2020年8月13日 19:40
難民から王者へ…強制送還の危機から逃れるために少年が起こした奇跡の実話
監督そもそも、彼自身がものすごく印象的な人。フランスだけでなく世界的にも有名な大御所俳優ですからね。ある日、映画の話をするために、彼のお宅に初めてお邪魔したときのこと。とても暑い日だったんですけど、パンツ一丁でお出迎えしてくれました(笑)。そして、大きなテーブルに座って話し始めたんですけど、当然この映画の話をするのかと思いきや、彼が最初に話したのは、日本のことだったんですよ。
普遍的なテーマをこの映画から感じてほしい
―なぜ日本の話になったのでしょうか?
監督彼は日本がすごく好きで、いまも日本を舞台にした映画を撮っているらしいんですが、「日本はプライベートでも何度も訪れているほどなんだ」といきなり始まったんです。広島の原爆の話にも詳しいので、アメリカに対して怒っていましたが、そのほかには日本料理、あとは日本女性のことについても延々と語っていましたよ(笑)。
―その後、映画の話はきちんとできましたか?
監督「じゃあ、そろそろ映画の話をしましょうか」って言ったら、今度はアルジェリア戦争の話が始まってしまって……。
ただ、そのことによって彼は教養があって、世界市民的な感覚を持っているということがよくわかりました。