くらし情報『「見えない女性たちを可視化したかった」『バティモン5』ラジ・リ監督が明かす』

2024年5月6日 16:00

「見えない女性たちを可視化したかった」『バティモン5』ラジ・リ監督が明かす

残念なことに、ジェントリフィケーション(都市再開発)は東京を含む世界中の大都市すべてに関係する、普遍的な問題なのだと思います」と案じる。

「見えない女性たちを可視化したかった」『バティモン5』ラジ・リ監督が明かす

また、前作では実在の街モンフェルメイユが物語の主軸となったが、今作では架空の街<モンヴィリエ>が舞台に。その理由についても「架空の街を舞台にしたのは、作品に普遍性をもたらし、誰しもが共感できるようにするため」と言う。「今回は、群像劇を選択したのも同じ理由ですね。市長から活動家、その友人、副市長と(様々な立場で)それぞれの足跡を辿り、重層的に物語を探求していきました」と語る。


「見えない女性たちを可視化したかった」『バティモン5』ラジ・リ監督が明かす

怒りに満ちた「バティモン5」の住民たちを先導する女性アビーを演じるフランスの新進俳優アンタ・ディアウにも「ぜひ注目して欲しい」とアピールする監督。アビーはもともと住民のために区役所で働く、ごくありふれたスタッフだったが、あまりの政府の横暴と理不尽さに怒り、声を上げることを選ぶ。アンタはその心情の変化と溢れる気迫を演じ切った。

「見えない女性たちを可視化したかった」『バティモン5』ラジ・リ監督が明かす

郊外出身の新人俳優を起用「新たな才能に光を当てたい」

「アンタ・ディアウとは、私が共同脚本・製作に加わったキム・シャピロン監督作『Le Jeune Imam』(23年/日本未公開)

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