2024年4月19日 18:30
「イクサガミ」実写化への挑戦 岡田准一×藤井道人監督×原作・今村翔吾のクロストーク公開
を見失わず、そのうえで映像としての方法論を見つけていくのには頭を悩ませました。
――複数のエピソードからなるドラマシリーズですから、そのぶん労力もかかったかと思います。
藤井:岡田さんはプロデューサーとして全国各地のロケハンに同行してくださって、ロケ地を一緒に決めて「じゃあここでこういったアクションをしよう」と話すことができました。そのアクションにしても、岡田さんが全部に的確なコンセプトを付けて下さるんです。「ここは混乱を生む場所、ここでは“狩り”をテーマにしよう」といった風に。そうすると目的が明確になってくるんです。シーンやキャラクターに応じたコンセプトを設けて下さるから俳優も演じやすいでしょうし、あの岡田さんがやって下さるからこそ脚本に強度が生まれたのだと感じます。
岡田:それを映画3本分のボリュームでやらなければならないわけです。
脚本だけでものすごい分量ですし、登場人物も多いなか、それぞれの見せ場もちゃんと拾っていきたいので、アクションプランナーの仕事は脚本段階から始まっていて、各シーンで「こういうことをしたい」ということを提案し、OKが出たものを入れ込んでいただく形をとりました。