2016年1月5日 12:00
加速するインバウンドマーケティング、その目的は"爆買い"の創生なのか?
これまで、外国人をターゲットとしたマーケティング活動は、広告出稿に依存する「アウトバウンドマーケティング」がほとんどだった。例えば、展示会への出展や、現地での営業活動など、プッシュ型のアプローチが大多数を占めていた。
しかし、アウトバウンドマーケティングは、莫大な資金を投入して市場を開拓していくことになる。そのため、資金が潤沢にある大手企業でなければ行うことが難しい。同時に、訪日外国人旅行者に対して、この手法はあまり有効ではないという課題もある。
特に個人手配の訪日外国人個人旅行者は、ホームページやソーシャルメディアに掲載されている情報を自ら収集し、何を消費するか選択する傾向が強い。そういったターゲットにアピールするには、分かりやすい位置に自社のコンテンツを配置し、自らの手で情報を発見してもらう必要がある。この場合、プル型のアプローチである「インバウンドマーケティング」が効果的というわけだ。
実は、インバウンドマーケティングの成功事例は多い。実際、インバウンドマーケティングに成功したドラッグストアやディスカウントストアには訪日外国人旅行者が大挙し、特定の銘柄の商品が「爆買い」されているという。