2016年2月15日 08:00
網戸に張り付いてご飯をおねだり ユーモアいっぱいの“庭猫”
右・アフ オス、推定10歳。左・サブ オス、推定8歳。共に雑種。
兄貴分のアフさんがサブさんを連れてきて、庭猫に。ケンカっ早いアフさんは古傷がもとで半年前に亡くなったが、サブさんがツッコみを入れるのが通例だった。
飼い主がプロカメラマンの場合、その濃~密な関係からか、写真に表れる猫の表情はやっぱり違うよう。アフさん、サブさんの2匹を被写体にした写真集『庭猫』を刊行したカメラマン・安彦幸枝さんに、とっておきの写真を見せていただきました。
ふらりとやってきて居ついた野良猫に餌をやったり手術を施したりと、できる限りのことをするご両親のもとで育ったという安彦さん。実家はいまも庭猫が多く、ある日、網戸に飛びついたアフさんにつられてサブさんも飛んだのを見て以来、彼らに惚れ込んでしまったとか。
「いろんな猫が庭を通り過ぎていったんですが、なぜか笑っちゃう、撮らずにはいられない個性的なコンビだったんですよね」。
テリトリーの庭で生きる彼らは決して家の中には入ってこないそう。
「たまにしか来ない私との間に一定の距離感があったからこそ、2匹の日常をのぞき見るように記録できたんだと思います」
◇右・アフ オス、推定10歳。