2021年3月29日 19:10
光石研にとって“魅力的な俳優”とは 「いいバランスで整っている人が羨ましい」
取材冒頭から「色気についてなんて考えたこともないんで、まったくわからないです」と困惑顔。それならばと、光石研さんの思う色気のある俳優、そして魅力的な俳優について尋ねてみる。
「真摯に取り組みたいと思っています。とくに仕事に対しては」
「そうだな…バランスのとれた人かなぁ。自分のやれることとやりたいこと、そしてできてることと要求されることとのバランスがうまくとれている人でしょうか。自分の中に“こう演じたい”というものがあったとしても、はたから見るとできていないと思うこともあれば、それが監督からの要求に合っていないこともあるし、やれたとして世間一般からそう評価されないこともあります。その全部がいいバランスで整っている人が羨ましいです。自分のことをすごく客観視できていて、そこに芝居をちゃんと当てはめていける人っていうのも素敵だなと思います」
硬軟ともに幅広い役を演じ分けるバイプレイヤーとして評価されながら、近年はドラマ『デザイナー 渋井直人の休日』のように主演も務め話題に。
光石さん自身もまたバランスの整った俳優に見えるけれど…。
「自分はいまだにフワフワしたところにいる気がします。本当はこうやりたかったけれどダメだったとか、これは要求されなかったなって思うこともあるし」