くらし情報『心が崩れた兄…激太り、嘔吐、薬の副作用がさらに彼を苦しめる #9』

2018年4月1日 20:30

心が崩れた兄…激太り、嘔吐、薬の副作用がさらに彼を苦しめる #9

“私の兄は、障害者”。見て見ぬ振りして、直視できない現実を避けるように生きてきた、妹目線の連載です。
検査入院の結果から、「統合失調症」と診断された兄は大量の薬を服用するようになりました。

文・心音(ここね)

【兄は障害者】vol. 9

飲み始めた “大量の薬”

目次

・飲み始めた “大量の薬”
・薬で感情をコントロールする意味
・“作用” が強ければ “副作用” も強かった
・薬が病気を悪化させている?
心が崩れた兄…激太り、嘔吐、薬の副作用がさらに彼を苦しめる #9


病院で渡された大きな袋と紙の束は、大量の薬と、それぞれの薬に対しての作用と副作用が書かれたものでした。怒りを抑える薬や夜眠りにつくための薬、意欲を出す薬など……。こんなに大量の薬を飲んだこともなければ、いつまで継続するかもわかりません。「とりあえず、様子を見ましょう」という医師の言葉だけが頼りだった両親は、毎食、どのタイミングで飲むのか、指示書を丁寧に読み始めます。

飲み忘れがないようにタイマーをかけたり、カレンダーに印をつけるなど、今までしたことがない習慣を作ることからスタート。
毎日大量の薬を飲むことは、飲ませる両親も飲み込む兄も大変なことでした。兄は、自分から薬を管理して飲めるような精神状態ではありませんし、ましてや「なんでこんな薬飲まないといけないの?」と時折薬を嫌がることもありました。

その気持ちは、家族全員同じ。

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