Green500 1位相当の性能を計測したKEKの小型スパコン「Suiren(睡蓮)」
各液浸槽には8枚のマザーボードが垂直に挿入された形で入っており、各マザーボードは2ソケットで、Xeon E5 2660 V2 CPUが2個搭載されている。そして、各Xeon CPUから、PCI Express経由で4枚のPEZY-SCボードが接続されている。ということで、睡蓮全体は32マザーボードで、Xeon E5 2660 V2が64チップ、PEZY-SCボードが256枚で構成されている。
液浸槽にはマザーボードの上端を少し超える高さまで、冷媒のフロリナートが入っているが、透明で、よく見ないと液体が入っているのが分からない。
32枚のマザーボードからは各2本のInfiniBandケーブルが出ており、液浸槽の間に置かれたMellanox製のIBスイッチで相互接続されている。
液浸槽でPEZY-SCやCPUを冷却して、温まったフロリナートはパイプで室外に引き出され、ポンプで冷却器に送り込まれる。冷却器はエアコンと同じようなもので、フロリナートを冷却する。そして手前に見えるのはエアコンの室外機に相当する部分で、外気に熱を排出する。
なお、冷却系は冷却槽ごとに独立であり、基本的に同じものが4系統設置されている。