くらし情報『航空会社のつくりかた (9) 就航1年目、「幻の構想」と関空進出で吉本興業とのコラボ』

2015年10月15日 10:30

航空会社のつくりかた (9) 就航1年目、「幻の構想」と関空進出で吉本興業とのコラボ

航空会社のつくりかた (9) 就航1年目、「幻の構想」と関空進出で吉本興業とのコラボ
堀高明代表取締役社長とともにスターフライヤーを立ち上げたひとりとして、スターフライヤー創業の歴史をここに記していこうと思う。前回、就航当日(2006年3月)の様子とともに、深夜便の低迷などの苦難に触れた。20億の赤字となった就航初年度、社内外の方々と様々な物議を交わしてきた中で特に記憶に残っているのが、今回お話しする内容である。

○「九州エアライン」の提案

2006年秋、スターフライヤーが利用率低迷との格闘を続けている時に、九州でもうひとつの動きがあった。2004年から産業再生機構の支援を受けていた宮崎県の地域航空会社、スカイネットアジア航空(SNA)の再建に一定のめどが立ったとして、再生機構が保有する40%強の株式を売却し、エグジットすることになったのだ。

再生機構のSNA支援においてはANAが運航支援を行っており、予約システムもANAの「able」に切り替えていたことから、機構エグジット後もANAグループでの運営が行われるとの見方が圧倒的であった。その後の減資、政投銀による資本注入などの経営改善策が示されてはいたがSNAの経営は赤字が続いており、ANA以外が手を挙げることを業界では予測する者はほとんどいなかった。

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