2021年11月29日 21:10
金言の宝庫!? オタクと非オタクの“噛み合わなさ”が笑えるコミックエッセイ
『2DK』『赤ちゃん本部長』のようなストーリーマンガも最高だが、「イケメン」シリーズのようなアイドルオタクの推し活を描いたコミックエッセイは、格別の人気ぶり。その系譜でもある本書『沼の中で不惑を迎えます。輝くな! アラフォーおっかけレズビアン!』にも痺れた。不惑と呼ばれる年頃に近づいた竹内佐千子さん。彼女が赤裸々に明かす日常や心の内に触れるうち、知らず知らずエナジーチャージできてしまう一冊だ。
わかり合えなくてもおしゃべりは楽しい。これぞ女性の生きる道。
「ずっと推しがいるような状態で生きてきたので、いる前提の行動が当たり前だと思っていました。
なので、担当編集エイチの反応が意外すぎて。オタクと非オタクの邂逅が結実したマンガですね」
本書の準主役でありながら、〈おっかけ要素もオタク要素も持ち合わせていない〉エイチさん。ゆえに竹内さんと「お互いの言うことはわかるけれど、実際のところはまるでわかっていない」という噛み合わなさを生み出し、笑いと共感を生む。
「とりあえずネタがたまるまで、5時間でも6時間でも話をしましたね。打ち合わせとか話し合いというより、おしゃべりに近かった。少年アヤさんが(本作の)