2020年7月11日 19:00
『日本沈没2020』湯浅監督「最初は正直アニメにはしづらいテーマだと」
徐々に改善しつつあるものの、現在世界中が、新型コロナウイルスとの戦いという“これまで経験したことのない出来事”に直面している状況。エンターテインメントのクリエイターとして、この事態に直面したときにまず何を思ったのか、アニメーション監督の湯浅政明さんに伺ってみました。
波乗りのように臨機応変に、新しいことに挑戦したい。
もしかしたら不謹慎かもしれませんが、まずは、何かものづくりをしたいな、という思いになりました。この時期を憂鬱に生きるのではなく、何か楽しく過ごす方法があるのでは、と。もし僕がミュージシャンだったら、海外の人とかともコラボをして音楽を作るだろうなぁ…と思っていたら、まさにそれを星野源さんがやられていたので、そこにアニメ動画で乗っからせていただきました(笑)。
――何かを表現したい気持ちになる、そんな出来事だったんですね。
そうですね。
もちろん今回のようなこととは比べものにならないですが、普段の仕事でも、いろんなピンチが訪れるんですよね。そのときに「どうしよう、予定と違う!」と焦るのではなく、「じゃあ今までのものは全部捨てて、新しいやり方で!」とできるほうが、上手くいくし楽しめる。