、また涙があふれそうになるけれど、それをこらえて悠斗をいつものように送り届ける。途中、カオルさんに話しかけられた気がするけれど、「急いでるので」の一言だけでそそくさと帰ってきた。*(もっと早くこうすればよかったのかもしれない)そう思うと、うじうじと悩んでいたことが何だかとてもちっぽけなものになっていく気がした。私はずっと、自分を置き去りにしてしまった。昨日の亮くんの態度は、私が私を大事にしなくなった結果だ。もっと、私は自分を大事にしたい。そう思ったとき、ふとミシンセットが目に入った。(あ……しばらく私、デザイン描いてない)私はしまい込んでいたケント紙を出すと、無我夢中でクロッキーを描き始めた。何枚も、何枚も、紙にいまの気持ちをぶつけていた。我に返り、視線を落とす。躍動感にあふれるその絵には、自分の本心が映し出されている気がした。目の前が急に明るく開けたように感じ、進むべき道が照らし出されたような感覚をおぼえた。イラスト・ ぺぷり 【わたしの糸をたぐりよせて】 連載 「第1話」から読む ≫ 夫とは口喧嘩ばかり…幸せな家庭が壊れかけていく 前回「第8話」のお話 ≫ 「ママだから」に縛られていた。彼の一言に女としての自分を思い出す… \「うちのダメ夫」連載が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年03月03日3月〜4月になると、卒業、進級、クラス替え、クラス役員交代、習い事の更新など、お母さん達の「お気遣いシーン」は多くなりますよね。そこで、本日のコラムは「お世話になった先生&ママ友へ贈る、ご予算1,300円(税抜)以内の贈り物」です。リニューアルしたてホヤホヤの当店プチギフト特集から、ママ友編と先生編の2本立てでお送りします。〜ママ友編セレクト〜■ギフト仕様、安心キッズおやつまずは、1〜5歳くらいまでのお子さんがいるご家庭向けです。親子でよく通った子育て支援センターや習い事でのお付き合い。困ったときに助けてもらったり、キッズ用品の貸し借りでお世話になったり・・・そんな仲良し親子へ贈りたい。・ 原料はお米(高知県産)と野菜だけ。・ バラしてお配りできる、3パック入り。・ 動物イラストの可愛らしいデザイン。「チョコや飴はまだあげてないのよね〜」というママ&キッズにも安心して贈れる、砂糖も食塩も使わないナチュラル系おやつです。3箱入りなので、まとめてでもバラして配っても使えて、ストックしておけば何かと便利。お友達の下の子にプレゼントしても喜ばれそうですね。▼ご紹介したアイテムはこちら ⇒「スクスクボール3箱入りセットSUKUSUKUBALL」 ■ 人気2ブランド、ハンカチタオル何枚あっても困らない定番ギフトといえば、ハンカチタオル。アイロン要らずで、ママの味方ですよね♪そんなハンカチタオルは、この人気2ブランドをセレクトしました。<今治産×南仏レゾリヴァード>南仏プロヴァンスで200年の歴史を誇るレゾリヴァードからは、選べる6種類が揃っています。柄違いで役員ママさん達に配ったり、親子リンクコーデにしてセットを組んだり。今治産のフワフワ肌触りと、上品なプリント使いで、シャキッと漂う清潔感。所作まで爽やかに見えてくる、好印象アイテムです。▼ご紹介したアイテムはこちら ⇒「レゾリヴァード今治産ハンドタオルLes Olivades」 続いては、<今治産×英国リバティプリント>こんな柄のリバティプリントなら、ほんのりモード派なママさんにも似合いそう。ふんわり可愛いイメージからシックなプリントまで、全8種類です。年下ママ〜先輩ママさんまで、年齢を問わずに贈りやすい英国伝統スタイル。普段のファッションの雰囲気をイメージしながら、素敵なママさんにピッタリな似合わせ柄を見つけてくださいね。▼ご紹介したアイテムはこちら ⇒「リバティ今治産ソフトハンドタオルLIBERTYPRINT」 ■ SNS映え、ホットチョコレート自分では買わないけれど、貰えたらすごーく嬉しい。そんな”いつもと違う”スイーツは、やっぱりママ達のウケは抜群ですよね◎。受け取った瞬間、笑顔がはじけちゃいます。・ 今季初登場で1,927本突破!・ 1本で映える、プチギフトの新ヒロイン。・ あの有名アーティストともコラボした、マダムキキ。カフェまで行かずに、自宅で好きな時間に個性派ホットチョコレートがいただける。しかも、アートなセンスを感じながら、魔法のようにミルクに溶かして簡単に作れる至福の1杯。そんなリッチな時間を、いつも忙しいママ友へ贈りたい。。。美味しくって華やかな、1本映えスイーツギフト。▼ご紹介したアイテムはこちら ⇒「アンジェ限定angers×MmeKIKI(マダムキキ)ホットチョコレートスティック」 ※1月19日よりSALE開催!個別ラッピングは承れません。続きまして、クラス担任、学童、習い事、退職される先生へ、「お世話になりました」の気持ちに添える贈り物です。〜先生編セレクト〜■ 洗練リネン、ユニセックスハンカチおじいちゃん先生、おばあちゃん先生、新米先生にも。(ギフト用に選んでいたら、、、つい自分用にもポチッとしたくなる物欲刺激レベルですー・笑)・ 大判42×42cmで用途アレンジ自在・ 年齢性別を問わずに選べる豊富バリエ・ 雑貨ファン注目の「lino elina」ブランドリトアニアリネン素材は、使えば使うほど手放せなくなる使い心地の良さ。男性の大きな手も拭きやすく、ランチクロスにしてもいいし、かごバッグの目隠しや、家のキッチンで使ってもよしと、何年先も愛用してもらえそうな1枚です。My定番プチギフトとしてブックマークしておけば、贈り物上手な人になれる予感。▼ご紹介したアイテムはこちら ⇒「linoelinaリネンハンカチ/リーノ・エ・リーナ」 ■ 先生に感謝のハンドクリーム毎回同じブランドのハンドクリームだと、正直贈る自分もちょっぴり飽きてきてしまったり、サプライズの鮮度ダウンを感じがち〜。そこで、見た目シンプル&香りリッチな「BUONASTELLA」はいかがでしょう?・ 調香師によるオリジナルの香り・ 職場のデスクでも浮かない、シンプルパッケージ・ 通年使えるライトなジェルタイプいつもニコニコの笑顔で見守っていてくれている先生も、ストレス、イライラ、心配事、きっといろいろありますよね。気分を上げる/落ち着く/頭スッキリの3タイプの香りで、先生の手肌がツルンと、そしてリフレッシュできますように。▼ご紹介したアイテムはこちら ⇒「BUONASTELLAハンドクリーム/ブォナステッラ」 ■ 推しは黄緑色「お世話になりました」プチギフト特集コラムでは、もはやレギュラーになりつつある人気っぷり。今回は、トリを飾ります!!「中川政七商店」のごあいさつ布巾。先生へ贈るならば、黄緑色の「お世話になりました」、桃色の「ありがとう」 ですかね。メッセージカード要らずで気持ちが伝わるので、字に自信がない人でも大丈夫です。大勢の教え子や保護者に囲まれてなかなか1人ずつ時間が取れない状況で渡す時や(←あるある)、授業の合間にササっと一言二言で渡す時にも、このパッケージが後からちゃんと気持ちを伝えてくれます。外見も中身も抜かりなし。これぞ今どき日本のコミュニケーションツール。▼ご紹介したアイテムはこちら ⇒「中川政七商店ごあいさつふきん」 いかがでしたか?他にもまだまだある、「プチギフト」。この度、普段使いのありがとう、お世話になりました、おめでとうにちょうどいいプレゼントを集めた1,500円(税抜)以内のプチプラが充実した内容へとリニューアルいたしました。↓ぜひ、チェックしてみてくださいね↓ 出会いと別れの季節に ■ギフトのはなし ■暮らしのはなし T.Kitahara作って食べて、会話が弾む。家族との大切な日常に、ほんのひと手間、幸せの仕掛けを。
2020年02月20日【今週の悩めるマダム】私のママ友に、仏様のように怒らない人がいます。子どもの学校関係や町内会でいろいろとトラブルが起きていても、いつもニコニコしていて冷静です。私には真似できません。ほんの少し悪口が聞こえてきただけで、何日も何日もそのことを考えて落ち込んでしまうのです。人間の器が小さいからでしょうか?(福岡県在住・50歳主婦)感情を表に出さない人っていますよね。悪口を言われているのに平気な人が、僕の周りにもいます。だれかが事故にあって大変なことになっているのに普通にしている人とか……。昔、僕の知り合いにそういう人がいて、「あんなこと言われても平気なの?」と、尋ねてみたことがあるんです。すると彼は「全然平気。そもそも誰にも期待したことがないから、失望することもないんだ。僕には関係ない世界なので、何を言われても気にもならないし、へっちゃらだよ」と言いました。強がっていたのかもしれませんが、とにかく図太い。誰にも期待をしないということは、つまり彼は最初から誰も信じてないのだな、と思いました。僕のことも、信用してくれていなかったのかもしれませんね。僕の個人的な意見ですが、そのママ友さんよりも奥様のほうがよっぽど人間的で、健全だと思います。怒りの感情を表に出さないのは、人間ができているからではないのです。そういう人は、人徳者であったり、優しい人ではないというのが僕の持論です。この前の大晦日のミサで、ローマ教皇が信者の女性に手を摑まれ、危険だからとっさにその女性の手を叩いてしまった、というニュースがありました。その直後、教皇は謝罪したうえで「女性に対するいかなる形の暴力」も非難する演説を行ったそうです。どんなに徳のある人でもこうした行動が人間的であり、何より事後の対応が素晴らしいと思いました。何をしても怒らない人は優しい人だと思われがちですが、実はその逆。そういう人は、世界を遮断しているだけなのです。自分には関係ないと、すべてをブロックしているので平気で微笑んでいられるわけです。怒ること自体が時間の無駄だと思っている人。「へ~、そうなんだ」で、すべてを終わらせて何事もなかったかのように振る舞っている人。まぁ、これだけ複雑な世界になると、そうやって割り切って生きていくこともひとつの方法かもしれませんが、僕は正反対の考え方を持っています。嫌なことがあったら、苦しくても抱えながら生きていいんじゃないでしょうか?そのことで腹を立てたり、悶々としたり、疲れたりしていいんです。でも、それで自分があまりにも苦しくなったら、「すでに過ぎたことだから、これ以上抱えてもどうにもならない!」とようやく割り切って、苦しみを薄めればいい。そうやって日々と折り合いをつけながら生きていきましょう。どうしようもないこともありますし、最後はいい意味で開き直るしかありません。怒ることや苦しむことは、とっても人間的なことなんですよ。他人に期待も興味もいっさい持たないという生き方は楽かもしれませんが、奥様がそうする必要はないでしょう。悪口が聞こえてきたら、怒りましょう。それでいいんです。【JINSEIの格言】僕もそんなに大した人間じゃないので、いつもカッカしています。でも、それってとても人間的なことなのです。奥様も悪口を言われたら怒りましょう。ただし、あまり引きずらないで。この連載では辻さんが恋愛から家事・育児、夫への愚痴まで、みなさんの日ごろの悩みにお答えします!お悩みは、メール(jinseinospice@gmail.com)、Twitter(女性自身連載「JINSEIのスパイス!」お悩み募集係【公式】@jinseinospice)、またはお便り(〒112-0811 東京都文京区音羽1-16-6「女性自身」編集部宛)にて絶賛募集中。※性別と年齢を明記のうえ、お送りください。以前の連載「ムスコ飯」はこちらで写真付きレシピを毎週火曜日に更新中!
2020年02月18日前回からのあらすじ幼稚園のママ友の逆鱗に触れ、怒りとともにどうしていいかわからなくなる友里。さらに夫の不穏な行動で不安になる。そんなとき同級生だったイナガキの誘いで出かけたのだが…。 「ママ友の逆鱗、夫の不穏な行動…心折れた私が頼ったのは」 ●登場人物●友里:都会で就職し結婚したが、夫・亮の転勤で地元の街に戻ってくる亮:友里の夫。友里から告白してつきあうように。息子の悠斗を妊娠して以来、夜の生活がないイナガキ:友里の幼なじみ。小学校~高校まで一緒だった。現在は人気デザイナー。上田:悠斗と同じ幼稚園に通うママで、うさぎ組のクラス委員長カオル:悠斗と同じ幼稚園に通うママ友で、友里を配下に置こうと考えてる※このお話はフィクションです■意外なダメ出し。私は変わった…?レストランに着いた私は、店の外観にたじろいでしまった。子どもがいては到底利用できないラグジュアリー感。それは雰囲気的な問題もあるけれど、頭を掠めるのはやっぱりお金のこと。(これ、ランチだけで2000円超えてくるよね……)夫に食べさせてもらっている立場で、こんなところに行けるはずもなく思わず後ずさりしてしまう。「どうしたの? 入ろうよ」「うん……でも……」「いいからっ!」イナガキ君は私の後ろに回ると、背中をぐいっと押して無理やり店に入らせようとする。「わかったわかった、入る。入るからやめて」席に案内されると、イナガキ君はいきなり笑い出した。「だってさ~、友里ちゃんおかしかったんだもん。覚えてる? 高校3年のときの文化祭で隣のクラスがお化け屋敷やってて、怖がって入ろうとしなくて背中押したの」「うん、なんとなく」「あのときとなんか一緒の顔してたんだよなあ。もしかして、値段とか気にしてた?」図星を突かれて私は押し黙ってしまう。「大丈夫だよ。ここはランチだけはお得なんだ。ディナーに使うとそれなりにとられちゃうけど、メニュー見てみて。ランチセットはみんな千円札でおつり来ちゃうから」イナガキ君のそのセリフに店員さんが苦笑いした。「さ、好きなもの頼んでよ」そう言われてメニューを見ても、私は何も選べなかった。結局、イナガキ君がハンバーグステーキセットを頼んだので同じものを頼むことにした。*「で、どうしたの? さっきすごく浮かない顔してたよ」私はことの顛末を話した。すると――。「友里ちゃんってさ、いつからそんなに人の顔色窺うようになっちゃったの? 高校のときは、そんなんじゃなかった気がするよ」イナガキ君に私のよくない変化を指摘されて、口をつぐんだ。「あのさ、文化祭でコスプレ衣装作ったじゃない。そのときにどうしてもセルリアンブルーの布地が欲しいって電車で1時間半もかけて県庁近くの手芸用品店行ったじゃない。んで、めちゃくちゃかっこいいもの作るんだってクラスのみんな巻き込んでさ。すっごく大変だったんだけど、あのときの友里ちゃんはかわいかった」「えっ……」かわいかったとはっきり言われ、あっという間に耳まで真っ赤になる。「もう、褒められなれないコはすぐそうなっちゃうんだから。いくらでも言ってあげるよ。キミはかわいいって」その後もハンバーグをひとくち口に運ぶたびにかわいいとかステキとか連呼され、食べ終わるころには身体中が熱くてかなわなかった。「あー、おもしろかった。やっぱり友里ちゃんはからかいがいがあるなぁ」「もう、そういうところ小学生のときから変わってない」「でも……話戻しちゃうけど、顔色うかがうようになっちゃったのいつからなの? ママになってから? それより前あたり?」そう尋ねられて私は言葉に詰まってしまう。「まあいいや。そろそろ出ないと、幼稚園のお迎え間に合わないんじゃないの?」言われて時計を見ると、2時半近くになっていた。今日は延長保育を頼んであるから大丈夫と告げると、イナガキ君はじゃあ行きたいところがあるからと店を出て歩き出した。■人の顔色ばかりうかがうようになったのはナゼ?歩き始めてすぐに、高校近くの並木道ということに気がついた。「懐かしいよね……」私はそう水を向けるも、イナガキ君はさっきまでの様子とは打って変わって神妙な顔つきになっていく。互いに無言のままどれくらい歩いただろうか。そして、イナガキくんが不意に立ち止まるとこう切り出してきた。「あのさ、友里ちゃん。今日僕は友里ちゃんに伝えたいことがあって呼び出したんだけど、今のキミにとても話すことはできないって思った」「え……?」「キミは、いつの間にか顔色をうかがうことを覚えて正当なことと理不尽なことの区別がつかなくなってる。僕はまだしばらくホテルにいるから、できればこっちにいる間に……」そこまで言って、イナガキ君は口ごもり、少し俯いた。すぐに顔を上げると、さっきまでの明るい表情に戻っていた。「今日は僕が時間切れ。ホテルに戻ったらさっきの香水渡すから」ホテルに戻ると、イナガキくんは香水を取りに部屋に向かった。(正当なことと理不尽なことの区別……か)そんなこと考えたこともなかったなと思っているところに、イナガキ君が戻ってきた。「さっきはちょっとひどいこと言っちゃったけど、できればまた近いうちに会ってほしい。そのときは、この香水の感想を聞かせてね」わかったとうなずいて、私はホテルを後にした。■抜け出せない地獄と思っているのは、私だけ?イナガキ君の指摘を引きずりながら幼稚園に迎えに行くと、ちょうど上田さんと鉢合わせる格好になった。上田さんは、建築パースの仕事をしていて、ときどき延長保育を使っていることを保護者会の席で話していた。「あ、立花さん。今日は延長したんですね」「はい、ちょっと人に会う用事があって。個人的な用事で制度を使うのってあんまりよくはないんでしょうけど」「ちょっと待って、よくないって誰が決めたの?」「誰がってことはないですけど……先生方の負担を考えると申し訳なくて」私はとっさに言葉を濁す。脳裏に浮かんでいるのはカオルさんたちの姿で、しきりと園に甘えるのはよくない、母親なんだから自分のことは後回しにすべきだと言われたことが頭のなかで響いている。「あのね、制度として存在しているものに対して、“本当は使ってほしくないんじゃないか”と遠慮するの、自分の首を絞めるだけだと思うのね。だって、その制度をうたっているんだから、それを利用することのどこが悪いの? ルール違反はだめだけど、規約の範囲内なら罪悪感を持つ必要はないと思うわ」「……」「もし、もしもね、それに対して裏でグチグチいうような園だったら、私はここに入れていないと思うの。それに、『本当は嫌なんだけどね』なんて言い出すくらいなら、最初から制度化しなきゃいいだけの話だと思わない?」私は、ただ黙って上田さんの話を聞いていた。園の門にさしかかったとき、上田さんは一呼吸おいて私と向き合った。「ねえ、言いたくなかったら別に言わなくてもいいけど。もしかしたら園ママの誰かに“良妻賢母とは”みたいな感じの話をされた?」私はぎくりとした。まさにカオルさんにその説教を繰り返し言われているところだったから。「いえ、あの…。確かに、言われたこと、あります。でも、それがなにか……?」「あなたが言われた『理想のママ』というものが苦しかったのなら、それはスルーしちゃっていいと思うのよ」上田さんの凛とした、でもなぜだかもっと聞いていたくなる言い方に、わずかに心が動く。そんなふうに振る舞えたら、どんなにか楽だろう。周りの声を気にするがゆえに、クモの糸が絡みついたように身動きが取れなくなっているいまの自分を思い、にわかに焦りを感じ始めた。早くこの状況を抜け出さなければ……。イラスト・ ぺぷり 【わたしの糸をたぐりよせて】 連載 「第1話」から読む ≫ 夫とは口喧嘩ばかり…幸せな家庭が壊れかけていく 前回「第7話」のお話 ≫ ママ友の逆鱗、夫の不穏な行動…心折れた私が頼ったのは \「うちのダメ夫」連載が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年02月18日前回からのあらすじ夫を見送りに行った先で偶然出会ったのは、幼なじみで友里がひそかに好意を寄せていたイナガキだった! その出会いに驚きながらも、自分が忘れようとしていたある思いに駆られていく友里。そしてイナガキからホテルに誘われる…。 「夫への不信感、そして昔好きだった彼とLINE交換で私は…」 ●登場人物●立花友里:都会で就職し結婚したが、夫・亮の転勤で地元の街に戻ってくる亮:友里の夫。友里から告白してつきあうように。息子の悠斗を妊娠して以来、夜の生活がないイナガキ:友里の幼なじみ。小学校~高校まで一緒で、現在は人気デザイナーカオル:悠斗と同じ幼稚園に通うママ友で、友里を配下に置こうと考えてる上田:悠斗と同じ幼稚園に通うママで、うさぎ組のクラス委員長※このお話はフィクションです■ママ友からの激しい糾弾! そのとき助けてくれたのは…イナガキ君との待ち合わせ当日の朝。6時に起きてダイニングを覗くと、亮くんが飲んだと思しきコーヒーカップが置かれたままになっていた。(え……早出なんて聞いてないよ)いつの間にか出勤していた亮くん。私のなかに言いようのない不安が広がっていく。取り敢えず、悠斗だけはきちんと園に送り届けないと。そう思い、悠斗の前では普段どおりに振る舞った。「じゃあね、ママ。行ってきま~す」悠斗の無邪気な笑顔に心がチクリと痛みながら、踵を返す。すると、いつの間にかカオルさんが背後に立っていた。これまで見たことがない、まさに頭から湯気が立っている…という表現がぴったりの顔つきで。「お、おはようございます」「…………」カオルさんは無言で私を睨み、腕を掴むと、そのまま引っ張りながら歩き出す。「え、え、なにこれなにこれ……?」*状況が飲み込めないまま、連れて行かれたのは近くの月極駐車場だった。「あんた! あんな良いマンション住んでて招待しないってどういうことなのよ!!」「え……!?」「とぼけないで! この子がたまたま親戚の用事とかで近くを通りかかったら、悠斗と一緒に家に入ってくところ見たっていうんだから!!」カオルさんのとなりには、バツの悪そうな顔をしてる園ママがふたり。そのうちの一人は私が一番最初にお茶会に招待されたママ、佐々木さんだった。「あの、私、社宅だから無理って……?」「だから何だって言うの? オンボロ官舎の佐々木さんにかぶせて言ってくるからうっかり騙されたじゃない! 社宅は社宅でも借り上げマンションじゃないのよ、この卑怯者!」(どうしてここまで……あっ!!)とっさに、スーパーの生け垣でのことが思い浮かんだ。あのときから、私はこのふたりのどちらかにつけられていたのかもしれない…そう考えると急に悔しさと怒りがこみ上げてくる。「あの、お言葉ですけど……」私が言いかけた途端、誰かが駆け寄ってくる砂利の音が聞こえてきた。「あー、いたいた。カオルさん、園長先生がちょっと話がしたいって言ってたから探しちゃった」みんなが一斉に声の主を見ると、息を切らせた上田さんがいた。「えぇっ……なんなの、もう!」「私にもよくわからないけど、とにかくそういうことだから」カオルさんはしぶしぶと園のほうに戻っていき、園ママたちもモヤモヤした表情でその場を離れた。「……ありがとうございました」私が礼を言うと、上田さんは「なんのこと?」と笑顔で言いながら立ち去った。■なつかしい彼の背中嫌な気分を引きずったまま待ち合わせのホテルのロビーに着くと、イナガキ君とすぐさま目が合った。「ごめんね、急に呼び出したりして」「ううん、大丈夫だよ」「そっか、じゃ、行こうか」そう言って立ち上がるイナガキ君の顔を、つい見つめてしまう。「……ん? まさか友里ちゃん、僕の部屋に一緒に行くなんて思ってる?」そんなこと思ってもいなかったはずなのに、なぜだか心を見透かされたような気分になり、私は顔を真っ赤にしながら激しく首を横に振った。「あはは、冗談だよ。昔からそっち方面の話に弱いよね~」そう言いながらロビーを歩くイナガキ君の背中に、高校時代の思い出がよみがえる。いつも、私はイナガキ君にからかわれてた。軽口を叩かれ、ムキになって顔を赤くしながら怒ったりしてた。だけど、どこか居心地がよかった。ずっとこのままでいたいと思ってたけど、お互いに大学合格したのと同時にイナガキ君のご両親の離婚が決まり、よく遊びに行ってた家も取り壊されることになった。壊されていく家を見ながら、涙を流していたイナガキ君。私はどうしていいかわからずに、ただ見守ることしかできなかった――。その背中を抱きしめたいと思いながら…。■「彼にすがりたい!」セルリアンブルーは背徳の色?「セルリアンブルーだな、今日の空。季節が違うはずなのに、あのときの空の色に似てる気がするのは、友里ちゃんがいるからかな」一足先にロビーを出たイナガキ君が、そうつぶやくので私も空を仰ぎ見る。青い空はどこまでも眩しく目がチカチカと痛くなった。「お昼なんだけど、壁紙やナフキンなどに僕のテキスタイルを使ってくれてるレストランがあるからそこ行こう」私たちはエントランスに横づけにされているタクシーに乗り込み、イナガキ君は運転手に行き先を告げた。タクシーのなかは、少し寒さを感じるほどに冷房が効いていて、私は思わず「寒っ……」と身体を縮こませる。すると、「はい、これ羽織りな」ふわりとイナガキ君にジャケットを掛けられ、服についていたフローラル系の香りが鼻腔をくすぐった。「イナガキ君、これいい匂い……」「あ、気に入った? 先週出たばかりのフレグランスなんだけど、限定パッケージデザインを担当したんだ。ちょうど持ってきてたから後で戻ってきたときにあげるね」「いいの? ありがとう」タクシーは街道を進んでいく。すると、遠目にカオルさんとよく似た人が見えて思わず私は顔を伏せた。「なにしてんの? 別に僕たちはやましいことをしてるわけじゃない」「そうなんだけどね……」「う~ん、なんかあるっぽいな。着いたら話してよ」イナガキ君の優しい言葉に、つい私は涙腺が緩みそうになる。(ダメだあぁ! ここで泣くのはよくないって!)それでも、最近降りかかってきたいろいろなことで心が折れかけている私は、つい彼の言葉にすがってしまいたくなっていた。それが、どんな結果を招くのかも知らずに――。イラスト・ ぺぷり 【わたしの糸をたぐりよせて】 連載 「第1話」から読む ≫ 夫とは口喧嘩ばかり…幸せな家庭が壊れかけていく 前回「第6回」のお話 ≫ 夫への不信感、そして昔好きだった彼とLINE交換で私は… \「うちのダメ夫」連載が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年02月11日前回からのあらすじ幼稚園のママ友からの執拗なダメ出しに疲れていく友里。さらに夫の亮のスマホには、意味深なメッセージが届く。心にわだかまりが残る中、夫に頼まれた封筒を届けに行った先で、懐かしい顔と再会するのだった! 「ママ友の執拗なダメ出し、夫への不穏な通知…心のわだかまりが解けない」 ●登場人物●友里:都会で就職し結婚したが、夫・亮の転勤で地元の街に戻ってくる亮:友里の夫。友里から告白してつきあうように。息子の悠斗を妊娠して以来、夜の生活がないマキ:悠斗と同じ幼稚園に通うママ友で気が合うカオル:悠斗と同じ幼稚園に通うママ友で、友里を配下に置こうと考えてるイナガキ:友里の幼なじみ。小学校~高校まで一緒だった※このお話はフィクションです■心に暗い感情がのしかかる中、再会したのは…夫のスマホに届いた不穏なメッセージ。そして急に決まった出張。何もかもが怪しく思えてしまう夫の行動を、結局私は何ひとつ問いただせないまま、出張に出かける夫を見送った私。そのホームで偶然再会したのは、幼なじみで小学校から高校まで一緒だったイナガキ君だった。「イナガキ君、久しぶり! 元気だった?」「うん、相変わらず元気でやってるよ! 今日はどうしたの?」私は、夫の忘れ物を届けに行って、ついでに見送りまでしてきたことを話した。「そっか、いい奥さんしてるんだね。僕はまだ独身だからなー」そう言って微笑むイナガキ君は、高校時代とまったく変わりのない笑顔だった。「懐かしいなー。このままお茶でも誘いたいけど、あいにくアポイント入ってて。LINE交換しない?」LINEを交換したイナガキ君は、颯爽とホームの階段を下りていった。イナガキ君こと、イナガキアキラはいまもっとも注目を集めるイラストレーターだ。最近では、大ヒットゲームのキャラクターデザインを担当したり、お菓子のパッケージデザインを担当したりと活動は多岐にわたっている。私とは、小学校と高校が一緒で、家も近所だったことからよく互いの家に遊びに行っていた。イナガキ君のお母さんがつくる餃子がとても美味しかったのを覚えている。そして私は、あの頃ずっとそっとだけどイナガキ君を見つめ続けていたんだった…。それはもしかしたらイナガキ君も………?(でも……イナガキ君の実家、もうないんだよね)*亮が出張から戻る日。悠斗と二人で餃子を作った。「おにくこねこね、たのしいー!」悠斗のその言葉に、ちょっぴり昔のことを思い出す。イナガキ君のお母さんの前で餃子のひだを作ったこと、うまくできなくて泣いちゃったこと、顔じゅうがオイスターソースだらけになっちゃったこと。全部が愛おしく、懐かしい時間だ。「ママー、これでいいの?」悠斗が私のほうを見上げながら、慣れない手つきで餃子を包んでいく。ちょっと不格好な餃子だけど、焼いてみればたぶん世界でいちばん美味しいはず。餃子は、出張から戻ってきた亮にも食べてもらった。悠斗が包んだことを話すと、とても喜んでくれた。おなかも心も何となく満たされて、眠りに就こうとすると、またLINEが鳴った。カオルさんグループからだ。『明日、久々にお茶会するよー。場所はまだ未定だけど、みんな集まってねー』慌てる気配が漏れてくるほど、「わかりました」メッセージが一斉に届く。私も、何とか遅れないように通知することができて、少しだけ安堵する。■恐怖のママ友お茶会は順番制!?幼稚園に着くと、カオルさんたちが待ち構えていた。場所は一番初めにお茶会をやったママさんのところになったらしい。「ペンキ塗り、終わったからまたみんなをお招きできます」彼女は引きつり笑いでそう言った。道すがら、カオルさんが何か思い出したような顔をしながら、私とマキちゃんに向かって言い出した。「ねえ、1回もあんたたちの家に行ったことないんだけど、いつなら行かせてくれるの?」私とマキちゃんは顔を見合わせる。「うち、実は官舎に住んでるんです。ちょっと古い建物で、とてもじゃないけど人をお招きできるようなところじゃなくて……」「へー。官舎ってことは旦那さん公務員なんだー。佐々木さん、しっかりしてそうだもんね。で、あんたは?」話を振られて私はしどろもどろになりながら社宅であることを伝えた。「そっかー。なかなか厳しいんだね、悪かったよ」私とマキちゃんは、顔を見合わせた――。その日のお茶会はお昼で解散になり、マキちゃんがそっと私に耳打ちした。「これから、私の家に来ない?」■前に進み始めるママ友。私の手放した糸の先は…招きに応じてマキちゃんの家に行くと、マキちゃんは私に手作りクッキーとオーガニックの紅茶を出して、それぞれの味の感想を求めた。「このクッキー美味しい! もしかして、野菜スイーツ?」「その通り。じつは、野菜スイーツを作り出したのには理由があるのね」マキちゃんの告白はとても衝撃的だった。ひまりちゃんの偏食にずいぶん悩まされてきて、時に手を上げたくなるほどつらかったこと。もともと料理は好きだったけど、ひまりちゃんに食べてもらいたくて一から勉強しなおしたこと。その過程で本当に子どもにとってふさわしいご飯やおやつを作りたくなったこと。管理栄養士になろうと思ったけれど、国家試験に通ってもなかなか就労が厳しい現実を知ったので、それならいっそ自分で店を開いてみたいと思うようになったこと。「だからね、今年の夏休みは間借りカフェに挑戦しようと思うんだ。じつはもう、借りる店も決まってるの」そう言うマキちゃんの笑顔は晴れやかで、どこか一本、芯が通っている感じがした。(はぁ……私、最近なにやってるんだろう)夜、窓の外を見ながらなんとも言えないやるせない感覚に見舞われる。服作りを諦めて一般企業に就職を決めたときから、私は現実だけを見て生きていこうと決めた。あのころ、夢なんて見なくてもいいと平静を装っていたけれど、いまのイナガキ君やマキちゃんを見ていると、夢や目標がどれだけ人にとって必要なものなのか思い知らされる。イナガキ君がデザインした商品を目の前にするたびに甘酸っぱい気持ちとともに、もうひとつ隠し続けている想いが心の奥底でうごめくような気がするのだ…。手放した糸の先には確かに大きな夢がついていた。そして…またLINEの通知音が鳴る。ため息をつきながら見ると、イナガキ君からだった。『急だけど、明日ちょっと付き合ってくれない? 11時30分に○△ホテルでどうかな?』……え? いきなりどうしたんだろう? そしてホテル?イラスト・ ぺぷり 【わたしの糸をたぐりよせて】 連載 「第1話」から読む ≫ 夫とは口喧嘩ばかり…幸せな家庭が壊れかけていく 前回「第5話」のお話 ≫ ママ友の執拗なダメ出し、夫への不穏な通知…もしかして不倫?! \「うちのダメ夫」連載が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年02月04日累計90万人を動員したドキュメンタリー映画『うまれる』シリーズの第3弾、ママたちのリアルな子育て事情を描いたドキュメンタリー映画『ママをやめてもいいですか!?』が2月29日より全国で順次公開されます。内容に賛同したベビーカレンダーは映画に協賛し、公開に先立って行われた試写会にも参加。作品の魅力と上映後におこなわれた監督トークショーの模様をお届けします。 首がもげるほどうなずいてしまう「ママをやめたい」理由 『ママをやめてもいいですか!?』。映画のタイトルは衝撃的ですが、子育て中の人なら一度は“ママ”の立場から逃げ出したくなったことがあるのではないでしょうか? ドキュメンタリー映画『うまれる』シリーズの監督・豪田トモさんの最新作『ママをやめてもいいですか!?』は子育てに奮闘するママたちの日常を追った作品です。 「子どもは愛おしいけれど、離れたい」「どうしてパパはママの大変さに気づかないの?」「大変なのは今だけって言われるけれど、“今”助けてほしいんです」 日常を映し出しているからこそ、ママたちから飛び出す言葉は納得の嵐。いっこうに言うことをきかない子どもを怒りすぎてしまって、後から激しく反省するなんてこと……あるあるあるある! 4~5人に1人は予備軍!? さらにパパにも起こる産後うつ 子育てはもっと幸せであっていいはずなのに、ママをやめたくなる背景には何があるのでしょう?カメラがスポットを当てるのは産後うつや実母との関係性にトラウマを抱えるママたちです。 産後うつは妊産婦の10人に1人がなると言われていますが、多くの家族を取材してきた豪田監督は「産後うつと診断はされないけれど、“産後うつ傾向”になってしまうママは4~5人に1人の割合でいるのではないか」と感じているそう。ママに偏りがちな育児や家事の負担や夫婦間の溝、サポート不足といった事情が透けて見えるなか、さらに映画ではパパの産後うつにも言及しています。 パパが考える育児の範ちゅうには「収入を得て家族を養う」という社会的な責任も含まれています。そのプレッシャーからパパたちが妻の産後にうつになる割合は、実はママと同程度。上手くママの気持ちを汲んであげられない不器用なパパの姿は「そうじゃない感」が満載ですが、一方で家族を支えたいという愛情も映し出されていました。 子どもを抱きしめられないと悩むママの過去 終盤は、思春期手前の11歳の長女との親子関係に悩むママ・トシエさんが登場。無条件で子どもを受け入れたり、抱きしめたりすることができないと苦しむトシエさん自身、自分の母親から抱きしめられた記憶がありませんでした。トシエさんの母親は高校のときに蒸発し、それ以来、人を頼ることができなくなったと言います。 ママをやめたくなる気持ちの裏側には、自らの心の内に潜んでいた家族の課題も横たわっています。 「子どもたちに自分は母親から愛されなかったという気持ちを抱かせたくない、わが子に愛情を伝えたい」――そんなトシエさん親子の姿は、わが子だけでなく、実親との関係に悩むママたちに光を与えるのではないでしょうか。 子育ての環境をよくしたいとの思いから映画化を決意 上映終了後の豪田監督によるトークショーでは、映画の企画意図や日本の子育て環境などについての解説がありました。 「孤独感を抱えながら育児をすることは、うつや自殺、子の愛着障害や虐待といった重大な問題につながる可能性があります。ママの不安に寄り添う映画を作ることで、子育て環境を変えたいと思いました」 もともとは動画配信用の短編作品を考えていたけれど、撮影を進めるうちにママたちが抱える苦しみを知り、自ら3,000万円を投じて映画化を決意。ママだけでなくパパも含むすべての親に共感してもらえるように、テスト試写を繰り返したと話します。 「テスト試写後のアンケートでは、登場するパパたちへの評価がボロボロだった(笑)。それだとたしかにママたちの共感は得られるけれど、夫婦の分断を深めてしまいます。パパのインタビューを増やすなどして、ストレス発散で終わらせない夫婦の理解を深められる作品にしました」 鑑賞後の感想は「やっぱり子育てをしているだけでママは偉い!」ということ。共感からたくさんパワーをもらうことで、家族を見つめる視線が優しくなっていることに気づくはずです。映画『ママをやめてもいいですか!?』は、「赤ちゃんの泣き声はBGM」というコンセプトのもと、少し音を大きくして(赤ちゃんが泣いてもOK!)、少し明るくして(後ろに立ちたくなったら立ち見でもOK!)の「ママさんタイム」上映を映画館で予定しています。「赤ちゃん連れで映画館に行くのはちょっと……」というママでも、この映画なら気兼ねなく行けると思います。ママ友も誘って映画館に足を運んでみてはいかがでしょうか?
2020年01月21日前回からのあらすじ幼稚園のママ友に誘われたお茶会は家チェックの場だった! さらにクラス委員長からの提案がさらなるLINE通知を加速していく…。そんなある日、幼稚園を休んだ友里は買い物中、背後に気配を感じるが…。 「幼稚園ママの詮索についていけない…夫があきれるママ友つきあい」 ●登場人物●友里:都会で就職し結婚したが、夫・亮の転勤で地元の街に戻ってくる亮:友里の夫。友里から告白してつきあうように。息子の悠斗を妊娠して以来、夜の生活がないカオル:悠斗と同じ幼稚園に通うママ友。※このお話はフィクションです■もしかしたら外出先をチェックされていた!?家に帰ってひと息ついていると、カオルさんからグループLINEのほうにメッセージが来ていることに気がついた。『今日、幼稚園休んだんだって? 朝見かけなかったから心配になったけど、なんかあった?』予防接種のことは園に伝えてあるから別に問題ないはず。そう思ってありのままを伝えてみた。そうしたら…。『あのさー、幼稚園とはいえ学校なんだよ。自分の都合で休んじゃダメだよ。土曜日混むからとかどうせそんな理由で平日に予約入れたんだろうけど、それは我慢しなきゃ』私はドキッとした。『そうですよ。先生だって内心快く思ってないかもしれないですよね。それに、帰りに買い物なんてしてたらあんまりいい気持ちしてないと思いますよ』そう追い打ちをかけてきたのは、先日のお茶会で突然お邪魔させてもらったママさん。たしかに、そう言わればそうかもしれない。先生は、いいですよなんて言っていたけれど、あからさまに反対できる理由でもない。私は、グループLINEのなかで、以後気をつけますと送信した。翌朝、またいつものように悠斗を幼稚園に送り届けると、カオルさんが背後から話しかけてきた。「ちょっとあんたに話したいことがあるんだよね。いろいろ問題が起きないうちに伝えた方がいいって思ってさ。立ち話になるけどいい?」少しならと言って、カオルさんに連れられた公園には、マキちゃん以外のこの間のお茶会メンバーがそろっていた。「あんたさ、建前と本音の区別、ついてる?」カオルさんに指摘され、私は口ごもってしまった。たしかに、相手の言葉を額面通りに受け止めてしまうところはある。短絡的な思考を自覚しつつも、苦手なところに目を背けている部分はあった。「幼稚園としては、『親の都合で休んでも構わない』って言ってるけど、それは建前でしょう? 本音では、休んでくれるなってこと。そんなことも理解できないの?」私はいくつもの冷たい視線に晒され、何も反論できないまま、ただただカオルさんから幼稚園で過ごす上でのルールや「母親とは」という理想論にうなづくしかできなかった。結局、解放されたのは迎えの時間ぎりぎり……。こんなことがあってからというもの、私は次第に周りの顔色をうかがうようになってしまった。そうして、フルに幼稚園に預ける日々が始まったけれど、何かしら理由をつけられ、カオルさんたちに呼び出されては愛想笑いでダメ出しを受けるなんてことを繰り返すようになっていった。■夫のスマホに現れた不穏なメッセージある日の夜。悠斗を寝かしつけたあと、缶チューハイ片手に亮の帰りを待っていた。(ここのところ、ちょっと帰り遅いよね……どうしたんだろ)と、思っていたらちょうどよく玄関のドアが開いた。「ただいま~。今日は飯食ってきたからいらない。お風呂沸いてる?」そう言って、亮はスマホを無造作にテーブルの上に置くと、そそくさとお風呂に入っていく。(ごはん食べてくるならそう言ってくれればいいのに……)用意してある食事を片づけようと席を立った途端、亮のスマホの画面が光った。『先輩、今日はお食事ご一緒できてよかったです☆また今度……』(なんなの……これ? 、もしかして……)動揺しているところに、亮がお風呂から上がってきた。「ねえ、ビール出してくれない?」私は、いま見たことを切り出すわけにいかず、悶々とした気分が拭えない。■夫と入れ替わりに目の前に現れたのは…――朝起きると、亮がベッドにいなかった。あれ? と思い、リビングのカレンダーを見ると「大阪出張」と書かれてある。(昨日まで書かれてなかったのに……)悶々とした気分のまま、私は悠斗を幼稚園に送り届ける。悠斗は「あのね、きょうもひまりちゃんとあそぶんだよ~」と、上機嫌。「そっか~、よかったね」と私は話を合わせるけど、心のなかはまるで、ポケットに入れたまま洗濯してしまったハンカチみたいにぐちゃぐちゃだ。アイロンを使ってもどうしてもこのしわは消えそうにない。カオルさんと目が合う。彼女が満面の笑みで近づき、まさに口を開こうとした瞬間、私のスマホが鳴った。慌てて電話を取ると、亮からだった。「ごめーん、悠斗送って行ったばかりだと思うんだけど、リビングに封筒忘れたんだ。今日、大阪出張で使うやつなんだよね。あと1時間は駅で待てるから、悪いけど届けてくれない?」私はあいさつもそこそこに慌てて自転車に乗り自宅へ戻った。駅の新幹線口には、亮が困った表情を浮かべて立っていた。「ごめん、遅くなって」私は亮に封筒を手渡す。「助かったぁ……ありがと。それじゃ」と亮があっさりと封筒を受け取りホームに行こうとしたので、慌てて私も入場券を買って新幹線を待つことにした。だって昨日のことをまだ聞き出せていないから……。春の空気は、まだまだ冷たいときがある。のぞみが通過するたびに、びゅううっと風が吹いて、薄手の服ではまだまだ鳥肌が立ちそうだ。しかも、そのたびに話は遮られ、何を話せばいいのかわからなくなる。「なんだよ、友里」「……」亮が乗るひかりが着いた。ドアが開くと、次々と人が下りてくる。「じゃ、見送りありがと。行ってくるね」と言いながら亮が乗り込むとき、鮮やかな色彩の服に身を包み、柔らかなフローラルの香りをまとった男の人とすれ違う。そして、新幹線は、発車ベルとともにホームを離れた。「行っちゃった」私が、踵を返したそのとき、さっきすれ違った男の人と目が合った。「……あれ? ねえ、友里ちゃんだよね!!」その言葉に思わず私は立ち止まって、彼の顔を見た。まじまじと見ると、急に懐かしさが込み上げる。「あ……もしかして、イナガキ君? 久しぶり」――小学校6年間、高校3年間をともに過ごした友だちと、こんなタイミングで再会するなんて思ってもみなかった。込み上げる思いを抑えつつ、しばらく心地良い会話を交わした。まだ春のはずなのに、どうしてだか澄み切ったセルリアンブルーの青空が広がったような気がした。あの日、たしかにすぐ隣にあった青い糸で結んだ絆を密かに感じながら。イラスト・ ぺぷり 【わたしの糸をたぐりよせて】 連載 「第1話」から読む ≫ 夫とは口喧嘩ばかり…幸せな家庭が壊れかけていく 前回「第4話」のお話 ≫ 幼稚園ママの詮索についていけない…夫があきれるママ友つきあい \「うちのダメ夫」連載が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年01月21日1月31日公開の映画『嘘八百 京町ロワイヤル』の完成披露試写会が20日、都内で行われ、中井貴一、佐々木蔵之介、広末涼子、友近、森川葵、山田裕貴、竜雷太、加藤雅也が出席した。2018年に公開された映画『嘘八百』の続編となる本作。中井貴一演じる空振りばかりの古物商・小池則夫と佐々木蔵之介扮する陶芸家・野田佐輔の骨董コンビが、京都を舞台に騙し騙されの珍騒動を描く。前作に続いて佐々木とコンビを組んだ中井は「1作目が終わった時に2作目ができるとは考えもしませんでした。何せ、16日で1本を作りましたし、ものすごく寒かったんです。日々苦しい思いしかなかったので、2作目になるとは思ってもいませんでした」と話し、「2作目が出来てとてもうれしいんですが、またあの苦しい思いをするのかと(笑)。撮影はやっぱり苦しい思いをしました。完成して皆さんの前に立てることが出来て良かったと痛感しています」と今回の撮影も過酷だったという。一方の佐々木も中井の発言に同調して「今回はちょっと豪華にしますよと言われ、撮影日数が4日増えました(笑)。変わらずまた大変だったんです。これは喜劇で面白いんですけど、僕たちはギリギリの緊張感で作りました」と振り返った。シリーズ初登場となる広末涼子は、劇中で中井と佐々木を振り回す謎の京美人というキャラクターを演じている。「人生で初めて茶道とタバコを吸う役にチャレンジしました。タバコは昔吸っていたママ友に教えてもらおうとしましたが、どこでやるかとなって、近所でママが2人でタバコ吸ってたら最悪だよね、週刊誌に撮られたら最悪だよねということで、こっそり練習しました(笑)」と苦労を語った。広末と恋敵の役を演じた友近は「いなり寿司を口から吐いて涼子ちゃんの顔にぶちまけるシーンがあったんですが、本当に顔にかけていいのかと躊躇してしまって、あまり顔にかからかなったんです。そしたら涼子ちゃんが『友近さんにぶちまけられることを楽しみに待っていたのに』と仰っていて、結構変態なんだなと思いました」と話すと、広末は「すごく楽しみにしていたんです。どんな風に来るのかって。変態ではないですけど」と答えた。これに友近は「すごく生き生きとしていたんです。もっと顔にかけて欲しかったっていう感じで」とたたみかけて笑いを誘っていた。映画『嘘八百 京町ロワイヤル』は、1月31日より全国公開。
2020年01月21日業務スーパーに20年以上通っている、業務スーパー通の主婦舞さん(@mai_gyosugets)。そんな舞さんがおいしくてコスパのいいとっておきの商品を教えてくれました。今回は絶品スイーツ2品です! しっとり食感!甘くておいしいカステラ レジ近くにどら焼きなどと一緒に並んでいる「カステラ」(10切れ・175円税抜き)を初購入しました。開封してみるとカステラの甘いいい香りが♪ 10等分にカットされています。 しーっとりしていて、甘くておいしい♡ただ、一つ注意点として、カステラの底についている薄い紙はそーっとはがさないと、砂糖の溶けているおいしい部分が全部紙に持ってかれてしまいます(笑)。 娘たちも「おいしい」「ケーキみたい」と喜んで食べていました。 アレンジで超絶うまいカフェ風スイーツに! もちろん、このまま食べてもおいしいのですが、ちょっとアレンジしてみました。スポンジ生地の代わりに、このカステラを一口サイズにカットしてから、ホイップやマロンクリームと交互に入れてみました。 トライフルの完成です! これが超絶おいしい~♡おうちで簡単にカフェ風スイーツが楽しめました。 本場ポルトガル直輸入のカスタードクリームたっぷり「エッグタルト」 ポルトガル直輸入の「エッグタルト(オリジナル)」(4個入り・398円税抜き)。どんな感じなのかワクワクしながら箱を開けると……。 なんとびっくり直に入っています。袋に入ってないんか~い!ちょっとびっくりして突っ込みを入れてしまいました。 凍ったままのエッグタルトをアルミカップを外してから、オーブントースターで約12分焼きます。表面が焦げそうだなと思い、上にアルミホイルをかぶせて焼きました。それでも端っこが少し焦げました。 でも、とってもおいしそうです。部屋中にいい香りがします♪食べてみると、おいしすぎるー! サクサクの生地にやわらかなカスタードクリームがたっぷりでめちゃくちゃおいしいです! お店の味そのものでクオリティーが高い!おうちでこんなおいしいものが食べられるなんて最高~♡ 同じシリーズでチョコバージョンもあり、濃厚なチョコクリームがたっぷり入っていておいしかったです。 「カステラ」も「エッグタルト(オリジナル)」もとてもおいしいのでリピ買い必至です。育児や家事の合間のおやつや、ママ友の集まりなどのおもてなしにもぴったりですよ。 ベビーカレンダーサイト内のコメントで「ぜひ買ってみたい!」という感想や、「こんなアイテムもおすすめ!」という情報もお待ちしています♪ ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 この投稿をInstagramで見る 舞(@mai_gyosugets)がシェアした投稿 - 2019年12月月18日午前2時47分PST ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。 著者:舞業務スーパー歴20年以上の主婦。Instagramやブログで業務スーパーで買った物の感想やアレンジレシピなどの活用法を発信中。夫、長女、次女、長男の5人家族。Instagram:@mai_gyosugetsブログ:業務スーパーおすすめ商品ブログ
2020年01月17日前回からのあらすじ幼稚園の保護者会で感じた、ある違和感。その不安は、ある幼稚園ママに誘われたお茶会でさらに膨らんでいく…。 「ママ友とのLINE交換が闇に落ちる始まり!切れない糸に巻き付かれていく」 ●登場人物●友里:都会で就職し結婚したが、夫・亮の転勤で地元の街に戻ってくる亮:友里の夫。友里から告白してつきあうように。息子の悠斗を妊娠して以来、夜の生活がないマキ:悠斗と同じ幼稚園に通うママ友カオル:悠斗と同じ幼稚園に通うママ友※このお話はフィクションです■ママ友とのお茶会の行方結局、その日のお茶会は1時間も経たないうちに解散になった。みんな一緒に家を出て、まとまって幼稚園に子どもを引き取りに行くけれど、上機嫌なのはカオルさんだけ。マキちゃんも口を開かないし、もちろん私も話をしたくない気分。お邪魔させてもらった家は、同じうざぎ組のママさんの家だった。何もわからず連れてこられてしまったが、その人は今日のお茶会のためにカオルさんから準備をするように言われ、用意して私たちを待っていたらしい。そのママさんは、カオルさんに部屋の中をジロジロ見られていろいろと詮索されて、かわいそうになるくらいだった。これが独身のころの付き合いだったらカオルさんに対して怒ってるところだけど、声を荒げて肝心の子どもの関係がこじれたらと思うと何もできなくなってしまう。(こんなこと、いつまで続くんだろう……)*夜、夕食の支度をしているとマキちゃんからLINEが入ってきた。『友里ちゃん、こんばんは。お疲れさま。あれから、今日お邪魔した人のところにLINE打ってみたのね。すごく大変だったんじゃないかなって。そうしたら、“あれくらいのことは全然平気です。タンスの中身を見られたわけじゃないし、本棚の本が増えたのと、テレビと冷蔵庫を買い替えたのを気づかれただけだから。なので、佐々木さんも気にしないでくださいね”って返事来たけど、やっぱり大変だと思うんだよね。この童話はつまんなかったとか、DVD買うならCATV加入した方がいいとか言われちゃうとか』(マキちゃん、今日のママさんに労いのメッセージ送ったんだ……気が利くよね……)そう思いながら、私は“大変だよね”と送信した。次になに言おうかと言葉の糸を探っていると、横から転がる毛糸玉みたいな勢いでクラスLINEの通知が来た。『お疲れ様です。上田です。今日、一部の保護者の方からとあるお方のお宅にお邪魔したという話を聞きました。子どもを園に送り届けたあと、引き取りまでの間、皆さんがどんなことをなさっているか私としても詮索するつもりはありません。しかし、一部の方に過重な負担がかかるような行為を確認した以上、私としても放置するわけにいきません。今後は、そのようなことは慎んでいただけると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします』(これ……今日のことだよね。誰かが教えたのかな)上田さんがこうやって釘を刺してきた以上、明日以降は目立つ行動はとれなくなる。ホッと胸をなでおろした次の瞬間。またしてもLINEの通知音が鳴った。ため息をひとついたところで、通知音よりはるかにけたたましい声がした。「ママぁ、おなかすいたぁ!!」■LINE通知音が鳴りやまない食事が終わって悠斗を寝かしつけ、改めてLINEを見て見ると今日行ったお茶会メンバーでグループが組まれているのに気がついた。「今日のこと上田さんに言った人、誰?」口調から怒っているのがありありとわかるカオルさんからのメッセージ。それに対してやってないですとメンバーからのレスが続く。私も、やってないものはやってないのでありのままを返信した。すると、また通知音が。「もう、今日だけでいったい何通やりとりしてるんだろ……」と思ったら亮からのカエルのスタンプだった。■夫に理解されないママ友つきあい帰ってきた亮に、今日の顛末を話そうとしたけれど、話なんてできる雰囲気じゃないくらい疲れてる様子だった。「どうしたの?」と声を掛けても、不機嫌そうな声で「なんでもないよ」と返される。そっかと呟いて、私は軽めの夕飯を出したのだけど、「主婦って楽だよなぁ。家事して子どもの面倒見てるだけで一日終わるんだもんなぁ」なんて急に言われてついカチンと来てしまった私は、「結構、人間関係大変なんだよ」と返してしまった。すると、亮はテレビのスイッチを入れながら、「どうせ、幼稚園の保護者関係なんでしょ。ニコニコ笑って心であっかんべしてればいいのに」それが出来れば苦労はしないよと言い返そうと思ったけど、やめた。どうしてだろう…。これまでお気に入りだった洋服のはずがチクチクするような不快な感情がこみ上げてくる。*朝起きて気がついたら、ほうぼうからのLINE通知が合わせて10件以上も入っていた。開こうかと思ったけれど、今日はこれから園を休んで予防接種を受けに行くことになっているので帰ってきてからにしようと思いなおした。(こういう時、個別接種って楽だよね…誰にも会わなくていいし)悠斗を自転車に乗せた病院の帰りに、ちょっと買い物して帰ろうと近くのスーパーに立ち寄った。すると……。なんとなく物陰から視線を感じる。誰かいるのかなと思い振り返っても知ってる人は誰もいない。気を取り直して、私は自転車で坂道を駆け上がった。このとき、もっとちゃんと後ろを確認していれば、少しでも歩くなりしゃがむなりして視点を変えて見ておけば、あんなことにはならなかったのに…。イラスト・ ぺぷり 【わたしの糸をたぐりよせて】 連載 「第1話」から読む ≫ 夫とは口喧嘩ばかり…幸せな家庭が壊れかけていく 前回「第3話」のお話 ≫ ママ友とのLINE交換が闇に落ちる始まり!切れない糸に巻き付かれていく \「うちのダメ夫」連載が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年01月14日ママ友との関係に苦戦している女性は多いもの。そもそも、子ども同士の関係があってこそのママ友。自分が好んで付き合っている関係ではないので、何かとトラブルも起きがちです。そこで今回は、ママ友が喜んでくれる些細なポイントについて紹介しましょう。文・東城ゆずキリがいいところで連絡を止めてくれる「私が“ありがたいな”と感じるママ友の行動は、キリがいいところでLINEなどのやりとりをストップしてくれる人です。正直、ママって忙しいじゃないですか。ダラダラと続くLINEは、結構こたえます。でも、途中で止めてしまうと“怒らせるかな?”と気を使うのも事実。だからこそ、キリがいいところで“忙しいよね。お時間ありがとう。またね〜!”と、LINEを止めてくれるママ友はありがたく感じます」(Mさん・29歳女性)相手の時間まで考えられる人は、きっと思いやりに溢れている人でしょう。自分に置き換えて考えることが、ママ友問題をうまく避けるためのポイントではないでしょうか。お泊まりや遊びに行くことを許してくれる「子ども同士で盛り上がると、すぐに“〇〇ちゃんの家に泊まる〜!”って言うじゃないですか。中には“ママと来てね”と断るママ友もいるんですが、“いいよ〜!”って子どもだけでもお泊まりを許してくれるママ友は、いい人に感じますね。“たまには、〇〇ちゃんママも、ゆっくりしてね”と預かってくれたママ友。シングルマザーで正直“しんどい”と感じていたときだからこそ、ありがたかったです。子どもの付き合いを重視するのではなく、私への思いやりにジーンときちゃいました」(Uさん・38歳女性)お泊まりや遊びに子どもの友だちが来るということは、家の清掃や料理など、少々面倒なことをしなければなりませんが、「素敵なママ」と他のママから思ってもらえることでしょう。手土産のセンスが良い「誰かのお家に遊びに行くとき、いつも手土産のセンスがいいママ友がいます。普通はみんなが食べられるお菓子を持っていく人が多いのですが、大勢集まるとかぶったりするんですよね。そんなとき、そのママが持ってきたのは、子どもが遊べるおもちゃ。前回は水風船でした。子どもが喜ぶものを考えて選んでいる感じが素敵だし、子どもたちが遊んでいる間、ママたちは会話に専念できます。決して値段は高くはないですが、気が利いてますよね」(Mさん・41歳女性)ママ友関係によくあるのが、手土産の問題。周りのママが高価なものを持参すると、他のママも高価な手土産を持参しはじめ、お互いに疲弊してしまいます。しかし、手土産のセンスがいいママは、発想で勝負をするのでしょう。子どもも巻き込んで楽しめる手土産だと、なお喜ばれるでしょうね。悩みに対して共感してくれる「悩みに対して“うちは、こうやってるよ〜”ではなく、“そうだよね。辛いよね”と共感してくれるママ友さんがいると心強いです。悩みの相談といっても、ただ共感して欲しいだけだったりすることもあるので、貴重な話し相手です」(Iさん・31歳女性)何か悩みを持った時に「そうだね」と同調してくれる人がいるのは、とても心強いことです。頻繁に会わなくても仲良くしてくれる「子どもの予防接種や病院の診察、園のイベントなど、用事が増えると、ママ友付き合いの時間がどうしても減ってしまいます。そんな事情を理解して、お互いが心地いいと感じるペースで会ってくれるママ友は大事ですね」(Wさん・34歳女性)ママは子どもの用事や仕事、家事など、やらなければならないことがたくさんあります。そんなときにママ会の日程があらかじめ決まっていたりすると、それに合わせて動くことになり、ストレスになります。負担にならない付き合いができるといいですね。以上、ママ友が喜ぶポイントをご紹介しました。ママ友というと、つい身構えてしまいがちですが、実はそこまで見栄を張ったりする必要はないのかもしれません。「自分がされて嬉しいことは、きっとママ友も嬉しいだろう」と考えて行動するだけで、もっと気楽にママ友と付き合っていけることでしょう。©Michael H/gettyimages©kohei_hara/gettyimages
2020年01月11日ママ友トークの中で、義母についてどのような話が上がるのでしょうか?今回は、困った義母についてアラサー女子にアンケートを行いました!文・オリ子【アンアン総研リサーチ】ママ友トークで、義母の話題になることはありますか?はい 40%いいえ 60%ママ友との会話で、約半数が義母の話題になることがあるという回答に。みなさん、義母にまつわる何らかの悩みを持っているようですね。詳しくみていきましょう!ママ友トークの餌食になる義母の問題行動って何!?干渉しすぎ! 連絡頻度が多い義母「『孫の画像を送ってー』からの連絡の頻度がきつすぎる。無視もできないからアカウントを飛ばした」 (36歳・会社員)「遠くに住んでいるけど、週に2〜3回くらい、長文のメールが来る。義母がコーラスをやったり、奉仕活動をしたりしている話を長々としてきたり、こっちの様子を聞かれたり。干渉されすぎて負担。メル友じゃないんだし疲れます。たまに、それが理由で離婚を考えることも」(33歳・その他)相手の都合を考えず押しつけてくる義母「義父の退職祝いをするから来いと言われたレストランが自宅から片道1時間半のところだった。まだ子どもが6か月で遠いところは負担だし、授乳室もないし、子連れだとゆっくり食べられなくてコース料理はもったいないから、夫だけ行く旨を電話したら、お父さんを祝う気持ちがあるなら普通は来るわよ!!! と、いきなりブチギレられました。結局行きましたが、孫を見たいだけのようなので、今後はとりあえず会いたそうなら会わせる。ハイハイと言うことを聞くと決めました。本当は縁を切ろうか悩みましたがやめました(笑)」(30歳・主婦)「健康オタクの義母が、あやしげな商品をオススメしてくるとママ友が言っていました。悪気はなく、良いから使ってみてー! というていなのがまた厄介らしい」(35歳・主婦)「義母に、私好みではない子ども服をプレゼントされたこと。着させた子どもの姿を撮って、LINEでお礼とともに送信。義母に会う時だけ着せています。サイズアウトするをひたすら待っています」(27歳・会社員)自分の趣味や意見を押しつけてくるタイプの義母は、ママ友トークでの話題に上がりやすようです。義母の子ども服の趣味については、多くのママが苦労していることかもしれませんね。非常識!? 問題行動しがちな義母「私への小言を私の母にメールしてきた。びっくりし過ぎて何もできませんでした」(33歳・会社員)「子守りを義母にお願いし了承してくれたので外出したところ、義母も子どもを置いて出かけていることがわかり、常識のなさに驚いたとママ友が言っていました」(38歳・会社員)義母と価値観が合うなんてレアなケースだと思いますが、ママから見て問題行動を起こす義母もママ友トークのネタになっています。子どもを預けたのに外出する義母がいるとは! ママからしたら子どものことが何より心配だし、「預けてる意味ないじゃん!」って突っ込みたくなっちゃう!直接言いづらい義母の困りごと。ママ友トークで発散は大事!慣れない子育て、手伝わない夫への苛立ち、自分の時間が持てない辛さ。ママは日々ストレスをためがちですが、そのうえ義母の問題まで抱えているとは。義母もそのあたりを汲んでほしいものですが、価値観や人間性はなかなか変わらないものです。アラサー世代は自分で抱え込まずできるだけ共感してくれる相手に発散するようにしましょう。©Stígur Már Karlsson /Heimsmyndir/Gettyimages©JGI/Jamie Grill/Gettyimages
2020年01月08日前回からのあらすじ入園式のスーツを買いに行った友里は、自分の体型の変化に愕然とする。そうして亮との夜の生活がないことに悩むのだが…。そんな日々の中、息子の悠斗の入園式の日がやってきた。そこで同じクラスとなるママたちに会ったのだが…。 「夫に相手にされていない?私たち、かけちがえたボタンみたい」 ●登場人物●友里:都会で就職し結婚したが、夫・亮の転勤で地元の街に戻ってくる亮:友里の夫。友里から告白してつきあうように。息子の悠斗を妊娠して以来、夜の生活がない※このお話はフィクションです■幼稚園のクラス会で覚えた違和感入園式から数週間は午前保育の日が続いた。子どもたちの身体測定をしてすぐ終了だったり、1時間ほど園で過ごして降園になったりとなかなか妙にあわただしい。そんな中、家の方向が一緒のひまりちゃん親子とはすっかり打ち解けていた。「あの、ひまりちゃんママ。ひまりちゃんママってちょっと言いづらいので、名前で呼んでも大丈夫?」「うん、いいよ。こっちも名前で呼ばせてもらうね」こうして、ひまりちゃんのママことマキちゃんは、私の中でのママ友第一号になった。そして、悠斗にとってもひまりちゃんはガールフレンド第一号。一緒にブランコで遊んだり、砂場あそびをする姿は、本当にほほえましく思える。*ある日、クラス役員決めが行われるとあって、保護者全員がホールに集められた。「役員決めなんて緊張するね…くじ引きだったらどうしよう」マキちゃんのつぶやきに周りのママたちもうなずいていた。「あ、園長先生来た」ざわついていたホールはしんと静まり返る。役員決めは、意外すぎるほどスムーズだった。というのも、事前に園長先生による根回しがあり、前年度にPTA会長を務めた上田さんという人がクラス委員長を引き受ける方向で話が進んでいたからだ。だけど…。承認の拍手を求めるときに、ふたりほどしなかった人がいるのが見えた。そのうちのひとりでちょっとメイクの濃い人が、上田さんのことをあからさまに睨みつけているのがわかる。(え? 何があったんだろう…)園長先生に促され、上田さんがみんなの前であいさつをする。「上田樹の母、上田葉子です。この度、うさぎ組のクラス役員を務めることになりました。一年間、精一杯頑張りますので、みなさんもご協力のほどよろしくお願いいたします」先生の話などが一通り終わったあとで、上田さんの提案でみんなが集められた。「ここ数年連絡網による連絡が途中で止まってしまい、緊急の連絡が最後まで行き届かないことが発生しています。そこで、今年は試験的にクラスごとにグループLINEでの連絡を行うことにしましたのでご協力お願いします」こうして、うさぎ組グループLINEが作られることになり、みんながそれぞれ連絡先を交換することになったのだけど…。「あんた、見かけない顔だよね。この辺に住んでるわけじゃないでしょ?」そう声を掛けてきたのは、さっき承認の拍手をしなかった人のひとりだった。「エダカオルっていうの。よかったらあたしとLINE交換しない?」私には、断る理由がなかった……。そして、私にとってショッキングな事実が判明する。入園式のとき、バッグをめぐってこぜり合いになった子は、カオルさんの息子くんであることがわかったのだ。(なんだろ、切れない糸に巻きつけられたようなこの嫌な予感…)■幼稚園のママ友に誘われたお茶会!?ようやく幼稚園に送り届けたあと11時に降園するまでの間親が園内にいなくてもよくなったのでなんとなく手持ち無沙汰みたいな感じになった。「どうする? 一旦家に帰る?」マキちゃんにそう聞かれてどうしようか悩んでいると、後ろから声を掛けられた。カオルさんだった。カオルさんは、これまでよりも濃い口紅をつけていた。「あのさー、今からお茶会しようと思ってんだけどさー、暇だよね?」ものすごく圧を感じながら私とマキちゃんは思わず頷く。カオルさんはこの他にも数人に声をかけて、結局あわせて4人ほどで行くことになった。「あの、カオルさんのうちではないんですか?」おそるおそる、マキちゃんが尋ねる。「え? あたしんちに呼ぶわけないじゃない! こっから遠いんだしさ」いきなり行って大丈夫な人っているんだろうか? お茶菓子とか持っていかないとまずいんじゃないの? そんなことが頭をぐるぐるし始めたのもつかの間、カオルさんがここだよと指さした。それは、ごくごく普通のアパートの2階部分。大勢で押しかけたらいろいろ申し訳ないことになるんじゃないかと思い、なんとか帰れる方法を探ってみたものの…結局押し切られてしまった。カオルさんと一緒にお茶会の会場とされた人の部屋の中に入る。すると、カオルさんはお邪魔しますの一言もなしに居間に入り、見渡すと、「うん、あんた掃除頑張ってるじゃん。えらいね」掃除頑張ってるってなに?えらいねってなに?今から何が起こるの…!?イラスト・ ぺぷり 【わたしの糸をたぐりよせて】 連載 「第1話」から読む ≫ 夫とは口喧嘩ばかり…幸せな家庭が壊れかけていく 前回「第2話」のお話 ≫ ママ友とのLINE交換が闇に落ちる始まり!切れない糸に巻き付かれていく \「うちのダメ夫」連載が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年01月07日業務スーパーに20年以上通っている、業務スーパー通の主婦舞さん(@mai_gyosugets)。そんな舞さんがおいしくてコスパのいいとっておきの商品を教えてくれました。即リピ決定のおいしさです! 高級なイベリコ豚のパテがなんと約150円! イベリコ豚と言えば高級な銘柄肉のイメージがありますが、でも業務スーパーならイベリコ豚のレバーパテが1瓶約150円で買えるんです。「イベリコ豚のパテ」(148円・税抜き)。 以前から気になってはいたものの、昔レバーペーストをスーパーで購入したことがあるのですが、それは臭みが気になり全部食べきれなかったということがあって、なかなか購入にはいたっていませんでした。ですが、思い切って購入してみました。 嫌な臭みはなし!フランスパンに合う合う! いざ、フタをOPEN! あれ、白いものが……。 一瞬、カビ!?とぎょっとしたけど瓶に注意書きが書いてあって豚肉の脂肪分が白っぽく固まるとのことで、大丈夫でした。 業務スーパーで買った「フランスパン」に塗って食べると、「おいしい!!」。レバー特有の風味はありますが、とてもおいしいレバーパテでした。嫌な臭みはまったくありません! 業務スーパーのクラッカー合わせておつまみに! さらに、業務スーパーの「フォレストクラッカー」に合わせてみると、これも間違いないおいしさ! サクサクのクラッカーにまったりとしたレバーパテ。お酒が欲しくなっちゃう味わいです。 業務スーパーのレバーパテはとってもおいしくて、コスパも良くてリピート決定です。おつまみとしてもいいですし、新年会やママ友とも集まりなどのおもてなしにもぴったりだと思います。ぜひお試ししてみてはいかがでしょうか? ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 この投稿をInstagramで見る 舞(@mai_gyosugets)がシェアした投稿 - 2019年12月月16日午後4時52分PST ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。 著者:舞業務スーパー歴20年以上の主婦。Instagramやブログで業務スーパーで買った物の感想やアレンジレシピなどの活用法を発信中。夫、長女、次女、長男の5人家族。Instagram:@mai_gyosugetsブログ:業務スーパーおすすめ商品ブログ
2020年01月03日うちのダメ夫
あの日、私はいじめの加害者にされた
私の愛すべき家族