くらし情報『クレベリンなどに含まれる「二酸化塩素」ってどんなもの?』

2015年2月3日 18:59

クレベリンなどに含まれる「二酸化塩素」ってどんなもの?

クレベリンなどに含まれる「二酸化塩素」ってどんなもの?
インフルエンザや流行性胃腸炎などのウイルスが猛威を奮うこの季節。市場にはウイルス対策として二酸化塩素による除菌を謳った製品が目立つ。国民生活センターは2010年にこうした商品に対して、日常生活の中で消費者が適切に使用できるよう商品の安全性と有効性について十分に検証をするようメーカー側に要望を出した経緯があるが、そもそも学術的には二酸化塩素とはどういうものなのか、調べてみた。

日本二酸化塩素工業会などによると、まずは化学物質としての二酸化塩素は、常温常圧では反応性の高い黄色い気体状の化合物とのこと。物質の最小の構成素である原子の中心にある原子核だが、通常2個ずつ持っている電子が奇数しかない“フリーラジカル”と呼ばれる原子の一種である。

一方、電子というのはもともと対になって安定するため、他から電子を1個奪うか、自分の電子を1個与えて、安定化しようとする性質がある。このためにフリーラジカルというのは、非常に反応性が強く、脂質やたんぱく質を攻撃するとされている。

しかし一方で、同じ原理で二酸化塩素は酸化剤として、ウイルスや細菌、真菌のタンパク質や悪臭物質を酸化修飾し、ウイルス除去や除菌、消臭作用を発揮するとも言われている。

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