2021年6月21日 21:10
現役大学生バンド・ヤユヨ「バンド一筋だったら今みたいな曲は作れてない」
『私は別にあなたがいなくなっても、このロックスターがいるんだもん』みたいな気持ちで書いたので、ギターのぺっぺに『君はロックスターね』って言って、長めのギターソロを作ってもらったんです。実際ぺっぺも曲を聴いてそういうイメージを持ってくれてたみたいで」
アルバムタイトルを直訳すると、“普通の生活”。普通であることはヤユヨにとってとても重要だという。
「例えば誕生日とかライブの日とか、ちょっとした特別な日があるからこそ、普通の日も幸せに感じる。主人公のとある一日を切り取った楽曲が多くて、普通とか日常っていうのはバンドのテーマになってますね」
前向きな歌詞だとしても、どこかに“君”への渇望や喪失感を覚えさせるのが特徴だ。
「私もひとりで生きてきたわけじゃなくて、その時期によって一緒に過ごしていた人はいるけど、環境が変わると離れてしまうことも多くて。『あれだけ仲良かったのに、今どうしてるか全然知らんな』って思って寂しくなったりする。だからといって『遊ぼうや』って連絡するわけでもなくて、結局私は私でその別れに納得して今生きてるやん、みたいな感じが強いのかもしれない(笑)」
初のワンマンツアーが全公演ソールドアウトするなど、バンド活動が活発化する一方で、リコさんには教育学を学ぶ大学生の顔もある。