2021年4月16日 19:30
イヴ・サンローランの服にも! 巨匠モンドリアンのカッコよすぎな作品、一挙来日!
この父親がアマチュア画家で、さらに叔父フリッツも画家。叔父はゴッホを指導した画家に絵を習っていたこともあるそうです。そんな身近な人たちから絵の手ほどきを受けたモンドリアンは、芸術家を目指すようになります。
ただ、図画教師としても生活できるよう、教員免許の取得を父親から命じられ、まずは勉強をして資格を取得。17歳で、父の小学校で教え始めます。その後、20歳のときにアムステルダムの美術アカデミーに入学。正規コースを修了後、肖像画で生活費を稼ぎながら風景画を描いていきます。
会場では、まず初期のころに描いた風景画がたくさん展示されています。
オランダ・ハーグ派様式で描かれた風景画は、やや暗めでくすんだ色彩。工場や農家など、素朴な景色を写実的に描いています。
色や形が変わってきた…!
モンドリアンは1909年に神智学協会に入会。ドイツの哲学者、ルドルフ・シュタイナーの思想などからも影響を受け、作品の雰囲気も変わってきます。
しだいに色彩が明るく豊かになり、点描を使うなど描き方も変化。ムンクや印象派のような作品もあります。
1911年、ピカソやブラックなどのキュビスム作品と出会ったことが転機となり、モンドリアンはパリに転居。