2024年4月17日 16:00
「残業よろしくぅ〜」私を目の敵にする女の先輩⇒イケメン新人を狙うも、その人の正体は…
と、遠くでイジワル先輩が怒っているのが聞こえました。
残業を押し付けられ我慢できなかった私
その翌日は、夜に新入社員歓迎会が開催される予定でした。飲み会は苦手ですが、さすがに欠席はできません。みんなに合わせて私も残業にならないよう、仕事に集中していると……。
イジワル先輩が私に近寄ってきて、「地味子はどうせ歓迎会には来ないでしょ? 残業よろしくぅ~」とニヤニヤしながら、私のデスクにバサッと資料を置いたのです。
「あんたが来たって、陰気で迷惑なんだから、ひとりで残業しろ! そのほうがみんなのためよ!」
さすがにこれは、我慢の限界……。しかし、はっきり反論すべく顔を上げた私の前に、影が立ちはだかったのです。
「ご自分の仕事はご自身で対応されたらいかがですか? 理不尽で大人げない行動をずっと続けるおつもりですか?」
私は、どうして新人くんが目の前に立っているのかと驚きながら、彼の背中を見ていました。
さっきまでほくそ笑んでいた先輩もあっけに取られています。
「それから歓迎会は、こちらの先輩が残業で欠席なら、恐縮ですが僕も不参加にさせていただきます」