くらし情報『世界を彩る 数学レシピ (41) フォント×数学』

2015年7月15日 10:00

世界を彩る 数学レシピ (41) フォント×数学

ベジエ曲線は、コンピュータのグラフィックソフトで曲線を描くときのシステムとして、よく使われていますね。デザインをするときに、しっかり数学が役立っているわけですね。

宮田さん:また、文字をデザインする際には図形のおもしろさを感じることも多いですよ。「我」という漢字の横棒は、すこし右上がりに作られていますが、まっすぐに見えますよね。これをまっすぐにしてしまうと、逆に下がって見えてしまう。人間の視覚にあわせて、バランスを考慮しながらデザインしなければいけません。

-ほんとうだ!不思議ですね!

伊藤さん:「田」という漢字もおもしろいですよ。4つの四角の面積は全部違うんです。


-手で書くときもそうしますよね。単純に図形を組み合わせるだけでは表現できない部分があるんですね。

宮田さん:また、それぞれのフォントには文字の間隔を調整する、文字詰め情報が数値として入っています。文章として組んだときに、バランスよく文字を配置するためにこの文字詰め情報は重要なのです。-フォントの中に数字の情報が入っているわけですね。さまざまな数字が組み合わさることで、私たちがふだん広告などで目にしている文章組みができているんですね。

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