2024年4月17日 16:00
「残業よろしくぅ〜」私を目の敵にする女の先輩⇒イケメン新人を狙うも、その人の正体は…
実は彼は…
「は、はぁ!? 今日はあなたの歓迎会でしょ? 地味子なんて放っておけばいいじゃない!」と叫んだイジワル先輩に向かって、新人くんは堂々と言い放ちました。
「できませんよ。僕、彼女が初恋の人なんです」
「「えぇぇぇええぇええぇええ!?」」
私は思わず、大声で叫ぶイジワル先輩にユニゾンをしてしまいました。初対面じゃなかったの!?
「両親の離婚で名字が変わりまして。それに当時は分厚い眼鏡をかけていたので……。覚えていませんか? 小学生のころ、読書クラブにいた眼鏡の男の子を……」
「も、もしかしてあのときの……?」
そう、まさに先日回想したあの男の子。下の名前は新人くんと同じです! あのころ、交わした言葉は少なかったけれど、しずかに隣に来てくれる存在に救われていた私。しかし彼は遠くに転校し、それっきりだったのですが、こんなところで再会するなんて!
イジワル先輩は、みんなの前で狙っていた新人くんに振られるような形になったことが耐えられなかったのか、それからしばらくして、自主退社していきました。