くらし情報『地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 超深海をめざす「しんかい12000」 (3) 実現に向けて始動! 最大の課題は「ガラス球」』

2015年12月11日 10:00

地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 超深海をめざす「しんかい12000」 (3) 実現に向けて始動! 最大の課題は「ガラス球」

最後は石橋を叩いて渡ります。

○超深海は謎だらけ - もっと深い場所があるかも!?

―耐圧殻の大きさは変わりませんか?

磯崎:だいたい同じです。期待しているのは中に載せるものをいかに減らせるか。たとえば酸素ボンベを外置きにしたり、コントロールボックスを電子パネルにして薄くすれば、中は相対的に広くなります。内径2mが1.9mになれば、強度(の設計)が楽になります。

―浮力材を積んで浮かせるという6Kのシステムの考え方は変わりませんか?

磯崎:基本的に同じです。ただガラスは軽いので、浮力材が少なくてすみます。浮力材が少なくてすめば全体がコンパクトになりますね。


―地上との通信は変わりますか?

磯崎:今は6Kから画像を10秒に一枚の割合で、音波を使って送っています。「しんかい12000」では1秒に1枚の画像送信を目指しています。音響通信の中の圧縮度を高める。光やレーザーは使えないし、音波のスピード自体はどうにもならないので詰め込むデータを多くする考え方です。

―本当に興味深いプロジェクトです。目標としてはいつごろの実現を目指していますか?

磯崎:もちろん国での議論を踏まえての話ですし、その上で予算が認められるということも必要になります。

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