くらし情報『定理をいきなり思いつくってホント? - 「数学者」に話を聞いてみた』

2015年12月25日 10:00

定理をいきなり思いつくってホント? - 「数学者」に話を聞いてみた

そうしたら先生たちに「お前はどう考えても理系だろう」と言われてしまい(笑)、理学部や工学部でも教員免許が取れるとのことなので、理系に進みました。さらに、数学科に在籍しているという予備校のティーチングアシスタントの先生から、数学科では数学をたくさん勉強できるうえに、教員免許も取れるという話を聞いて「こんなにおいしい話はない!」と、数学科への進学を決意しました。

―教員志望だった坂田先生が研究者の道へ進もうと思ったのは、いつ、どうしてですか?

高校3年生のとき、予備校の先生から「πとeはそれぞれ無理数だけど、これらを足した“π+e”が有理数なのか無理数なのかということはいまだにわかっていない※。この問題を解けたら世界中に名前が知られることになる」と教わった際に、「こんなに素朴な問題がまだ残っていて、これを解くだけで賞賛されるなんて、数学の研究はすごい」と感じました。それと同時に、このまま学校の先生になったら高校数学までの世界のなかで考えなければならないと思い、とても窮屈な気持ちになりました。大学で数学を勉強して学者になれば、いくらでも新しいことを発見し続けられるというところに可能性を感じて、そのころから大学院の博士課程に進むことを考えるようになりました。

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