2015年6月12日 12:00
ストラタシス、高校・大学向け3Dプリンティング教育カリキュラムを提供 - 「モノづくりの新しいリテラシー」
大手3DプリンタメーカーStratasysの日本法人 ストラタシス・ジャパンは2015年5月19日、高校・大学向け3Dプリンティング教育カリキュラム「3Dプリンティング入門:設計~製造編」の日本語版を発表した。同年7月1日(予定)よりストラタシスのWebサイトにて無償ダウンロードを開始するほか、9月より日本大学 芸術学部 デザイン学科への導入が決定している。同カリキュラム提供について、ストラタシス・ジャパンの代表取締役社長 片山浩晶氏に話を聞いた。
○産業界における3Dプリンタ活用の変遷
3Dプリンタは、従来、試作品をスピーディに作りあげるラピッドプロトタイピングのために主に用いられてきたが、昨今は米国を中心に、製品そのものや治具を作るDDM(ダイレクト デジタル マニュファクチャリング)へと主軸を移してきている。特に、航空宇宙産業、自動車産業、医療機器などのような、高付加価値を求められ、小ロットで多品種であり開発にスピードが必要とされる類のものにめざましい成果をあげている。
○教育現場への期待と、導入への障壁
3Dプリンティングによるデジタルファブリケーションは、モノづくりの常識を根幹から覆す技術だ。