2018年12月5日 20:10
ホームレスにも!? 『カメ止め』監督・上田慎一郎の人生が波瀾万丈すぎる!
『カメラを止めるな!』が社会現象になった、話題の映画監督・上田慎一郎さんに、人生の転機を振り返っていただきました。
人気スターも出演せず、製作予算は300万円にもかかわらずロングランを続ける『カメラを止めるな!』。アジア圏や欧米の映画ファンもその才能に注目する上田慎一郎監督だが、借金苦に陥ったり、ホームレスになったりと波瀾万丈の人生だった。
――『カメラを止めるな!』は、上田監督にとって、人生の転換期のひとつ?
そうです。高校卒業までを第1章とするなら、24歳までのモラトリアム時期が第2章。映画一筋と決意してからは短編などを作って映画祭を回り、その集大成として作った作品です。今は人生の第3章が終わりを告げ、新たな章に突入する時期です。
――高校時代は演劇部で活躍し、自主映画も撮っていたのに、なぜモラトリアムに?
18歳までは成功体験が積み重なって、「俺は天才や」と過信していました。
でも実際はマルチ商法に引っかかったり、自己啓発本にハマってカフェ経営しようと友人たちに金を借りまくって結局頓挫したり。失敗続きで、大きなターニングポイントといえるのが「ベストセラーを出すぞ」と勢い込んで自費出版したSF小説が全く売れなかったこと。