くらし情報『1分でできる世界遺産小話 (26) 和紙が「無形文化遺産」に! 富士山などの「世界遺産」との違いってなに?』

2014年12月1日 07:00

1分でできる世界遺産小話 (26) 和紙が「無形文化遺産」に! 富士山などの「世界遺産」との違いってなに?

1分でできる世界遺産小話 (26) 和紙が「無形文化遺産」に! 富士山などの「世界遺産」との違いってなに?
11月27日、「和紙(正しくは「和紙: 日本の手漉和紙技術」)が無形文化遺産に登録されたというニュースが飛び込んで来ました。すでに島根県の「石州半紙」は無形文化遺産に登録されていましたが、新たに岐阜県の「本美濃紙」、埼玉県の「細川紙」を加えてそれら3つを改めて「和紙」の技術として登録し直すことになりました。いずれもこうぞだけを原料に伝統的な手すきで作られています。

その前には、日本の最先端技術として青色LEDの開発がノーベル物理学賞の対象となりましたが、一方でこうした伝統的技術も評価されるというのは大変喜ばしいことです。ところで、「世界遺産と無形文化遺産はどう違うのか」、この質問はときおり講義でも聞かれます。「知っている世界遺産は?」と尋ねると「和食」という答えが返ってくることもあります。いまさら恥ずかしくて聞けない! という人も、今回のコラムを読んでもらえればもう大丈夫です。

○「無形文化」とは人間が伝える形のない文化

これらはいずれもユネスコの事業です。
まず、今回登録された「無形文化遺産」なのですが、伝統芸能のような人づてに伝えられる形のない文化を「無形文化」と呼んでいます。「無形文化遺産保護条約」

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