2022年5月29日 22:10
超人気クリエイター同士がタッグ! 新感覚アニメ映画『犬王』制作裏話
湯浅:音楽は大友さんに言われて、自分の中で音楽を想定して絵を先に作り、そこに歌をハメてもらうことになったんです。口の動きや展開に合わせて作曲するのは、精密さが求められて大変だったと思います。でも、大友さんのおかげで、すごく良い音楽シーンがたくさんできました。若い二人が情熱を燃やす舞台を劇場の大画面と大音量で楽しんでほしいです。
野木:600年前のいち観客になれる体験はまずないので、臨場感を味わえる劇場で!各演目の演出は脚本になくて、観客だけでなく脚本家の想像も超えた「湯浅ワールドここにあり」の迫力なので、何度観ても違う楽しみを発見できるはずです。
――犬王と友魚は、既存の枠を壊し、自由な表現によって民衆を虜にしていきますよね。お二人は表現者として、どんなことを大切にしているのでしょう。
野木:湯浅さんは「枠を壊す」という意識すらなく壊している人ですよ。
湯浅:僕はみなさんに寄り添ってますよ(笑)。ただ、みんなが言う「できない」「無理だ」ということをあまり信用してないです。人がそう言っても自分ができると思っていることなら、うまくいかない状況になっても、実現できる方法を考え出すので、大概のことはできるんです。