2016年1月5日 12:00
加速するインバウンドマーケティング、その目的は"爆買い"の創生なのか?
つまり、インバウンドマーケティングを活用すれば、街の小売店が「爆買い」の対象となることも十分あり得るのだ。
「インバウンドマーケティングのインパクトは大きいです。ある日を境に旅行客が殺到し、前年比300%の売り上げを達成するということも起こりうる。アウトバウンドマーケティングほど資金が必要ないことも幸いし、これまでマーケティング活動に積極的ではなかった小規模企業や団体などが、積極的にインバウンドマーケティングに取り組み始めていますね」(中山氏)
○行政やアミューズメント施設もインバウンドマーケティングに注目
マイクロアド・インバウンド・マーケティングは、広告配信サービスで知られるマイクロアドの海外事業部が母体となるマーケティング専門会社。APAC圏を中心に10カ国・18拠点に現地法人を設立し、現地の文化やIT環境に適用しつつ現地に根付いた幅広いサービスを提供している。
「インバウンド市場の成長は著しいです。そこに目をつけた経営層が、マーケティング部門に対し、インバウンドマーケティングを実施するように指示するケースが増えてきていると感じます。しかし、国内を主戦場としていたマーケターにとって、各国の生活習慣やインターネット環境などを考慮した企画立案はハードルが高く、どこから手をつければいいのかわからない状況なのでしょう」