くらし情報『『007』を初めて観るなら「最新作から」がイイ? 宇多丸がすすめる理由』

2021年10月16日 18:10

『007』を初めて観るなら「最新作から」がイイ? 宇多丸がすすめる理由

「ピーター・ハント監督の6作目『女王陛下の007』は公開当時失敗作と言われていて。ジョージ・レーゼンビーが2代目ボンドとして登場したんだけど、彼主役のボンドはこの1作のみ。作品はものすごく虚無的な終わり方をしているんだけど、今になって最高傑作だと評価されたり。ちなみに僕が一番好きなのは、23作目の『007/スカイフォール』。ダニエル・クレイグ演じる6代目は全体にかなりシリアスでストイックな路線に徹していて、ボンドらしくないという批判も当初はあったんだけど…。『スカイフォール』はその持ち味が最大限いい方向に活かされた一作といえると思います。名カメラマン、ロジャー・ディーキンスによる映像も本当に美しくて、完成度は群を抜いていますね」

と言いつつも、「初めて『007』シリーズを観るならば、まずは最新作から入ってみて」と宇多丸さん。

「『007』に限らず、映画というのは常に、その時代の観客に向けて作られているものだから。
リアルタイムだからこそ、描かれている世界観がすんなり理解できる。最新作の『ノー・タイム・トゥ・ダイ』は女性がすごくかっこいいし、それは今にふさわしい感覚ですよね。で、最新作を観て面白いと思ったら、ぜひ昔のボンドのいいかげんなノリも味わってほしい(笑)。

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