2019年12月23日 07:45
カイロ・レン=アダム・ドライバーだからこそ愛されたSW史上最も複雑なヴィラン
との関係も変化を見せていく。今作でも、フォースを通じてコネクトするレイとカイロ・レン。離れた場所にいても、すぐ傍にいるように語り合い、怒りも、恐れも、悲しみも、お互いの感じていることが手に取るようにわかる。
すでに来日記者会見やインタビューでも話題に上っているいるように、今回鍵となるのは「レイは何者なのか」という出生の秘密がついに明らかになること。その上で、お互いにとって唯一無二の存在であることを諭すカイロ・レンは、改めてレイに手を差し伸べるのだ。
しかし、一度破壊したマスクを再び被るようになっても、『フォースの覚醒』でレイの前で初めてマスクを外してみせたときの、瞳を潤ませた、繊細そうで神経質そうな青年の姿はいまでも我々の脳裏にある。レイとコネクトする間、そんな“ベン・ソロ”が覗く瞬間が今作においても幾度も登場する。
ベン・ソロは偉大すぎる伯父ルーク・スカイウォーカー、母レイア・オーガナ、そして父ハン・ソロという血筋のプレッシャーと背負った宿命に耐えきれず、それを祖父ダース・ベイダーへの崇拝に変容させ、暗黒面に傾倒していったが、そのマスクの下に恐れや悲しみを必死に隠してきた。
レイからも「マスクの裂け目から怯えた顔が見える」