2021年12月6日 21:10
360度大迫力の浮世絵も! パリのジャポニスム、体験型コンテンツとして上陸
昨年11月、所沢の新名所としてオープンした角川武蔵野ミュージアム。アート、本、博物という異ジャンルをミックスしたこのミュージアムは、図書館の機能も併せ持ち、リアルとバーチャルで人を魅了する異色の存在。そのオープン1周年を記念し始まったのが本展『浮世絵劇場 from Paris』。
パリのジャポニスムが360度の体験型コンテンツとして上陸。
これはパリを拠点に活動する注目のアーティスト集団ダニーローズ・スタジオの話題作で、デジタル・アート先進国フランスの中でも、2018年~’19年に約200万人を動員した展覧会「Dreamed Japan“Images of the Floating World”」を、バージョンアップさせた作品だ。
1100平方メートルを超える展示室は360度スクリーンが取り囲む大空間。足を踏み入れると、浮世絵を題材にした映像が、音楽とともに展示室いっぱいに投影される。第1幕のテーマは「風景」。
葛飾北斎「富嶽三十六景」や歌川広重「東海道五十三次之内」などから名作が屏風や扇のように現れては消える。続いて第2幕の「桜」では、桜の木が映し出され、無数の桜の花びらが舞い散り、その風景はやがて神秘的な森へと移り、第3幕「日本の妖怪たち」