2014年10月21日 17:30
東京都・葛西臨海水族園、イソギンチャクが3つに分裂したことを確認
葛西臨海水族園ではこのほど、イソギンチャク「フォルスプラムアネモネ」の分裂が確認された。
○フォルスプラムアネモネが3つに分裂
同園の世界の海エリア「南アフリカ沿岸」の水槽は、現地の海で見られるカラフルなイソギンチャク類を中心に、ツートンフィンガーフィンやロックサッカーといった魚類を展示している。
8月19日、飼育展示係・高濱由美子氏が朝の見回りをしていたことろ、いつもと違う様子のフォルスプラムアネモネが目に入った。普段はいわゆる「巾着」のような形をしているイソギンチャクだが、からだの一部が切れてそのすき間が広がり、棒状になっていた。そんな様子は、前日にはまったく見られなかったという。
外傷のようなものかとも思ったものの、最後に確認したのは前日の閉園後であり、夜の間に同居している魚がつつく可能性も低く、原因不明。イソギンチャクには分裂して増殖をする例がたくさん知られているため、ひょっとしたら分裂するのかも知れない。そこで引き続き観察を続けたところ、日中はほとんど変化がなかった。
ところが翌朝になると3つに分裂。どの個体も体の一部が欠けた半円状をしており、分裂後に移動をしたらしくお互いに少しずつ離れていた。