2022年5月21日 19:10
前代未聞の制作スタイル!? プロデューサーが明かす、『SPY×FAMILY』ができるまで
中武:僕もそう思いました。原作の絵が魅力的な上、緻密すぎないので、アニメ化には抜群のポテンシャルがある作品だな、と。たぶんアニメ業界の人、みんなそう思ったと思いますが(笑)。
福島:確かに(笑)。
――そして、それぞれご自身のスタジオが手掛けることになったときには、どう思われました?
福島:“WIT STUDIOさんと一緒に作るんだ…”
中武:(笑)
福島:いや、というのは、弊社の場合、製作に親会社のアニプレックス(編集部注・『鬼滅の刃』などのアニメの企画製作を手掛ける企業)が入ることがほとんどなので、製作会社に東宝さんが入ることが珍しいですし、さらに他のアニメスタジオと組んで作品を作るなんて、前代未聞なんですよ。なので、こういう座組が実現するのか…というのが率直な感想でした。
中武:確かに、めったにないことですよね。“あの人と組んだらどんな作品になるかな”とか、“あの作品をあの人が作ったらどうなっただろう…”とか、妄想としてシミュレーションすることはあったとしても…。
福島:わかります。〈ベストイレブン〉的なことですよね?
中武:そうそう(笑)。でもそういうのは、なかなか実現しないじゃないですか、でも今回はそれがナチュラルに形になっちゃった。