2022年4月7日 19:45
「戦争より悪は存在しない」PTSDを抱えた元女性兵士を描く『戦争と女の顔』公開決定
カンヌ国際映画祭で監督賞・国際批評家連盟賞のW受賞、アカデミー賞国際長編映画賞ロシア代表作品にも選出されたロシア映画『戦争と女の顔』(原題:Beanpole)が7月15日(金)より公開決定、本作の監督とプロデューサーから反戦のメッセージが到着した。
1945年、終戦直後のレニングラード(現サンクトペテルブルグ)。荒廃した街の病院で、PTSDを抱えながら働く看護師のイーヤ(ヴィクトリア・ミロシニチェンコ)は、ある日、後遺症の発作のせいで面倒をみていた子どもを死なせてしまう。そこに子どもの母親で、戦友のマーシャ(ヴァシリサ・ペレリギナ)が戦地から帰還。彼女もまた後遺症を抱えていた。心身ともにボロボロの2人の元女性兵士は、なんとか自分たちの生活を再建するための闘いに意味と希望を見いだすが...。
本作は、ノーベル文学賞受賞作家スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの証言集「戦争は女の顔をしていない」を原案に、巨匠アレクサンドル・ソクーロフの下に学んだ新鋭カンテミール・バラーゴフ監督が戦後の女性の運命を描いた。プロデューサーは、『チェルノブイリ1986』(20)『ラブレス』(17)『裁かれるは善人のみ』(14)