プレゼンの連続!過酷なコンペティションを経て…ハリウッド在住の日本人デザイナーが語る映画ポスター制作
映画の世界に携わる人たちにお仕事の内容について根掘り葉掘り聞く「映画お仕事図鑑」。連載第6回目となる今回、ご登場いただくのは、海を渡りハリウッドで映画のポスターのデザイナーとして活躍されている暁恵ダニロウィッチさん。
インタビュー【後編】では現在、在籍している映画・TVの広告デザイン会社GRAVILLISのポスター制作の仕事の詳細についてお聞きします。
アイディア出しとプレゼンの連続! 過酷なコンペティション
――「GRAVILLIS」でのお仕事、ポスターデザインの流れについて詳しく教えてください。
まず“ブリーフィング”というのがあって、クリエイティブ・ディレクターとアート・ディレクターから「こういう仕事が来ました」という説明があります。そこで、映画の趣旨やテーマ、ターゲットなどマーケティングに関する情報、また作品によってはスクリーニング、台本、そして写真が渡されます。
それをもとに各デザイナーがそれぞれ、作品について調べ、アイディアシートというものを作ります。これは、インターネットや本などから、その自分のポスターデザインのアイディアに役に立ちそうな素材を集めてスクラップにしたもので、それを参考にラフなポスター案を作ります。