くらし情報『兄は精神障害者…「毎日が不安だった」妹が見つけた安息の場所 #17』

2018年6月1日 19:00

兄は精神障害者…「毎日が不安だった」妹が見つけた安息の場所 #17

大学時代はずっと実家にいましたが、特にあてもないまま大学卒業後にひとり暮らしを始めました。初めての家賃、初めての光熱費。今までは全部両親が支払っていてくれた生活費や、細かい生活用品なども “当たり前” ではなかったんだとひとり暮らしをしてから、やっと気づくことができたのです。ひとり暮らしは大変なこともありましたが、良いことも多くありました。

それは、「自分の空間」ができたこと。小学校の時から、朝の目覚めは大抵が兄の騒ぎ声。学校から家に帰ってきても、「薬は飲み終わったのか」「洋服をちゃんと着替えなさい」「お風呂に入りなさい」……そんな、毎日繰り広げられる両親と兄のやり取りは、「自分の空間」をなくすばかりでした。学生時代の醍醐味であろう、友だち同士の “お泊まり会” を経験したこともなかったですし、「うちに遊びにきていいよ」と声をかけることすらできませんでした。
高校時代の彼も、「なぜ心音の実家に行ってはいけないのか」と悩んでいたことが、頭をよぎります——。

「自分の空間」は、心の負担を減らす

兄は精神障害者…「毎日が不安だった」妹が見つけた安息の場所 #17


私のひとり暮らしは、プライベートを充実させることができたのはもちろんのこと、心の負担がかなり減りました。

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