2019年6月10日 19:00
2種類のアレンジで“二刀流” ニコが3年ぶりの新譜
もうひとつ別のバンドを組んでるくらいの感覚があります(笑)」(光村)
同じ曲でも例えば「NICO盤」ではシリアスなロックナンバーが「ACO盤」ではボサノバ風だったりと、聴き比べるのも楽しい。しかし同時期にアレンジやレコーディングを行う制作は大変なのでは?
「作業は大変ですけど、最初にNICO盤のアレンジをして、その反動なのか、ACO盤のアレンジの時には遊び心やバンドの空気感が出しやすい感じもありました」(古村)
「ドラムがアコースティック編成でカホンになるのは実はそんなに大変なことじゃないんですよ」(対馬)
「うん、ベースもACO盤だとさらにシンプルに削ぎ落とされたりしますし(笑)。やっぱり一番大変なのは歌ですよね。アレンジによってすごく繊細な違いがあります」(坂倉)
1曲目の「18?」から《どうして夢を見るの?何世紀経ったって/未だわかっちゃいない事だらけなのさ》と歌っているように「自分たちの未来やロックバンドとしての未来を自問自答しながら作った、僕たちにとっても大事な局面の作品」(光村)だという。伝えたいことを、親しみある主人公や鮮やかなモチーフでポップに描き、それを豊かな音楽性で膨らませていくのが彼ららしい。