2022年12月23日 12:50
偽りの姉弟の絆を描く、ダルデンヌ兄弟監督最新作『トリとロキタ』3月公開
ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督の最新作『トリとロキタ』が2023年3月31日(金)より公開されることが決定。併せてポスタービジュアルと場面写真1点が解禁された。
地中海を渡りヨーロッパへやってきた人々が大勢ベルギーに暮らしている。トリとロキタも同様にベルギー・リエージュへやってきた。トリはまだ子どもだがしっかり者。十代後半のロキタはビザがないため、正規の職に就くことができない。ロキタは祖国にいる家族のために、ドラッグの運び屋をして金を稼ぐ。偽りの姉弟としてこの街で生きるふたりは、どんなときも一緒だ。
年上のロキタは社会からトリを守り、トリはときに不安定になるロキタを支える。偽造ビザを手に入れるため、ロキタはさらに危険な闇組織の仕事を始める。ほかに頼るもののないふたりの温かな絆と、それを断ち切らんとするばかりの冷たい世界。彼らを追い詰めるのは麻薬や闇組織なのか、それとも…。
パルムドール大賞と主演女優賞をW受賞した『ロゼッタ』以降、全作品がカンヌのコンペに出品され、世界中で90賞以上を獲得するという、偉業を成し遂げ続けている監督ダルデンヌ兄弟。本作では彼らの代名詞とも言える、BGMなし、演技未経験の主演俳優、削ぎ落された作劇に加え、先の読めないサスペンスを極め、第75回カンヌ国際映画祭で75周年記念大賞を受賞している。