くらし情報『正規と非正規雇用の格差は広がるばかり…「新自由主義」の問題点とは』

2022年1月7日 22:00

正規と非正規雇用の格差は広がるばかり…「新自由主義」の問題点とは

意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「新自由主義」です。

国の成長には大事な過程。競争が進みすぎたことが問題。
正規と非正規雇用の格差は広がるばかり…「新自由主義」の問題点とは


「新自由主義」とは、国がさまざまな規制を取り払い、市場に委ねて、自由に競争を促す社会のあり方、経済の思想です。ほかに「市場原理主義」「小さな政府」「民営化」「規制緩和」という言葉でも言い表されます。

対になる「大きな政府」は、国が規制をかけて、国民生活を守りながら経済活動をコントロールします。究極の大きな政府は中国。
高い税金を取るかわりに、国が社会保障政策をしっかり行う北欧も大きな政府です。

日本もかつては大きな政府でした。鉄道や電力、石炭、通信などは国家が担ってきましたが、新しいビジネスやサービスを生み出す民間にまかせたほうがいいと、国鉄はJR、電電公社はNTTというふうに民営化が進みました。とくに小泉政権以降は規制緩和を大胆に進め、郵政民営化も実行されました。安倍政権でも新自由主義的な政策がとられました。規制緩和をし、国家戦略特区を作り、成長戦略を投入。しかし、それが一部の、政府に近い企業だけ優遇されているのではないかという批判も出ました。

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