2020年10月25日 19:30
“天然系”芸術家とヌードモデルの恋の行方にヤキモキ! 漫画『金曜日はアトリエで』
先生は先生で、環さんを『自分が一生をかける作品のモデル』と考えているため、絶対に失いたくない。双方が、現状維持がいちばんいいという思惑になっていますね」
ちなみに、先生は、女体と魚を絡ませる絵を得意としていて、描いた後は魚料理を環さんに振る舞う。
「絵のモチーフを魚にしたときに、『大量の魚を最後はどうするんだろう。やっぱり食べるだろうな。なら料理をして、たくさん食べて…』という連想から、人物のキャラや設定が決まっていきました。私がもともとシュールな絵が好きで、魚をモチーフに使うダリやマグリットがヒントになりました。2巻以降、春水のメンタルが変わるにつれ、作風も変化していくのですが、心と絵とがどう連動していくのか想像し、作中作として描くのはとても楽しいです」
実際、環さんの裸体は官能的で、女性でも見惚れてしまうほど。
「彼女はプロのアートモデルでもないし、身体をすごく絞ったりしてないと思うんです。
マンガ的に美しいと思える範疇に収めつつ、肉のシワも少しはあった方がセクシー。省略しすぎないように描いています」
アトリエから飛び出し、人間関係が広がるらしい3巻が待ち遠しい。
S気質なのに、環さんにはちょい気弱な先生。