2023年7月4日 23:00
「この子は生きるのに必死だったんだ…」いらない子と言われ続けた放置子との別れ<私はいらない子>
と言うミホちゃん。サオリちゃんは「……うん」と返答するのみでした。その後、サオリちゃんはホノカさんに向き直り、たくさんわがままを言ったことを謝り、ご飯のお礼を伝えてくるのでした。
実の母親から「いらない」と言われ、ろくに世話もしてもらえない中、小さな体で必死に生きてきたサオリちゃん。目頭を熱くしながら、ホノカさんはサオリちゃんが今後、健康的で楽しい生活が送れるようにと願わずにはいられないのでした。
この日を最後に、サオリちゃんがホノカさんの家を訪ねてくることはなくなりました。施設に引き取られ、学校に行くようになったと風の噂で耳にするのでした。
子どもにとって頼れる存在であるはずの親を、頼れなかったサオリちゃん。
嘘をついたり、わがままを言ったりするのも、もしかすると自分を守るためだったのかもしれません。もう二度と犯罪をそそのかされたり、自分の存在を否定されたりしない新たな環境で、サオリちゃんが心から笑える日が来ることを祈るばかりです。
著者:マンガ家・イラストレーター しろみ
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