2020年11月18日 19:00
浅香航大「見るだけで落ち着いてポジティブになれる」悩みの乗り越え方
と思うこともありますけど……(笑)。でも、それがきっかけで自分が前を向けるならいいんじゃないかなと。
―確かに、すべてを信じるわけではなくても、占いの言葉で前向きになれることってありますよね。読み返したときに、感銘を受けたのはどの言葉ですか?
浅香さん最近読んで好きになったのは、「破滅するその前にさえ美はあるぞ例えば太陽が沈むその前」という歌です。この歌集では最初と最後で言っていることが真逆に変わっていたりする部分もありますが、そういう変化もいいなと。「自分らしさをもっと前に出してもいいんだよ」と認めてくれているように感じることができるんですよね。
役を演じることをストレートに突き詰められた
―どちらも素敵な言葉ですよね。では、鷹野を演じるうえで意識したのはどのようなことでしたか?
浅香さん重たいテーマで、脚本の構成も難しい作品ではありましたが、僕としてはこの役を演じることに対してストレートに突き詰められたと思っています。
演じるなかで、監督とこだわっていた部分があるとすれば、最後まで涙を見せないということ。いろんな人と会うなかで、うるっとすることはあっても、そこで泣くことができずにため込んでしまうのが鷹野という人物だと考えたからです。