2022年11月1日 19:30
Chara「わたしの中にないものは歌えない」愛を歌い続ける理由
その伴奏をしたのが、わたしの音楽との出会いですね。そのときから、楽器ができると人の役にも立つし、コミュニケーションツールとして役に立ってくれたと感じて、いまでも楽しかったなあと思い出します。
――幼稚園でみんなの伴奏をしたのは、楽器を習う前ですものね?
全然前です。それまでは家にも紙の鍵盤しかなかったぐらいですから、要はイメージトレーニングですよ(笑)。それが役に立って、楽器を習っていないのに、耳で聴いた感覚だけでピアノが弾けたのかな。小さいときは音楽的に恵まれた環境じゃなかったからこそ、自分なりに独特な発想で何かを作り出そうとするようになったのかもしれませんね。
――その後、実際に楽器を習うようになったのですね。
幼稚園に付いているヤマハの音楽教室があったんです。
仲良しのかすみちゃんが習っていて、一緒にいたいから、初めてお母さんに「わたしも行きたい」と頼んで音楽教室に通うようになって。そこは「先生が最初のフレーズを出すから続きを作っておいで」と、作曲の宿題が出る専門的な教室でした。
――では、いつ頃から音楽の道を目指されましたか。
最初に目指したのは、作家なんです。もともと作曲することが好きだから。