2019年8月1日 21:00
村を救った14歳とは…学校を退学した少年が起こした奇跡の実話
だからこそ、マラウイで撮ることが必要だったんだ。
―ウィリアムさんは風車を作る過程でつらいこともあったそうですが、そのとき心の支えになっていたのは、「自分の問題は誰かの助けを待つのではなく、自分で解決するもの」という考えのおばあさまの存在だとうかがいました。キウェテルさんも初長編作品を完成させるまでに10年間かかっています。その間、支えになっていたものは何ですか?
キウェテルさん面白い質問だなぁ、どうだろう。いま考えてみると、ウィリアム本人と彼が達成したことから受けたインスピレーション。そして、こういった物語をこういう形で綴った映画を自分がいままで観たことがなかったという思いかもしれないね。
というのも、若いアフリカの少年の物語をユニークな形で描いた映画というのは、もっとあるべきだと感じているからなんだ。そういった現状を変えるべきだと思っていたし、僕はニュアンスの効いた物語としてたくさんの観客に響く作品を届ける自信もあったからね。
あとは、作り始めたら参加してくれたみんなが楽しんでくれて、映画自体が自然と動力を持ち始めたんだけど、そういうことも支えになっていたんじゃないかな。
人生で最も豊かでマジカルな瞬間を味わえた
―とはいえ、厳しい出来事もあったのではないですか?
キウェテルさん「製作費がちゃんと集まるだろうか」